ゲーム内の成長が楽しい! 『ドミニオン』や『宝石の煌き』など拡大再生産のボードゲーム7選

ボードゲームにはいろんなジャンルがありますが、人気のあるひとつが「拡大再生産」です。

拡大再生産とは、入手した資源や金銭などをもとに次第にできることを増やしながらゲームを進めていくジャンルのことです。文字通りになりますが、拡大して再生産していくタイプのゲームです。

ゲームの序盤は収入が少なくショボいお金しかないけど中盤には多額の金銭が入ってきたり、ゲームスタート時にはやれることが限られてるけど徐々にアクションの種類や回数がたくさん増えたり……。そんな展開をみせるボードゲームで、やりがいがあり、雪だるま式にゲームがダイナミックになっていくのが魅力です。

ゲーム内の成長が楽しいジャンルではありますが、ゲームの序盤でつまずくと他の人と大きな差が開いて逆転不可能な展開になることもあります。それゆえに、ある程度はルールやコツを知ったうえで遊びたいタイプのボードゲームになります。だから拡大再生産は繰り返し遊びたくなるんだと思います。次やるときはもっと上手くやれる!と思いがちなボードゲーム。でも、定石やコツを熟知したとしてもサイコロやカードの運に左右されて上手くいかないのが、また面白いところだったりします。

そこで、相当面白い拡大再生産のボードゲームを7作品紹介します。機会があったらではなく、機会を作って是非とも遊んで欲しいボードゲームです。

街コロ通

街コロ通/2〜5人/10歳〜/45分〉

街を発展させて、ランドマークを3つ建てるのが目的のダイスゲーム。

自分の手番ではサイコロを振って、出目に従ってお金を得たり支払って、建物カード1枚を購入するだけ。購入した建物カードは自分の前に並べていくので、これを繰り返していくと自分の街が視覚的にも大きくなって、いろんな効果が増えていくのがワクワクします。サイコロ運と建物カードのめくり運に振り回されますが、どうやってお金を稼ぐかの計画を立てるのも楽しいですね。建築コストの高いランドマークを早く3つ建てた人が勝ち。

元々の『街コロ』、5人で遊べるようになった『街コロ(新装版)』、いろんな職業を体験する姉妹作『街コロライフ』、ゲームの展開が早くなって漫画雑誌とコラボの『街コロコロ』、どのバージョンでも違ったカード効果を楽しめてどれも面白いですが、ランドマークが全て違う建物になってアイコンも見やすくなったシリーズ第2弾の『街コロ通』をピックアップ。絵柄が可愛いからか、小学生とか子供に人気のゲームです。

宝石の煌き

宝石の煌き/2~4人/10歳〜/30分〉

宝石商になって勝利点15点を目指すゲーム。

自分の手番では5種類ある宝石トークンから3種類1枚ずつ獲得するか、同じ種類の宝石トークンを2枚獲得するか、今まで獲得した宝石トークンを支払って発展カードを購入するかの3択。始めは低額の発展カードしか購入できませんが、購入した発展カードには宝石が描いてあって減らない宝石になるので、ゲームが進むと高額の発展カードも買えるようになります。

ルールが分かりやすく、宝石トークンの触り心地も良く、発展カードをたくさん集めれば高得点の発展カードも買えるようになっていくのが気持ちいいですね。シンプルで万人受けするので、ボードゲームカフェに必ず置いてある定番のイメージ。拡大再生産の面白さを分かりやすく味わえるので初心者にもおすすめのゲームです。

プロジェクトL

プロジェクトL/1~4人/8歳〜/40分〉

持ってるピースを使ってパズルを完成させ、得点を競うゲーム。

テトリスに出てくるような様々な形のピースの中から最も小さい2つを受け取って、パズルを人数に応じた枚数並べたらゲームスタート。自分の手番では、最も小さいピース1つを受け取るか、持ってるピース1つを1レベル高いピースと交換するか、1レベル低いピースと交換するか、パズルを受け取るか、パズルにピースを1つ置くかの5つの選択肢から3つ選んで実行します。パズルが完成すれば、パズルに書かれた勝利点とピースを獲得します。パズルが無くなった時の勝利点の合計を競います。

小さなピース2つを持ってスタートしますが、ピースをレベルアップすることでいろんな形のピースを所持できて、パズルが完成するたびにピースがもらえるので少しずつピースが増え、終盤はサクサクとパズルが完成しちゃうのが楽しい! 細かいルールを除けば上記の『宝石の煌き』のシステムと似てますが、パズルなのでこちらの方が直感的ですね。次はもっと上手くやれそうな気がして、終わった後に「もう1回!」と言いがちなゲームです。

