5月18日は、ことばの日です。
「5(こ)1(と)8(ば)」の語呂合わせでこの日が選ばれ、言葉について考えて正しく言葉を使うように心掛ける日だそうです。何気なく使っている言葉のありがたみや重要性に感謝です。
BROADでは2年前に「ホントに面白いワード系ボードゲーム15選」として言葉を扱うゲームを取り上げています。ワードゲームの中でも、子供と一緒に大人が遊べそうなゲームを中心にピックアップした記事です。日本語を読み書き出来る人なら、誰でもすぐに楽しめるゲームばかりなので、ワードゲームを探している人はぜひ。
今回はこの記事とは被らない、単純だけど大人向けで、より面白いワードゲームを9タイトル紹介します。
ワードッチ
〈ワードッチ/3~8人/6歳〜/10分〉
出題者が密かに設定したお題に、回答を繰り返して推理する会話型パーティーゲーム。
1人が出題者になり、残りの人が解答者になります。出題者は声には出さず頭の中で今回のお題を決定します。解答者2人はお題が分からない状態でお題の答えを言って、出題者はお題に相応しい答えはどちらなのかを選びます。これを繰り返し、最後に解答者全員で答えを言って出題者に答えを選ばれた人の勝ちです。
質問を繰り返していくと、「高級なモノの答えが選ばれてるなぁ」「和風な言葉がお題かも…」と、なんとなく今回のお題の方向性が分かってくるのが面白いゲームです。
ことば落とし
〈ことば落とし/2〜8人/8歳〜/5分〉
指定された言葉をトークのなかに紛れ込ませる会話型パーティーゲーム。
親プレイヤーはカードを1枚ひいて、今回のお題となる言葉を確認します。3分の砂時計を逆さにしたら、全員でテーマカードに書かれた話をします。親プレイヤーは、3分の間にお題の言葉を言います。他の人は、3分経った後にお題の言葉を答えます。お題が何か当てれば親プレイヤーの負け、お題がバレなければ親プレイヤーの勝ちです。
親プレイヤーが急に話題とズレている変なことを言い出したり、話の腰を折ってまで強引にお題の方に話を展開したり。ダラダラと何度も遊びたくなる会話ゲームです。
言いまちがい人狼
〈言いまちがい人狼/4〜10人/6歳〜/3分〉
全員同時にカードに書かれた言葉を言って、人狼が誰かを探し当てる正体隠匿ゲーム。
全員に配役カードを配って、村人と人狼に分かれます。2つの言葉が書かれたカードを1枚めくり、村人は上の段に書いてある言葉を言い、人狼だけは下の段に書かれた言葉を言います。みんなで誰が人狼かを話し合い、投票をします。人狼が最多票なら村人の勝ち、人狼以外が最多票なら人狼の勝ちになります。
カードに書かれた言葉がユニークで、村人が「ドッチボール大会」と言うのに対し、人狼は「どうしようもないわい」などなど。バレそうでバレない似た言葉がたくさん用意されています。
アベベコベベ
〈アベベコベベ/3~10人/8歳〜/20分〉
お題を反意語でヒントを出して、お題を当てるクイズゲーム。
1人が出題者になり、残りの人が解答者になります。出題者はカードをめくってお題を確認したら、真逆の言葉でヒントを出します。そのヒントからお題を推測して、当たった人が得点獲得。最終的に得点を競います。
お題は「熱気球」「ガラガラヘビ」「狐の嫁入り」「キムチ鍋」など様々。必ず反対の言葉でヒントを出すのがルールなので、無理矢理なんとか逆のイメージでお題を伝えることになります。出題者の負担が大きいですが、意味不明の新しい言葉が生まれて笑ってしまうゲームです。もし自分が出題者で「高校野球」がお題だったら、ヒントは何にしますか?
あいうえバトル
〈あいうえバトル/2〜6人/10歳〜/15分〉
他の人のテーマに沿った単語を1文字ずつ当てていくワードゲーム。
お題を決めて、全員7文字までの言葉をちょっかんくんというホワイトボードに書いて裏向きに立てたらゲームスタート。自分の手番では、ひらがな1文字を指定します。その文字が当てはまる人は、その文字を書いたホワイトボードを表向きにして他の人が見えるようにします。全て当てられた人は脱落して、最後まで残った人の勝ちとなります。
徐々に他の人の文字が見えてきて、「答えはあれだ!」と分かる瞬間が楽しいですね。
ワードン
〈ワードン/2人/6歳〜/15分〉
相手の戦艦を当てて沈没させる2人専用紙ペンゲーム。
お互いが2文字・3文字・4文字・5文字の言葉を考えて、紙に書いたらゲームスタート。この言葉が軍艦になります。あいうえお表が書かれたシートを元に、自分の手番では1文字選びます。相手は、選んだ文字が当たっていれば「当たり」1文字ズレていれば「水しぶき」ハズれの時は「ハズレ」と答えます。これを繰り返して、先に全ての軍艦を沈没させた人の勝ちとなります。
名作「戦艦ゲーム」をひらがなに置き換えたありそうでなかったワードゲーム。上記の『あいうえバトル』に似たゲーム性ですが、2人で遊ぶなら断然こっちがオススメ。
コトバーテル
〈コトバーテル/4or6人/6歳〜/20分〉
味方が作っている言葉を当てる推理するチーム対抗のワードゲーム。
同じチームは向かい合わせで着席して、隣の人が書いた5文字の言葉が今回のお題になります。カタカナ1文字が書かれたカードを7枚受け取り、自分の前に5枚表向きに並べます。自分の手番では、カードを出したり交換します。これを繰り返して、お題の言葉に近付けていき、同じチームの仲間に当ててもらうのが目的です。早く当ててもらったチームの勝ちとなります。
カードのめくり運もあって思うようにお題の言葉を作れないのが、もどかしくて楽しいです。捨て札のカタカナカードを拾うことも可能なので取り合いになるのも面白いですね。そして、相方が何を作っているのか察してあげるゲームでもあります。
ゴモジン
〈ゴモジン/3〜6人/12歳〜/30分〉
漢字2文字とカタカナ3文字の合わせて5文字のヒントからお題を当てるクイズゲーム。
1人が解答者になり、残りの人がヒントを出す人になります。解答者が目を閉じている間にカードをめくってお題を決めます。ヒントを出す人は、自分のホワイトボードに漢字2文字とカタカナ3文字を書きます。早く書いた人から解答者にヒントを見せることが出来て、当ててもらえば得点獲得。最終的に得点を競います。
漢字2文字とカタカナ3文字だけで、なんとなく伝わるのが楽しいゲームです。言葉の意味の広さを実感しますね。
想像と言葉
〈想像と言葉/2〜12人/8歳〜/15分〉
3枚のカードに書かれた言葉から連想する言葉を考えるワードゲーム。
言葉が書かれたカードを3枚めくって、イメージする言葉を紙に書きます。同じ答えを書いた人の数だけ得点獲得。何度か繰り返して、得点を競います。
カードに書かれている言葉は「学校」「ゆれる」「最後」「未来」「探す」「猫」などなど。ランダムに3枚めくって、人それぞれの思い浮かぶ言葉の違いや発想力を楽しむゲームです。
ワードゲームは作りやすいのか、たくさん存在します。その中でも遊びやすくて面白いもの、何か光るアイデアがあるものに焦点を当てて選出しました。どれも一度は遊んでください。遊びながら、言葉の面白さや重要性を噛みしめたいものです。