自分の持っているカード情報や相手の質問の答えなどから論理的に正解を導き出すタイプのボードゲームがあります。
冷静になって考えれば正解に辿り着けるのですが、ライバルがいたり、情報が混乱したり、意外とスムーズにいなかったりして、悔しくて「もう1回!」となりがちなジャンルのゲームになります。
脳が溶けそうなくらい悩んでしまう、論理的推理のボードゲーム10個を紹介します。
ドメモ

〈ドメモ/2〜5人/8歳〜/20分〉
ウラ向きの自分の数字タイルを全て当てるゲーム。
数字タイルは1〜7までで、2なら2枚、6なら6枚、表示された数と同じ枚数存在しています。なので全部で28枚です。これを人数に応じた枚数配り、自分だけ自分の数字タイルが見えないようにウラ向きに立てておきます。自分の手番では、自分の数字タイルにある数字を予想します。当たっていれば、他の人に該当の数字タイルを捨ててもらいます。ハズレならそのままで、次の人の手番に移ります。これを繰り返して、先に手元の数字タイルをなくした人から抜けていき、最後まで残った人が負けです。
巨匠アレックス・ランドルフの代表作です。他の人の数字タイルは見えているので、それを見て自分の数字タイルを推測するというのがこのゲームの肝になります。と言っても、伏せられた数字タイルもあって完全には読みきれないので、運の要素があるおかげで遊ぶ人の年齢層を広げてる気がします。
タギロン

〈タギロン/2〜4人/10歳〜/15分〉
質問を繰り返して、他の人の数字タイルを当てるゲーム。
数字タイルは0〜9までで、赤と青の2色が1枚ずつ。5だけは黄色で2枚という組み合わせ。数字タイルを人数に応じた枚数受け取って、衝立の中で他の人に見られないように表向きにして、昇順で並べます。並んでる質問カードから1枚選んで、他の人に質問します。その答えをメモに残していきます。これを繰り返して、他人の数字タイルを見破れば勝ちです。
質問カードに書かれているのは「青は何枚ある?」「数字タイルすべての合計数は?」「数字タイルのペアは何組ある?」など単純なものばかり。質問を繰り返すことで、他の人の数字タイルがちょっとずつ見えてくるのが面白いですね。
元々はブッコの2人専用ゲーム『たぎる理論』がオリジナルで、4人でも遊べるようになったリメイク作がJELLY JELLY GAMESから全国流通版として発売されました。後に幻冬舎から価格が安くなった廉価版が発売されています。
シークレット・ナンバー

〈シークレット・ナンバー/2〜4人/8歳〜/20分〉
他の人が持っている秘密の数字を当てるカードゲーム。
1〜20までの秘密の数字カードを1枚受け取ります。配らなかった秘密の数字カードを3枚公開して、手掛かりカードも3枚公開して並べたらゲームスタート。自分の手番では、公開してある手掛かりカードの中から自分の秘密の数字に該当するカードを1枚選んで手元に置きます。他人にヒントを与える代わりに、カードに書かれた特殊効果を発動します。手掛かりカードを選ばずに他の人の秘密の数字を予想することも出来ます。予想が当たれば秘密の数字カードを受け取り、ハズレなら罰として手掛かりカードを2回選ばなければいけません。秘密の数字カードを規定枚数集めた人の勝ちです。
手掛かりカードに書かれているのは「=6〜10」「≧7」「≠6、16」などです。手掛かりカードが増えていくことで、秘密の数字が何なのか特定出来ていきます。公開されてるカードによってはすぐに秘密の数字がバレる場合もありますが、当てられたら新たに秘密の数字カードをひくことになっているので、サクサクと次の推理が始まります。
ゴットファイブ!

