ゲムマ前の最大級の試遊会「フォアシュピール2026秋」に行ってきた

2026年9日26日、フォアシュピール2026秋が行われました。

フォアシュピールとは、ゲームマーケット開催直前に行われる出展サークルによる新作ゲームの試遊会です。いろんな試遊会が開催されますが、フォアシュピールの規模は最大級! ゲームマーケットではイベントが大きくなり過ぎて試遊をする余裕がないということで、販売は無しで試遊だけのゲムマのアンチテーゼみたいなところから始まったのですが、今やフォアシュピールに落選するサークルがいたり、1日では全てのサークルを見て回ることも出来ないくらい大きな催し物になっているのは皮肉な話です。

今回は東京・名古屋・大阪の3都市同時開催というビッグイベントで、錦糸町にあるすみだ産業会館の8階・9階で行われた東京会場でのフォアシュピールに参加してきました。

東京会場では全部で105サークルが出展する中、16のゲームを試遊してきたので新作ゲームの中身と率直な感想を遊んだ順で紹介します。いつも通りですが、9階が重量級のボードゲームが多めだったので、8階を中心に周回しました。ゲームマーケット2026秋の出展場所とサークル名も併記してますので、購入の参考にどうぞ。

※サークル名とゲーム名の見方
例:【両D36新ボードゲーム党】レベルアップ
「両」は17日(土)と18日(日)の両日参加。どちらかのみの場合は「土」か「日」を明記。
「D36」は一般ブースの番号。エリア出展の場合は「エ」と明記。
「新ボードゲーム党」はサークル/会社名。
「レベルアップ」はゲーム名。

【両D36新ボードゲーム党】レベルアップ

4つある手元の能力の数値を上げて特殊効果の能力を上げて、レベル5までレベルアップするのが目的のハンドマネジメントゲーム。レベルアップするには手札をたくさん捨てる必要があるので、手札を増やす能力を上げたり、ドロー枚数を増やしたり。能力を上げたところで、山札をめくって数字の大きさ比べというあっさりした運のみのゲームなのが潔い。あまり他人との絡みがないのが気になりましたが、能力を高めるのを集中してやっちゃいますね。箱とカードが間に合わなかったということでモックで。

【土H104デコクトデザイン】かぶらないうらないし

全員に同じ構成の予想カードを配って、場には1〜10までのカード群があるので次にめくられるカードを予想するバッティングゲーム。予想が当たれば得点になりますが、他人と予想が被らなければさらに高得点。もし予想がハズレても、他の人と予想が被らなければ得点獲得というのが面白い。たった10枚のカードの予想だけですぐにゲームが終わるのに、面白い! なんだこりゃ。ここでも箱とカードが間に合わなかったというわけでモックで。

【日横22ヒノマルゲームズ】脱法トリテ

伏せたまま配られたカードの表面は見ないでプレイするトリックテイキングゲーム。カードのウラ面にはそのカードの数字とスートが表示されてて、数字が小さいほど切り札が描かれてる確率が高くなります。そんなカードを出しながら、トリックに勝てるか負けるかを予想して、全員でカードをめくって予想が当たってれば点数になる……というシステム。ゲームが進むと運だけじゃなくなるのも良く出来てますね。意外と言ったら失礼だけど、物凄く面白かった。視認性がちょっと悪くて惜しいなぁとか結構場所取るなぁとか気になる点はありましたが、そこを差し引いても新しいアイデアのゲームですね。

【土M25ジャスメノルーム】デリバリーラッシュ

配られた手札をいち早くなくすゴーアウトゲーム。食べ物の配達がテーマ。カードには3つの時間帯、4つの地域、4種類の食べ物の3要素が書いてあって、場に出ているカードに書かれた要素のどれかひとつでも一致していれば手札を出せるというルール。そして2要素が一致していれば「ラッシュ」と言って、連続でカードが出せるのが気持ちいい。他のゲームでは味わえない爽快感。特殊効果のカードもあって遊びやすい。

【土M08さいころ結社】姫と人狼

青チームと赤チームに分かれて敵のリーダーを倒す、正体隠匿ゲーム。チームごとに能力違いの10人のキャラクターがいて、ランダムに3人を担当して、誰が同じチームの人が分からない状態でスタート。キャラクターカードを選んで剣で刺すと、刺された人はヒントとなるアイコンをカードの上に置くことになってるので、徐々に仲間が誰なのか判明したり、敵のリーダーが分かってきたり。名作『フラッドバウンド』と似たゲーム性ではありますが、チームで戦ってるのに1人勝ちを目論む人狼が混ざっているというのが、いいアイデアです。

【両B39ほしのシンヤ】おおかみがくるよ

羊をたくさん集めるブラフゲーム。カードの表面には羊かオオカミが描いてあります。全員に6枚のカードを配って、そこから3枚選んで目の前にウラ向きに置いたらゲームスタート。自分のも含め誰かの前にあるカードを1枚めくって、羊が出れば成功、オオカミが出れば失敗。これを繰り返して、羊が多ければコインが貰える。コイン3枚で勝ちという流れ。「自分の前のカードをめくらないってことは、オオカミなのか?」という読み合いが生まれるのが面白い。また昼・夕方・夜の時間帯によって、オオカミの確率が違うのも面白さに繋がってますね。

【土H111CONBU Games】ジャンガ

カードを全員同時に出して、小さい数の人からカードを取るバッティングゲーム。場に4枚のカードを並べて、出した数が小さい人から4枚のカードの中から好きなものを取り、取ったカードは全てマイナス点として計算します。バッティングしたら、そのカードを引き取ります。集めたカードがペアなら打ち消しあって0点、連番なら連なってる一番小さい数字だけがマイナス点。どこで見たようなカード集めではありますが、バッティングも含めなんか楽しいですね。

