みんなで一丸となってクリアを目指せ!本当に面白い協力型ボードゲーム34選

ボードゲームはプレイヤー同士で争って勝ち負けを決めるものばかりではありません。参加者全員が1つのチームとなり、力を合わせて目標を達成する協力型のボードゲームというのが存在します。クリア出来るまで何度も何度も繰り返し遊んじゃうヤツです。

そんな協力型ボードゲームが多くの人に支持されているのか、ここ数年ドンドン数が増えているんです。ここまで種類が多いとどれを遊んだらいいのか迷ってしまいますよね。

そこでです。協力型ボードゲームの中で更に細かくジャンル分けをして、ホントに面白いゲームだけを厳選しました!協力系ボードゲーム記事の決定版って勢いでまとめましたので、34タイトル。厳選したわりに多過ぎだろうという声もありそうですが…。一緒に遊ぶ人の数や状況に合わせて参考にして頂けると幸いです。

 

超定番

協力ゲームと言えばコレという、ゲーム賞を獲得したり有名な7タイトルをピックアップしました。是非一度は遊んで欲しい!

パンデミック【2〜4人、45分】

各々が担当する職業の能力を駆使して、世界中に蔓延するウイルスに効く4種類のワクチンを作るのが目的です。拡張が3種類も発売され、同じシステムを流用して全く別のゲームが作られたりする人気作。協力ゲームの代名詞的傑作と言えるでしょう。

ザ・ゲーム【1〜5人、15〜20分】

数字カードを全て場に出し切るのが目的。数字カードを出すところは「1からの昇順」「100からの降順」だけが許された4ヶ所で、みんなで相談しつつカードの出し切りを目指します。配られたカードの数字を言えないという縛りが非常に悩ましいゲームです。

ザ・マインド【2〜4人、20分】

配られた1枚の数字カードを全員で小さい数から順に場に出していくのが目的。条件はお喋り禁止で、目配せやジェスチャーも禁止。それなのに他の人が持っている数字が雰囲気でなんとなく分かるようになるのが面白いですね。空気を読むゲーム。

ito【2〜10人、30分】

上記の「ザ・マインド」と同じで、配られたカードを小さい数から場に出していくカードゲーム。このゲームはお喋りOKで、お題に沿って数字を何かに例えてみんなに伝えることが出来ます。とても遊びやすいので、TVやYouTubeの番組内で遊ばれてるのをよく見ますね。

マジックメイズ【2~7人、3〜15分】

ショッピングモールから武器や装備を盗んで制限時間内に全員で脱出するリアルタイムのゲーム。コマを左に移動させるとかエスカレーターに乗るなど、みんな違うアクションを担当して全てのコマをゴールに導くのが目的です。このゲームはお喋り禁止で、協力ゲームにありがちな奉行問題が起きにくいのも評価されてる点でしょうね。

パレオ〜人類の黎明〜【2〜4人、45〜60分】

旧石器時代を舞台に毎日を生き延びてマンモスの壁画を完成させるのが目的。初めは何をしたらいいのか全く分からないけど、やるべき事が徐々に見えてくるのが人類の進化っぽい。2021年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞に選ばれた作品です。

ミステリウム【2〜7人、42分】

霊能力者になって幽霊からのメッセージを読み取り事件を解明するのが目的。幽霊の人は幻視カードを霊能力者に渡して、容疑者・犯行現場・凶器を特定してもらいます。幻視カードが抽象的でなかなか想いが伝わないのも楽しいですね。協力型のディクシットって感じの非対称型伝達ゲーム。

 

ワードゲーム

言葉を駆使した協力ゲームもたくさんありますが、その中でも盛り上がる傑作4タイトルを厳選しました。

シリト:リミット10【1〜5人、10分】

10分間にひらがな44文字を使い切るしりとりゲーム。内容としては普通のしりとりなんだけど、同じ文字は2回しか使えないという条件の中で全ての文字を使うのがなかなか難しいんです。言葉が思い付かない人がいたらヒラメキカードで助ける事が出来るのもアイデアですね。

