“8人”でやるからこそ楽しい!8人ベストのゲーム15選

ボードゲーム会等で4人卓を2つ立てたけど、最初に遊ぶゲームや最後の締めに遊ぶのは、できれば8人全員一緒に遊びたいですよね? そんなときにオススメの8人で遊べるボードゲームをまとめてみました。

今回は10~20分程度で遊べるものと、30分以上かかるものに分けて、合計15タイトル紹介いたします。

※五十音順に紹介しています。

短時間で遊べるゲーム(~20分程度)

カードライン:動物編

裏側にデータが書かれた動物のカードを使い、順番に並べていくカードゲーム。

まず寿命、体重、体長のどのデータの数値を使うか決め、プレイヤーは表向きに並べた自分の動物のカードを1枚ずつ出していきます。このとき、場に出ている動物の該当する数値に対して、自分の出すカードの動物の数値が高いと思うなら右、小さいと思うなら左に置き、カードを表向きにして確認。間違っていたら手札が1枚増えます。手札がなくなった人が勝ち。

動物のデータの数値が予想とかけ離れていることが頻発! 人数が多いほど動物たちの列が長くなり、予想が難しくなりますが、意外な展開の連続で盛り上がります。プレイするうちに自然と動物のデータについての知識が増えるため、知育的な面もあるゲーム。姉妹編として恐竜版もあります。

カードライン:動物編 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:2~8人
対象年齢:7歳~
プレイ時間:約15分

かさねっこ

5色の猫の積み木を積み上げていく、単純明快なアクション&バランスゲームです。

お題のカードをめくったらヨーイドン。カードに書かれたイラストの通りに猫の積み木を重ねていき、できあがったら早いもの勝ちで「ニャー」とコール! 積み上げた猫とカードのイラストが一致したらポイント獲得となります。猫の向きを間違えないよう、注意しながら積み上げていくことがコツです。

猫の積み木が可愛くてカラフル。見た目も映え、簡単なルールで子供から大人まで楽しめるパーティーゲームとしてオススメです。8人で遊ぶ場合は2チームに分かれ、ねこつみ担当1名とアドバイス役となってプレイします。ねこつみ担当は完成したら交替しながら進めます。

かさねっこ 概要】
メーカー:JELLY JELLY GAMES
プレイ人数:2~8人
対象年齢:6歳~
プレイ時間:約10分

コードネーム

キーワードが書かれたカードを並べ、ヒントを頼りにそのなかから自陣営に割り振られたカードを見つけていく意思疎通型のゲーム。

プレイヤーは2チームに分かれ、それぞれリーダー役1名とエージェントとなります。リーダー役は一言のヒントと、該当するカードが何枚あるか伝えます。例えば、「ナッツ」と「樹皮」というカードに導くためのヒントであれば、「木、2枚」といったように両方に共通するヒントと枚数を提示するわけです。エージェントはヒントに該当するキーワードを探し、該当すると思うカードを指定。自陣営のカードをすべて指定することができれば勝利です。カードには自陣営、敵陣営、どちらでもないもの、そして両陣営のどちらが指定してもその時点で敗北となる暗殺者の4種があり、ヒントの意図がうまく伝わらなかったりすると敵のカードを指定してしまうことも……。情報の伝達がままならず、微妙な認識のズレが、もどかしくも楽しいゲームです。

2人用、3人用のルールもありますが、基本的には4人以上のプレイヤーで2チームに分かれてプレイしたほうが良いでしょう。人数が多いほど楽しいので、4人vs4人の8人で遊びたいところです。協力型の『コードネーム:デュエット』や、キーワードではなくイラストを当てる『コードネーム:ピクチャーズ』など、姉妹作もいくつか発売されています。

コードネーム 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:2~8人
対象年齢:14歳~
プレイ時間:約15分

ことば落とし

トーク系のパーティーゲーム。親プレイヤーは指定された秘密のワードをトークのなかに混ぜ込んで話します。子プレイヤーが該当ワードを当てることができれば子の勝利、バレなければ親の勝利です。

親は3分間のトークの流れのなかに無理なくワードを混ぜることができれば良いのですが、これがなかなかうまくいかない。唐突に不自然なワードが入るとバレてしまいますから、絶妙に隠さなければいけないのです。一方、子はトークに登場したワードのなかから怪しいと思うものを3つ挙げます。親はトーク力や構成力、子は微妙な不自然さを察知する力が求められます。

