えええ?あのゲームを作った人ってこのゲームを作った人と同じなの?意外や意外同じ作者のボードゲーム

当たり前だけどボードゲームはルールを作った人がいます。自然発生したものじゃなく、作者が試行錯誤して完成させた遊びなのです。小説とか映画なら作った人が注目されることはあるけど、ボードゲームではなかなか作者にスポットは当たりません。

そこで、あの有名なゲームとこのゲームが同じ一人の作者が生み出したボードゲームだなんて…とビックリしてしまうゲームを集めてみました。作者の振り幅の広さを感じて下さい。

 

アラカルト

ヴァス・シュティッヒ

作者:カール・ハインツ・シュミール

おままごとをしてるかのようなお料理アクションゲームの「アラカルト」。そして「ヴァス・シュティッヒ」は変態系と呼ばれることも多い特殊なタイプのトリックテイキング。この2つがまさか同じ作家が作ったゲームとは…の代表でしょうね。

 

おばけキャッチ

ハムスターロール

作者:ジャック・ゼメ

めくられたカードに対応するコマをいち早く取る超定番ゲームの「おばけキャッチ」。丸い輪の内側にブロックを配置するバランスゲームの傑作「ハムスターロール」。こんな名作を2つも生み出した人がいるなんてと思いきや、なんと「ごきぶりポーカー」もジャック・ゼメ作。どういう発想力と創作意欲なんだ!

 

プライバシー

声をひそめて

作者:ラインハルト・シュタウペ

プライバシーに関わる質問を秘密裏に回答して、YESと答えた人の数を当てる大人向けパーティーゲームの「プライバシー」。子供向けの作品が多いHABA社の隠れた名作で、鈴が鳴らないようにボコボコと溝がある木の棒を穴に刺していく「声をひそめて」。結構過激な質問が入ってる18禁のアダルトゲームを作ってるのに、子供向けゲームも作ってるとは。ってか「声をひそめて」もアダルトゲームに見えてきた…。

 

チャオチャオ

ハイパーロボット

作者:アレックス・ランドルフ

最近はフジテレビのバラエティー番組内でアレンジしたゲームが遊ばれた事で人気急上昇中のウソつきすごろくゲーム「チャオチャオ」。そして一直線にしか進めないロボットがゴールまでの最短ルートを探し当てるパズルゲームのような「ハイパーロボット」。他には「ハゲタカのえじき」「サーガランド」「ガイスター」などジャンルが全くゲームを沢山残しています。シンプルで面白い作品が多い巨匠です。

 

コンプレット

魔法のコマ

作者:ハインツ・マイスター

1~100までの木製タイルを昇順で並べていく万人向けの「コンプレット」。絵をハメ込んだコマを廻して、何の絵かをいち早く当てる「魔法のコマ」。どっちもシンプルなルールなんだけど面白い!他には「スティッキー」「デジャヴ」とかも作っていてシンプルなのに楽しく盛り上がるゲームが多い作家ですね。

 

キングドミノ

イマジナリウム

作者:ブルーノ・カタラ

土地が描かれたドミノを並べて王国を作り、高得点を目指す「キングドミノ」。夢の工場を舞台に目標を達成していく拡大再生産ゲームの「イマジナリウム」。2002年にボードゲームを作ってから20年弱で100以上のボードゲームを発表していて、フランスの鬼才とも呼ばれています。なので、あのゲームも作ったのかという意外性よりもまたブルーノ・カタラかよ!という驚きがありますね。

 

パンデミック  

ニット・ウィット

作者:マット・リーコック

地球上のウイルスを撲滅するためにワクチンを作る協力型ボードゲームの大傑作「パンデミック」。ヒモと糸巻を使ったコミュニケーションゲームの「ニット・ウィット」。パンデミックとその拡張のイメージが強い作者だけど、コンポーネントがすこぶる可愛いワードゲームも作っているのは興味深い。

 

ザ・マインド

クアックサルバー

作者:ヴォルフガング・ヴァルシュ

声を出さずに小さい数字から場に出していく異色の協力ゲーム「ザ・マインド」。袋に入れた様々な材料を引いて薬を調合するバッグビルドゲームの傑作「クアックサルバー」。2015年にデビューして、違うジャンルのゲームを量産している注目の作家。

 

世界の七不思議

進撃の巨人ボードゲーム 

作者:アントワーヌ・ボウザ

世界の七不思議の建造物を担当して、文明を発展させていくカードドラフトの「世界の七不思議」。「進撃の巨人ボードゲーム」は人気漫画の通り、巨人側と調査兵団側になって戦う非対称のゲーム。親日家として知られる作家で「花火」「東海道」「タケノコ」など日本をテーマにしたゲームも多いんだけど、まさか進撃の巨人を作るとは。何故そんなに日本に魅せられているのか、それも世界の七不思議の1つ。

 

ザ・クルー

ザ・キー

作者:トーマス・シング

宇宙船の乗組員となってミッションをクリアしていく会話禁止の協力型トリックテイキングの「ザ・クルー」。盗難事件の犯人を出来るだけ少ないヒントで見つけていくリアルタイム推理ゲーム「ザ・キー」。どちらもネットの検索で見つけにくいという共通点はあるけど、全然違う楽しさがあるゲームです。2020年を代表するこの2つのゲームが同じ作家の作品とは!

 

ピックス

フォトパーティー

作者:ローレン・エスコフィエール

磁石スポンジでドット絵を描いてお題を伝える「ピックス」。セルフタイマーで写真を撮って、お題通りのポーズをして得点を稼ぐ異色のパーティーゲーム「フォトパーティー」。どっちとも超異色のボードゲームですね。両方とも飛び道具と言うか。ちなみに「ルーニークエスト」の作者でもあるので、従来のボードゲームのスタイルにこだわらず面白い事に正直な感覚の持ち主なんでしょう。

 

村の人生

バグループ

作者:インカ・ブラント&マルクス・ブラント

村に住む一族となって、村に貢献して名声を得るボードゲーム「村の人生」。突然動き出す虫にぶつからない様にゴールを目指すすごろくゲーム「バグループ」。ワーカーに寿命があって時間を管理するという斬新なシステムを作ったと思ったら、すごろく中に電池で動く虫がランダムに邪魔をするというハチャメチャなゲームを作るとか緩急激し過ぎ。ちなみに夫婦でボードゲームを作ってたんだけど、最近は息子と娘も加わってボードゲームデザイナー家族になってるらしいです。

 

普通にボードゲームを遊ぶんじゃなく、作者に注目すると気付きが増えますよね。そして作者のクセや特徴を捉えるとドンドン楽しくなっていくのがボードゲームです。作者の名前を覚えれば「この作者の新作なら遊んでみよう」とか「似た様なテーマのボードゲームだと思ったら同じ作者か」とか視野が広がりますよ。でも、ここで紹介した作者みたいに名前だけではゲーム内容が予想もつかない場合も多いんですけどね。