ゲームマーケット2023秋、年齢制限を設けている作品向けにゾーニングエリアを設置

2023年12月9日・10日に開催予定のゲームマーケット2023秋で、性的描写等を理由に年齢制限を設けている作品のゾーニングが行われることが明らかになりました。

ゲームマーケットの公式サイトによると以下の通りです。

今回は『R18作品』ではなく、『性的描写等を理由に年齢制限を設けている作品』(俗にいうPG12やR15などが含まれる)を対象としております。

前回と同じくゲームマーケットでは『R18作品』の販売・展示は禁止ですので、お気を付けください。

また、対象作品に該当するかは事務局の判断となりますので、出展者側で年齢制限を設けていない場合も対象作品として取り扱われる可能性がございます。

もし自分の作品が対象になるか不安な場合は事務局に一度お問い合わせください。

〜(略)〜

規制内容につきましては、以下を予定しております。

 

・対象となるブースを事務局側で指定したゾーニングエリアに一か所に固める。

・エリアはスタッフやコーンバーなどで子供の立ち入りを制限する。

元々ゲームマーケットでは【残虐的で、それを助長するような表現】【犯罪等、反社会的な行為を誘導するような表現】【性描写により、性的感情を刺激する表現】【その他18歳未満の青少年への販売・閲覧が好ましくないと事務局が判断するもの】のゲームは「R18作品」として扱い、展示・試遊・販売を禁止しています。

R18作品ほど過激じゃないけど、それなりの性的描写があるゲームに関してはブースの場所を固めて子供が近寄れないようにするというのが今回の試みです。あくまでも試験的なもので、次々回以降のゲームマーケットで常態的な施策になるかは分からないそうです。

イメージとしては下の画像の通り。

ちなみに、残虐的なものや犯罪関連のゾーニングはなく性描写だけが対象のようです。

対象作品の装飾も禁止なので、このゾーニングエリアではひっそりとゲームを展示・販売することになりそうですが、逆に言えば過激な性描写があるゲームを求めている人にとっては嬉しいエリアになりそうですね。会場内を歩き回らなくても近くに集まっているので。

ゲームマーケットは、いろんなアイデアやルールを形にした創作物が展示される、国内最大のアナログゲームのイベントです。個人的にも毎回新しいゲームの登場に驚かされます。発想や創作というのはホントに自由そのものなので「素晴らしい!」というゲームばかりではなく「いやいや……」とか「これはマズイでしょ……」と、いういろんな意味で苦笑いしてしまうゲームが存在するのも現実です。そういう意味では、ここでしか手に入らなそうなヤバいゲームが並んでいるのも魅力だったりします。

ゲームマーケット事務局としては(R18作品はさておき)創作・表現には敬意を払って規制せず、エロに関してはお子様の目に触れないところにまとめましょう、という決定なんでしょう。

数年前、小学生が利用するコンビニエンスストアにエッチな本が普通に並んでいるのは如何なものか、という議論になったことがありました。確か海外から旅行に来た人がビックリしたというのがきっかけだったかと記憶していますが、それくらいゲームマーケットが老若男女多くの人が集まるイベントに成長した証ですね。ゾーニングは自然な流れではないでしょうか。

ついでにBROADでは18禁のボードゲームの記事を書いていますが、どれがOKでどれがダメかを判断する事務局も大変ですね。

これって18禁?子供は遊んじゃダメの大人向けボードゲーム、魅惑の12選