暮しとボードゲーム編集部企画による「真夏の超新作体験会」が8月24日・25日の2日間、東京・表参道のSPRING TERRACEで開催された。今回で6回目の開催で、国内メーカーの新作がたっぷり遊べるイベントとなっている。
本稿では、出展ゲームの紹介や実際に遊べたゲームのインプレッションなどを中心にお届けする。
※事前に告知があったものをすべて紹介しています。
アークライト
●エイピアリー/1~5人/60~90分
●キャットと塔/1~5人/15~30分
『エイピアリー』は高度に進化したミツバチたちの陣営のリーダーとなって、働きバチを使って他の惑星を探索し、女王バチの寵愛を受けながら陣営の繁栄を目指すワーカープレイスメント。
★エイピアリー:日本語版
進化した宇宙蜂🐝
日本語化されているので遊びやすかった。今回は5人だで遊んだけど、駒は置こうと思えばほぼどこでも置けるので2人でも5人でもプレイ感変わらないかも?
直接攻撃ないし早取り以外で邪魔されにくいのでのびのび平和でした😃 pic.twitter.com/WRftVfoAAC
— りむを😃 猫&猫🐱 (@rimu_neko) August 25, 2024
『キャットと塔』は仲間の猫と協力しながら塔を建てて登っていくバランスゲームだ。
キャットと塔。塔をつくって仲間の猫の助けを得ながら猫を登らせていく協力バランスゲーム。箱もコンポーネントもクオリティ高くてテンション上がる。猫かわいい。 #超新作体験会 pic.twitter.com/VResLHWYXm
— さほ@ちぃ (@sahochiiiii) August 24, 2024
Engames
●フォルティッシモかるた/2~8人/10分
●とやまっち/2~5人/10分
これまで中~重量級の海外ゲームの日本語版が多かったEngamesから、Knick Knack Series(ニックナックシリーズ)というお手軽パーティーゲームブランドを展開。その第一弾としてこの2タイトルがリリースされた。
『フォルティッシモかるた』は音楽用語の「フォルテッシモ」や「スタッカート」などの指示にしたがって読むカルタゲーム。『とやまっち』のベースは神経衰弱ゲームで、「2」のカードなら2枚、「4」のカードなら4枚連続でめくらなければならない。
フォルティッシモかるた@EngamesToyama
手順ごとに回ってくる読み札に書かれている音楽記号に合わせてお題のワードを読み、どの表現で読んだかを当てるゲーム。当たれば表現した親も当てた人にも点数が入るシステムで、幸せ度高いです!#ボードゲーム #超新作体験会 pic.twitter.com/TrHNihwjSl— JUN(斉藤淳一)サーモニスト/ウィザード (@JUN_in_FSS) August 25, 2024
ケンビル
●フィット・トゥ・プリント/1~6人/60分
●テイク・ア・シート/1~6人/45分
●イーヴンフォール/1~4人/30分×人数
●カスカディア:ローリング なだらかな丘/1~4人/15~30分
●カスカディア:ローリング 波立つ川/1~4人/15~30分
『フィット・トゥ・プリント』は動物たちが住む小さな町で朝刊を作るリアルタイムアクションゲーム。記事を集めてパズルのように配置していく。
8/30発売のフィット・トゥ・プリント 日本語版を予約しちゃった📰🦝
次回9月21日のボドゲ会で誰か一緒に遊んでー⏱️https://t.co/9h1i2pe7Cx 💞 pic.twitter.com/qpdM8Fj2uP— やまだ。 (@YamadaGamez) August 25, 2024
『テイク・ア・シート』は左右のプレイヤーと共有チケットシートを使ってマス目を埋めていく紙ペンゲーム。
『イーヴンフォール』は魔女の勢力争いとなるを率いる重量級エンジンビルド×ワーカープレイスメント。昨年のSpiel’23で話題になったタイトル。
『カスカディア:ローリング なだらかな丘/波立つ川』は、2022年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『カスカディア』を紙ペンゲーム化けしたもの。共通ダイス4つ×個人ダイス2つで資源となる動物を集めて、その資源を使って自然環境を完成させていく。
こちらプレイできたのだが、どの動物を集めてどの地形を獲得していくかが考えるだけで超悩ましい。より多くの勝利点を目指すならたくさんの動物(資源)が必要な場合が多く、それらが集まるまでしゃがむか、それとも勝利点は少なめでもすぐ獲得できる地形にしておくか……。獲得できる動物は基本ダイス運だが、特殊効果で多少操作できるところも悩ましさが倍増。使うシートによってルールが大きく変わるので、何度も遊びたくなりそう。
ケンビルさんの『カスカディア:ローリング なだらかな丘』を体験っ! ほどよいゲームだったカスカディアの紙ペン。他の方とのやり取りはなく、周りの方のプレイを横目に、自分の動物との触れ合いを堪能する感じでした。サクッとプレイできて好印象。またやりたいなぁ。#超新作体験会 pic.twitter.com/m7jgH7lAhn
— すぷーん(旧@turkey666) (@sajitaku) August 25, 2024
