ゲームマーケット2022秋の新作で面白そうなゲーム紹介Vol.1(トリテとか2人用とか編)

20221029月と30日、東京ビックサイトでゲームマーケット2022秋が開催されます。今年もまた新たなボードゲームが世に放たれるわけですね。それにしても、その数の多さよ……

数え切れないほどの新作ゲームの中で、遊んではいないけどパンフレットとゲームマーケットのサイトの情報を見て「面白そうだなぁ」と感じた作品を紹介します。知り合いだから気を使ってピックアップするとかの忖度はありませんし、取り上げないからといってゲームを否定する訳でもありません。あくまでも偶然目に付いた「面白そう」なゲームを紹介する記事なのでご注意を! しかも、すでに予約受付が終了しているゲームもあるので、今からじゃ購入不可のケースもあります。それもご注意ください。

では、ジャンルごとに順不同で20タイトル紹介します。出展が29のみは30のみは両日と表記しました。そしてサークル名とツイッターアカウントを併記しましたので、気になるゲームがあれば最新情報をそちらでチェックしておくのがいいでしょう。

トリックテイキング編

セ10  サザンクロスゲームズ】トリックレイダース

ビッド式のマストフォロー。配られた手札を見て、トリックを取れそうな数だけ表向きで自分の前にカードを出して予想するのがこのゲームの特徴。チップなどを使わずに予想するという美しさ。そして勝ったら表向きのカードから出すので、リードのカードはすべて見えているのも面白いですね。そして予想がハズレたら即脱落。ルールを聞いただけで面白さが伝わります。

シ12  HLKT工房】筋肉テイキング

ボディービルをテーマにしたマストフォロー。ドラフトでカードを集め、その手札でゲームを行います。ドラフトで残ったカードがリードカラーになるというのもいいですね。テーマと絵柄の先入観でネタに走ったゲームかと思いきや、結構しっかりした内容でビックリ。

03  ぴよよ屋さん】仲良シふれんず

マストフォローのゴーアウト系。フォロー出来なかったカードは、勝者がマイナス点として引き取るルール。勝てば勝つほどマイナスが貯まっていきます。絵柄はゆるく可愛い感じなのにマイナス点の押し付けとは。手札に残ったカードは全てマイナスになるので早く大きい数字をなくさなきゃいけないのもポイント。

エ35  BrainBrainGamesOPEN

マストフォローのゴーアウト系。内容以前に、カードが小さくて可愛い!持ち運びに便利というレベルじゃない小ささ。誰が勝つかを予想する用の穴空きカードもいい感じです。配られたカードの大半を全員に見せた状態でプレイする変わったタイプ。

ハ04 アーアーアーゲームズ】ギルティフードトリックス

フードポルノをテーマにしたマストフォロー。大きい数字のカードを獲得する時に出した数字が大きければ大きいほどマイナス点が大きくなるルール。それだけで展開を想像してニヤニヤしちゃいます。得点以外はシンプルだけど、このアートワークだけで楽しく遊べそう。

ヒ12  倦怠期】グリーンファイブラ

マストフォロー。カードの表面は4色のいずれかの色と数字が書いてあって、カードの裏面は全て緑の5。トリックでは裏向きのままで緑の5として出すことも可能です。裏向きで出すと何のカードが出されたか分からなくなって、カウンティングがあいまいになるのが凄い!トリックを取った時に規定の得点を越えないようにするゲームです。

2人専用ゲーム編

ヌ10  2310分マエ】GRAVITY

コマを1マスずつ進めて、先に相手の基地に到着するのが目的のアブストラクトゲーム。テーマは宇宙で、常に自分の手前に重力が働いています。その重力を表現するためにボードの上には透明な皿が乗っていて、90度クルッと回転させると手前に自分のコマが落ちてくるというシステム。文字だけでは上手く表現出来ませんが、この重力の表現はアイデア賞あげたいやつ。

ネ02 ASOBORD&YUTORIOGHOST SNAP

心霊スポットでたくさんの心霊写真を撮るのが目的の2人専用協力ゲーム。状態が平気と怖いの2種類があって、状態が平気の時に撮影可能で、怖いの時に溜まると良くない不安カードを捨てられます。相談は禁止のルールで、カードを使うのをやめて「大丈夫?」と声を掛けると相手は状態を変えられるので相手を思いやる協力ゲームになります。

シ01  HOY  GAMESTGG】老師敬服ー正派対邪教ー

ホビージャパンから製品化もされた『老師敬服』の2人専用という注目作。弟子を育てて道場を大きくするというテーマと基本的なベースはオリジナルと同じですが、最大の特徴はアクションタイルが上下2段に分かれていて効果が2つ書いてあります。選んだタイルのアクションを行うと、もう1つの効果は相手が使用するので頭を悩ませることになりそう。

【ゲムマ2022秋の注目作】2人専用ゲーム『老師敬服 ~正派対邪教~』登場! 弟子を雇い自らの道場を広げるあのゲームが2人専用になって帰ってきた!

