【コミケ101取材】コミックマーケットの「ゲーム(電源不要)」に出展されているのはどんなゲーム?

2022年12月30日と31日、東京ビッグサイトにてコミックマーケット101が開催された。今更説明するまでもないが、コミックマーケット(以下コミケ)とは同人誌の展示・頒布を主とするイベントで、同人誌即売会としては世界最大規模となっている。

アニメや漫画、SF、芸能などさまざまなジャンルの同人サークルや個人が出展しているが、その中には「ゲーム(電源不要)」というジャンルがある。ここはテーブルトークRPGのシナリオ集やリプレイ本を中心に、トレーティングカードゲーム研究・攻略本、謎解き本、アドベンチャーゲームブック、マーダーミステリー等の本が並んでいる。非電源のゲームはすべて含まれるので、定番の麻雀や囲碁、将棋、トランプなどに関する本も並んでいた。

▲テーブルトークRPGではクトゥルフ神話系がとにかく多かった(写真はイキリオクトゥルフ紀行の『”R”ouler Fou ~狂謀者の帰還~』)

▲きまぐれボックスは10年近く前からコミケに謎解き本を出展。今回の新作『十二支謎噺』はゲーム進行にLINEアプリを使う

▲「お~もり」はアドベンチャーゲームブックを多数出展。往年のファンなら表紙を見ただけでワクワクしてくる!

▲既存のトランプでTCGっぽい遊びができる『BlackPoker』。ブースでは初心者向けエントリーセットを頒布

こうした本だけでなく、ゲームマーケット(以下ゲムマ)同様にボードゲームやカードゲームも出展されている。コミケカタログ上で数えてみると、今回のコミケ101で「ゲーム(電源不要)」エリアに出展しているサークル数は390で、そのうちボードゲーム/カードゲームそのものを出展しているサークル数は35。実際にボードゲームを出展しているサークルの方に話を聞いてみたところ、スケジュールが許せばゲムマとコミケと両方に出展しているというケースが多かった。

コミケとゲムマでの大きな違いは「客層」とのことで、「コミケはライト層が中心で、偶然立ち寄った人が買ってくれる」そうだが、「ゲムマはボードゲーム好きのマニアが多い」という印象だそう。確かに出展されているオリジナルのボードゲームを見てみると、カードゲームを中心とした軽ゲーが多い。

というわけで、今回出展していたボードゲーム関連のサークルをいくつかピックアップして紹介しよう。

▲一撃堂は新作『ティクタクス』のほか、過去作もひととおり出展。2日目(31日)も委託で出展していた

▲White Workはゲムマ2022秋新作の『Cocktail Poison』を出展

▲話題のゲーム『有機大富豪』と『熱力学ワーカーズ』は、現役東大生によるボードゲームサークル「理系ゲームズ」による作品

▲凝った作りの『原チャリ番長』とカードゲームの『バトルコロシアム☆スーサン』を出展したSTUDIO アカランタン

▲『サカイの目』(9号研究室)は、お題となった境目を当てるワードゲーム

▲『Discipline』や『Witches Whisk』などジェレミア魔法学校シリーズの636GAMES

▲アイハラワークスはゲムマ2022秋新作の『Isle4C(アイル フォー シー)』を出展

▲『ドリルde掘~るホ~ル』と『マドリイズム』を出展していたゼロハウス

次回コミケは2023年8月12日(土)と13日(日)の2日間。ゲムマ以外のボードゲーム即売会イベントに行ってみたい人は、せっかくだからコミケもチェックしてみるといいかも!

・コミックマーケット公式サイト

※サークル名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
×「FT書房」はアドベンチャーゲームブック~
○「お~もり」はアドベンチャーゲームブック~
関係者の方々、および読者の皆様にご迷惑をおかけしたことを、重ねてお詫び申し上げます。