Saashi&Saashi
●午前1時の大脱走/2~5人/20分
『午前1時の大脱走』は囚人達の脱走をテーマにしたゴーアウト系カードゲーム。カードをプレイした段階で上がりでなければ、山札からカードを引く……という、Saashi&Saashiらしい今までにないプレイ感が特徴。
午前1時の大脱走
ゴーアウト
ランか同一ランクで、今の場札の枚数ないしプラマイ1枚を出す。上がれなければカードドローが必要になる。
いつぞや話題になったイレブンとプレイ感は似ている
ランがつよい#超新作体験会 pic.twitter.com/DTJhoe2QCr— やぬきけんじ (@yanuyanu33) August 24, 2024
サニーバード
●FALLING/1~4人/110〜140分
●Q.E.拡張:投機商品/3~5人/40分
●ファイブシーズンズ/2~4人/20分
●フィッシェン/3~5人/45分
『FALLING』はHOY GAMES 矢沢賢太郎氏(『老師敬服』や『ハリコッツ』など)がゲームデザインを手がけた重量級ゲーム。「たくさんの資源を得る気持ちよさと悩ましさを兼ね備えた話題作」とのこと。本イベントでは事前プレイ予約が満席となったので、急遽卓を増やした。
#超新作体験会 二回目のフォーリング。
別の職業でプレイしたけど、プレイのやり方がかなり違うので、プレイ感もかなり違いました。悩ましい難しい(笑) pic.twitter.com/Dab38WnCLC— HBK @第1529代アイアンマンヘビーメタル級王者(10万分の1) (@HBK_SM) August 25, 2024
金融を題材にした競りゲーム『Q.E.』の拡張『Q.E.拡張:投機商品』は、「得点方法が違う3つの投機商品が追加される人気ゲームの拡張セット」となっている。
【新商品】
「Q.E.拡張:投機商品」の先行販売を開始いたしました。
3種類の投機商品により、ゲームの展開が多彩になります!
*発送は21日〜開始です。https://t.co/IQmHzjQ5XJ pic.twitter.com/qQFABKO0y1— サニーバードSALE広報 (@sunnybirdsale) August 15, 2024
『ファイブシーズンズ』は、ライナー・クニティア氏の『ケルトタイル』が日本の四季をテーマにした新たなアートワークでリメイクされたもの。
ファイブシーズンズ
くにちー。
各スートごとに昇順か降順に並べる。
ミッチ感。#超新作体験会 pic.twitter.com/Vu6NwcV8R0— やぬきけんじ (@yanuyanu33) August 24, 2024
『フィッシェン』はフリードマン・フリーゼ氏によるデッキ構築+トリックテイキング。
フィッシェン面白かった!
トリックに勝つと場のカードを引き取り、次ラウンドの手札になるのユニーク🚢
トリックに負けると自ずと手札がなくなるから、その分強いカードが謎デッキから配られる。特殊カードも新鮮で良いサバでした🐟
サニーバードさんからの日本語版が楽しみだ!
#超新作体験会 pic.twitter.com/4KsgKEtABw— とまと100% (@777tomatoman777) August 25, 2024
CMONJAPAN
●AIスペースパズル/2~5人/20分
●マイセリア/1~4人/40~90分
『AIスペースパズル』は宇宙船に搭載されたAI役がヒントを出し、他のプレイヤーである宇宙飛行士役が正しい部屋に到達することを目指す強力ゲーム。
AIスペースパズル。
パズルというよりは意思疎通系の協力ゲーム。毎ラウンド最大5このアイコンで少しずつ正解の盤面の状態を味方に使える。
同じマークは一個しかなかったり、ステージによる追加ルールがあるので伝え方を考えていかないといけない pic.twitter.com/cl1LcOiq9r
— ビブリオゲームズ (@Biblio_Games) August 25, 2024
『マイセリア』はキノコを反映させて生存圏を拡大していくカード/タイル配置ゲーム。
CMON @CMONJAPAN マイセリア
親キノコから胞子を飛散させ別のキノコを育てて腐敗させる、いち早く3種のキノコを腐敗させつつ、勝利点の高いキノコを育てて点数を競う、実に戦略性の高いゲーム。知らないキノコいっぱい出てきました! #超新作体験会 pic.twitter.com/lDHKcK2aGp— JUN(斉藤淳一)サーモニスト/ウィザード (@JUN_in_FSS) August 25, 2024
数寄ゲームズ
●トライコーダ/2~5人/60分
●レオナルド・ダ・ヴィンチ:レスター手稿/1~5人/30~150分
『トライコーダ』はアレックス・ランドルフ氏による『ドメモ』上位版的な推理ゲーム。自分の前に並んだ数字タイルを当てることが目的。オリジナル版は1986年にリリース。
8月24、25日開催「真夏の超新作体験会」、数寄ゲームズのブースでプレイできるゲームに『トライコーダ』を追加しました。『エリューシス』のロバート・アボットと、『ドメモ』のアレックス・ランドルフの共作による歯応えのある推理論理ゲームが日本語版で登場!
