【ゲムマ2025】謎解き、LARP、トークショーなど特設ブースも面白い! ゲームマーケット2025春レポート【特設ブース編】

2025年5月17日と18日に幕張メッセでゲームマーケット2025春が開催されました。

前回に引き続き千葉県幕張市で2回目の開催となりましたが、スタッフも出展者も手慣れているのかお台場から会場が変わっても非常にスムーズでいつも通りの楽しいイベントでしたね。ただ、1日目は雨のせいで会場内が蒸し暑かったのでゲムマ史上最も高湿度の回だったはずです。

企業などのエリアブースや同人などの一般ブースではなく、意外と見逃している人も多い特設ブースを紹介します。

【特設01】新作ゲーム展示コーナー

展示ホール5と6に折りたたみ机がたくさん並べてあって、その上に今回のゲムマで販売されている新作ボードゲームが展示されていました。出展者がポストイットにサークル名を書いて机の上に置いておくという無造作な展示です。ここをひと通り見れば新作ゲームのパッケージが分かるようになっていました。

【特設02】ゲームマーケット・チャレンジ

通称ゲムチャレ。ゲームマーケット事務局が出したお題に該当するボードゲームの展示です。今回のお題は「36枚以下のカードのみで構成されたゲーム」。投票で1位を決めるとか、出来の良かったゲームに事務局が何かの賞を与えるということはなく、該当するゲームをここに展示出来るというだけ。初めてゲームを作る人の為の指針になるかもというのがゲムチャレの狙いになります。隣には長い机がたくさん並べてあって、ボードゲームに関するチラシ置き場になっていました。

【特設03】ドラマチック謎解きゲーム

会場内を周回して謎を解く「よだかのレコード」作製のドラマチック謎解き。こちらはゲムマで毎回大行列が出来るお馴染みのイベントですが、今回は「狂気の山脈より生還した謎の男」というタイトルから察するにクトゥルフ系の謎解きだったんでしょう。パンフレット片手に謎解きに挑戦してる人が会場内を歩き回ってたので、かなり移動する内容だったのかも知れませんね。持ち帰り謎の販売もあったようです。1分に1個以上売れてたとは…。

【特設04】マーダーミステリーブース

StudioOZONによるマーダーミステリー専門の販売ブースです。ボードゲームとは別物のムーブメントですが、今回だけじゃなく以前から凄い数のお客さんで賑わっていてマダミスの人口が増えていることを実感するコーナーでもあります。人数別に分けて陳列してあるので買う側としては非常に分かりやすく、マダミスを知らない人にとっても手に取りやすいし、マダミス目当てで来た人に優しい作り。それにしても、1人用のマダミスなんてのが存在するんですね。

【特設05】ビッグゲームパーク

市販のボードゲームを大きく作り直したビッグゲームの試遊コーナー。いろんなボードゲームがメチャクチャでっかくなっちゃってます。ゲームタイトルは『宝石がいっぱい!』『 バイキングシーソー』『ワンダーボウリング』『キャプテンリノ』『トーキョーハイウェイ』『 イキノコオリ 』『クルクルミラーサーカス』『ウボンゴ3D FILLIT 』『ぐらぐらケーキタワー』『さいころ民主主義デメクラシー』『 しゃてきーや』の12種類。

各メーカーがイベント用に作った巨大ボードゲーム、ここに集結! 見慣れたボードゲームが大きいだけですでに面白いですね。ゲームマーケット会場の中で、最も写真映えするコーナーだと思います。これら全てが無料で遊べるなんて贅沢な話です。

【特設06】こどもゲームコーナー

ここだけこども向けの番組みたいな世界観のコーナー。比較的幼い子供でも遊べるゲームを中心にライトなボードゲームがたくさん置いてあって、自由に試遊OK。床に貼ったガムテープの線路が印象的でした。親子で来場した人が利用していたようですね。いくつかのゲーム大会が開催され、盛り上がっていました。

