対戦2人用ボードゲーム『リーダーズ』をプレイ! ユニークな能力を持つキャラで部隊を編成してガチ対決!【ゲムマ2026春注目作】

ゲームマーケット2026春(5月23日・24日)にてJELLY JELLY GAMESから先行発売される新作『リーダーズ(LEADERS)』は、配下のキャラクターを率いて盤上で対決し、勝利を目指す2人用の戦略ボードゲームです。

▲『リーダーズ』のコンポーネント。スタンド式の厚紙コマと木製の台座、タロットを思わせる美麗なカードが目を引きます

▲スライド式のボックスと、豪華なコンポーネントは海外版発売元であるSTUDIO H社のタイトルの特徴です

全16種類の配下のキャラクターは、それぞれが違った特殊能力を持っており、組み合わせによる盤面のパターンはなんと90万通りを超えるとのこと。能力同士の相乗効果を考えるだけでも楽しく、その戦略性の高さと展開の多様性により、何度でも繰り返しプレイしたくなるゲームです。戦力の不均衡が発生する非対称型ですが、運要素少なめのガチンコ対決、いわゆる“アブストラクト”が好きな人には刺さるタイトルでしょう。

今回は、ゲムマ2026春注目作『リーダーズ』の先行プレイレポートをお送りします。

真のリーダーを決める対決! 赤と緑のガチンコ勝負

ゲームボードは1辺4マスの六角形のヘクスマップ。手前一列目、自陣中央のマスにリーダーを配置して戦闘開始です。

ゲームはお互いの手番を交互に繰り返しながら進行します。手番では、盤上の自軍のすべてのキャラクターについて、以下のどちらかを実行できます。

[手番(アクションフェイズ)に自分のキャラクターができること] ・1マス移動させる(他のキャラクターがいるマスには移動できない)
もしくは、
・特殊能力を使用する

アクションフェイズ後のスカウトフェイズでは、自分の配下となるキャラクターを1体、召喚することができます。召喚するキャラクターは4体までで、最終的に両軍はリーダーも含めて5体ずつになります。

将棋やチェスと違い、「自軍のコマを1つだけ行動させる」ではなく、「すべてのコマ(キャラクター)を行動させる」というのが、他のゲームではあまり見かけないシステムですね。

▲召喚するキャラクターは、山札からドローして3枚ほど公開されているなかから選びます

プレイヤーは、この配下のキャラクターを使って以下のふたつの勝利条件のどちらかを満たすことを目標とします。

[勝利条件] ・捕獲
相手のリーダーに自軍のキャラクターふたつを隣接させる
もしくは、
・包囲
相手のリーダーの周囲のすべてのマスが他のキャラクターで埋まる(敵味方を問わず。壁も含む)

配下のキャラクターは16種類。すべて違う能力を持っており、その能力の使い方と、組み合わせによる幅の広い戦術こそがこのゲームのキモであり、もっとも面白い部分なのです。

また、将棋やチェスのように「相手のコマを取る」ということはできません。つねに5vs5の状況で、勝利条件は「相手のリーダーを捉えたら勝ち」というイメージです。

▲キャラクターはすべて1体ずつ個別のコマになっています

[キャラクターの例]

ワンダラーというキャラクターは、自分の手番に、敵の隣ではない好きなマスに移動することができるという能力を持っています。

 

守備に強みを持つプロテクター。自身と隣接する味方キャラクターは相手の能力によって移動させられることがありません。

 

ネメシスは、自分の手番で移動も能力の使用もできませんが、相手の手番中、敵リーダーが移動した直後に2マス移動することができます。

 

召喚したキャラクターは、スカウトスペース(ボードの自分側の手前の一列)の空いたマスに配置します。

▲キャラクターのコマの色は白と黒のリバーシブルとなっており、反対側からは逆陣営の色に見えます

召喚するキャラクターによって変化する展開と戦略! 配下の能力を最大限に引き出して勝利を目指す

では実際のプレイの様子を決着まで見てみましょう。

先行は緑陣営のリーダー(キャラの服装から、本稿では便宜上こう呼びます)側。最初の手番、緑陣営はスカウトフェイズでワンダラーを召喚しました。

▲緑陣営はワンダラーのバツグンの機動力を活かして一気に敵との距離を詰めていく狙いです

スカウトフェイズで獲得できるキャラクターは山札から引いて公開した3体のなかから選ぶため、ここに運の要素があります。しかし、うまく使えばすべてのキャラクターに活躍の可能性がありますし、複数のキャラクターを連携させたシナジー効果によって単体で運用するよりはるかに強力な能力を発揮することも。重要なのは編成と運用なのです。

続いて赤陣営(リーダーの服装が赤いので)手番。後攻のプレイヤーは、最初の手番に2体のキャラクターを連続で召喚します。この傾斜によって先行・後攻の有利不利を埋める形です。赤陣営は、まずアサシンを召喚。このキャラクターは単独で“捕獲”の条件を満たすことが可能で、勝利条件を根底から覆す強力な存在です。

