絵が下手でもOK! 絶対に盛り上がるお絵描き系ボードゲーム10選

ボードゲームの中には絵を描いて楽しむ、お絵描き系とかドローイングなどと呼ばれるジャンルのゲームがあります。

絵を描くというだけで苦手意識を持つ人もいるかも知れませんが、画力を競うわけではないので誰でも気軽に遊べるゲームが多いのです。むしろ、イラストを描くのが下手な人でも遊べるようなルールになっているゲームが多いかも知れませんね。普段絵を描かない人にこそ遊んで欲しいタイプのゲームなのです。

では、厳選したお絵描き系ボードゲーム10タイトルを紹介します。

テレストレーション

テレストレーション48人/12歳〜/30分〉

絵で伝えるお絵描き伝言ゲーム。

お題カードに書かれた物をスケッチブック風ホワイトボードに絵で描いたら隣の人に渡します。受け取った人は絵を見て、答えを文字で書きます。答えを書いたら隣の人に渡して、受け取った人はその答えを見て絵を描き……と、これを繰り返してどれだけ正しく伝わったかを競うゲーム。テレビのバラエティ番組で見る伝言ゲームのイラスト版と言えばイメージしやすいでしょうか。絵は制限時間60秒の間に描くので、上手く描くより簡潔に伝わりやすく描く必要があります。細かい部分にこだわりすぎて、絵が上手い人のほうが伝わらなかったりするのもこのゲームならでは。お絵描き系ボードゲームの超定番で、とにかく笑いが絶えないゲームですね。

みんなでぽんこつペイント

みんなでぽんこつペイント312人/6歳〜/10分〉

丸と直線だけでイラストを描いて回答者に当ててもらうクイズゲーム。

1人が回答者になり、残りは描き手になります。お題を決定したら、描き手は全員同じお題のイラストを◯と直線だけで描きます。画数が少ない人から回答者にイラストを見せる事が出来て、回答者は1人につき1回だけ答えることが出来ます。描き手は当ててもらえれば得点獲得で、回答者は早めに当てれば高得点となります。クオリティは低いイラストだけど画数を少なくして先に発表するか、画数は多いけど分かりやすく描くか。2番目か3番目くらいに発表すると当ててもらいやすかったり、かけ引きがあって非常に面白いゲームです。

ピクトマニア

ピクトマニア36人/9歳〜/2545分〉

お題のイラストを描くのと、他の人が何のイラストを描いたかを当てるという2つを同時に行うアクションゲーム。

7つのお題が書かれたカード3枚を全員が見える位置に置いて、各々が担当するお題を決めたら全員同時にお題のイラストを描き始めます。イラストを描き終えたら、他の人が描いたイラストが何なのかを予想します。(新版では)イラストを描き終えないと予想が出来ないので、とにかく素早く描く必要があります。ただし、自分のイラストは当ててもらえないとマイナス点になるので、ある程度は丁寧に描く必要があるのでご注意を。スピード要素が加わっているので画力を気にしてられない、ワイワイ楽しめるお絵描き系の名作です。

シャーロックとピカソ

シャーロックとピカソ36人/10歳〜/2030分〉

絵を描くアーティスト役、絵を当てる探偵役、2人の邪魔をするいたずらっ子役に分かれてお題のイラストを当てるクイズゲーム。

アーティストはお題カードを受け取ったら8枚の紙に1つずつ、合計8つのイラストを描きます。いたずらっ子はアーティストが描き終えたイラストを受け取って、元のイラストが分からなくなるように落書きをします。探偵はいたずらっ子が落書きをした後のイラストを見て、アーティストが何を描いたかを当てます。イラストは40秒で8枚も描かなきゃいけないので、走り描きになってしまいがち。落書きが無くても、何を描いているのか分からなかったりするのも面白いところですね。落書きが加わって芸術的な作品が仕上がるゲームです。

似顔絵探偵ガール

〈似顔絵探偵ガール/37人/9歳〜/40分〉

目撃者の証言を元に迷子を当てる推理ゲーム。

1人が探偵役になって、他の人は目撃者になります。目撃者全員で迷子になった女の子の似顔絵カード1枚を5秒だけ見ます。その後にパーツカードを受け取って、輪郭や目や服などの担当を決めたら探偵役に特徴を口頭で伝えます。探偵役はその情報を聞いて似顔絵を描いて、その絵を元に正解の似顔絵カードを当てるというのがゲームの流れ。思いがけない似顔絵が完成するのが可笑しいですね。5秒しか見てない瞬間的な記憶をどう伝えて、聞いた側はどのように描くかがポイントになります。