【特設07】LARP体験エリア

LARP(ラープ)とは、リアルタイムアクションロールプレイングの頭文字を取った略称です。参加者みんなでリアルな衣装や武器を身に付けたら、司会者が状況説明をするのでその状況に応じて役になりきって話を体験するという遊びです。演劇の世界で、役柄と設定だけを決めたら自由に演技をするエチュードというのがありますが、『ドラゴンクエスト』とかのRPGの世界観でエチュードをやっていく感じです。全員セリフも動きも多分決まってなくて、みんなで自由に楽しんでやってるように見えました。

司会者が場面転換の合図をしたら、一旦流れを止めてみんなで小道具などを準備して続きの場面を用意して、手作りでみんなで力を合わせて作り上げる感じ。写真はデモプレイの様子ですが、有料で衣装を着て参加出来るようになってました。

【特設08】TRPGギルド

無料でTRPGが体験出来るブースです。定期刊行書籍『Role&Roll』と『セッションデイズ』の関連した作品が置いてありました。日曜日の方は、TRPG関連の一般ブースで物凄く長い行列が出来るほどTRPGファンのお客さんが多かったようで、土曜日以上に賑わっていました。

【特設09】本当に面白いユーロゲームの世界

太田出版『本当に面白いユーロゲームの世界』のブース。編集部の人達が、ボードゲームのルールを説明してくれる試遊コーナーです。置いてあるのは、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞したボードゲームなどでハズレがないラインナップ。購入したゲームが遊べるフリースペースもありましたが、こっちは名作ボードゲームが置いてあるしゲームにかなり詳しい人によるインスト付きだし、フリースペースで遊ぶよりはこっちの方がより楽しめたはず。7月には『本当に面白いインディーボードゲームの世界』が発売されるそうです。

【特設10】ゲームマーケットスペシャルステージ

いろんなゲストを呼んでのイベントステージです。

5月17日15時から行われたのは、『オン・マーズ』などのゲームデザインなどで知られるヴィダル・ラセルダ氏を招いて「Lacerdaに聞く!ボードゲームのデザインとは?」というトークショー。重量級のボードゲームを深いボードゲームと言っていたのが印象的で、ゲームを作る時はテーマを決めたら調べて深く知ることから始めるそうです。ラセルダ作のボードゲームを抱えながら見入ってるファンも多く、予定にはなかったのですがトーク後に急遽サイン会が開催されました。

16時30分からは「全員参加型クイズゲーム企画デスゲームマスターサミット」と題したデスゲーム企画。司会が太郎缶さん、梨さんとダ・ヴィンチ・恐山さんと常春さんでデスゲームに関する座談会が行われました。ステージ前の座席は事前抽選だったようで人気の高さが伺えました。ニコニコ生放送にアーカイブが残ってるので、興味のある人は予備知識無しで見て下さい。動画のリンクはこちら。

https://sp.live.nicovideo.jp/watch/lv347473309

5月18日の12時30分からは三遊亭楽天さんによるTRPG落語。今回でゲームマーケット7回目の登壇で、最多出場だそうです。スペシャルステージでは唯一配信がなかったんですが、あっという間の1時間で面白かった! よく出来た噺でTRPGに詳しい人はもちろん、知らない人でも楽しめたはず。ネタは「モンスター根問」「初ダンジョン」「アンデッド長屋」の3本。

14時からは「SPIEL Essenスペシャルステージ2interfmゲームマーケット」と題して、ドイツのエッセンで毎年開催される世界最大のアナログゲームイベントの「SPIEL」の出展社対応責任者のトルステン・ベッカーによるトークショー。出展したらどうなるかなど、海外進出を考えているゲームデザイナー必聴の内容になっていました。

