みなさま、お待たせいたしました!
「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2024」の結果発表を行います!
総投票者数130名以上、投票数350以上と、昨年よりも多くの方にご参加いただきました。本当にありがとうございます!1位5ポイント、2位4ポイント、…5位1ポイントのポイント制で集計し、合計が同ポイントだった場合は投票者数が多い方が上の順位となります。投票者数も同じ場合は1位の投票者数が多い方を上の順位とします!
結果は上位20名の方をランキング形式で発表とさせていただきます!
(※推し理由はニュアンスが変わらない範囲で一部表現の編集を行っております)
20位 齋藤隆 (BrainBrainGames)
●多くあがった好きな作品
「OPEN」「LOOP」
●推し理由
「シンプルイズザベスト」
「シンプル、斬新、面白い」
20位はBrainBrainGamesの齋藤隆さんでした!昨年秋に出された「OPEN」シリーズ第二弾となる「LOOP」を好きな作品として挙げられた方も多かったです。手札を配りなおさず席替えをして次のラウンドを行う大富豪系ゴーアウトゲーム「LOOP」、気になった方はぜひ遊んでみてください!
19位 与儀真一 (77spiele)
●多くあがった好きな作品
「天下鳴動」「木馬と英雄」
●推し理由
「無駄を削ぎ落としたシンプルでソリッドなゲーム性と、ゲーム作りに対するストイックな姿勢」
「ユーロの香りがする、しっかりとしたゲーム」
19位は77spieleの与儀新一さんです!昨年12月には好きな作品としても多くの声が上がった「天下鳴動」のDELUXE版が出版されました!各種コンポーネントのグレードアップや新たな追加ルールが収録されているなど、ファンには嬉しい内容になっています。
18位 工藤さん (工藤さんのゲーム)
●多くあがった好きな作品
「ぬくみ温泉繁盛記」「ぬくみ温泉開拓記」
●推し理由
「もう一回やってみたくなるゲームが多い」
「ルール面だけでなくUI面も含め、丁寧な仕事でプレイしやすいゲームを作り続けている」
18位は工藤さんのゲームの工藤さんです!最近では代表作の「ぬくみ温泉繁盛記」がBGGのRANKで4桁に入ったとの発信もお見かけし、世界的にも高い評価を得ているようです!ゲムマ春向けの新作に一人用デッキ構築ローグライクゲーム「デックローグ」も製作中ということで、こちらも楽しみです!
17位 さとーとしき (さとーふぁみりあ)
●多くあがった好きな作品
「8ビットモックアップ」「ハピエストタウン」「ならんで!鳥獣戯画」
●推し理由
「大人も子どもも一緒に楽しめる作品で、人口が広がる」
「初心者に対して優しい作りなのに、熟練者も満足させるデザインの作品を多く作られていて尊敬する。テーマとアートワークとシステムが噛み合っており、遊んでいて疲れさせない。」
17位はさとーふぁみりあのさとーとしきさんです!今年も「大人も子供も楽しめる」「初心者から熟練者まで楽しめる」といった、幅広い層が楽しめるゲームを支持する声が多く集まりました。2月11日の「浅草玩具フェスティバル」では、コンポーネントを一新した「ケーキをつくろう」の先行販売も行われるみたいで楽しみです!
16位 佐藤雄介 (新ボードゲーム党)
●多くあがった好きな作品
「タイムボム」「ニゴイチ」「ゴールデンアニマル」
●推し理由
「天才感漂う雰囲気。」
「天才と称すだけのことはある!切れ味鋭いゲーム多し!」
「なんでこんなに面白いの……。この人は天才じゃないだろうかと思う。システムが素晴らしい。」
16位は新ボードゲーム党の佐藤雄介さんです!推し理由として最も「天才」という言葉が集まりました!KADOKAWAからアナログゲームを展開する新ブランド『カドアナ』から出版された「菓子道」のゲームデザインや、ゴーアウト系カードゲーム「Eleven」の制作など精力的に活動されています!