多人数でプレイする場合は親に補佐としてサポート役のプレイヤーがひとり付き、他のプレイヤーが子となります。このゲームも人数が多いほど盛り上がるので、対応プレイヤー数の最大人数である8人で遊ぶとより楽しめます。

ことば落とし 概要】
メーカー:JELLY JELLY GAMES
プレイ人数:2~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約5分

佐藤です。好きなおにぎりの具は梅です。

集まったプレイヤー全員が自己紹介をして、その後に話したワードを当てていきます。

まずお題カードを引き、全員がそのお題に沿った自己紹介をします。例えばお題が「好きなおにぎりの具」であれば「梅」「鮭」「おかか」……などなど。そして、制限時間までお題カードを引いて自己紹介を繰り返していきます。続いて、それまでに出たお題カードをシャッフルして親プレイヤーが引き、お題を発表。子プレイヤーは親がそのお題についてどのような自己紹介をしたかを思い出し、早い者勝ちで最初に挙げた人がポイントを得ます。

初顔合わせの人のことを知ったり、すでに友達になっている人の意外な一面を知ることができたりするなど、コミュニケーションツールとして非常に優秀。人数が多いほど覚えることが増えて混乱するため、さらに盛り上がることでしょう。

佐藤です。好きなおにぎりの具は梅です。 概要】
メーカー:幻冬舍
プレイ人数:2~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約20分

ハンズ

カードで指定されたハンドサインをするゲーム。プレイヤーは手札のなかから1枚を選び、全員が同時にイラストに書かれたハンドサインをします。このとき、自分と同じハンドサインをしている人を見つけて指摘できれば得点を得られます。ただし、誰かひとりでも両手を使ったハンドサインをしていた場合は、すぐにそのハンドサインを真似しなければなりません。

視覚的にもアクション的にも楽しく、誰でもすぐにプレイできるパーティーゲームです。人数が多いと同時に出るハンドサインの種類が増え、よりゴチャゴチャとした展開に。場を温めるゲームとして最適です。

ハンズ 概要】
メーカー:ディアシュピール
プレイ人数:3~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約20分

犯人は踊る

プレイヤーは何枚かの手札を持ち、誰が犯人のカードを持っているか当てる、もしくは自身が犯人の場合は最後まで生き残ることを目指す招待隠匿系のゲームです。

プレイヤーの手番でできることは、手札を1枚出し、その効果を使うこと。カードの効果は、誰かひとりの手札をすべて見たり、カードを交換したりといったように、非常に強力なものです。カードの効果で犯人が移動してしまうこともあり、誰かの手番のたびに状況が二転三転していきます。

予想もつかない展開の連続で、みんなでワイワイと盛り上がること間違いなし。このゲームもできるだけ多人数で遊ぶほうが楽しく、最大の8人でのプレイをオススメしたいところです。

犯人は踊る 概要】
メーカー:すごろくや
プレイ人数:3~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約10分

ファントム・インク

精霊役から出されるヒントを頼りに、お題のキーワードを当てる推理・ワードゲーム。

2チームに分かれての対抗戦で、プレイヤーはチームごとにヒントを出す精霊役をひとり選び、他のプレイヤーは質問をしながらキーワードを探す霊媒師役となります。自チームの手番でできることは、手札の質問カードを精霊役に渡して答えてもらうか、キーワードを当てに行くかのふたつ。質問はカードで行い、その答えは1文字ずつ公開していきます。答えは相手チームにも伝わるので、情報を渡しすぎないように霊媒師役はどこかでストップをかけなければなりません。これはキーワードを答えるときも同様で、霊媒師は1文字ずつ答えだと思う言葉を発表していきます。

質問カードをうまく使って適格な情報を得つつ、相手チームにヒントを与えすぎないようにするさじ加減が難しい。そのぶん、正答できたときの爽快感は格別です。対応人数の最大である8人では、1チーム4人(霊媒師役3人)となり、考える人数が増えるぶん答えにたどり着くまでがスピーディーになります。

ファントム・インク 概要】
メーカー:アークライト
プレイ人数:3~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:10~15分

