10月6日は、明治北海道十勝カマンベールの日です。
日付の「10(と)6(ろ)り」という語呂合わせで制定されました。とろ〜り柔らかくて味わい深いカマンベールチーズのおいしさや様々な食べ方をより多くの人に知ってもらい、その可能性を日本中に広げることが目的だそうです。
こんな記念日初めて聞いたと思ったら、2024年に制定されたので今年が1回目のようです。果たしてカマンベールチーズの可能性が日本中に広まるのか、記念日が定着するのか注目したいところです。公式が全く宣伝もキャンペーンもしてないのが気がかりですが…。
そこで、チーズを扱ったボードゲームを8タイトル紹介します。チーズを食べながら、遊んでみましょう!
チーズがいっぱい!
〈チーズがいっぱい!/2〜6人/6歳〜/15分〉
チーズをたくさん集めるカードゲーム。
1〜6までのサイコロの目が書かれたチーズカードをランダムに6枚並べたらゲームスタート。自分の手番では、サイコロを振ります。サイコロの出目と同じ数のチーズカードがなかったら、こっそりチーズカード1枚の裏面を見て元に戻します。サイコロの出目と同じ数のチーズカードがあったら、そのチーズカードを捨て札置き場に捨てるか、チーズカードをめくります。チーズカードの裏面に罠が描いてなかったら、チーズカード獲得です。罠を3回めくったら失格。最初的にチーズカードの数の合計が多い人の勝ちです。
シンプルな運任せのダイスゲームですが、カードの裏面を見て罠が描かれていたカードを覚えておく記憶力を競うゲームでもあります。点数の高いチーズカードの方が罠の可能性が高いのもこのゲームのポイントです。
ねことねずみの大レース
〈ねことねずみの大レース/2〜4人/4歳〜/20分〉
ねこから逃げながらチーズを集めるすごろくゲーム。
自分の色のねずみ駒4個をスタート地点に置き、指定のマスにねこ駒を置いたらゲームスタート。自分の手番では、サイコロを振って自分のねずみ駒1つを出た数だけ進めます。ねこの面が出たら、自分のねずみ駒1つを1マス進めてからねこを1マス進めます。ねこ駒に追いつかれたねずみ駒はゲームから除外します。ねこ駒から逃げ切ってゴールにたどり着けばチーズが6個、途中離脱で手前の部屋に逃げ込めばいくつかのチーズがもらえます。全員のねずみ駒が動けなくなったらゲーム終了で、チーズをたくさん持ってる人の勝ちです。
2003年のドイツキッズゲーム大賞に選ばれただけあって、子供と遊ぶのに最適なすごろくゲームです。情報が全て公開されているので、大人が助言しやすいというのも遊び易さの理由かも知れません。
コリドールキッズ
〈コリドールキッズ/2or4人/6歳〜/10分〉
向こう側にあるチーズにいち早くたどり着くゲーム。
壁を規定枚数受け取り、自分のねずみ駒をボード手前の真ん中に置いたらゲームスタート。自分の手番では、ねずみ駒を上下左右1マス動かすか、壁を1枚配置します。これを繰り返して、向こう側に到着した人の勝ち。
アブストラクトゲームの名作『コリドール』の子供バージョン。壁を置いて相手を妨害するのが面白く、ゴールにチーズが置いてあるのが良いですね。子供向けと言っても、ボードが7×7でひと回り小さいだけでルールは全く一緒です。ねずみがチーズを目指すという設定が可愛らしい。
ねこチーズをうばえ
〈ねこチーズをうばえ/3〜5人/6歳〜/10分〉
ねこが持っているチーズをたくさん集めるバッティングゲーム。
全員に「キョーボー」「にゃんた」「ねこすけ」「まる」の4枚のねこカードを配ります。場にも「キョーボー」「にゃんた」「ねこすけ」「まる」の4枚のねこカードを並べ、その下にチーズカードを1枚置いたらゲームスタート。全員同時にねこカードを出して、他の人とカードが被らなければチーズカードを獲得します。誰かと被った場合は、チーズカードは貰えません。4枚全てのねこカードの下にチーズカード1枚を補充して、また全員同時にねこカードを出す…というのを繰り返し、チーズカードが尽きた時にチーズの数が多い人の勝ちです。
かなりシンプルなバッティングゲームなので、初めてのカードゲームにも、お子様にもピッタリ。100円ショップのダイソーでのみ入手出来るゲームです。
チーズは誰が食べた?