ジャストワン【3〜7人、20分】

回答者以外の人がお題のヒントを書いて、そのヒントを元にお題を当てるクイズゲーム。実にオーソドックスな連想ゲームなんだけど、このゲームが面白いのはヒントが被った場合は回答者にそのヒントを見せる事が出来ないというルール。みんなが王道のヒントを書きにくくなるルールはお見事。

単語探知機タンタンゴ【2〜5人、30〜60分】

座標の縦軸と横軸にヒントとなる言葉を書いて、その座標にポイントを置くことでヒントを出してお題を当ててもらうクイズゲーム。グラフを用いて言葉を表すというありそうでなかったタイプの伝達ゲームで、分かりやすい時と伝わりにくい時の落差が凄い。そして難易度が高い時に正解する気持ち良さ。

死者の日の祝祭【4〜8人、15分】

みんなが連想して書いた言葉を見て、死者の名前を当てるクイズゲーム。イラストでお題を伝える「テレストレーション」の言葉バージョンの様なゲームで、答えとなる死者の名前を見て連想する言葉を書き、その連想した言葉を見てさらに連想する言葉を書き…というのを繰り返すので、答えと遠く離れたヒントになるのが面白く、感想戦が盛り上がりますね。

 

ゴールを目指せ

最終的に脱出したり、元に戻ってきたり。ハッキリとしたゴールを目指すゲームを集めてみました。

禁断の島【2〜4人、30分】

沈みかけている島から財宝を探し出して無事に脱出を目指すゲーム。24枚のタイルをランダムに並べて島を作るので遊ぶ度に違う楽しみがあります。「パンデミック」と同じマット・リーコックが作ったゲームで、冒険好きでライトに遊びたければコチラ。

月面探険【2〜5人、40分】

月面に散らばった物資を集めて基地に戻るのが目的。奥まで進んだ方が物資の当たり確率が高いけど、進み過ぎて酸素が無くなると失敗になるので全員の能力を駆使して目標数を目指します。チキンレースの「海底探険」と基本的には同じシステムで、難易度高めの協力ゲームに仕上がっています。

宇宙逃げろ【2〜4人、20〜30分】

宇宙飛行士となってエイリアンに追いつかれる前に全員同時でゴールを目指すすごろくゲーム。イラストが描かれた特殊な6面サイコロの出目に従ってコマを進めるんだけど、振り直しが可能なので全員でどれを振り直すかの相談は必須。でも結果は運次第というのが非常にユニークで、クリアするまで何度も挑戦してしまいますね。

おばけ屋敷の宝石ハンター【2〜4人、30分】

宝石ハンターとなって、おばけ屋敷から宝石8個を集めて全員で脱出するのが目的。手番が終わるたびにおばけが増えて合体すると悪霊になるので、宝石を狙いつつおばけを倒さないと負けとなってしまいます。どの部屋に向かうか、誰と協力するか作戦会議が楽しく、サイコロの出目に一喜一憂出来るゲームです。

 

2人専用

協力ゲームと言うと大勢で相談して進行していくタイプが多いけど、たった2人で力を合わせる2人専用ゲームもあるのです。友達や恋人や親子、仲が深まるかどうかはゲームの結果次第……。

勝手にしやがれ【2人、5分】

お喋り禁止で、裏と表で違うマークが描かれた木製タイルをピラミッド状に積み上げるのが目的。向かい合った2人の間に木製タイルを立てて置き、片方の人が木製タイルを選択。もう片方の人がその木製タイルをどちら側に倒すかを決定。倒した木製タイルをピラミッド状に積み上げます。積む条件としては、下にある木製タイルのどちらかのマークがなければ上に重ねることは出来ません。2人の見えてる景色が違う事を共有する協力ゲーム。