ワードバスケット

多人数が集まったときに遊ぶ作品のひとつとしてよく知られる“文系パーティーゲーム”。

プレイヤーはひらがな一文字が書かれたカードを5枚持ちます。そして、箱の中にあるカードに書かれた文字から始まり、手札のどれかの文字で終わる言葉を言いながら箱にカードを早いもの勝ちで投げ入れていきます。手札を使い切ったプレイヤーが勝者です。

人数が多いと他のプレイヤーがどんどん手札を減らして、箱の中のワードが変わっていきます。瞬発力とスピードの勝負で、さらに語彙力と閃きが必要なアクションゲーム的な面も。簡単なルールで誰でも楽しめる、パーティーゲームの定番的なタイトルです。

ワードバスケット 概要】
メーカー:メビウスゲームズ
プレイ人数:2~8人(それ以上も可)
対象年齢:10歳~(6歳以上のルールもあり)
プレイ時間:約10分

じっくり遊べるゲーム(30分~)

キウィズの王様

9つの答えの中にひとつだけある正解を避けていく、いわゆる“ドボンクイズ”(正解の答えを選ぶと負け)のゲームです。

2枚のカードをゲームボードにふたつあるスロットに挿すと、クイズの問題が生成されます。プレイヤーは2チームに分かれ、問題に対して9つ用意されている答えに対応したコマをボードから交互に取り除いていくのですが、正解の答えを選択してはいけません。取ったコマの下のマスが赤い色だった場合は正解の答えであることを示し、コマを取ったチームのミスとなってマイナス点。残ったチームは答えた回数に応じた得点を得ます。また、答えに自信がない場合は途中でリタイアすることも可能で、この場合はその時点で得ている得点を獲得します。

このゲームのクイズの問題は、知識がある人でも知らないような「分かりそうで分からない」絶妙なものが出てきます。そのため正解か不正解か自信が持てない状態で勝負する場面が多く、コマを取るときにドキドキ感が味わえることうけあい。問題のバリエーションもたくさん用意されており、友人や家族みんなで楽しむことができるでしょう。

キウィズの王様 概要】
メーカー:すごろくや
プレイ人数:2~8人
対象年齢:12歳~
プレイ時間:約25分

キャメルアップ

2014年ドイツ年間ゲーム大賞作品。ラクダレースの順位予想を行うレースゲームです。

プレイヤーは、競争するラクダのなかから勝つラクダを選び、賭けます。ダイスタワーを操作するとダイスがひとつ転がり出て、ダイスの色に対応したラクダが進んでいきます。ラクダへのベットはレースが始まったあとでもできますが、早めに賭けるほど見返りも大きくなるため、タイミングが重要になってきます。

レース展開に一喜一憂しつつも、的確に流れを読んで賭けるタイミングをうかがう冷静さも必要。2019年に発売された新版ではコンポーネントが一新され、ピラミッド型ダイスタワーや立体的にヤシの木が飛び出すゲームボードなど、コンポーネントも魅力の一作となっています。

キャメルアップ 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:3~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約30~60分

チャレンジャーズ!

対戦型TCGの大会をモチーフとした、デッキ構築型のゲーム。2023年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート作品です。

プレイヤーは自分のデッキを使い、まず予選大会のリーグ戦に臨みます。デッキのカードは試合を終えるごとに強化されていきますが、レア度の低いカードを数枚引くか、高いカードを1枚だけ引くか、といったように補強の度合いはプレイヤーの判断に任されています。デッキの作り方によってはレア度の低いカードでも大きな戦力になることがあり、カードの能力のシナジーと、計画的な補強が重要。予選が終わったら、成績が良かった上位2プレイヤーによる決勝戦を行い、最終的な優勝者を決定します。

1回ごとの対戦は短いのですが、カードを補強していくことで能力の組み合わせによって自分のデッキが強くなっていくのがとても楽しい。手軽ななかにデッキ構築の楽しさがギュッと詰まったゲームです。予選大会中は1対1の組み合わせの試合を同時に行うのですが、特に最大の8人でのプレイはTCGの大会に参加しているという雰囲気が味わえます。

独立拡張の『チャレンジャーズ!:ビーチカップ』も発売中です。

チャレンジャーズ! 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:1~8人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:約45分

デクリプト

チーム対戦型のワード系ゲーム。プレイヤーは2チームに分かれ、暗号化役が出すヒント(答えに対する連想ワード)と、自チームのメンバーのみ見える共有キーワードを突き合わせながら、1~4までの数字3つから構成される秘密コードの数字を推理します。