↓詳細はツリーをご確認ください! pic.twitter.com/fg030AHJ0o
— 暮しとボードゲーム (@krstbg) August 9, 2024
『レオナルド・ダ・ヴィンチ:レスター手稿』は発明品を競い合うワーカープレイスメント。アッキトッカ氏デビュー作『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を現代風にリメイクしたもの。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ:レスター手稿』をプレイっ! ワーカープレイスメントをベースとして、自身の工房を充実されたり、発明品を作ったり。インスト込みで3時間弱でした。早くももう一回プレイしたいかも……。ワカプレ部分はセリになっているので、バチバチ感も強かったです。#超新作体験会 pic.twitter.com/lSsjKwli9z
— すぷーん(旧@turkey666) (@sajitaku) August 25, 2024
すごろくや
●ヴェイル オブ エタニティ/プレイ人数2~4人/40分
『ヴェイル オブ エタニティ』は、モンスターや精霊などのクリーチャーを召喚し、勝利点を獲得していくカードバトルゲーム。モンスターたちのカードは70種類ほどあり、すべてユニークカード。
#超新作体験会
ヴェイルオブエタニティ
これもやりたかったやつ!即時効果と永続効果でコンボできると気持ちいい。精霊悪魔竜なんかのファンタジーモンスターを召喚していく。やっぱり絵柄めっちゃ好みだった😁 pic.twitter.com/hf8Xug2Ema— たむたむ(弟の兄) (@ywkxp663) August 25, 2024
【イベントレポート】すごろくや新作体験会で注目の新作タイトル『ダービーカジノ』『ビストロ・コスモポリート』『ヴェイル オブ エタニティ』をいち早くプレイしてきた!
テンデイズゲーム
●ドーフロマンティック対決/2人/45分
●マイシェルフィーダイス/2~4人/20分
●ムーンリバー/2~4人/45分
●メソス/3~5人/20~50分
『ドーフロマンティック対決』は、2023年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した協力ゲーム『ドーフロマンティック』の2人専用対戦ゲーム版。同じタイルを配置して得点を競い合う。
ドーフロマンティック対決。赤青に分かれて片方が引き、片方がそれに合わせて同一タイルをプレイするデュエル版。しかも基本の拡張も入っているという。これは買うしか。#超新作体験会 pic.twitter.com/29By7qTZqR
— さほ@ちぃ (@sahochiiiii) August 24, 2024
立体的なコンポーネントで自分の本棚を作っていく『マイシェルフィー』をロール&ライトゲームにしたのが、この『マイシェルフィーダイス』。ビンゴゲームっぽい雰囲気で、20分程度で楽しめる。
『ムーンリバー』は、『キングドミノ』のタイル獲得メカニクスによるシリーズ最新作で、よりパズルライクな仕上がりになっている。
#超新作体験会
【 ムーンリバー】3人
タナカマさん直々インスト!キングドミノ方式のタイル獲得。ルールは似ていて同じ土地を隣接置きしてその土地に牛が居るほど掛け算で得点UP!なのに牛が上手く取れずタイルも無駄に捨てなきゃで点数伸びず💦
2枚のタイルがパズル合わせでドミノになるの面白い。 pic.twitter.com/m6HZu28Kp1— ホットゲームズ 【2024秋ゲムマも出展!】 (@hotgames2016) August 25, 2024
『メソス』は中石器時代における部族のリーダーとなり、新しいメンバーを加えたり食事を確保したり建物を建設したりして、部族を成長させていくドラフト&セットコレクション。シモーネ・ルチアーニ氏の新作(ヤニフ・カハナ氏と合作)。
メソス
前回の新作体験会でめちゃ気に入った海鳴りのドラゴンコンビ作だったので期待値MAXでやらせていただいけど期待通り楽しかった!!!!
