2025年11月22日・23日に、幕張メッセでゲームマーケット2025秋が開催されました。
ボードゲームのイベントなので新しいボードゲームや出展しているたくさんのサークルに目が行きがちですが、特設ブースだけでも細かく見ていたら一日を要するくらい充実していたのです。では、あまり情報や感想が聞こえてこない特設ブースのレポートです。
※一部の写真は開場前に撮影したものです。
【特設01】新作ゲーム展示


長テーブルがいくつも置いてあって、今回の新作ゲームを展示するスペースです。出展者が自分で新作ゲームを持って行って、係員に言えば置けるようでした。ゲームの箱には、サークル名とブース番号が書かれたポストイットが貼ってあって、気になったゲームはどこに行けば買えるのか一目瞭然。会場内を歩き回らなくてもここを見ればどんな新作があるのか知れますね。ただ、知れるのはゲーム内容じゃなくパッケージだけになりますが。
【特設02】ゲームマーケット・チャレンジ

ゲームマーケット事務局が掲げたお題に沿って作られた新作が置いてありました。今回のテーマは「30枚のカードと厚紙チップのみで作られたゲーム」です。通称ゲムチャレ。ゲーム作り初心者のためにきっかけ作りとして用意されたテーマなので、この中から大賞を選んだり商品化されるわけではないのですが、ゲーム作りの指針になりますね。
【特設03】ゲーム制作者支援コーナー


会場入り口の真正面に位置していたのが、ゲーム制作者支援コーナー。ボードゲーム作りの流れやコツなどが、パネルになって展示してました。正直、そんなに賑わっていた印象はなかったですが、ゲームマーケット事務局としてはゲーム作りを推奨しているんでしょう。ゲムチャレもあるし。皆さん遊ぶだけじゃなくボードゲームを作りましょう!
【特設04】マーダーミステリーブース


物語の登場人物を担当して、殺人事件などの事件を解決するゲームがマーダーミステリーです。通称マダミス。一生に一度しか遊べないというキャッチフレーズで4〜5年前に突然出てきた新しいジャンルの遊びというイメージでしたが、今回のゲムマのカタログを見るとマダミスの出展が急増していて、もはや定番。シナリオが人数別に陳列されていて、見やすくなっていました。マダミス初心者っぽい人には詳しい人がどんな質問にも答えていて、作品を選びやすそうだなぁという印象を受けました。特に2日目の日曜日が激混みだったかなと。
【特設05】ドラマチック謎解き


ゲムマ会場を歩いて謎を解く周遊型の謎解き。「よだかのレコード」による大人気企画で、この会場内で2日間しか体験出来ないのも魅力です。今回は「ルールマーケット」というタイトルの謎解きで、今までゲムマ内の周遊型謎解きの中で最も難易度が高かったそうです。一回2000円。
【特設06】TRPGギルド



TRPGシナリオ本の購入と60分のTRPGが体験出来るコーナー。TRPGに関するパネルが何枚も並べれられ、スペースも広くて例年以上に力の入った展示になっていました。これだけでも読み応え充分。体験の方は、15卓くらいある机がいつ見に行っても埋まっていました。特に2日目はこのスペースの周りに人がたくさんいたので、予約を取るのも大変だったかもしれませんね。
【特設07】こどもわいわい広場


毎度おなじみのお子様向けコーナー。ボードゲームは置いてませんが、魚が入ったプールで釣りゲームが遊べたり実際に乗れる電車が走ってたり、常に親子で満員状態でしたね。託児所のよう。お子様連れなら必ず訪れた方がいいです。
【特設08】ビッグゲームパーク



とにかく大きく作られた名作ゲームなどが置いてました。いろんなメーカーやサークルがイベント用に作ったビッグサイズのボードゲームが集結。毎回いろんな人に言ってますが、ゲムマに行ったら一度は見た方がいいインパクト十分なコーナーです。超写真映えスポット。無料で試遊も出来ます。大きな『クルクルミラーサーカス』を遊ばせてもらいました。普通の大きさで遊ぶのと面白さは変わらずだったので、これはあまり大きい意味はなかったような…。
【特設09】本当に面白いユーロゲームの世界