共有キーワードには1~4までの数字が振られており、暗号化役はそれぞれのキーワードと数字を結び付けられるヒントを出さなければなりません。ただし、共有キーワードは以降のラウンドも同じものを使用するため、ここで共有キーワードと秘密コードの関係性が容易に推測できるヒントを出していると、続くラウンドで相手チームに秘密コードの数字を推測されてしまう可能性があります。相手チームに秘密コードを当てられてしまうと負けになるので、「味方にギリギリ分かる範囲のヒントを出す」ことが重要。語彙と推理、意思疎通の度合いなどでドラマチックな展開が楽しめる一作です。

ボードにカードを挿すとキーワードが浮かび上がってくるギミックや、昭和レトロを感じさせる古いパソコン、フロッピーディスクなどの意匠を取り入れたアートワークとコンポーネントも魅力的。光ディスクをモチーフとした拡張セットの『デクリプト拡張:レーザードライブ』も発売されています。

デクリプト 概要】
メーカー:すごろくや
プレイ人数:3~8人
対象年齢:12歳~
プレイ時間:約30分

テレストレーション

イラストを描いてお題を伝え、イラストを見て連想したワードを書き……。イラストとワードを交互に伝えていく伝言ゲームです。

まず、プレイヤーはスケッチブックにお題のイラストを描きます。そのイラストを見た次のプレイヤーは、イラストから連想されるワードを書きます。次のプレイヤーはワードから絵を描く。これを繰り返し、最後に答え合わせ。伝言ゲームの末に、どのように変わっていったかを見るだけでも楽しくなります。

ルールとしては最後まできちんとお題が伝わっていると成功。画力が高いほうがきちんと伝わるのですが、どこかで誤解があってメチャメチャになっていく過程を見るのが面白いので、個性的な絵を描く、いわゆる“画伯”がいると、より盛り上がります。人数が多いほど変遷の幅も大きくなり、さらに笑える展開になるので、できるだけ大人数でやりたいところです。

テレストレーション 概要】
メーカー:テンデイズゲームズ
プレイ人数:4~8人
対象年齢:12歳~
プレイ時間:30~60分

トップテン

お題についてのトップ10のランキングを考え、自分に割り振られた数字の順位に入るのが何かを考える、協力型の“価値観共有系パーティーゲーム”。

まず、親プレイヤーは子に1~10の数字が書かれた順位のカードを配り、お題を発表します。次に、子はお題と順位に沿ったワードを発表。例えば「自分の愛犬に名前をつけるなら?」というお題が出たとき、自分が担当するのが「1位」なら「ココア」、「3位」だったら「ポチ」、10位なら「リキ」……など、その順位にふさわしいワードを考えるわけです。そして、すべての子プレイヤーがワードを発表したら親はそれぞれのプレイヤーの順位を予想し、その数字が小さい順に子プレイヤーを指名。各人の順位を明かしていき、正しい順に並んでいれば成功となります。

価値観のズレ、共感性の有無が露呈し、そこはかとなく笑いを誘います。人数が多くなると的中させることが難しくなりますが、さまざまな答えが出てくることで会話が盛り上がり、より楽しめるでしょう。

トップテン 概要】
メーカー:JELLY JELLY GAMES
プレイ人数:4~9人
対象年齢:14歳~
プレイ時間:約30分

おまけ:8人で遊べる人狼系ゲーム

今回のテーマに沿った招待隠匿系のゲームとして『犯人は踊る』を紹介していますが、招待隠匿系、いわゆる人狼系のゲームは対応人数が多く、8人で遊べるゲームもたくさんあります。

インサイダー・ゲーム
シャドウレイダーズ
タイムボム
チーズは誰が食べた?

以前に人狼系を取り上げた記事がありますが、そのなかにも8人対応のゲームは上記のようにいくつかありました。興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧になってください。

バレないように忍んでドキドキ! 人狼系・正体隠匿系ゲーム8選

 


8人集まったときは4人卓をふたつ立てても良いのですが、多人数で遊んだときにしか得られない楽しさというものがありますよね。今回取り上げたゲームはよく知られたものばかりなので、プレイ経験があるという方も多かったと思います。

もし8人で遊ぶチャンスがあったら、ぜひ皆さんもこれらのゲームをプレイしてみてください!