トゥールームス【2人、15分】

吸血鬼の館からヒロインを救い出して脱出するのが目的。カードを1枚めくったら2つある扉のどちらかを開けて、その中に入っているカードを数字順に全て効果を処理してゴールを目指します。このゲームの特徴は、相手がプレイしている間は目を閉じて待つこと。相手はどっちの扉を開けたのかなぁ…と想像するのがユニークで、様々な難易度で何度も挑戦出来ます。

文絵のために【2人、15分】

文絵という女の子が死んでしまったので、過去に戻った幼馴染みの武雄がその運命を変える為に奔走するゲーム。お互いが自分のカードは見れずに相手のカードだけが見れる状態でプレイするのが最大の特徴です。何度も何度もゲームオーバーを繰り返す事で成功のへ道が見えて来るマルチエンディングとなっています。

コードネームデュエット【2人、15分】

スパイになって、相手のヒントから仲間を探し出すワードゲーム。単語カードを25枚並べて、正解となる9つの単語を当ててもらうようにお互いがヒントを出していきます。ただし、3つある暗殺者を相手が選んでしまうと失敗で即終了。2016年にドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた作品の2人専用バージョンで、こちらの方が緊張感があります。

 

アクションゲーム

じっくり相談しながら進めるゲームばかりではありません。制限時間を気にしたり、体を動かしたり、崩れないように積み上げたり…。力を合わせて体を駆使するゲームを中心に4タイトルを紹介。

チーム3【3〜6人、30分】

制限時間内にブロックを設計図通りに積み上げるアクションゲーム。3人のやれる事はみんな違っていて、設計図を見て喋らずにジェスチャーで伝える設計士・そのジェスチャーを見て言葉で伝える現場監督・その声を聞いて目を閉じたままブロックを積み上げる建築士。パッケージに描いてある見ザル言わザル聞かザルそのものの大盛り上がりするゲームです。

スピニングアドベンチャー【1〜4人、20分】

ネズミの精霊が魔法のコマに乗り込んで世界を救う旅に出るコマ回しゲーム。付属のシューターで勢いよくコマを回したら、凹凸のあるボード上を滑らせてチェックポイントを目指します。1人でも十分に楽しめるけど、ボードを担当して連携していくのが楽しいです。

スライドクエスト【1〜4人、15〜45分】

転がる騎士をみんなで操って世界を救うのが目的。4方向に飛び出たレバーを使ってボードを傾けて、騎士コマを穴に落とさないようにゴールに導きます。ステージは20面もあって時には敵を倒す必要もあります。このゲームは協力なのにケンカになりやすい気がします(笑)

メナラ【1〜4人、45分】

マレーシアの密林で遺跡を復元するバランスゲーム。カードの指示通りに色付きの支柱を設置して床板になるボードを置いていくのがゲームの流れ。全員共通のベースキャンプに置いてある支柱と自分が持っている支柱は交換可能で、これが相談する必要があってちゃんと協力ゲームに仕上がってます。隠れた傑作。

 

変わりダネ

あまり見掛けないテーマやシステムの協力ゲームを4つピックアップ。どんなジャンルにも変なゲームはあるもんですね。

オキドキ【1〜5人、16〜32分】

各パートの奏者を組ませて多くの楽団を作って音楽フェスを成功させるカードゲーム。4枚のパートとリセットカード1枚の5枚で1つの楽団で、10段作り上げるのが目的。複数人で遊ぶソリティアの様なゲームで、繰り返し遊びたくなります。中毒性が高い。

ホッピンガレージ【3〜5人、20分】

ビール職人になってビールを作るのが目的。日本ビール検定が監修してるだけあって、遊びながらビールのついてのあれこれが学べます。ゲームシステムは、持ってるカードを1枚取ったら残りを隣に渡すドラフト。ドラフトビールとは意味が違いますけどね、ドラフトなのです。