買います!!!!!!#超新作体験会 pic.twitter.com/iXmdoQ0bkJ
— ペぱろに (@gokurakumon56) August 24, 2024
ハーベストバレー
●スペースインベスターズ/1~4人/60分
『ダイビィ!』で鮮烈デビューしたハーベストバレーの新作『スペースインベスターズ』は、宇宙開拓をテーマにした拡大再生産カードゲーム。『ナナトリドリ』を手がけたToshiki Arao氏がゲームマーケット2023春に出展したタイトルを、ハーベストバレーが製品化する。
こちらを2人プレイで遊ばせてもらったが、インスト時に「『サンファン』に似たシステム」と説明を受けた。なるほど、カードは表にしてプレイする以外に裏にすることでお金になるという仕組みは確かに『サンファン』だ。
手番でてきることは、場に出しているカードをタップ(カード効果を発動させて横向きにする)か、タップされたカードをすべてアンタップ(カード効果発動前にすべく縦向きにする)するかの2つのみ。このどちらかをひと手番に2アクション行うことができる。
カード効果は様々なものがあり、それらがコンボでつながってより大きな効果になる。勝利条件は勝利点12ポイントを獲得すればオーケーで、獲得方法はカードに書かれたもの、特許証(早い者勝ちで勝利点が高い)、称号(条件を満たすと獲得。追い抜かれるとその人に移る)がある。
手番は2アクションで、施設を建設(カードを自分の場に出す)するにも「コストを払ってカードを出す」という効果があるカードをタップする必要がある。初期カードで「2金もらえる」「カードを出す or カードを獲得する」の2枚が自分の場に出ている状態でスタートするので、最初はとりあえず最初は2金もらって、その2金で出せるカードがあれば出すか、カードを獲得して手札を増やすして終了。
2回目の手番時は、まず1手番目で出したカードをタップして効果発動したとしよう。すると、もうすべてのカードがタップした状態なので、もう1アクションはすべてをアンタップして元に戻して手番終了となる。「カードを出す」ことができるカードが自分の場に1つしかないと、思うように自分の場を構築できなくなるので、どうにかして初期カード以外で「カードを出す」ことができるカードを場に出したいのだが……そう簡単にうまくはいかない。
場に出したカードが増えてくるとどれをタップして、どのタイミングでアンタップして、いやそのまえに次はアレをしてこれをして……とどんどん悩ましく&楽しくなっていく。
オリジナル版にはなかった要素として、最初から何らかの効果を持っているキャラクターを8種類の中から選ぶことができる。どれも非情に個性的な効果を持っているので、どれを使うかだけでもだいぶ戦略が変わってくる。こうした部分も含めて、とてもリプレイ性の高いゲームだと感じた。
#超新作体験会
【 スペースインベスターズ】3人
刈谷さん直々のインストで遊ばせて頂きました!カード裏がコインになってるサンファン的なルールで、目標12点を取る為に、コストを支払い効率を上げる効果カードを出していく。得点は遅れをとったものの、コスト高なカードを出す事が出来て逆転!良き! pic.twitter.com/RmoHIV9uRm— ホットゲームズ 【2024秋ゲムマも出展!】 (@hotgames2016) August 25, 2024
ホビージャパン
●エスペライゼーション/3~5人/90~120分
『エスペライゼーション』は言語創世文明発展ワードゲーム。互いの知恵を出し合い、ひとつの言語を作り出していく。
#エスペライゼーション
ウンバなホイサでデカピッピするゲーム!
皆で新たな言語を開発しながら意思疎通はかる協力ゲーム。
最初は一語伝えるだけでも大変だけど、だんだん慣れて単語覚え出すと会話できるようになってくる不思議!
