節電のときに遊んで電気の大切さを知ろう。発電をテーマにしたボードゲーム9選

今年の冬は政府から節電の要請が出ています。期間は2022121日〜20233月31日まで。冬場の節電要請は2015年以来7年ぶりだそうです。

今回の節電は具体的な数値目標などは無く、無理のない範囲での節電協力ということなのでユル〜い感じではありますね。ただ、街のイルミネーションの点灯時間が短かくなっていたり、コンビニの冷蔵庫の電気がついてなかったり、ニュース番組のスタジオが暗かったりなどなど多少の影響は出ているようです。

そんな節電要請の中、電気を使わずに遊べるボードゲームがいつも以上に注目を集めることでしょう。せっかく節電するのなら、普通にボードゲームを遊ぶだけじゃなくて、遊びながら電気について学んでみようじゃないですか!

ということで、電気や発電をテーマにしたボードゲームを9タイトル紹介します。

電力会社

電力会社26人/12歳〜/120分〉

電力会社のオーナーとなり、発電所を建設して電力網の拡大を目指すネットワーク構築ゲーム。

電力テーマのボードゲームと言えばコレ! 発電所をオークションで落札し、資源を購入したら都市までの電力網を広げ、発電して電気を供給することでお金を得ます。これを繰り返してより多くの都市に電力を供給した人が勝ちというゲーム。拡張も数多く作られて、リメイクもされているフリードマン・フリーゼの代表作です。数字がたくさん出てくるので計算疲れはしますが、やる事は実にシンプル。一度は遊んで欲しい傑作ですね。ゲームの中では石油と石炭と廃棄物とウランの4種類の資源があって、どの発電所がどれくらいの効率で発電しているのかを遊びながら知ることになります。そして、風力発電のありがたさに気付かされるはず。

バラージ

バラージ14人14歳〜/60120分〉

1920年代のヨーロッパ山間部を舞台に、国営企業のCEOとなってダムによる水力発電によってエネルギーの開発競争をするワーカープレイスメントゲーム。

発電のためにダムを建設し、貯水量を増やし、道管を繋げ、発電所を作ってやっと電気を作ることが出来ます。アクションを決めるワーカーが最初から12個もあるので浮かれていると、やらなきゃいけないことが多くてワーカーが足りずに頭を悩ませることになります。アクションの早取りもあるし、建築場所の奪い合いもあるし、ボードゲームを遊んだなぁという満足感を味わえる一作。ゲームの世界観は架空のものですが、100年前のヨーロッパではこんな感じで水力発電をやっていたのかなぁ、とロマンに浸ってしまいます。

CO2 セカンドチャンス

〈CO2 セカンドチャンス/14人/12歳〜/60120分〉

エネルギー会社のCEOとなって、環境汚染を防ぎつつクリーンな発電所を建設して利益を得るボードゲーム。対戦と協力の2つのルールがあります。

太陽光発電や風力発電のエコな発電であればCO2を抑えられるけど、必ず電力は必要なので間に合わなければ強制的に火力発電所が建設されます。そうなるとCO2が増え、徐々に全員同時のゲームオーバーに近付きます。対戦ゲームなのにCO2を増やさないように全員で協力することになるのが不思議です。『オン・マーズ』『カンバンEV』などのルールが複雑で時間のかかる重量級ボードゲームばかり作っているヴィタル・ラセルダの作品です。

電力世界

電力世界24人/12歳〜/5070分〉

市長になり、市に安定した電力供給を目指すタイル配置ゲーム。

5×5の個人ボードにタイルを配置して高得点を目指します。石炭の発電所は電力をたくさん供給してくれますが大気汚染が酷くて、原子力発電所は大気汚染は無いけど核廃棄施設を市の端っこに建設しなければ利用できません。また、太陽光発電や風力発電は、資源も要らず大気汚染もありませんが、電力はちょっとだけ。遊びながら発電所のメリットとデメリットについて学ぶことが可能です。さらに住宅の隣に発電所を作れば市民からの支持率は下がり、大気汚染から支持率を引いた2乗がマイナス点になります。大気汚染も支持率低下も気を配りながら電力供給を目指しましょう。

