“スカウトアクション”シュピール’24出展新作の会場人気ランキングで『エンデバー:ディープ・シー』が1位を獲得

※画像はフェアプレイのXより引用。

2024年10月3日から6日(現地時間)、ドイツ・エッセンで世界最大のアナログゲームイベント“シュピール’24”が開催され、今年も“スカウトアクション”の結果が発表された。

“スカウトアクション”はドイツのドイツのボードゲーム専門誌“フェアプレイ”がシュピール来場者を対象に毎年行っているシュピール新作の人気投票。シュピールの最終日に発表となる。来場者の評価は5段階評価で、その平均値の上位がスカウトアクションで発表される。2021年以降の1~3位の作品は以下。

2021年:同率1位『アーク・ノヴァ』/同率1位『ウィッチストーン』/3位『赤の大聖堂』
2022年:1位『キャット・イン・ザ・ボックス』/2位『トライブス・オブ・ザ・ウインド』/3位『チューリングマシン』
2023年:1位『リバイブ』/2位『ファラウェイ』/3位『ダーウィンズ・ジャーニー』

スカウトアクションのランキングに入った作品は「現地の目利きによるお墨付き」といえる。上記作品はすべて国内のメーカー・パブリッシャーにより日本語版がリリースされており、スカウトアクションで高評価を得たタイトルは“これから来る期待作”として注目しておいていいだろう。

なお、発表は“ゲーマーズゲーム”と“キッズ・ファミリーゲーム”の2部門で行われている。それぞれのランキングの10位までを紹介しよう。

エキスパートゲーム部門

1位は『エンデバー:ディープ・シー』。さまざまなアクションを駆使して12の海洋探索ミッションに挑む大作で、日本語版はアークライトから発売されている。

5位『指輪物語:デュエル 中つ国の決戦』(ホビージャパン)もすでに日本語版が発売済。『指輪物語』をテーマとして『世界の七不思議 :デュエル』のシステムを流用した2人用の対戦型ゲームだ。

その他では、超進化した蜂たちの宇宙進出を描いたワーカープレイスメント『エイピアリー』が7位にランクインしている。

1位:エンデバー:ディープ・シー(バーント・アイランド・ゲームズ/アークライト)
2位:Black Forest(グリーン・カウチ・ゲームズ)
3位:Windmill Valley(ボード&ダイス)
4位:SETI: Search for Extraterrestrial Intelligence(チェコゲームズエディション)
5位:指輪物語:デュエル 中つ国の決戦(レポ・プロダクション/ホビージャパン)
6位:Civolution(ディーププリントゲームズ)
7位:エイピアリー(ストーンマイアーゲームズ/アークライト)
8位:Beyond the Horizon(キャロットペン)
9位:Nova Roma(ハーフ・ア・キングダム・ゲームズ)
10位:Kathmandu(クイーンゲームズ)

キッズ・ファミリーゲーム部門

OKAZU brand・林尚志氏による『ボムスカッド』の海外版『Bomb Busters(ボムバスターズ)』が1位を獲得! ミッション遂行型の協力ゲームで、数字が見えないように並べられた他プレイヤーのタイルから自分の持つタイルと同じ数字のコードを選んで揃え、切断する。全50ものシナリオが用意されており、ゲームを進めていくことでさまざまなアイテムが開放していく。

他に日本語版が発売されているのは、3位『ハーモニーズ』、10位『ミドルエイジズ』(ともにホビージャパン)。また、2023年にエキスパートゲーム部門2位に入った『ファラウェイ』(Engames)がドイツ語版発売によって4位に再度ランクインしている。

1位:Bomb Busters(邦題『ボムスカッド』カクテルゲームズ/OKAZU brand)
2位:Castle Combo(キャッチアップ・ゲームズ)
3位:ハーモニーズ(リベリュー/ホビージャパン)
4位:ファラウェイ(キャッチアップゲームズ/Engames)
5位:Fischen(2F-シュピーレ)
6位:Médium(グレーターザンゲームズ)
7位:3 Chapters(アミーゴ)
8位:Duck & Cover(キャプテンゲームズ)
9位:The Gang(ディーブイ・ジョーキ)
10位:ミドルエイジズ(Studio H/ホビージャパン)

スカウトアクションでは、日本人デザイナーの作品として2022年に横内宗幸氏の『キャット・イン・ザ・ボックス』が1位に輝いている。

2022年スカウトアクションの1位は。日本生まれの変態トリテ『キャット・イン・ザ・ボックス』

また、今回キッズ・ファミリー部門1位の『ボムスカッド』の林尚志氏は、2021年に『voll verplant(邦題『メトロックス』)』で6位に入っており、今回初の1位獲得の栄誉に輝いた。