製品版未完成もネイジマさんお手製キットで楽しめた!#超新作体験会 pic.twitter.com/0BLHNBAYw8— ねろ(ネロプラチナ)🐫 (@nero7424) August 24, 2024
ムーンスリー
●マラケシュ/2~4人/90~120分
『マラケシュ』はシュテファン・フェルト氏(『ブルゴーニュ』『トラヤヌス』など)によるシティコレクション第4弾。プレイヤーはクトゥビーヤ・モスクとバヒア宮殿への影響力を高めたり、学者の研究や市民への支援、砂漠へのキャラバン派遣などさまざまなアクションをして得点を獲得し、街一番の有力者を目指す。
#超新作体験会#マラケシュ
フェルトさんのシティコレクションの新作
アクション豊富、点数獲得方法も複数ある現代風の作品って感じ
だからこそ(初プレイ補正あり)、何をしたら良いのか、どうすれば勝てるかは見えにくかった
バランスよりどこかのアクションに力を入れる方が勝てそう
また遊びたい pic.twitter.com/EP6n52XYqM— K (@catansanjuan) August 24, 2024
メビウスゲームズ
●クランズアンドグローリー/2~4人/30分
●チキン!/2~5人/20分
●マグネット ガイスター/2人/20分
『クランズアンドグローリー』は往年のドイツゲームっぽさを感じることができるカード配置ゲーム。自分の氏族(クラン)により優秀な人材を加入させることが目的。集会所に置くチップをどのタイミングで置くかで獲得できるカードの点数が変わってくるので、「お前が先に置け!」「そっちこそ」みたいな駆け引きが独特のジレンマとなっている。2400円[税込]とお求めやすい価格なのも嬉しいポイントだ。
#超新作体験会#クランズアンドグローリー
手番では
手札から1枚配置する。
自分のチップを置くor置かない。
の2つだけ。
配置ルールも「同じ色か同じ数字のカードを隣か前に置く」だけ。
最後にチップを置いた場所のカードを取って合計数の多い人の勝ち。
シンプルな悩ましさを楽しむ感じ。 pic.twitter.com/shiK0s57bU— K (@catansanjuan) August 24, 2024
『チキン!』は、手札(配りきり)のカードを誰かが場に出しきったらゲーム終了で、失点が一番少ないプレイヤーが勝利する。他プレイヤーから「チキン」と宣言されたら自身が勇気あるのか、それともヘタレ?なのかが試される……!?
お手軽に楽しめるパーティーゲームであるものの、考えどころもしっかりある。引き取ったカードを失点にするか、自分の山札の一番下に入れるかを選択できるのだが、いいカードを山札最下部に入れていくと山札そのものが強くなる。これをうまく利用し、できるだけ「チキン」を宣言して他のプレイヤーにたくさんのカードを持たせていくのがポイントとなる。
プレイさせてもらったとき、最初は「とにかく山札をなくしてゲームを終了させる」ことばかり考えていたのだが、「最初に山札をなくす」=「勝利」でなく、失点が一番少ない人が勝利となるのがポイント。失点についての細かい説明は省くが、初プレイ時にとにかく自分の山札をなくしてゲームを終了させたはいいが、結果的に自分の失点ポイントが一番多いという展開になってしまった。次は慎重なプレイをして、どうにか少ない失点で終わらせることができた。
とまあそんな小難し話以前に、誰かに対して「チキン!」と叫ぶ楽しさったらなかったので、下記にあるXのポストのように、ゲーム会の最初や最後にひと盛り上がりするのにちょうどいいゲームな印象だった。
人にチキン!って言うゲー厶(笑)
度胸試しをし合う簡単なパーティゲーム🤣
ゲーム会の始めor締めにもってこいのゲームだな〜#メビウスゲームズ#超新作体験会 pic.twitter.com/KRcJYzcKo7— えり@いえぺり🎲 (@ellyelly_bg) August 25, 2024
『マグネット ガイスター』は、コンパクトサイズの『ガイスター』で、いわゆるポータブル版。持ち歩きができる手頃なサイズになっている。「マグネット」とあるのは、裏側が磁石になっているので(鉄板の)ボードにしっかりくっつく。
この『マグネット ガイスター』の大元となったのは、2003年にPlayStation 2向けソフト『ヨーロピアンゲームコレクション』の限定版に同梱されていたもの。メビウスゲームズからこういうのをまたやりたいと版元に相談したところから実現したそうで、PS2タイトルの同梱版よりしっかりとした仕上がりになりそうだ(下記写真はサンプル版)。
暮しとボードゲームによる超新作体験会、今回初めて取材も兼ねて参加させてもらったのだが、どれもこれも新作ばかり(その多くは今後発売予定のもの)でそれらをたっぷりと遊べる空間は、とても居心地がよい。1日1000円、2日間通しで1800円の有料イベントで、重ゲー(120分クラス)は事前予約が必要となるものの、十分元を取ったところか得しかないイベントなのではないかと感じた。
今後の超新作体験会も取材したいが、次回はいちユーザーとしてとことん遊びたい気持ちもある(あちこち見てまわる関係で、重ゲーは今回遠慮した)。次回以降も開催時にはBROADにて告知していく予定なので、まだ参加したことない人で各メーカーの話題作に触れてみたい!と思った人は、ぜひ参加を検討してほしい。