単なるリメイクじゃない。設定がガラッと変わってリデザインされたボードゲーム9選

名作ボードゲームが再販される時に全く違うテーマや絵柄になってリメイクされる事があります。全然違うのでリメイクと言うよりリデザインですね。最初は戸惑うんだけど、練られてるだけあってリデザインの方が出来がいい事も多いんです。

ってな訳で、オリジナルより優れてるんじゃないかと思われる設定がガラッと変更されたリデザインのボードゲームを9つ紹介します。

 

八十日間世界一周

「ウサギとハリネズミ」をリデザインしたのが「八十日間世界一周」です。

有名な冒険小説のストーリー通り、強盗に間違われて世界を一周逃げるすごろくゲーム。オリジナルの牧歌的な雰囲気もいいんだけど、マスに都市名が書いてあるので旅をしてる感じがするんですよ。外箱が書籍っぽいデザインになってるのもセンス最高。

 

Q-JET 21XX

「アベカエサル」をリデザインしたのが「Q-JET 21XX」です。

未来都市で開催されるレースゲームに変わってます。3周する間にカエサルに敬礼しないと失格というオリジナル版のルールがFー1のピットインみたいな理由付けになっています。イメージとしてはゆっくり走る馬車レースじゃなく、高速マシーンのレースで猛スピードという印象。

 

スタンプス

「モダンアート」をリデザインしたのが「スタンプス」です。

現代絵画からアンティーク切手を売買するテーマに変わっています。このリデザインが凄いのは全てのカードとチップを切手の大きさに揃えたので、細長い箱に綺麗に収まるんです。ボードゲームなのに高級チョコレートが入ってる箱の様なお洒落な外見。コンポーネントがもはやモダンアートでしょ。

 

なつのたからもの

「ノミのサーカス」をリデザインしたのが「なつのたからもの」です。

夏休みの思い出を集めるカードゲーム。イラストが和風になっているので日本人としては懐かしい感じもあって遊びやすいはず。そもそもセットコレクションなのに、ノミのサーカスの競技を集めるというオリジナル版がモチーフとしてあまり噛み合ってない気が…。

 

さるやま

「ペンギンパーティー」をリデザインしたのが「さるやま」です。

ペンギンから猿に変更。カードの形も六角形なのでピラミッド状に置きやすい!ノミのサーカスもテーマに合ってないと思ったけど、これもピラミッド状に並べるゲームなのに何故ペンギンなんでしょうか?猿の方がしっくり来ますよ。どちらのゲームもオリジナル版はライナー・クニツィアが作ったんですけどね。変な設定だからこそ逆に楽しいのかな?

 

セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド

「二つの塔カードゲーム」をリデザインしたのが「セイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールド」です。

少女がスーパークレイジーワールドから抜け出すためにモンスターと戦うのを手助けするカードゲーム。世界観もイラストもぶっ飛んでます。オリジナル版のロードオブザリングに思い入れが無ければ、カードも見やすいしリデザイン版の方が優れてますね。

 

デカスレイヤー

「デカスロン」をリデザインしたのが「デカスレイヤー」です。

優秀な人材を集めてモンスター10体を倒し、王国を救って名声を得るというファンタジーな世界観になっています。金メダルを獲得するオリジナル版も楽しいけど討伐というのが興奮しますね。ちなみに「デカスロン」を作ったのはOkazu brandの林尚志で「デカスレイヤー」はカナイセイジがゲームデザイン。日本を代表する2人のゲームデザイナーのコラボなのです。

 

クライムホテル

「トリックオブスパイ」をリデザインしたのが「クライムホテル」です。

警官になって犯人が潜んでいるホテルの部屋を特定するという設定。イラストもポップになって、ボードが布製に変更されて可愛くなってますね。なんといっても、負けた人への救済としてカード交換や予想コマ移動のアクションが追加されてバランス良くなっているのがポイント。

 

ヨーヴィック

「倉庫の街」をリデザインしたのが「ヨーヴィック」です。

イングランド北部を舞台にバイキングがテーマになっています。ジレンマも味わえるシンプルなカード集め。オリジナルは何故か季節ごとに火事が発生してたけど、ピクト人が襲ってくるという世界観に沿った自然なイベントに変更しています。ちなみに作者自らのセルフリデザイン。

 

リデザインと言ってもメチャクチャに変えるんじゃなく、より面白く遊びやすく変更してるものが多いですね。オリジナル版に敬意を払ってるのも伝わるし。一度遊んだことのあるボードゲームでもリデザイン版で遊ぶと印象が違ってくるかも知れませんよ。