7月22日は、ONE PIECEの日です。
1997年7月22日、尾田栄一郎先生の漫画『ONE PIECE』が週刊少年ジャンプで連載を開始したことにちなんでいます。作品の魅力を多くの人に伝えるのが目的だそうで、連載開始20周年を記念して2017年に制定されました。作品自体は(2024年7月)現在も連載中で、コミック本が109巻まで刊行されている日本を代表する漫画です。
2024.7.22 ──
27th ONE PIECE Anniversary🏴☠️#ONEPIECE#ONEPIECEの日 pic.twitter.com/ojGs2tN1gR— ONE PIECE スタッフ【公式】/ Official (@Eiichiro_Staff) July 21, 2024
『ONE PIECE』は、モンキー・D・ルフィーが仲間を集めて敵と戦いながら財宝を見つけて海賊王を目指す壮大な冒険のストーリー。という事で、海賊をテーマにしたボードゲームを8タイトル紹介します。
スカルキング
〈スカルキング/2〜6人/8歳〜/30分〉
何回勝てるかを予想して得点を稼ぐビッド式トリックテイキングゲーム。
ラウンド数と同じ枚数のカードを全員に配ったら、そのカードでマストフォローのトリックテイキングを行って、何回勝てるかを予想します。予想が当たれば得点獲得で、10ラウンドの合計点を競います。
配られた手札の強弱だけではゲームの勝ち負けに影響されず、予想した勝ち数に近付ける為の駆け引きが面白いゲーム性になっています。数あるトリックテイキングの中でも定番かつ人気作で、このゲームが一番面白いと断言する人も多いですね。トリックテイキングを初めてやる人にも、初めてルール説明する人にもちょうどいい入門編でしょう。特殊カードとして切り札の絵柄が海賊になっています。
バミューダパイレーツ
〈バミューダパイレーツ/2~4人/7歳〜/20分〉
海賊船で島を渡り、4色の宝石を集めるアクションゲーム。
ボードを広げ、船1つとブイ3つを受け取ったらゲームスタート。自分の手番では、ボードの角から指で船を押してボード上を滑らせます。真ん中の宝島に到着したら宝石を船に乗せ、再び船を指で押して元に戻ったら宝石獲得。先に宝石を4色獲得した人の勝ちです。
船には鉄が入っていて、ボードの下には磁石がいくつか仕込まれたマグネットボードを敷いてプレイします。なので、船が磁石の上を通過しようとすると船が「ビタッ」とボードにくっついて転覆します。転覆すると、船の上に乗っていた宝石が飛び散るのが派手で楽しいゲームです。磁石があった場所にはブイを置くことになってますが、何も無い場所にブイを置くことも出来るので簡単な記憶力を試されるのも面白どころ。
バイキングの谷
〈バイキングの谷/2~4人/6歳〜/15分〉
大玉を転がしてタルを倒し、金貨を稼ぐアクションゲーム。
自分の手番では、ボードの中央に4本のタルを立てて、ボードの隅から大玉を転がしてタルを倒します。倒れたタルと同じ色のコマを橋の上で1マス進めます。これを繰り返して、橋からどれかのコマが落ちたら止まっているマスに書かれた金貨を得ます。金貨のストックがなくなった時、金貨をたくさん持ってる人の勝ちになります。
ボーリングのようなタル倒しアクションゲームです。ドイツの2019年キッズゲーム大賞に選ばれただけあって子供に大ウケですが、どのコマを進めるべきかと倒したいタルのルートを考えるので大人でも楽しめます。バイキングの谷で行われている恒例行事の大玉ボーリング大会という設定が謎ですね。このゲームに関しては、文字で読むより動画を見ればすぐに分かるはず。
コルセア
〈コルセア/2~8人/10歳〜/20分〉
海賊になって商船を襲い、お金を稼ぐカードゲーム。
自分の手番では、山札からカードを1枚引くか、手札からカードを1枚出すかのどちらかをやるだけ。カードを出す場合は、商船カードか、海賊船カードを出します。商船カードは誰からも襲われなければ、次の自分の手番で獲得できます。誰かが商船カードを出していたら、まだ出ていない色の海賊船カードを出して襲うことができます。海賊船カードには攻撃力が書いてあるので、最大数の攻撃をした人が商船カードを獲得します。山札が無くなるまで繰り返して、お金が一番多い人の勝ちとなります。
何度もリメイクされているライナー・クニツィアの隠れた名作です。リメイクの度にルールがちょっと変更になったり、そもそも和訳が間違ってたりして間違って遊んでいる人も多いと言われているカードゲームです。場に複数の商船が出てることが多いので、どの商船を攻撃すべきか判断することになります。それどころかカードを引かないと手札が無くなるので、いつ攻撃すべきか、いつカードを引くべきかというジレンマに悩まされます。
