月〜金曜日の朝8時からTBSテレビ系列で生放送のバラエティ番組「ラヴィット!」では、最新のテレビゲームや古典的な伝統ゲーム、オリジナルのリズムゲームなどが遊ばれています。市販のボードゲームや同人ゲームが紹介されることも多いので、ボードゲームファンとしては見逃せない番組なのです。
では、2024年7月第2週に取り上げられた4つのボードゲームを紹介します。
7月8日 月曜日
Sweet Honey,Bee Mine!
〈Sweet Honey,Bee Mine!/2~6人/8歳〜/15分〉
蜂に刺されないようにしながら、ハチミツチップをたくさん集めるカードゲーム。
1〜10まである蜂カード5枚とハチミツチップ15枚を全員に配り、各々が自分の前に蜂カード1枚を表向きで出したらゲームスタート。自分の手番では、蜂カードを裏向きに出しながら数字を宣言し、ハチミツチップを乗せて左隣の人に回します。回ってきた人はカードをめくるか、パスをするかを選びます。パスをする場合は、ハチミツチップを乗せて左隣の人に渡します。カードをめくった場合は、貯まったハチミツチップ全てと蜂カードを獲得します。
ただし、すでに自分の前に出してある蜂カードと同じ数だったらゲームから脱落します。これを繰り返して、脱落してない人が1人になるか、自分の前に出した蜂カードの合計が35を越えた人がいたらゲーム終了。ハチミツチップの数が多い人の勝ちです。
名作カードゲーム『ゲシェンク』をアレンジしたようなゲーム性で、ホントの数字を言ってたのか?何の数字を出したのか…?と、じっくり心理戦を楽しめます。そして、自分の前には蜂カードが増えていくので、ドンドン脱落しやすくなるのも面白いですね。番組では、ハチミツチップをなくして、蜂カードの合計が30以上になった人が勝ちという簡易化したルールで遊んでいました。ハチミツチップを使わないと駆け引きが物足りないのでは……と思いきや、スッキリ分かりやすいゲームに仕上がってました。チップ無しルールもいいですね。
7月10日 水曜日
麻雀
〈麻雀/4人/30分〉
配られた牌で役を作るセットコレクションゲーム。
テーブルを4人で囲み、牌を1枚引いては牌を1枚捨ててを繰り返し、いくつかある役を完成させていくセットコレクションの代名詞的ゲーム。作るのが難しい役には高い点数、簡単な役には低い点数がそれぞれ決まっていて、何度か繰り返して最終的な得点を競います。国や地域によってルールが多少違いますが、日本には110年ほど前にやって来て、戦後にリーチ麻雀としてルールを整備して全国に広まっていきました。
細かいルールも多く毛嫌いしてる人も多いですが、麻雀をやったことない人でも断トツ、安パイ、ワンチャン、テンパる、リーチ、レンチャンなどなど麻雀用語を知らず知らずのうちに使っているほど日本国内に浸透しているゲームなのです。
番組では、1回だけならプロ雀士に勝てるかもしれないということで、佐々木寿人プロと岡田紗佳プロをスタジオに呼んで一局だけの麻雀が行われました。麻雀のプロリーグ「Mリーグ」が2018年に発足したことでテレビ朝日やABEMAで麻雀を放送する機会が増えましたが、TBSで、しかも朝の生放送で、一局だけとは言え麻雀が行われたのは画期的ではないでしょうか。
7月11日 木曜日
コンプレックス人狼
〈コンプレックス人狼/4〜12人/15歳〜/20分〉
配られたコンプレックスカードをヒントに、人狼を探し当てる正体隠匿ゲーム。
全員に役割カードを配って、1人だけが人狼になり、残りの人が人間になります。次に「人望がない」「オタク」「恋愛下手」「気がきかない」「バカ」「おもしろくない」などの悪口が書かれたコンプレックスカードを5枚ずつ全員に配ります。その中から自分に当てはまるコンプレックスを各々が1枚選び、司会者に渡します。全員目を閉じたら、司会者は全員が出したコンプレックスカードを人狼に全て渡します。人狼はカード内容を見た上で、誰がどのカードを出したのかを推理して全員の前に1枚ずつコンプレックスカードを置きます。
全員目を開けたら、自分の前に置かれたコンプレックスカードを確認して、誰が人狼なのかを話し合います。話し合いが終わったら投票して、人狼が最多票がなら人間の勝ち、人狼が最多票じゃなければ人狼の勝ちです。
論理的な推理は二の次で、「誰がこのカード置いたの?」「いくらなんでもヒドイ!」「私ってこう見えてる?」と感情的になって盛り上がりやすい正体隠匿ゲームです。シャレが分かる大人同士じゃないと本当に険悪な空気になったりもします。人狼が勝ったら誰が人狼だったか明かさないというルールになっていて、後味悪く終わるのもこのゲームの特徴です。
番組では人狼が勝利だったので、誰が人狼なのか明かされずにモヤモヤしたまま終わりました。
7月12日 金曜日
ピンキリ
〈ピンキリ/3〜5人/8歳〜/15分〉
ピンとキリのヒントからお題を当てるクイズゲーム。
1人が親プレイヤー、残りが子プレイヤーになります。親プレイヤーが目を閉じている間に、形容詞などが書かれたとくちょうカードを1枚めくり、名詞が書かれたものカードを1枚めくり今回のお題を決定します。子プレイヤーは、お題のピン(一位)と思う答えとキリ(最下位)と思う答えをホワイトボードに書きます。全員回答を書いたら、とくちょうカードを5枚めくってお題と混ぜて並べます。
ここで親プレイヤーは目を開けて、回答が早かった子プレイヤーにピンかキリを指定してどちらかの回答を見ます。親プレイヤーは、お題が分かれば答えて、分からなければ次の子プレイヤーの回答を見ます。親プレイヤーが正解したら、まだ回答を見せてない子プレイヤーの人数が点数になります。当ててもらった子プレイヤーも同じ点数が入ります。全員が親プレイヤーをやって、最終的な得点を競います。
以前番組では『偏見プロフィール』を遊んでいましたが、それを制作したゲーム工房カコムタクのデビュー作になります。先月、カワダからリメイクされて全国発売されています。番組内でもそうでしたが、答えを聞いてから「ピンの方の答えは何だった?」「それ、キリになってないよ」などアフタートークが更に盛り上がりますね。
TBSテレビ「ラヴィット!」の2024年7月第1週に遊ばれたボードゲーム『ダイイングメッセージ』『はぁって言うゲーム』などを紹介!