さらに相手のいるマスに移動して相手をそのマスから追い出してしまうブルーザーを加えました。相手マスに移動できる唯一のキャラクターであるブルーザーの能力を活かせば、相手の防御陣の突破が可能です。

▲赤陣営は、いかにしてアサシンを相手リーダーに近付けていくかが基本的な戦術になりそう

緑陣営の2手番目。ワンダラーを特殊能力で相手リーダーの近くまで飛ばします。2体目の召喚はライダー。直線2マス移動が可能な機動力に優れるキャラクターで、とにかく早くから相手リーダーに接近していくという狙いが見えます。

赤陣営はワンダラーから離れる方向に移動。召喚は隣接する味方キャラクターを1マス移動させるブリューマスター。少し地味な能力ですが、攻防両面での貢献が期待できますし、ブルーザーとの組み合わせなど、さまざまな戦術を取ることができそうです。

続く手番で、緑陣営は全軍を相手リーダーに寄せて圧をかけていきます。召喚はアーチャー。捕獲の範囲が直線2マスの位置になる特殊なキャラクターです。

▲緑陣営は相手がリーダーの周りを自軍で固めているのを見て、捕獲範囲が広いアーチャーを召喚しました

赤陣営は、自軍を引き気味に展開して守りを固めました。序盤から接近されたこともあり、攻めに使うと強力なアサシンをあえて守備的に用いてリーダーの背後に回り込まれないようにしています。チェスや将棋と違い、このゲームは相手のキャラクターを取ることができません。自分のキャラクターを置いたマスは基本的に侵入されることがないため、進路を阻害された敵は迂回ルートを取らざるをえなくなるのです。

赤陣営最後の召喚はハーミット&カブ。特別な能力はありませんが、お供の子熊を引き連れて参戦するため、2体で1体ぶんとして計算されるキャラクターです。

▲赤陣営は数的優位を活かして密度の高い陣形を作り、相手のキャラクターがリーダーに近付けない状況を作ります

敵軍の守りの固さに手を焼き始めた緑陣営。最後の召喚はめぼしい候補がおらず、仕方なく隣接した相手の特殊能力を封じるジェイルを選択。キャラクターをおしのけて突進してくるブルーザーへの対策です。

これで両軍がすべての召喚を終えました。ここからは相手の予測を上回る戦略と先読みがモノをいう、運要素がまったくないアブストラクトの勝負が始まります。

赤陣営は巧妙に配置と移動を行い、ギリギリで捕獲の条件を避けます。徹底していたのが、直線2マス目のみを捕獲範囲とするアーチャーや、直線2マスを移動するライダーへの対策。該当するマスを自軍キャラクターで埋めて妨害したり、リーダーを範囲外に逃したりして無力化し続けました。

▲頃合い良しと見た赤陣営は、いよいよアサシンを緑リーダーに向かって進めます

相手の攻めをしのぎ切り、一転して攻撃に移る赤陣営。たまらず奥のマスへと逃れる緑リーダーですが、赤陣営の進撃は止まらず、ついにブルーザーが隣のマスに接近! 反対側からもアサシンが詰め寄ります。ここで観念した緑リーダーが投了し、勝負がつきました。

勝利した赤陣営は、強力な攻めのキャラクターを獲得しつつも守りを固めて粘り強く勝機をうかがい、敵が息切れしたと見るや攻勢に転じて押し切りました。一方、緑陣営は移動系の特殊能力を持つキャラクターを持ちながらも決め手を欠き、相手の巧みな守備もあって攻めきれず。あとひとつ有力な攻撃手段を得ていれば勝機があったかもしれません。

▲ブルーザーとアサシンに挟み撃ちにされ、緑陣営は無念の投了

緑プレイヤー渾身の泣きの一回! 再戦は移動系の能力を持つキャラクターを活かして捕獲に成功し、なんとか緑プレイヤーの勝利となりました。1プレイは20~30分程度で終わるので、何度もやってしまう中毒性があります

▲2回目はなんとか勝利した緑陣営。1プレイが短いぶん「もう1回、もう1回!」と繰り返したくなるゲームです

ゲームマーケット2026春JELLY JELLY GAMESブースにて先行発売

『リーダーズ』は、キャラクターそれぞれが持つ能力の多彩さ、その組み合わせにより、多様性のある展開と戦術、そしてヒリつくガチンコ勝負を楽しむことができる対戦ゲームです。

召喚する配下の組み合わせは毎回変わるため、取りうる戦略もその都度変化します。強力なシナジーを生み出す組み合わせが生まれないようにカットに入ることが必要な場面もあり、相手の状況や戦力によっても召喚するキャラクターは変わるのです。

手触りが良くしっかりとしたプレイ体験が感じられるスタンド型の厚紙のコマとゲームボード、美しいカードイラストといったコンポーネントも魅力的。簡単なルールで奥深いプレイが楽しめる2人用の戦略ゲームが好きなかたに、ぜひプレイしてみてほしい一作です。

同作はゲームマーケット2026春(5月23日・24日)のJELLY JELLY GAMESブース(両日エリア80)にて先行発売が予定されているので、興味がある人はぜひチェックしてみてください。