〈チーズは誰が食べた?/4〜8人/8歳〜/15分〉
誰がチーズドロボーかを探し当てる正体隠匿ゲーム。
全員に役割カードを配り、1人が【チーズドロボー】を担当し、残りの人は【ねぼすけ】になります。真ん中にチーズを置き、カップの中でサイコロを振って各々がこっそり出目を確認したらゲームスタート。全員が目を閉じ、司会役の「サイコロの出目が1の人は目を開けて下さい」という声に従って、当てはまる人だけが目を開けます。目を開けている間にチーズの有無や他に目を開けている人を確認します。もし目を開けているのが自分1人だけなら、誰かのカップを1つ開けてサイコロの数字を見る事が出来ます。【チーズドロボー】なら目を開けている間にチーズを手に取ります。確認が終わったら目を閉じます。
司会役が1から順番に「サイコロの出目が6の人は目を開けて下さい」までやったら、全員で目を開けてチーズドロボーが誰なのかを話し合います。最後に投票をしてチーズドロボーが最多票なら【ねぼすけ】の勝ち、チーズドロボーが最多票じゃなければ【チーズドロボー】の勝ちです。
正体隠匿ゲームの中では、設定のおかげか比較的ユル〜く遊べます。短時間で決着がつくことも多いので、サクサクと繰り返して遊ぶ感じですね。元々は中国・香港生まれのボードゲームで、日本ではこのような形でリメイクされました。
ラットトラップ
〈ラットトラップ/3〜5人/8歳〜/15分〉
他のねずみと仲間になったり裏切ったりを繰り返して、チーズを集める交渉ゲーム。
チーズカード、ケガをするトラップカード、ケガを治すクローバーカードの3種類のカードをよく混ぜて規定数の山札を作ったらゲームスタート。自分の手番では、白いサイコロ2個、黒いサイコロ2個を振ります。白いサイコロ2個を他の人に渡して、どちらかの出目に書かれたアクションをしてもらい、選ばれなかった方のサイコロに書かれたアクションを自分で行います。次に黒いサイコロ2個を他の人に渡して、どちらかの出目に書かれたアクションをしてもらい、選ばれなかった方のサイコロに書かれたアクションを自分で行います。これを全員で繰り返して、3回ケガをしたらゲームから脱落で、チーズを7つ集めた人の勝ちです。
サイコロに書かれたアクションは、山札を引いたり、ケガを治したり、他人からチーズを盗んだり。サイコロを2つとも誰かに渡して、残った方が自分のアクションになるというのが考えどころ。「ケガを治したいからサイコロ頂戴。チーズ盗むサイコロの方は残すから」「トップの人からチーズを盗むからサイコロ渡して〜」と誰を信じていいのか、いろんな交渉が飛びかいます。
ビッグチーズ
〈ビッグチーズ/3〜6人/10歳〜/30分〉
仕事を落札してサイコロを振り、合計40点を目指すオークションゲーム。
全員にネズミ駒10個を配り、数字が書かれた仕事カードを全て裏向きにして山札にしたらゲームスタート。山札からカード1枚をめくったら、最初の人はカードを落札する為のネズミ駒の個数を宣言します。左隣の人は、欲しければより多い個数を宣言して、いらなければパスします。これを繰り返して残った人がカードを落札し、宣言した個数のネズミ駒をカードの上に乗せます。この時すでに落札したカードがあれば、上に乗っているネズミ駒1個を手元に戻します。ネズミ駒が1つも乗ってないカードがあれば、カードに書かれたサイコロを振って出た数が点数になります。合計点が40点になった人が勝ちです。
シンプルな競りゲーム。全員ネズミ駒は10個持ちなので、多くのネズミ駒をカードの上に乗せていると次のオークションで勝てないという苦しいジレンマがあります。シビアな競りなのに、得点はサイコロ次第という大味なところも遊びやすいところ。元々はカードだけで発売されたゲームですが、コマもサイコロついたバージョンが日本だけで作られました。カードのデザインがチーズで、ゲームを入れる缶がタイトル通りの大きなチーズになっています。
ファーストラット
〈ファーストラット/1〜5人/10歳〜/75分〉
ねずみになって集めたガラクタでロケットを作り、チーズ出来た月へ向かうすごろくゲーム。
自分の色のねずみ駒をスタート地点に置いたらゲームスタート。自分の手番では、2匹いる自分のねずみ駒を規定の歩数動かしてマスに書かれた資源を獲得します。集めたチーズを支払って得点になるビンの王冠を買ったり、ロケットの一部を作ったりして得点を稼ぎます。条件が満たされるとゲーム終了で、最終的に得点の高い人の勝ちです。
満月がチーズだと信じているねずみたちが、ゴミ捨て場から資源を集めてロケットを作るというフレーバーが楽しすぎ。そしてすごろくと言いながら、理論的にねずみ駒を進めていくゲーマー向きの骨太なゲームです。
チーズをテーマにしたボードゲームは、8割以上がねずみのゲームなんですね。ねずみが好きなものはチーズという固定観念があるので、その先入観通りに目標を分かりやすくしてるのかも知れませんね。