過去の名作や大賞受賞作など、安定して面白いボードゲームがたくさん置いてあって、無料で遊べるコーナー。太田出版から出ている本のブースですが、スタッフが本の宣伝よりもボードゲームのルール説明に一生懸命になってました。本気でボードゲームの魅力を伝えて世間に広げようとしていると言うか。遊んだゲームはどこのブースに行けば購入出来るのかも案内していました。
【特設10】ゲームマーケットスペシャルステージ

ゲストが登壇して無料のトークイベントなどが行われる所です。
まずは11月22日。午後2時から1時間に渡って三遊亭楽天のTRPG落語が行われました。三遊亭楽天さんはゲームマーケット最多出場で、ここでの落語はゲムマお馴染みの企画になります。毎回新作のネタ卸しをしている気合いの入れよう。今回も立ち見の客がいましたね。ちなみに来年4月に真打ち昇進の予定で、次回のゲームマーケットでTRPG落語があれば違う名前になってるんですよね。今回がゲームマーケットで三遊亭楽天ラストのTRPG落語となるわけです。
落語の演目一つ目は、「積みゲー幽霊」。落語のへっつい幽霊をベースにした、積みゲーを残して死んだ男の幽霊が出てくる創作落語。二つ目は「セッション風景」。TRPGで与太郎が魔法使いを担当することになった新作落語。三つ目は「ソドワ算」。落語の壺算をベースに、武器防具の店主を言葉巧みに言いくるめる噺。特にソドワ算では客席にちゃんと噺を聞いた上で爆笑してる子供がいて、それがまた面白かったですね。

続いて11月23日。14時から1時間に渡って、タンブルウィードによる「ヒラメキ1グランプリ」という謎解きが行われました。再演予定が無い、この場限りの謎解きです。事前にチケットを入手した人がステージ前方に着席して、当日参加の人は後方に着席するという公演でした。
ステージ周りに集まった人がLINEを駆使して専用サイトにアクセスして制限時間15分の謎に挑戦。正解率は6割強で、一番早い人は4分で謎を解いたとか。早く解けた上位4人がステージ上に呼ばれて、決勝戦が行われました。上位の4人に対して読みによる問題が出されて、ホワイトボードに書いて回答するという謎が出題されたのですが、みんな答えが速くて正確。文字に書いて出題されれば分かる問題やじっくり考えれば分かる問題もありましたが、問題を聞いて10秒以内に答えるのがルール。それなのに正解続出ですよ。どういうタイプの頭の良さなのか…。問題の出題も噛んだりトチったら成立しない問題もあって、プレッシャーもあったはずなのにスムーズな司会でお見事。ホントにあっという間の1時間でした。写真撮影禁止だったのでイベント終わりの模様を。

15時半からは「ボードゲームに関わる疑問を解決!ゲムマ座談会5」と題して『ボムバスターズ』で今年Sdj(ドイツ年間ゲーム大賞)を受賞したOKAZU brandの林尚志さんをゲストに招いての座談会が1時間行われました。ステージ上には2人しかいなかったので座談会というかトークショー。司会はHAL99さん。安定の知識量です。
トーク内容としては、2007年に作った林さんのデビュー作『チキンハンター』は自宅のプリンターで印刷したという話から始まって、1日で鉄道ゲーム7番勝負をやってたくらい鉄道と鉄道ゲームが好きなことや、スポーツのルールを見るのが面白くてゲーム作りに反映されていることなどなど。そして2014年に勤めていた会社を辞め、専業のゲームデザイナーになって時間的に余裕が出来たことで『ミネルヴァ』が作れるようになったそうです。サイコロ無し交渉無しの『カタン』が作りたいと思って『横濱紳商伝』に着手したなどのエピソードも飛び出していました。
OKAZU brandの歴史振り返りという感じの濃密な内容で、単なるSdjおめでとう会じゃなかったのでファンは嬉しかったと思います。ステージ上のモニターにOKAZU brandの『ひも電』や『トレインズ』『デカスロン』などの古いボードゲームが映し出されて、懐かしかった!
【特設11】伝統ゲーム




