月〜金曜日の朝8時からTBSテレビ系列で生放送のバラエティ番組「ラヴィット!」では、最新のテレビゲームや古典的な伝統ゲーム、オリジナルのリズムゲームなどが遊ばれています。市販のボードゲームや同人ゲームが紹介されることも多いので、ボードゲームファンとしては見逃せない番組なのです。
では、2025年1月第3週に取り上げられたボードゲームを紹介します。
1月14日 火曜日
ババ抜き
〈ババ抜き/2人〜/15分〉
配られたカードを減らして、手札を0枚にするのが目的のトランプゲーム。
52枚のトランプにジョーカー1枚を加えた合計53枚のカードを全員に配り切ります。この時点で同じ数字のカードが2枚あったら、手札から出して2枚とも捨てます。自分の手番では、隣の人の手札からカードを1枚引きます。引いたカードの数字と同じ数字のカードを持っていたら、手札から2枚とも捨てます。これを全員順番に繰り返して、最後までジョーカーを持っていた人が負けとなります。番組では、ジョーカーを最後まで持っていた人が勝ちという逆ババ抜きのルールで遊んでいました。番組としては3回目。生放送のテレビで延々とババ抜きが遊ばれるなんて!
ババ抜きは150年ほど前にイギリスで生まれたトランプゲーム「オールドメイド」がベースになっています。オールドメイドは、52枚のトランプからQを1枚抜いた51枚を使って遊びます。クイーンが3枚しかないので、最終的にはいずれかのクイーンが1枚残ってそのクイーンを持ってた人が負けというルールです。ちなみにオールドメイドは婚期を逃した未婚の女性という意味で、最後に残ったクイーンがオールドメイドということになります。1907年発行の『世界遊戯大全』という世界のいろんな遊びが書かれた書籍の中で「お婆抜き」と訳されてオールドメイトが日本に紹介されました。トランプにジョーカーが加わったのが1880年頃なので、イギリスでオールドメイドのルールが作られた時代にはジョーカーは存在していませんでした。
日本にオールドメイドが伝わった頃にはジョーカー入りのトランプが存在していたので、Qを抜いた「お婆抜き」ではなく、ジョーカーを加えたアレンジバージョンの「ババ抜き」が日本では定着したと言われています。
1月16日 木曜日
タブーコード
〈タブーコード/2〜8人/12歳〜/10分〉
各々が指定された言動を避ける会話型パーティーゲーム。
全員にカードを1枚ずつ配り、自分だけが見えないようにカードを立てて他の人にはカードの内容が見える状態にしたらゲームスタート。カードにはやってはいけないタブーコードが書いてあって、タブーコードをやった人はゲームから脱落します。最後まで残った人の勝利です。また、途中で自分のタブーコードを予想して正解した場合も勝利となります。
カードには「壁を触る」「腕を組む」「顔を触られる」「30秒笑わない」などの禁止行動が書かれていたり「食べ物の名前」「数字」「乗り物」など言ってはいけない言葉が書かれています。みんなで喋りながら他の人をタブーコードに導こうとしたり、やりすぎてタブーコードがバレたり…。また、他人にタブーコードを言わせようとして自爆することもよくあります。疑心暗鬼になりながら会話するのが楽しいゲームです。『タブーコード:レッド』という拡張も作られています。
番組では、年末のゴールデンラヴィット以来の2週間ぶりの登場。食事をしながらタブーコードをやらないようにして食リポをするというルールで遊んでいました。何もしない人が勝ちやすいゲームなので、強制的に全員が出された物を食べるというのは面白いアイデアですね。