〈ゴットファイブ!/2〜4人/8歳〜/15分〉
自分の前にウラ向きで並んだタイルの数字を当てるゲーム。
数字タイルは1〜60。5色のタイルがあるので、ランダムに一色1枚ずつ選んだら、自分だけ見えないように立てて、他の人に昇順で並べてもらいます。残った数字タイルから5枚を公開したらゲームスタート。自分の手番では、数字タイルを1枚めくって、表向きになっている6枚の数字タイルから1枚選びます。その数字タイルがウラ向きで並んでる自分の数字タイルのどこに入るかを他の人に質問して置いてもらいます。もしくは、数字タイルに書いてあるドットの数が指定した数字タイルに書かれたドットの数と合っているか否かを質問します。これを繰り返して、先に5つの数字タイルの数と順番を当てた人の勝ちです。
得た情報は、手元のシートにホワイトボードマーカーで書き込んでいきます。この手のゲームは情報を紙にメモするのがほとんどですが、ホワイトボードマーカーで書いた文字を消せばすぐに次のゲームが出来るようになっています。もしヒントを聞き逃してもテーブル上の数字タイルを見れば、最初からヒントをおさらい出来るようになっています。質問は2種類だけなので、他の人と見ている情報がほぼ同じで差がつきにくいという特徴がありますね。推理部分のストレスを出来るだけ排除した、繰り返し遊びたくなる非常にライトな論理的推理ゲームです。
ロストコード

〈ロストコード/2〜4人/10歳〜/60分〉
自分の前にウラ向きで並んだタイル3枚の合計数を予想して得点を稼ぐゲーム。
数字タイルは0〜7。6色あるので、ランダムに一色1枚ずつ選んだら自分だけが見えないようにウラ向きで数字タイルを並べます。自分の手番ではサイコロを3つ振って、出た色の数字タイルの合計数を予想します。合計した数は、7種類ある推理ダイヤルを使って推理します。勝利点1点の推理ダイヤルは9つの範囲を設定できるので的中させやすくて、勝利点5点のダイヤルは1つの数字しか設定できまないので当たりにくいのです。推理が当たれば得点獲得で、ハズレの時は数字タイル1枚を新たに交換しなきゃいけません。これを規定回数繰り返して、合計得点の高い人が勝ちです。
他の人の数字タイルは見えているので、ラウンドを繰り返すことでなんとなくウラ向きになっている自分の数字タイルが見えてきます。自分の数字タイルを正確に当てなくても、ぼんやりと分かれば得点を得ることが出来ます。どの推理ダイヤルを選ぶかというギャンブル性や心理戦も加わった他とは一風変わったゲーム性になっています。
2015年にドイツで発売された『Thik Str8!』をJELLY JELLY GAMESが古代遺跡をテーマにリメイクした作品です。
チューリングマシン

〈チューリングマシン/1~4人/14歳〜/20分〉
1~5の3ケタの秘密コードをいち早く突き止めるのが目的の推理ゲーム。
3枚の数字カードを選んで重ね、要件カードを重ね合わせます。穴がたくさん空いていて、1つの穴から条件の答えが出現します。これを繰り返して、秘密コードを当てた人の勝ちです。
他の人に質問するのではなくアナログな機械に質問を繰り返すので限りなくソロプレイに近いですね。なんと言っても、このゲームの特徴はギミックです。いくつもの穴が空いているパンチカードを3枚選んで、ヒントごとに用意された要件カードを重ねると、必ずどこか1つの穴からヒントの答えが出てくるようになっています。どんな数字の組み合わせでも、要件カードを変えても、必ず1つだけ答えが現れるのが不思議。スマホのアプリを使えば簡単に再現出来そうなんですが、アナログで作ったのが驚き。これはどうやって作ったの?と気になって仕方ない、多くの人に是非一度は触って欲しいシステムです。問題は700万問以上用意されているらしく、毎日遊んでも全ての問題に挑むのは難しそうです。
アルファベットコード

〈アルファベットコード/2〜5人/8歳/20分〉
専用シートに書かれた他の人の6文字のアルファベットを当てる紙ペンゲーム。
横6マス×縦5マスの格子状の模様が書かれた専用シートに5つのアルファベットを塗りつぶして記入し、衝立で見えないように隠したらゲームスタート。アルファベットは回転させての記入、他の文字と接触しての記入が禁止です。自分の手番では、マスを指定して周辺がいくつ塗られているか、場所を指定して塗られているか否か、どちらかの質問をします。これを繰り返して、先に相手の書いたアルファベット5文字を当てた人の勝ちです。予想がハズレた場合もゲームは続きますが、2回間違ったら負けになります。
この手のゲームは数字を当てるという内容が多いのですが、相手が書いたアルファベットを当てるという変わりダネ。姉妹品として『ディジットコード』というデジタル数字を当てるゲームもあります。
ミュージアムサスペクツ