15位 川崎晋 (カワサキファクトリー)
●多くあがった好きな作品
「R-ECO」「ビルダーズハイ」「クイズいいセン行きまSHOW!」
●推し理由
「少ないルール量で美しいゲームシステム、アブストラクトからアクションまで様々なジャンルの広い作風」
「いくつ有るんだこの人の引き出し、というくらいゲームの幅が広い!」
「球種の多さ。」
15位はカワサキファクトリーの川崎晋さんです!今年も推し理由として「作るゲームの幅広さ」が多く上がりました。昨年春のゲームマーケットでは『川崎晋ボードゲーム制作20週年企画 ザ・カワサキ祭』が開催され、ゲームデザインを担当された作品がなんと全8作品もリリースされました!
14位 新澤大樹 (倦怠期)
●多くあがった好きな作品
「サーオボロス」「タイムパラトリックス」「グリーンファイブラ」「dois」
●推し理由
「トリテが多い!どれも新鮮ながら面白い!信頼感!安定感!」
「斬新でありながら面白いトリックテイキングゲームを作る。」
「好きなトリテを数多く発表している」
14位は倦怠期の新澤大樹さんです!大新さんの愛称で親しまれるボードゲームデザイナーで、とにかく彼を推す声として「トリックテイキング」を絶賛する声が多かったです。2023年はサーオボロスが海外でリメイクされ、ALLPLAYから「BIGTOP」としてリリースされました!今後も新たなトリックテイキングゲームの発表が楽しみです。
13位 秋山昂亮 (YUTRIO)
●多くあがった好きな作品
「EAT/PAINT」「ゴーストスナップ」「ハーメルンケイブ」
●推し理由
「2人用協力ボードゲームの第一人者、最近はJEELY JELLY GAMESやLIQUOR GAMERS CLUBなどのゲーム製作もやっていて多作ながら安定して質の高いゲームを作っている」
「驚きのアイデアで毎回楽しませてくれる。」
「EAT/PAINTのシステムのデザイン性」
13位はYUTRIOの秋山昂亮さんです!「TWOROOMS」や「カルタマリナ」など2人用協力ゲームのイメージが強いですが、最近では「EAT/PAINT」のようなTCGライクなカードゲームや、LIQUOR GAMERS CLUB(SUPPORTED BY SUNTORY)からリリースされた「ミッドナイトカクテル」「バーテンダウト」のような多人数対戦のゲームを手掛けるなど、幅広く制作をされています!
12位 林尚志 (OKAZUbrand)
●多くあがった好きな作品
「横濱紳商伝」「ボムスカッド」「やぎ山」
●推し理由
「いつもタイトル、イラスト、ゲームシステム全てがマッチしていて、世界観に没頭できる」
「心地よいプレー感の中にも驚きがあるシステムが大好きです!」
「コンスタントに面白い重ゲー作れる日本人は林さんくらい。天才。」
12位はOKAZUbrandの林尚志さんです!林さんの安定感のあるゲームデザインと独自の作家性を支持する声が多く集まりました!2023年は新作として「コンコード」「12シーカーズ」「グミトリック」「さらサーチ」と4作ものゲームを発表されました。また、ゲームマーケットを含む8つのボードゲームイベントに参加するなど、イベントへの参加も積極的におこなっているようです!
11位 戸塚中央 (TACTICAL GAMES)
●多くあがった好きな作品
「AquaGarden」「Ostia」「PERFUMERY」
●推し理由
「面白く魅力的なシステム、バランスの多彩なゲームに関わっていらっしゃるから。」
「作品が面白いことはもちろん、noteやXでの発信も魅力な点」
「ロジカルにゲームを作ってそうなところ」
11位はTACTICAL GAMESの戸塚中央さんです!ゲームシステムはもちろんのこと、その裏にあるロジカルな思考やその発信を指示する声が集まりました!2/27には、uchibacoyaから出版されるOstia 大型拡張 ’Pirates’ が発売となりますので、ぜひチェックしてみてください!
10位 カナイセイジ (カナイ製作所)
●多くあがった好きな作品
「ウィザーズカップ」「ラブレター」「新・成敗」
●推し理由
「世界のカナイセイジなので!」
「カード固有能力の調整が絶妙、『カードの有効な使い方・使い時を考えて、うまくやる』というカードゲームの本質的な楽しみを、シンプルなルールと必要十分なカードプールで誰にでも味あわせてもらえる点」
「日本が誇るゲームデザイナー」
「シンプルかつ短時間でリプレイ性の高いゲームを作る方なので」
10位はカナイ製作所のカナイセイジさんです!彼を推す理由として、「日本を代表するゲームデザイナーだから」という声が多かったです!また好きな作品としてJELLYJELLYGAMESから出版された「ウィザーズカップ」が多くの方から選ばれていました。最近では、日本原子力産業協会さん制作の『エレクトロネーション -エネルギーミックスボードゲーム-』でゲームデザインを担当されたり、KAMITSUBAKI STUDIOさん企画の神椿市建設中。REGENERATE THE BOARD GAMEでゲームデザインをされたりと、様々な方面でご活躍されています!
