月〜金曜日の朝8時からTBSテレビ系列で生放送のバラエティ番組「ラヴィット!」では、最新のテレビゲームや古典的な伝統ゲーム、オリジナルのリズムゲームなどが遊ばれています。市販のボードゲームや同人ゲームが紹介されることも多いので、ボードゲームファンとしては見逃せない番組なのです。
では、2024年11月第1週(10月第5週)に取り上げられたボードゲームを紹介します。
11月1日 金曜日
似顔絵探偵
〈似顔絵探偵/3〜7人/9歳〜/40分〉
目撃者の証言を元に似顔絵を作成して、犯人を特定するお絵描きゲーム。
1人が探偵になり、残りの人は目撃者になります。探偵には紙とペンを渡し、目撃者には顔の部位が書かれたパーツカードをウラ向きで配ったらゲームスタート。48枚ある似顔絵カードから犯人になるカードを1枚引いて、目撃者全員で5秒間だけ見ます。次に、目撃者は配られたパーツカードをめくって犯人の特徴を担当の部位だけ探偵に言葉で伝えます。探偵はその証言を元に似顔絵を描きます。探偵は自分で描き終えた似顔絵を元に犯人だと思うカードを選びます。正解なら探偵は得点獲得です。正解に導いた分かりやすいヒントを出した目撃者も得点を獲得します。全員1回ずつ探偵を担当して、最終的な合計得点を競います。
目撃者が似顔絵カードを見る時間は5秒だけなので、犯人の顔を細かく覚えることは出来ません。しかも、似顔絵を見た後にパーツカードをめくるので「髪型ならハッキリ覚えてるのになぁ…」「どんな目だったかな?」「早くしないと忘れる!」と混乱するのが面白いです。全員の部分的な証言を集めて作られた似顔絵も笑えます。絵を描くのが苦手な人でも楽しめるルールなのがいいですね。本作以外に、似顔絵カードのウラ面が女性になっている「似顔絵探偵 ハニートラップ」、リアルなイラストになっている「似顔絵探偵 ザ・リアル」、犯人2人を当てる「似顔絵探偵 計画犯と実行犯」、フランスのメーカーがリメイクした迷子を探すバージョンの「似顔絵探偵ガール」とシリーズ化するほどの人気作。
番組では、カードではなくスタッフ10人を並べるというルールで行っていました。カードより実際の人でやった方が面白いですね。それにしても『似顔絵探偵』の存在を知らなかったのか知らないふりをしたのか、ゲーム名を全く紹介せずに「伝言似顔絵ゲーム」というタイトルでオリジナルゲームかのように放送してたのは、アイデアの盗用と疑われても仕方ないのかなぁと気になりました。ゲームを知らずに、ここまでルールが酷似したゲームを考案出来るのだろうか…。放送作家に『似顔絵探偵』の作者が入っていたのかも知れませんが、番組上は何の説明もなかったので。