〈ミュージアムサスペクツ/2〜4人/8歳〜/20分〉
博物館で発生した盗難事件の犯人を複数のヒントを見てみつける推理ゲーム。
全員に数字チップを規定枚数配って、容疑者のイラストが描かれた容疑者タイルを縦4枚×横4枚並べ、手掛かりカードをウラ向きに8枚並べたらゲームスタート。自分の手番では手掛かりカードを見るか、犯人を予想するかのどちらかを行います。手掛かりカードを見る場合は、自分1人だけでこっそり表面を見ます。手掛かりカードには、犯人ではない条件が書いてあります。メガネの人は犯人じゃないとか、一番下の列は犯人じゃないとか。手掛かりカードを見たらウラ向きに戻して数字チップを上に置きます。他の人がこの手掛かりカードを見るためには、より大きい数字チップを置く必要があります。犯人を予想する場合は、犯人だと思う容疑者タイルの上に数字チップを置きます。これを全員6回繰り返したら、手掛かりカードを全てめくって答え合わせをします。犯人の上に置いた数字チップが得点になり、合計点が最も多い人の勝ちです。
手掛かりカードは8枚あって、全部見ることは出来ないので他の人の動きも推理のひとつになるのが面白いですね。また、手掛かりカードを見た後に数字チップを置くので、「大きい数字を置いたということは、重要な情報かも…」とブラフ要素もある推理ゲーム。また、犯人が逃げてもうここにはいない場合や犯人が複数いるパターンもあります。
クリプティッド

〈クリプティッド/3〜5人/10歳〜/50分〉
考古学者になって、ヒントを元にいち早く地図上の未確認生物を見つける推理ゲーム。
難易度カードを1枚ひいて、六角形のマスがたくさん並んだ6枚のマップをカードの指示通りに繋げて、指示通りに建造物コマを配置します。自分だけのヒントが書かれた文献と自分の色のコマを受け取ったらゲームスタート。自分の手番では、マップの中の1ヶ所を指定して未確認生物がいる可能性があるか否かを質問します。質問された人は、文献に書いてある指示された番号のヒントに照らし合わせてYESかNOを答えます。NOを意味するキューブを置いた場合、質問した人はどこか任意のマスにヒントとなるキューブを置かなければいけません。答えが分かったらマップ内の1ヶ所を指定して「探索」を行います。全員が1人ずつYESかNOかを答えます。もし、NOと答えた人がいたら「探索」は終了。全員がYESと答えたら、未確認生物がいる場所を見つけたことになり勝ちとなります。
ヒントを積み重ねていくと、たくさんあるマスからたった1ヶ所が特定されるので非常に気持ちいいです。全員が文献を見ながら未確認生物を探している様が魅力のひとつでしょう。質問に対して一回でも間違って答えるとゲームが破綻してしまうのでその点だけ要注意ですが、1時間弱で濃密な推理が楽しめます。
4人の容疑者 湯けむりに消えた謎

〈4人の容疑者 湯けむりに消えた謎/2~5人/10歳〜/45分〉
探偵になって、温泉宿で発生した殺人事件の犯人と時間と場所を当てる推理ゲーム。
容疑者と時間と場所が描かれた16枚のアリバイカードから、1枚を抜いて残りを均等に配ったらゲームスタート。自分の手番では、表向きになってる2枚の聞き込みカードから1枚選んで、他の人に質問します。聞き込みカードには4つの時間や4人容疑者などが描かれています。指定された数だけ選択肢を選んで何枚そのカードを持っているかを質問します。訊かれた人は正直に答えて、答えた代わりにお金を貰います。お金を使えば普段より有利になるアクションが使えます。これを繰り返して、最初に抜いたアリバイカードを当てた人の勝ちとなります。
抜いたカードを推理するので、名作ボードゲーム『クルード』をカードだけで再構築したようなゲーム性です。推理小説を読んでるかのような説明書のデザインや、2時間のサスペンスドラマのようなアートワークが雰囲気を高めています。