15時30分からは「ボードゲームに関わる疑問を解決!ゲムマ座談会4」を開催。BROADで執筆している1人でもあるHAL99さんが司会で、日本の同人ゲームが大好きなフランス人のヤニックさん、ヤポンブランドの野村夫さん、アークライトのボードゲーム事業部の鈴木さんが出演。日本の同人ゲームを海外に持っていく流れや苦労など、ゲームデザイナー目線でもプレイヤー目線でも興味深いトークとなりました。顔出しNGのHAL99さんがステージ上にいるのに写真撮影の制限がなかったので「撮っていいの?」とドキドキしましたが、気を使って3人だけが映ったニコニコ生放送の画面を撮りました。

【特設11】伝統ゲーム(日曜日のみ)

日本全国13種類の郷土ゲームをアピールするブースです。最新ボードゲームもいいのですが、日本で古くから遊ばれてるゲームすら遊んでないなんてゲーマー失格……と言われてるような展示や体験会の数々。全て記載すると板かるた(北海道)、ゴニンカン(青森)、上毛かるた(群馬)、投扇興(東京)、東八拳(東京)、ごいた(石川)、モザイク(岐阜)、カロム(滋賀)、盤双六(京都)、かりうち(奈良)、安来拳(島根)、ウンスンカルタ(熊本)、島札(沖縄)です。スタッフも全国各地から集結してたようです。どのゲームもシンプルで面白かったり、古さを全く感じないシステムだったり、「郷土ゲームなんてどうせつまらないだろう」という思い込みをひねり潰してくれるほど温故知新の面白みがありました。夕方になってもブースからお客の数が減らず、彦根カロムや板かるたなどの試遊がずーっと賑わっていました。意外と言ったら失礼ですが、予想以上に面白かったブース第1位でしょう。日曜日だけというのはもったいなかった!

【特設12】フリーバザール(日曜日のみ)

事前に2000円を払って場所を借りた人が、自前の中古ボードゲームを販売する企画。幕張メッセに移ってからは初、東京ビックサイトでゲムマを開催していた数年前にもやってたような記憶がありますが、開始時間前からかなりのお客さんが集まっていて、いかにも人気企画という感じです。ゲームを売りたい人がレジャーシートや布を敷いて床にスーツケースを広げると、買いたい人達が周りを取り囲んで、ボードゲームと値札が置かれた瞬間に売れていくという勢いのあるバザールとなっていました。かなり珍しいボードゲームを持ってきてる人、プレミア価格でボードゲームを売ってる人などいろんな光景を見ることが出来ました。

フードコート

ゲムマは再入場OKなので、会場の外にある飲食店やコンビニで食事を済ます事も出来ますが、外に出ずとも美味しい食事が出来るのです。今回はキッチンカーが9台も停まっていました。海鮮丼やステーキ、ホットドッグ、焼きそばなどボリュームがあるメニューだけでなくクレープやチュロスなどのスイーツまで。近付くと美味しそうな匂いが漂ってきてましたが、空気の流れがあったからなのか会場内に匂いがこもる事は全くありませんでした。

フリースペース

買ったボードゲームを遊ぶことが出来るコーナー。予約も不要で誰でもタダで利用可能なスペースです。大きなボードゲームカフェみたいな感じ。開場前に写真を撮ったので誰も座ってませんが、これだけの椅子とテーブルがあってもイベント中は常に7〜8割くらい埋まっていました。

海外ビジネス参加制度専用商談室

海外に進出したいゲームデザイナーが相談するブースです。賑わってる様子はありませんでしたが、スタッフと何やら静かに商談してる人をチラホラ見かけました。スペシャルステージで海外進出に関するトークが多かったり、主催のアークライトが海外に向けて動き出してるのもこういうブースを設置した理由でしょうか。

ゲムマは、どうしてもボードゲームの購入や試遊がメインなので参加者はゲームメーカーやサークルのブースを周るだけで終わりがち。意外と見逃してる、チェックしてる人が少なそうな特設ブースですが、面白いものが多いんですよ。見てない人は心底もったいないと思ってしまいます。次回と次々回の日程が発表されたので、次に参加した時は特設ブースも注目してみましょう。