TBSテレビ「ラヴィット!」の2024年10月第4週に遊ばれたボードゲーム

月〜金曜日の朝8時からTBSテレビ系列で生放送のバラエティ番組「ラヴィット!」では、最新のテレビゲームや古典的な伝統ゲーム、オリジナルのリズムゲームなどが遊ばれています。市販のボードゲームや同人ゲームが紹介されることも多いので、ボードゲームファンとしては見逃せない番組なのです。

では、2024年10月第4週に取り上げられたボードゲームを紹介します。

10月22日 火曜日

ババ抜き

〈ババ抜き/2人〜/15分〉

配られたカードを減らして手札を0枚にするのが目的のトランプゲーム。

52枚のトランプにジョーカー1枚を加えた合計53枚のカードを全員に配り切ります。この時点で同じ数字のカードが2枚あったら、手札から出して2枚とも捨てます。自分の手番では、隣の人の手札からカードを1枚引きます。引いたカードの数字と同じ数字のカードを持っていたら、手札から2枚とも捨てます。これを全員順番に繰り返して、最後までジョーカーを持っていた人が負けとなります。番組では、ジョーカーを最後まで持っていた人が勝ちという逆ババ抜きのルールで50分も遊んでいました。

元々は150年ほど前にイギリスで生まれた「オールドメイド」がベースになっているゲームです。オールドメイドは、52枚のトランプからQ1枚抜いた51枚を使って遊びます。クイーンが3枚しかないので、最終的にはクイーンが1枚残ってそのクイーンを持ってた人が負けというゲームです。ちなみにオールドメイドは婚期を逃した未婚の女性という意味で、最後に残ったクイーンがオールドメイドということになります。結婚していない女性に対してかなり挑発的なタイトルなんですね。1907年発行の『世界遊戯大全』という世界のいろんな遊びが書かれた書籍の中で「お婆抜き」と訳されて日本に紹介されました。ついでの情報としては、ドイツではJ1枚を抜いて、エジプトではK1枚を抜いて遊ばれていたようです。

トランプにジョーカーのカードが新たに加わったのが1880年頃。オールドメイドのルールが作られた時代にはジョーカーは存在していませんでした。日本にオールドメイドのルールが伝わった頃にはジョーカー入りのトランプが存在していたので、Qを抜いた「お婆抜き」としてではなくジョーカーを加えたアレンジバージョンの遊び方が日本では定着したと言われています。

また、ババ抜きにはカードの回し方に2パターンあります。1つは、右隣の人からカードを引いて左隣の人に手札のカードを引いてもらう先引き型。もう1つは、右隣の人に手札のカードを引いてもらってから左隣の人のカードを引く後引き型。先引き型は、引いたカードがすぐ左隣の人に引かれる可能性があるので、ジョーカーが他の人に渡りやすくて展開があるというメリットがあります。後引き型の場合、ジョーカーを引いた後に少なくとも一周は持ち続けることになってジョーカーの動きが少なくなります。どちらが優れているとか正しいという訳ではありませんが、先引き型の方が盛り上がりやすいのに番組では後引き型を採用していました。

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