ファトムズ【2〜6人、20分】

お題通りの街並みを作って写真を撮るのが目的。全員スマホを持って実際に写真を撮るというのが非常に変わったゲームです。全員がお題通りの写真が撮れるように建物を配置して、1人でもお題通りに撮れなかったら失敗。

アニュビスの仮面【2〜7人、30分】

ピラミッドの発掘チームになって、迷宮の地図を完成させて王の間を目指します。このゲームはなんとスマホを装着したVRゴーグルを使用します!VRゴーグルにはピラミッド内の映像が見えるので、言葉で他の人に伝えて地図を完成させるというかなりの変わりダネのゲームとなっています。

 

一生に一度しか遊べない

ネタバレ厳禁。1回しか遊べない協力ゲームも多数存在します。ここ数年の流行りなのでドンドン増えてきてるけど、4タイトルだけを取り上げます。

ミクロマクロ【1〜4人、15分〜45分】

犯人の動機を特定し、証拠を見つけて罪を明らかにする探偵ゲーム。建物や人物がビッシリと描かれたマップが圧巻の出来で、カードに書かれたお題をそのマップの中からみんなで探し出します。ウォーリーを探せのボードゲーム版と言ったところでしょうか。

ゾンビキッズ:進化の封印【2〜4人、15分】

学校を守るヒーローになって、押し寄せるゾンビを倒して4つの校門にカギを掛けるのが目的。このゲームは遊ぶ度にボード上にシールを貼り、条件に達すると封筒を開けることが出来て、ゲーム内容が進化するんです!初期状態に戻して遊ぶ事も可能なので、厳密には1回しか遊べないって訳じゃないんですけどね。

EXIT 脱出:ザ・ゲーム【1〜6人、45〜90分】

俗に言う、脱出ゲームとか謎解きゲームになります。この手のボードゲームは「アンロック」などもありますが、こちらはカードを折ったり、何かを書き込んだりするので遊べるのはホントに1回のみ。シリーズ化して12タイトルも発売されています。詳しくはネタバレになってしまうのでこの辺で。

タイムストーリーズ【2〜4人、90分】

時空を移動して物語を体験しながら事件を解決するのが目的。脱出系よりもストーリー重視の謎解きをしたい人は迷わずコチラ。いろんな拡張カードが発売されていて、時代も世界観も全く違うので様々な物語を楽しめます。

 

重量級

ここまで紹介した中にも長時間必要なゲームもあったけど、重量級として3タイトルをまとめました。

アンドールの伝説【1〜4人、60〜90分】

勇者となって、怪物と闘ってお城と国を奪還するファンタジーRPG。シナリオが5つも入っているので、すべてクリアするにはなかなかの時間を要します。説明書を読まずに遊びながら進める事が可能なのも斬新。2013年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞の作品です。

スピリットアイランド【1〜4人、90〜120分】

スピリットアイランドの精霊になって、侵略者を原住民と共に撃退するのが目的。1回のゲーム時間が結構掛かるのに、ボードが裏と表がある4種類で、能力カードが約100枚で、シナリオも用意されていてリプレイ性は相当高いのです。ちなみにこのソロゲームをボードゲームNo1に挙げる人も多いですね。

エルドリッチホラー【1〜8人、120〜240分】

列車や船を使って南極やアマゾン奥地やアーカムや東京など世界各地を旅し、それぞれのモンスターに応じたクエストを解決するのが目的。クトゥルフ神話をテーマにしたTRPG風ボードゲームですが、ゲームマスター無しで遊ぶ事ができます。個人的には未プレイですが、様々な処理を覚えれば時間は気にならないほど面白いらしいですよ。

 

協力ゲームを探してた方、いかがでしょう?遊びたいゲームは見つかりましたか?軽いモノから重いモノまで。みんなで争って勝つよりもみんなで手を繋いで目標を達成する方が心の高まりが上な気がするんだよなぁ。

仲間を集めて、今すぐ遊んでみましょう。