カードを置くスペースがなくても大丈夫! テーブルをほぼ使わないボードゲーム10選

たとえば「今日はいろんなボードゲームを遊ぼう!」とボードゲームをやろうとしてる人が集まった場合は何の問題もないんです。ホームパーティーのような状況で、部屋に数人が集まり、テーブルの上には食べ物がたくさん乗ってて、飲み物のコップもたくさん乗っているとしましょう。こういうときに「食べながら何かボードゲームでもやろう」という流れになった場合、テーブルの上を多少片付けて場所を空けるべきか否か……。似たようなシチュエーションは多々あるはずです。

そこで、テーブルや机などのスペースをほとんど(もしくは全く)使わずに楽しく遊べるボードゲームを10タイトル紹介します。特急電車などの向かい合わせ4人掛けシートでも遊べそうなゲームだけを選びました!

ウミガメのスープ

ウミガメのスープ/2人〜/10歳〜〉

出題者に対して、質問を繰り返して真相にたどり着く平行思考クイズゲーム。

1人がカードを受け取り、出題者になります。残りの人は回答者になります。出題者は問題を音読します。回答者はその問題を聞いて、出題者に「はい」か「いいえ」で答えられる質問をします。みんなで質問を繰り返して、答えを最初に導き出した人が勝ちです。

出題者1人がカード1枚を持つだけなので、テーブルは使いません。

負けるな一茶

〈負けるな一茶/1〜10人/8歳〜/15分〉

小林一茶が詠んだ俳句か贋作かを当てるクイズゲーム。

1人がカードを受け取り、出題者になります。残りの人は回答者になります。出題者は俳句を音読します。回答者はその俳句を聞いて、みんなで話し合います。小林一茶が詠んだ俳句と思えば「一茶」、贋作だと思えば「ノー一茶」どちらかを選びます。カードをめくって正解を確認し、当たれば回答者が1点。はずれれば出題者が1点。先に5点に達した方の勝ちです。

上記の『ウミガメのスープ』同様、出題者1人がカード1枚を持つだけなので、テーブルは使いません。

カタカナーシ

カタカナーシ/3〜8人/8歳〜/15分〉

お題のカタカナ語をカタカナ語を使わずにヒントを出して当ててもらうクイズゲーム。

出題者はカード1枚を引いて、今回のお題を確認します。残りの人は回答者になります。出題者はカタカナ語を使わないでお題の単語を説明します。分かった回答者はいち早く答えを言って、正解ならカードを受け取って1点獲得です。当ててもらった出題者も説明が上手かったということで1点獲得です。正解した人が出題者になり、これを繰り返します。先に10点獲得した人の勝ちです。

正解した人はカードを受け取る必要がありますが、プレイ中は出題者がカード1枚持つだけなのでテーブルはほぼ使いません。

犯人は踊る

犯人は踊る/3〜8人/8歳〜/10分〉

誰が犯人かを当てるのが目的の推理ゲーム。

全員に4枚のカードを配ったらゲームスタート。自分の手番では、手札からカードを1枚出してカードに書かれている効果に従います。これを全員で繰り返して、探偵カードを出した時に犯人カードを持っている人を当てるか、犯人カードを出したら勝ちで得点を獲得します。規定の点数になった人の勝ちです。犯人カードは最後の1枚の時にしか出せないので、出される前に指摘するのがゲームの肝です。

ゲーム中はカード数枚を持って遊びますが、カードを捨てるのでカード1枚分のスペースが必要です。

ミツバチマッチ+

ミツバチマッチ+/3〜5人/6歳〜/10分〉

最後まで女王バチを持っていれば勝ちのババ抜きゲーム。

1〜10までの数字カードを全員に配り切ったら、手札を左から昇順に並べ直してゲームスタート。自分の手番では、誰かのカードを1枚引きます。同じ数字のカードが2枚揃ったら、その2枚のカードを捨てます。奇数のカードには特殊効果が書いてあるので指示に従います。これを全員で繰り返して、カードが無くなった人は脱落で、女王バチカードを最後まで持っていた人の勝ちとなります。勝った人はハチミツチップを受け取り、先にハチミツチップを3つ集めると勝者となります。

