今年2022年は日本にジャイアントパンダがやって来て50年という節目の年。1972年10月28日に中国からカンカンとランランが到着し、上野動物園ではパンダを見たい人が連日数時間待ちの行列を作って空前のパンダブームになりました。
50年経った今でもブームというほどの大騒ぎにはならないものの、パンダの赤ちゃんが産まれればニュースになり、パンダのキャラクターはたくさんあって、パンダグッズは安定して人気です。好きな動物としてパンダを挙げる人も珍しくありません。
そこで、パンダが大活躍するボードゲームを紹介します。見た目の可愛さがズバ抜けてることもあって、パンダをモチーフにしたボードゲームは結構多いんですよ。パンダ関連のゲームの中から8タイトル紹介します。
ズーロレット
〈ズーロレット/2〜5人/8歳〜/45分〉
自分の動物園を賑やかにするのが目的のセットコレクションのタイルゲーム。
箱に描かれたリアルなパンダが印象的。トラックに乗った動物を選んだら自分の動物園に配置しますが、オリの中には同じ種類の動物しか置けないのでどのトラックを選ぶか毎回迷ってしまいます。不思議とみんなパンダを集めがちですよね。これがパンダの不思議な魅力なんでしょう。いろんな動物タイルがあってパンダがメインじゃないのに箱絵になっちゃうのはパンダのスター性ですしね。同じ作者のミヒャエル・シャハトが2003年に発表したカードゲーム『コロレット』に非常によく似たゲームで、2007年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた作品です。
タケノコ
〈タケノコ/2〜4人/13歳〜/45〜55分〉
中国から日本にパンダが送られてきたので、庭師になってパンダのエサとなる竹林を育て、竹をパンダに食べさせ、水路を引いたりして土地を管理して得点を稼ぐボードゲーム。
パンダの世話を命じられてパンダをもてなすというのがテーマになっています。でもパンダ駒が絶妙に可愛くないんですよねぇ。目の周りの黒ぶちが大き過ぎるのが原因なのか、二本脚で直立しているのが原因なのか…。そしてパンダが食べるのはタケノコじゃなく笹だろう言いたくなる、ちょっと世界観がズレた日本が舞台になっています。
パクパク
〈パクパク/2〜8人/8歳〜/10分〉
全員同時に持っているサイコロを全て振って、パンダの面が出たら隣の人に渡し、規定以上のサイコロが貯まった人が負けというリアルタイムバランスアクションゲーム。
パンダの面が出るまで何回でも振り直しが可能ですが、食器の面が出ると中央に皿を重ねないとサイコロを振れません。皿を崩しても負けです。一体何がパクパクなのか、何故パンダなのか全く意味が分かりません。上記の『タケノコ』と同じアントワーヌ・ボウザが作ったダイスゲームです。パンダ好きなんでしょうか。
パンダだらけ
〈パンダだらけ/1〜4人/6歳〜〉
小さいパンダのフィギュアが12個も入っているバランスゲーム。
フィギュアのポーズも何パターンかある凝った作り。遊び方は5種類ありますが、画像のように箸でパンダをつまんでタイヤの上にうまく積んでいくルールがメインになります。パンダ好きしか買わないかも知れないくらいパンダだらけ。タイトルに偽りなし。パンダをいっぱい愛でることが出来る商品です。
パンダチン
〈パンダチン/2〜6人/6歳〜/1〜5分〉
「パン」と「ダ」と「チン」の3種類のカードだけで遊ぶカードゲーム。手札としてカードを2枚持って、前の人が出したカードと自分が出すカードを声に出して読むだけ。
「チン」を続けて出して、チンチンと言ったら負け。全てカードの裏面と「ダ」カードの左下にパンダが描かれています。「チン」カードが極端に多くて「パン」と「ダ」カードが少ないのでパンダと言うのは難しいですが、もし言えれば次の人は2回連続でプレイするという効果が付いてます。
タルカ
〈タルカ/3〜7人/7歳〜/15分〉
パッケージに「逆さま言葉かるた」と書いてある通り、読み札の文章が逆さになっているカルタです。
箱には逆さになったパンダが描かれています。読み手が「ダンパ」と言ったらパンダの札をいち早く取るというルール。パンダが主役ではないですが、この箱絵だけでルールが分かりますね。
キングオブトーキョー:パワーアップ
怪獣になって敵を倒していくダイスゲーム『キングオブトーキョー』の第1弾拡張。この拡張を入れることで進化カードが加わり、怪獣ごとの能力が追加されるので戦い方が変わります。
この拡張には巨大パンダ怪獣のパンダカイが入っています。なんで笠を被ってんのよ。確定したサイコロの出目を裏返したり、敵の買い物を邪魔したりトリッキーな能力を持っている怪獣になっています。ちなみにリニューアルした『新・キング・オブ・トーキョー』の方でも拡張としてパンダカイが発売されていますが、そちらは目から炎が出て、首から大玉のネックレスをぶら下げています。
パンダ!
〈パンダ!/3〜6人/8歳〜/30〜40分〉
トリックテイキング。これよりシンプルなタイトルのパンダゲームはないでしょう、原題も『PANDA!』ですから。
7枚のカードを持って、前の人が出したカードの数字より大きい数字のカードを出さなきゃいけないルール。大きい数字がないときは、最も小さい数字のカードを出すことになっています。最後の7ラウンドで最も大きい数字を出した人が、その数字がマイナスポイント。1〜6ラウンドは得点に関係なくて、最後のラウンドに勝つとマイナス点なのです。数字カードの他にサル、トラ、ワニ、そしてパンダのペットカードが4種類あって様々な効果を発揮します。特殊効果がある『5本のきゅうり』と例えれば分かりやすいですかね。それにしても何故この4種類がペットなのか、一体どういう世界観なのか全く分かりません。
こうしてパンダゲームを集めてみると、シュールなゲームが多いですね。見た目が可愛いから世界観がメチャクチャでも「パンダだしそんな細かいことはどうでも良いか〜」という気持ちになるんでしょうか。正論言っても仕方ないような柄とフォルムしてますしね。
どうせパンダゲームを遊ぶなら50周年の今年中にやりましょう!