ドミニオン 第二版

ドミニオン 第二版/2~4人/13歳〜/30分〉

自分の国の領土を広げるのが目的のデッキ構築ゲーム。

銅貨カード7枚と勝利点カードの屋敷3枚の合計10枚のカードを自分の山札にして、そこからカード5枚をひいてゲームを進めます。自分の手番では、アクション効果が書いてある国王カードが手札にあればアクションを行って、その後に手札からお金カードを出して国王カードなどを購入します。使ったカードと購入したカードと使わなかったカードは全て捨て札置き場に置いて、山札からまたカードを5枚ひきます。これを繰り返して、3種類のカードが売り切れるか勝利点の属州カードが売り切れたらゲーム終了で、勝利点カードの合計点を競います。

最初はお金も少なくて国王カードも無い全員同じ状況でスタートしますが、ゲームが進むとお金も増えてアクションもたくさんやれたり、拡大再生産をどっぷり体感できます。勝利点カードは点数になるだけで、買い集めるとどんどんデッキが弱くなるというのも面白いところ。強力なカードが増えても手札5枚だけでプレイするというルールとデッキ構築ゲームそのものの面白さも相まって、クセになって延々と繰り返しやってしまう超名作です。

サンクトペテルブルク 第2版

サンクトペテルブルク 第2版/2~5人/13歳〜/60分〉

18世紀のロシア・サンクトペテルブルクを舞台に、町を発展させて勝利点を稼ぐゲーム。

ボード上に職人カードを並べたら、全員順番に職人カードを購入して自分の前に並べ、職人カードに書いてある金額を得ます。次に交易品カードを並べたら、全員順番に交易品カードを購入して対応するアイコンのトラックを進め、勝利点を得ます。その次に建物カードを並べたら、全員順番に建物カードを購入して自分の前に並べ、建物カードに書いてある効果を発動します。最後に貴族カードを並べたら、全員順番に貴族カードを購入して自分の前に並べ、貴族カードに書いてある勝利点を得ます。これを繰り返してどれかのカードが売り切れたらゲーム終了で、勝利点が多い人の勝ちです。

拡大再生産の代表作であるボードゲームのリメイクで、様々な拡張ルールが加わった第2版です。自分の前に並べたカードは蓄積していくので、最初は少ししかお金が貰えなかったのにラウンドが進むと収入が増えていき、どんどん選択肢も増え、拡大再生産の少しずつスケールが大きくなっていく展開を体験できるはずです。

イッツアワンダフルワールド

イッツアワンダフルワールド/1~5人/14歳〜/60分〉

近未来の世界を舞台に、帝国の指導者になって産出される資源を使って帝国を発展させるゲーム。

発展カード7枚を受け取り、その中から1枚を選び、残ったカードを隣の人に渡します。隣の人から回ってきた6枚の発展カードの中から1枚取って隣の人に渡し……と7枚の発展カードを取るまで、ドラフトを繰り返します。次に発展カードを手元に置いて建設予定にするか、捨ててカードに書かれた資源を得るか選択します。発展カードにはコストが書いてあるので、持っている資源でコストを払うことができれば建設できます。次に建設した発展カードに書いてある資源が生産されます。これを4ラウンド繰り返して、建設した発展カードに書いてある点数の合計得点を競います。

受け取った発展カードの中から自分が欲しいカードを選ぶか、他の人が欲しがってるカードを先に取るかのドラフトの時点で読み合いがすでに面白いです。そして、同じラウンドであっても生産した資源を使って発展カードを建設できるコンボが決まると凄く気持ちいい。拡大再生産のボードゲームは、ラウンドを重ねていくとやれるアクションが増えたり大金を使えたりするゲームが多いですが、このゲームは同じラウンド内で拡大していくのが特徴です。発展カードにいろんな事が書いてあるのでややこしそうですが、ルールはスッキリ。気持ち良さに重点を置いてデザインされた印象です。

テラフォーミングマーズ

テラフォーミングマーズ/1~5人/12歳〜/120分〉

ひとつの企業を担当して、火星の開発をする重量級のゲーム。

火星に人が住めるように酸素濃度を高め、気温を上げて、海を増やす開発をする中でどれだけ貢献できたかを競います。自分の手番でやれることは多いのですが、基本的にはカードを出してアクションを行うだけ。条件を満たしたうえでコストを支払うことでプロジェクトカードを出して開発を進めていき、カードを出せば出すだけやれることが増えていきます。全員で火星を地球化していき、酸素と気温と水が目標に達したらゲーム終了で勝利点の合計を競います。

個人ボードのパラメーターを上げることで、資源の生産力が上がったり、分かりやすく拡大再生産の恩恵を感じられます。出したカードの組み合わせを考えるのが楽しいですね。選んだ企業によって特徴があったり、プロジェクトカードも200枚以上あったりして遊ぶ度に全く違う展開を楽しめます。ゲームが終わるまで2時間くらい掛かる重量級と呼ばれるボードゲームなので難しそうだなぁと身構えてしまいますが、拍子抜けするくらいやることはシンプルだったりします。重ゲーの入門としても最適な拡大再生産のゲームです。拡張もたくさん発売されています。