デュプリク

デュプリク310人/8歳〜/45分〉

イラストカードを他の人に口頭で伝えてイラストを描いてもらう伝達ゲーム。

1人がアートディレクター役になり、他の人はアーティスト役になります。アートディレクターはイラストが描かれたカードを見ながら、アーティストに口頭で伝えます。アーティストはその説明を聞きながら、90秒でイラストを描き上げます。全員描き終わったらチェック事項と照らし合わせて、ちゃんと描かれていれば得点獲得。アートディレクターは、見たイラストを短時間にちゃんと言葉で伝える能力があるかどうかが問われます。正解とは全然違ったイラストだったり、全員バラバラのイラストが出来上がったりして楽しいゲームです。

スタンプグラフィティ

〈スタンプグラフィティ/36人/8歳〜/1530分〉

みんなで1つのイラストを描いて、回答者に当ててもらうクイズゲーム。

1人が回答者になり、残りの人は協力してお題のイラストを描きます。イラストは、配られたカードに書かれた図形しか描けません。描けるのはハートや矢印などで、ちょっとずつ線を加えて全員で1つのイラストを完成させます。他の人がどんなカードを持っているか分からないので、誰かがちょうどいい一筆を描き入れてファインプレイをするとメチャクチャ盛り上がります。これは絵の上手い下手ではなく、発想力が問われますね。

マネーフェイカー

マネーフェイカー36人/8歳〜/25分〉

偽札担当と本物担当に分かれて、架空の紙幣を描いて偽札を見極める推理ゲーム。

マスターが本物の紙幣の目印を決めて、それをホワイトボードに書きます。ビルダーはその目印の記載を見て、本物の紙幣を描きます。フェイカーはビルダーが描いた本物の紙幣を見て、マスターが決めた目印を予想しながら本物に似せた紙幣を60秒以内で描きます。全員が紙幣を描き終えたら、マスターはビルダーが描いた本物の紙幣がどれなのかを当てます。簡単すぎる目印ではフェイカーにコピーされて見分けがつかなくなるので、なかなか気付きにくい目印を考えるのが楽しいゲームです。フェイカーは「これが目印では……!?」と予想しながらニセ札を描くのが、他で味わえない体験になります。偽札を見抜くというお絵描き系ボードゲームの超変わりダネ。

エセ芸術家ニューヨークへ行く

エセ芸術家ニューヨークへ行く510人/8歳〜/20分〉

お題を知らずにイラストを描いている人を当てる正体隠匿ゲーム。

1人が出題者になって、小さいホワイトボードに同じお題を書いて全員に配ります。ただし、1人にだけはお題の代わりに❌を書いてお題を知らせません。お題を知らない人がエセ芸術家になります。全員が順番でお題のイラストの一部を一筆で紙に描きます。全員が2回イラストに筆を入れたらお絵描き終了で、誰がエセ芸術家かを投票します。この投票で最多の票を逃れれば、エセ芸術家の勝ちです。エセ芸術家に票が集まればみんなの勝ちです。ただしエセ芸術家に票が集まっても、エセ芸術家はお題を答えれば逆転勝ちです。なので、お題そのもののイラストを描くわけにはいかないのがこのゲームの面白いところ。イラストの人狼ですね。

ピクショナリー エアー

ピクショナリー エアー312人/10歳〜/1560分〉

空中に描いた絵をアプリで見て当てるクイズゲーム。

お題のイラストを付属のライトペンを使って、空中に絵を描きます。専用アプリを入れたスマホやタブレットで見ると、画面上にライトペンの軌道が線になって見えるという優れもの。その画面上の絵とジェスチャーと組み合わせてヒントを出して、より多くの正解を目指すというゲームです。ライトペンで空中に描いてる人は画面が見えない、というのもこのゲームの面白ポイント。デジタルとアナログが融合したARゲームですね。これも進化系のお絵描き系ボードゲームでしょう。


イラストを描いて誰かに当ててもらうというゲームが多めでしたかね。でも、どのゲームもただ絵を描くのではなく、何かしらの光るアイデアがありますよね。似てるようでひとつひとつ全く違う別のゲーム。絵が下手だからと敬遠しないで、ぜひとも遊んで欲しいゲームばかりです。