9位 かく (SUSABI GAMES)
●多くあがった好きな作品
「HacKClaD」「アイドルアライブ」
●推し理由
「ゲーム性と、アートワーク、世界観の作りこみがどれも高いレベルで実現している」
「簡潔で奥が深いゲームを作るから」
「ファンタジーテーマの重めゲームが好き」
「世界観やデザイン、システムが良い」
9位はSUSABI GAMESのかくさんです!「高いゲーム性と作り込まれた世界観」を推し理由に挙げる方が多かったです!ゲームマーケット2023秋ではアイドルユニットのライブをテーマにした「アイドルアライブ」を発売。ブースでは長蛇の列ができていたのも印象的でした。最近ではSUSABI GAMES LIVEとしてYouTubeでの生配信を行い、活動の振り返りやファンの方の質問に答えたりと、発信にも力を入れているみたいです!
8位 北条投了 (芸無工房LOSERDOGS)
●多く上がった好きな作品
「りゅうほうのおしごと!」
「カツカレー喰ってる場合か!?」
「あの日見たモノの名前を僕達はまだ知らない。」
「トランプウォール」
「ぱんのみち」
●推し理由
「ずば抜けたゲームセンスと優しさ。」
「ボードゲーム界の星新一なところ」
「引き出しの多さ・時事ゲームのセンス」
「即売会の風物詩。毎回最新時事ネタゲームがある安心感。作家買いはこの人だけ。」
「時事テーマを批判を恐れず巧みに取り上げ、すっきりしたメカニクスでゲームとしても楽しめるようにする手腕」
8位は芸無工房LOSERDOGSの北条投了さんです!今年も様々なゲームが好きな作品の名前として上がったのが特徴的でした。推し理由としては、「時事ネタをゲームに落とし込んでいること」をあげる方が多く、熱量の高い支持を感じました!今後も様々な時事ネタがボードゲームになっていくのが楽しみです。
7位 BakaFire (BakaFire Party)
●多くあがった好きな作品
「桜降る代に決闘を」「惨劇RoopeR」
●推し理由
「惨劇RoopeRや桜降る代に決闘をなど、他の作家が真似できない挑戦的、独創的な作品を世の中に生み出し続けているから」
「惨劇RoopeRを初めて見た時の衝撃は忘れません」
「別の要素をボードゲームとして表現するのが上手い」
「何度も繰り返し遊んでいても、突然新たな発見があるほど深いゲームを作るため。」
7位はBakaFire PartyのBakaFireさんです!彼を推す理由として「挑戦的・独創的」というニュアンスが多く含まれていたのが特徴的でした。アークライトの『Kaiju on the Earth』シリーズ、第6弾のゲームデザイナーも決定しており、こちらも詳細の発表が楽しみです!
6位 宮野華也 (Mob+)
●多くあがった好きな作品
「ナナカードゲーム」「ウォンテッドウォンバット」「ねこポーカー」
●推し理由
「シンプルなのにわかりやすく楽しい。ボドゲ初心者がいても楽しめる。」
「シンプルな作りの中に、おもしろさの核が詰まっていてストレスなく楽しい時間がすごせる。」
「とにかくシンプルなルールに楽しさを詰め込んでいるところ!ナナの海外版trioのSDJ受賞も期待しています!」
「まとまりある研ぎ澄まされたゲーム性。人の心理を揺さぶるゲーム作りが得意なイメージ」
6位はMob+の宮野華也さんです!好きな作品として「ナナカードゲーム」の名前が非常に多く上がりました!こちらのゲームの海外版TRIOは、アスドール・フランス年間ゲーム大賞2024にノミネートされたことでも話題となっており、ドイツ年間ゲーム大賞の受賞を期待する声もありました!