トランプのババ抜きのようなゲームなので、ゲーム中は全員が手にカードを数枚持って遊びます。揃ったカードを捨てるので、カード1枚を置くスペースが必要です。

ito

ito/2〜10人/8歳〜/30分〉

全員に配られた数字カードを昇順で出す協力ゲーム。

1〜100までの数字カード1枚を全員に配って、テーマカードをめくったらゲームスタート。カードに書かれている数字を今回のテーマに沿って例えて、小さい数字から大きい数字の順にカードを出していきます。全員でカードを昇順に出せたら目的達成です。次は全員にカードを2枚ずつ配って、同じように繰り返します。成功したら、全員にカードを3枚ずつ配って同じことを繰り返します。全員がカード3枚を出すのが最終目標です。持っているカードの数字を言わずに何かで例えて伝えるので、人の価値観が見えるのが面白い協力ゲームです。

ゲーム中は全員カードを1〜3枚持って遊びます。全員でカードを出すので、カード1枚を置くスペースが必要です。

デュエルボーイ

〈デュエルボーイ/2人/10歳〜/5分〉

8枚のカードだけで戦う対戦型2人専用トレーディングカードゲーム。

7枚のカードを持って仕切りカードを左端に加え、先攻と後攻を決めたらゲームスタート。自分の手番では、使いたいカードのコストと同じ枚数のカードを捨てて、相手を攻撃します。捨てたカードの右隣に仕切りカードを移動させます。これを交互に繰り返して、相手のカードを倒せなければ負けです。相手の仕切りカードが右端に移動して、新たなカードが出せなくなると負けです。持っているカードを並べ替えてはいけないというルールの中で、どういう順番でカードを使うのか計画を立てるのが楽しいカードゲームです。

ゲーム中はお互いがカード8枚を持って遊びます。お互いがカードを出すのでカードを置くスペースがあった方が遊びやすいですが、元々はゲームマーケットのイベント内で立ったままで遊ぶことを想定して販売されたゲームなのでテーブルは使いません。

コヨーテ

コヨーテ/2〜10人/10歳〜/20分〉

全員に配られたカードの合計数を予想するカードゲーム。

数字が書かれているカード1枚を全員に配ったらゲームスタート。カードは頭の上に掲げて、自分だけが自分のカードの数字を見ることができません。自分の手番では、全員の合計数を宣言します。前の人が宣言した数より大きい数を宣言します。もしくは前の人が宣言した数が全体の合計数を上回っていると思ったら「コヨーテ」宣言をします。「コヨーテ」宣言があったら全員カードを出して合計数を確認します。前の人が宣言した数が全員の合計数を超えていたら前の人が負け、前の人が宣言した数が全員の合計数以下なら「コヨーテ」宣言した人の負け。2回負けた人は脱落し、生き残った人が勝者です。

ゲーム中は全員カード1枚を持って遊びます。失敗した回数を表すカードを全員持つので、その小さな正方形のカードを各々の前に置くスペースが必要です。

ワードウルフ

ワードウルフ/2〜8人/8歳〜/5分〉

渡されたお題が少数派か多数派かを見極める正体隠匿ゲーム。

1人が司会者になり、残りの人がプレイヤーになります。司会者はカードを引いて、カードに書いてある言葉をホワイトボードに人数分書きます。この時、ホワイトボードには1つだけ違う言葉を書いて、全員に1つずつ配ります。違う言葉を受け取った人はワードウルフになります。プレイヤーは配られたホワイトボードを見て、全員で話し合いをします。制限時間になったらワードウルフが誰なのかを指差しで投票をします。最多票がワードウルフだった場合はワードウルフの負け、最多票じゃなければワードウルフの勝ちになります。

全員が小さいホワイトボードを持つだけなので、テーブルは使いません。

テレストレーション

テレストレーション/4〜8人/12歳〜/30分〉

イラストでお題を伝えるお絵描き伝言ゲーム。

スケッチブック風ホワイトボードとマーカーを受け取ったらゲームスタート。お題カードを受け取って今回のお題を決め、スケッチブックの1ページ目にお題を文字で書きます。自分の手番では、お題を見て1分以内にイラストを描きます。イラストを描いたら隣の人に渡します。受け取った人は絵を見て、答えを文字で書きます。答えを書いたら隣の人に渡して、受け取った人はその答えを見てイラストを描き……と、これを繰り返してどれだけ正しく伝わったかを競います。イラストは上手く描くより簡潔に伝わりやすく描く必要があるので、細かい部分にこだわりすぎて絵が上手い人のほうが伝わらなかったりするのもこのゲームならでは。

お題を決めるためのカードを1枚受け取りますが、ゲーム開始前に返すのでホワイトボードとマーカーを持って遊びます。テーブルを使わなくても遊ぶことができます。


ボードゲームと言いながらボードがないゲームもたくさんあります。その中でも道具やカードを広げないで遊ぶゲームもいっぱいありますね。テーブルが使えない状況でも遊びたい時にいかがでしょう。