宝島
〈宝島/2~5人/10歳〜/45分〉
船長が隠した財宝を海賊たちが探し出す非対称の推理ゲーム。
1人がシルバー船長役、残りの人がシルバー船長を捕まえた海賊になります。シルバー船長が手元の個人ボードのマップに❌を書いて、財宝の場所を決めたらゲームスタート。海賊側は、順番に移動したり探索したりコンパスを使ったりして財宝を探し当てます。一番最初に財宝にたどり着いた人の勝ちです。
地図がホワイトボードになっていて、全員で地図にマーカーで直接書き込んで財宝を探していくのが楽しい推理ゲームです。コンパスや宝箱のコンポーネントだけでもワクワクしてしまいます。シルバー船長と海賊に分かれてゲームを始めますが、協力ゲームではなく全員がライバルです。しかもシルバー船長からはウソの情報が提供される事もあり、時間が経つとシルバー船長は脱走して財宝の場所へと向かうライバルでもあります。
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの冒険小説『宝島』をボードゲーム化したものです。
ねずみ海賊ラッタニア
〈ねずみ海賊ラッタニア/2~5人/10歳〜/30分〉
ねずみ海賊がボスを目指して得点を稼ぐバッティングゲーム。
1~10まで順番に並んだアクションカードを見て、衝立で隠した状態で個人ボードの数字に海賊コマを2つ置いてプロットします。全員同時に衝立を取って、どの数字を選んだか見せます。全員が選んだ数字を確認して、1から連続して選ばれた数字のアクションを行います。アクションによって仲間や財宝を得ます。これを繰り返して、山札が無くなった時に得点が多い人が勝ちとなります。
他の人がやりたがっているアクションや欲しがっている財宝を推測しながら、数字を選択する読み合いが面白いゲームです。例えば、全員で「1」「2」「3」「5」「6」を選んだ場合、1〜3にコマを置いた人はアクションが出来ますが、4がないので5以降にコマを置いた人はアクションがありません。次のラウンドでは得点などに繋がるカードが補充されて溜まっていくので、今回選ばれなかった数字の方がお得になるのもよく出来たシステムです。流石はOKAZU brandのボードゲーム……と唸ってしまいます。
カルタマリナ
〈カルタマリナ/1~2人/10歳〜/60分〉
海賊船のクルーになり、嵐の中で船を進めてバンカ島を目指す2人用協力ゲーム。
自分の手番では、5つのアクションから3つ行います。出来るのは、隣のマスへの移動・カード1枚を捨てて水キューブ1個を取り除く排水・相手にカードを1枚受け渡す・カード2枚の補充・同じ進行方向のカード4枚を出して船を進める操舵の5種類です。アクションを終えたらカードを補充して、相手の手番になります。これを交互に繰り返して、ゴールを目指します。
カードを補充する時に脅威カードをめくられると、指定の場所に水キューブが増えたり、船の傾きで水キューブが移動します。1ヶ所に水キューブが5つ溜まると満水になって、4ヶ所が満水になると敗北です。満水にならないようカードを捨てて水キューブを排水をする事になりますが、山札が尽きると海の怪物クラーケンの襲撃を受けて船の一部が壊滅。満水と壊滅合わせて8ヶ所になると敗北です。船を進めるべきか排水が先か、2人で相談してクリアした時の達成感はなかなかのものがあります。海賊船というだけで、海賊は出てきません。
ワンピース ビブルラッシュ
〈ワンピース ビブルラッシュ/2〜5人/6歳〜/10分〉
ワンピースのキャラクターが描かれたカードをより多く集めるのが目的のカルタゲーム。
キャラクターカード100枚を表向きに並べて、お題カードを1枚めくります。お題カードの条件に合うキャラクターカードをいち早く取ります。キャラクターカードの裏面にはプロフィールなどの情報が記載してあるので、お題に合っているかハズレかを確認します。お題に合っていればカード獲得です。最終的に獲得したカード枚数を競います。
お題は「年齢が40に近い」「初登場が遅い」などで、作品を知らない人にとってはチンプンカンプン。『ONE PIECE』好きのためのマニアックなゲームです。海賊をテーマにしたボードゲームとしては、これははずせないかと。
海賊は海洋上で船を襲撃して略奪や暴行を繰り返す悪者ですが、あくまでゲームとなるとスケールの大きい設定が多くてロマンを感じてしまいますね。