ブラックアウト香港

ブラックアウト香港14人/14歳〜/75150分〉

大停電になった香港を復旧するのが目的の手札構築ゲーム。

ダイスを振って資源を手に入れ、カードを個人ボードにプロットしてアクションを行うというのを繰り返します。徐々にカードが増えてやれることも増えるので、拡大再生産の楽しさを味わえます。リソース管理やネットワーク構築や陣取りなど様々な要素があるゲームで、やること盛りだくさんの時間が掛かるゲームですが個人ボードにやることが書いてある親切設計。徐々に香港が明るくなっていくのを見てると電気のありがたさが身に染みます。

原子力発電 THE ボードゲーム

〈原子力発電 THE ボードゲーム/2〜6人/13歳〜/20〜40分〉

「プラント起動」カードを獲得した人が勝ちのカードゲーム。

原子力発電所の様々な安全対策が書かれたカードをシートの上に出して10枚出したら、勝利の証である「プラント起動」カードを獲得出来ます。日本原子力産業協会が、原子力発電にポジティブなイメージを持ってもらうために、2021年に作られたカードゲーム。個人的に実物を見たことはないのですが、調べてみたら非売品だそうです。結構なレア物ですね。気になる方は原産協会地域交流部(電話03-6256-9320、9377)に問い合わせてください。教育施設などに配っているようです。

ハツデン

ハツデン2人/10歳〜/1530分〉

5種類の自然エネルギーを利用した発電所を作り、高得点を目指す2人専用対戦ゲーム。

お互いの間に5つの自然エネルギーを配置して、交互に数字が書かれたカードを1枚ずつ置いてゲームを進めます。お互いが10枚のカードを並べたら得点計算。自然エネルギーの前に置かれた2枚のカードの合計数が大きい方が1点獲得で、合計得点を競います。2人用ゲームの名作『バトルライン』によく似たルールですが、横に並んだ数字の合計がピッタリ10なら1点で8以下ならマイナス1点という横の繋がりがあるのが面白いですね。

ボルテージ

〈ボルテージ/2人/10歳〜/15分〉

先に4点取った方が勝ちの2人専用対戦ゲーム。

交互に数字が書かれたカード1〜2枚を対応する色の前に置きます。1色の前にお互いのカードを合わせて5枚置かれたら合計数を比較して、+(プラス)のときなら大きいほうが、-(マイナス)のときなら小さいほうが1点獲得。先に4点獲得した方が勝ちです。タイトルは電圧を意味する単語ですが、アートデザイン以外に電気っぽさはありませんね。どうやら海外版では、使われてない古い発電所に電圧を帯びたタービンがあるので、エンジニアになって電力を逃すという設定だったようです。一応、電気テーマということでピックアップしました。

キャンパーアンドダンジョン

〈キャンパーアンドダンジョン/2〜4人/6歳〜/40分〉

キャンプ地から宝石を2つ持ち帰るのが目的の対戦ゲーム。

部屋を真っ暗にして遊ぶのがこのゲーム最大の特徴。暗い中、付属のランタンでボードを照らしてゲームを進めます。ボードにはいくつかの壁が置かれているので、明るいところと影になっているところに分かれます。カードの指示でランタンを動かした時に、影に隠れていたコマが明るく照らされたら、そのコマはスタート地点に戻ることになります。手番ではカードを1枚引くだけなので運要素の強いゲームですが、ボードの可愛さも相まって気軽に遊べますね。このゲーム以上に、部屋を明るくしてくれる電気に感謝したくなるゲームは存在しないでしょう。


電気を使わないボードゲームが電気をテーマにしているというのがユニークですよね。こうして並べてみると、電気のボードゲームと言ってもテーマもジャンルも様々。気になるゲームを楽しみながら節電に協力してみましょう。