【両A04有限浪漫】マウンティングお嬢様アンコール

相手の体力をゼロにしたら勝ちの2人専用対戦ゲーム。2〜5までとマウンティングカードとティーブレイクカードの6枚だけを使って、カードを伏せて出して数字比べをするという内容。単純ではあるけど凄く読み合いがあって、ダメージを受けるたびにキャラクターが強くなったり、数字には必ず勝つカードなど、結構考えどころがありますね。ゲームタイトルを聞いたときの印象とは、いい意味で裏切られた。

【土M74符亀】ケツァリアン

世界を滅ぼす5種類のアイコンが書かれたカードを手札から出して、七並べの様に並べて5枚目の位置に置かれたら世界滅亡。滅亡したアイコンのカードを持っていれば得点化。5つのうち3つが滅亡したら、点数計算です。場に出さずに手札として持っていれば点数になるけど、場に出して5枚並べば得点化するというジレンマが苦しいですね。面白い。

【土M15盤処すばる】マードーボーフ

山札から並べた5枚のカードで「マーボードーフ」を揃えるデッキ構築ゲーム。カードは「マー」「ボー」などで、カードをめくる度にカードに書かれた「捨て札1枚を左端に並べる」などのアクションを発動させます。2人用と言いながら、完全にソロゲームなんですが没頭してしまうほどに面白い。変なゲームと思わせて、遊びごたえのあるちゃんとしたゲームです。

【両A05Totto Tottino】モフチップ

スートは4つで、1~7までのカードを使ったトリックテイキングゲーム。ゲーム自体はかなりオーソドックスで、イラストも可愛いので初心者であってもすぐに食いつくはず。モフチップがこのゲーム最大の特徴で、フォロー出来ないときとフォローした中で最小の数を出すとモフチップが貰えます。カードを出す時に一緒にモフチップを出せば数字を+2出来たり、色を変えることが出来ます。同時に何枚でも出せるので、トリックに勝つと思って温存してたカードが負ける……なんて予想外のことが起きたりするのが面白いです。

【両エ29アークライト】マジカル・アスリート

総勢36体のキャラクターの中から自分で使うキャラクターを選んで、6面サイコロを振っていち早くゴールしたら勝ちというすごろくゲーム。20年以上前に発表された同人ゲームのリメイクらしいです。キャラクターごとに能力があって、他の人の手番に進んだり、自分のマスに他の人を1マス近寄らせたり、他の人と居場所を交換したり、超強力なものばかり。短縮版で1レースだけでしたが、本来は4レースやって合計点を競うそうです。毎回、メチャクチャで変なレースになりそうですね。キャラクター同士の相性なんかもありそう。キャラクター別に36個の木駒が用意されてるのが驚き! ゲームマーケットではこのゲームの巨大版の試遊を用意してるとか。超楽しみ。

【両エ57オインクゲームズ】ばれたま

白い鳥チームと黒い鳥チームに分かれて戦う正体隠匿ゲーム。味方が誰なのか分からない状態でゲームスタート。表面に白い鳥が描かれた6枚と黒い鳥が描かれた3枚の卵タイルをウラ向きで並べ、自分の手番では円形に並んだ6枚の卵タイルの中から1枚選んで1人でこっそり見るか、全員が目を閉じている間にウラ向きの卵タイルを入れ替えるか、卵タイル1枚を選んで表向きにするかの3択。円形に並んだ卵タイルの中に黒い鳥が2羽以下なら白い鳥チームの勝ち。3羽以上なら黒い鳥チームの勝ち。オインクゲームズが多人数のゲームとは珍しい。

【両C28PhantomLab】スポットミーガファー

サーカスをテーマにしたタイルを4×4で並べ、その上からいくつかの丸い穴が空いた黒いカードを数枚重ね、指定されたキャラクターを穴に収めるパズルゲーム。スポットライトが当たってるイメージですかね。ホントは時間制限内に穴の空いたカードを置かなきゃいけないそうですが、タイマー無視でじっくりやらせてもらいました。それでも上手くいかなかったですが。

【両F13ましうgames】グミっとグループ

複数のグミが描かれたカードを6枚集めて、同じ色のグミが繋がるようにして得点を稼ぐセットコレクションゲーム。場にカードを適当に重ねて置いて、一番上のカード1枚だけを取ります。一番上のカード1枚を取り除いて、その下のカードを取ることも出来ます。これを6回繰り返したら、取った順にカードを並べて得点計算をします。最も多く繋がったグミと2番目に多く繋がったグミが加点。他のグミは失点です。重なったカードの山から上のカードを取るだけなのに、こんなに読み合いが生まれるなんて。

【両E01遊飲チャンネル】砂時計は裏返す

砂時計の状況によって勝利条件が変わってくるトリックテイキングゲーム。ベースとしては普通のマストフォローのトリテ。ただ砂時計があって、出した数だけ砂を意味するキューブが落ちるというシステム。砂時計の砂が落ちきると「最も大きい数の勝ち」がひっくり返って「最も小さい数の勝ち」と勝利条件が、変更になるんです。トリックの途中で変わるのが面白いですね。


空席があるとスタッフがすぐに席を案内してて、5分以上待つことはなかったかな?という印象でした。運営側が手慣れてるイベントだなぁと感心します。出展する側も参加する人もゲームを回す気マンマン。出来るだけ多くのボードゲームをやろうと需要と供給のバランスが取れてました。これだけ膨れ上がったイベントなのに、11:00〜16:00の5時間だけっていくらなんでも短すぎですよ。もう少し余裕を持ってやってくれてもいいのに。もったいない。

とにかく、気になるゲームはありましたか? ここでは購入出来ませんでしたが、予習は必須ですからね。では、ゲームマーケット2026秋をお楽しみに!