ク22  Green Games】大名

江戸時代の大名になり、自国を豊かにして老中を目指すワーカープレイスメント。ワーカーが数種類あって、置く所も多くて選択肢も多くてかなりの重量級です。プレイ時間90分ですしね。2人用だけあってインタラクションも強めで相当なゲーマーが作った作品っぽいですね。ライト層お断りみたいな本格的ボードゲーム。これがデビュー作って、作者のグリーンさんって何者?

ワードゲーム編

ウ19 BUNGUGAMES】文字禍ウント

ところどころ穴の空いたクリアファイルに何かのチラシを入れて、穴から何文字現れるかを予想するゲーム。1つのアイデア勝負みたいな一点突破なゲームだけど、クリアファイルなら小学校に持って行って休み時間に遊べちゃいますね。これは素晴らしいアイデアだ!

タ09(委託)/  カ14  locogame】ワードインパイル

透明なカードにひらがな1文字が書かれたカードを使って3文字の単語を作り、3枚の透明カードを重ね、それを見て単語を当てるというクイズゲーム。重ねたひらがななんて子供でも簡単に分かるだろうと思いきや、裏返しもあるから意外と難しそう。

A39  JELLY JELLY  CAFE】ニゴイチ

場に単語カードを数枚並べて、指定された2つの単語から連想される言葉を発表してどの単語カードかを予測するワードゲーム。こういうのは答えを考えるのが苦手な人もいるけど、比較的遊びやすくて中毒性がありますね。ゲムマの10日前に発売されているので、厳密にはゲームマーケット2022秋の新作じゃないですけど大勢で遊ぶ時の定番になりそうなゲームです。

エ36  きつねうどんチャーハン定食】絶対絶命副題命名会議

テレビドラマのサブタイトルを作る大喜利ゲーム。単語が書かれたカードを並べて面白い副題を作るというゲームマーケットっぽいというか、同人らしいゲームです。カードの裏には視聴率が書いてあるのでその合計が得点に結びつくというのが面白いですね。

なんだこれは……何コレ?編

ヌ05  低燃費ゲームズ】pray of  聖武

奈良時代を舞台に大仏を建てる拡大再生産ゲーム。パッケージのインパクトだけで「何コレ!?」な感じ。箱絵も凄いけど、同人でここまで作れるの?というレベルのアートワークと斬新なシステム。ワーカープレイスメントだけどエリアマジョリティでもあって、デッキビルドの要素もあって。これはやりごたえありそう。

イ37 サイシュピール】パチスロシミュレーター

パチスロの設定を推測するリアルタイム推理ゲーム。実際のパチスロ台には6段階の設定があって、大当たり確率が違うのでボーナスの回数などで設定を判別するのですが、それをボーナス枚数が違う6つの山札を数枚めくってはシャッフルを繰り返して設定を推測するゲームです。似たシステムのゲームを聞いたことがない斬新な作品ですね。

エ46 shootingdesignZoLa

1人用戦略型脱出サバイバルゲーム。世界的なボードゲームの流行なのか、1人用のゲームが増えていますね。今回のゲムマでもその流れを受けてなのか、1人専用や1人でも遊べるルールがあるゲームが数多く作られているんです。その中でも異彩を放っているのが本作。なんとプレイ時間4時間! カード枚数はたった39枚。今回のゲムマ最大の何コレ?ですよ。

イ08 Blank  Planke】単位取得演習

大学の単位を取得するゲーム。詳細は明かされていないので謎だらけ。教授と先生に分かれて進行していくそうです。テーマとしては今まで見たいことないゲームなので気になりますね。こういうのがゲームマーケット本来の魅力だったりするんですよ。

エ29  HEdGENoG】ボドゲ30日間韓国一周

80日間で世界を一周するという物語はありましたが、30日で韓国を一周というスケールダウンしてるだけで気になります。30日間で多くの都市を周る鉄道ゲームというのが公表されているだけで、このゲームも詳細は明かされていません。この手のゲームはいつもヨーロッパかアメリカが舞台ですが、韓国というのは珍しい。

テ19 こぐま工房】ドノカルタ

管楽器の「移動ド」をテーマにしたカルタゲーム。音楽をモチーフにしたボードゲームは多々ありますが、音楽の知識をベースにしたゲームになると珍しいですね。ゲームとしては早取りのカルタだし、これは音楽の授業の教材とか吹奏楽部の部室に置いとくと相当ウケそう。


ゲムマに行くか迷ってた人も、東京ビッグサイトに心が向きませんでしたか? この他にも面白そうなゲームはまだまだあるのです。恐るべし、今回のゲームマーケット……。

まだまだあるので、続きはVol.2をお読みください。