日曜のみ。前回のゲームマーケットから引き続き登場した伝統ゲームのブース。盤双六や投扇興、島札、ゴニンカン、ごいた、カロムなどなど日本の伝統的なゲームが無料で遊べるコーナーです。前回同様大盛況で、自分の順番を待っている人の列も出来てました。みんな伝統ゲームを古臭いからって敬遠してるわけじゃなくて、興味はあるけど遊ぶ機会がないって感じなんですかね。新しいボードゲームもいいけど、古い伝統ゲームも面白いのです。普段から遊べばいいのに。企画として大成功でしょう。この展示、2日間やるわけにはいかないんですかね?謎解き勢やマダミス勢の方が多いと思われる2日目より、初日の方が客層的に相性良さそうな展示だけど。
【特設12】フリーバザール


日曜日のみ。14時スタートで2時間、床に座って中古ゲームを売れるスペースです。売りたい人が前もって2000円を支払って参加しているそうです。今回は背後に衝立てのパネルが置かれたので、前回のフリーバザールのように売る人の周りを客が囲ってどこが正面なのか分からないというプチ混乱はありませんでした。覗いた時にはそんなに人は集まっていなかったので、いろいろと売れた後だったのかもしれませんね。昔のゲームマーケットでは参加者による中古ゲームの床売りが定番だったらしいです。
【謎解きフェスタ】


日曜日のみ。今回のゲームマーケットでは、謎解きブースが非常に多くてゲムマの2日間を「謎祭り」と称して、いろんな謎解きサークルがコラボしていたんです。日曜日だけ出現するしたパーテーションで囲われた中で、各サークルの謎解きが行われていたようです。チケットを購入しての有料の催し物ということもあって、詳細は分かりませんでした。
【体験型ゲーム バベル】


日曜のみ。カタログにも詳細が載ってないし、公式サイトにも全く情報はないんだけど特設ブースとして出展していた「体験型ゲーム バベル」です。チェックしてた人は少ないんじゃないでしょうか。話を聞いてみると、謎祭りのひとつだったようです。1プレイ500円の有料ゲームで、ターンテーブルが描かれたDJブースの様なボード上にひらがなタイルがたくさん置いてあって、2人一組で音楽にノってしりとりをするチーム戦の体験コーナー。この辺りだけは終始「♫ドゥンドゥン…」とテクノっぽい音楽が流れていて、スタッフが「イェー、イェイイェイ!」とノリノリで声を上げ、クラブイベントみたいな雰囲気でしたね。ゲムマっぽくない空気感。新しい風が吹く瞬間を目撃した気がしました。
【フードコーナー・フリースペース】



キッチンカーが4台並んで、たくさんの椅子と机が並んでいました。前回より狭くなったなぁと思いきや、2ヶ所に分散になってたんですね。同じ数だけ車があったのでキッチンカーは計8台。カレーやハンバーグ、ステーキに肉巻きおにぎり、クレープやコーヒーなどなどメニューの幅が広い。会場の外で食事をするのもいいですが、ゲムマ会場内で飲食出来るのは魅力的。フリースペースの机と椅子が前回のゲムマより減っていて来場者に対して少なめだったかなとは感じましたが、購入したボードゲームを遊んでたり休憩している人の笑顔が絶えないスペースとなっていました。
これでゲームマーケット2025秋の特設ブースのレポートはおしまいです。次回も同じ展示になるかは分かりませんが、ボードゲームだけじゃなく特設ブースも面白いのでしっかりチェックしておきましょう!