5位 上杉真人 (I was game)
●多くあがった好きな作品
「マグノリア」「ヴォーパルス」「Attract」「デュエルボーイポケット」
●推し理由
「継続的にクオリティの高い作品を出し続けていて、国内外で成功している」
「多方面に活躍しているが、イベント特化企画としてのデュエルボーイシリーズの新しさを特に評価したい」
「人柄と常に勉強されている姿勢。」
「暗黒ゲームデザインの会、アーカイブいまだに見てます。」
5位はI was gameの上杉真人さんです!「理論に裏付けられたゲームデザイン」「全ゲームのクオリティの高さ」を評価する声が多く集まりました!また、過去に行われていた『暗黒ゲームデザインの会』というボードゲームのゲームデザインについて語る配信は、今でも見られているという方が何人かいらっしゃいました。遊び手のみでなく、作り手にも多くの影響を与えているゲームデザイナーさんではないでしょうか!
4位 Shun / Shun&AYA (Studio GG)
●多くあがった好きな作品
「マイトロッコタウン」「てのひらダンジョン」「NORTHERN BRANCH」
●推し理由
「どのゲームもルールが簡単で、しかも本格的に遊べる」
「ロジカルに面白さを作り上げるため高レベルで安定した作品を出してくれるため。」
「本質を煮詰めたようなシンプルで美しいシステムと、バランス調整。」
「ルールが直感的でわかりやすく面白い!重ゲーマーにも軽ゲーマーにも愛されるゲームばかり。」
4位はStudio GGのShunさんです!好きな作品として昨年春の発表された「マイトロッコタウン」、昨年秋にJELLYJELLYGAMESから出版された「てのひらダンジョン」(きけんなさいくつのリメイク作品)の名前が多く上がりました!「わかりやすいルール」と「本格的なゲーム体験」を支持する声が多かったです!
3位 明石 (14games)
●多くあがった好きな作品
「スノープランナー」
●推し理由
「ゲームの作り込みに感動した」
「スノープランナーの完成度の高さ」
「とても面白く題材も良い、ゲームを出されたため。」
3位は14gamesの明石さんです!なんと、投票者全員が好きな作品として「スノープランナー」の名前をあげました!「スノープランナー」は、昨年KICKSTARTERでクラウドファンディングが行われ、総バッカー数637人、目標1400%達成とかなり話題になりました。国産の中重量級ダイスプレイメントゲームというのもめずらしく、気になっている方も多い作品ではないでしょうか?
2位 蜂月 (六角えんぴつ)
●多くあがった好きな作品
「異世界ギルドマスターズ」「エーテルグライダー」
●推し理由
「ファンタジー世界観の大変素晴らしいゲームを多数出されているため。」
「ファンタジーテーマの重めゲームが好き」
「圧倒的面白さ」
「カードへのテキストなど世界観を作り出す魔術師。」
2位は六角えんぴつの蜂月さんです!好きな作品として、昨年クラウドファンディングが行われた「エーテルグライダー」も多く名前が上がりました。彼を推す理由として、「一つ一つのゲームシステムから世界観を感じる」「高いレベルでゲームシステムと世界観が融合している」といった声が多数ありました!
1位 TakeWatch
●多く上がった好きな作品
「Sapporo1876」「Amalfi」「Mai1968」「Otaru1899」
●推し理由
「Amalfiのような複雑な重量級ゲームを出してくれる作家さんだから。」
「古典的なゲームの再解釈など意図を感じて意欲的」
「ブログを拝見しており、とても面白いため」
「細かく設定が考えられていてプレイしていて楽しい」
「日本人作者ながらユーロゲームのような重厚さ」
今回1位の座に輝いたのはTakeWatchさんです!前回の総選挙では7位でしたが、今回の総選挙では総投票数最多、1位への投票数最多となりました!おめでとうございます!彼を推す理由としては前年同様に、「ユーロゲーム」「ユーロスタイル」「重量級ゲーム」といった言葉が多く並びました。しっかりとボリュームのあるゲームのデザインに熱く支持が集まっていると感じました!また、ブログ「精神科医のボードゲーム日記」では、デザイナーズクロストークなども公開されており、ゲームデザイナーにとっても非常に参考になる内容となっています。
以上を持ちまして、「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2024」を終了いたします。みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか?改めて、投票していただいた方、宣伝していただいた方ありがとうございました。
昨年の総選挙から、順位の変動や新しいデザイナーさんのランクインなんかもあり、とても面白いランキングだったと思っております。それでは、次回の「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2025」でお会いしましょう!ありがとうございました!