テレビで定番のジャンルのひとつにクイズ番組があります。クイズを出されると、答えたくなるし、合ってるのか確かめたくなるし、答えを知りたくなるし、なんか見ちゃいますよね。問題を出されると答えたくなるのは人間の本能なんでしょうか?
そこで、クイズのボードゲームの中で面白いものを10タイトル紹介します。さてここで問題です。このあと紹介するボードゲームのうち1つだけ2023年に発売されたものがあります。どのゲームでしょうか? 正解はこの記事の最後に。
キリンメーター
〈キリンメーター/2〜8人/10歳〜/30分〉
数字で答えるクイズを6枚並べて、答えの数が最大と最小のクイズを予想して得点を稼ぐクイズゲーム。
クイズの答えは◯kgや◯万年など全て数字になっていて、数字を当てるのではなく6問のクイズの中で答えが最大と最小のクイズを当てる、というのがユニークですね。答え合わせをしても最大か最小かに注目してしまって、何回遊んでも答えの数字を覚えられません。クイズは雑学中の雑学といったムダな知識の問題ばかりですが、たまに詳しい人がいたりして変に盛り上がるゲームです。答えが最大なのに最小、または最小なのに最大だと予想した場合はマイナス点で、先に7点になった人が勝者です。
問題は300問。
ファウナ
〈ファウナ/2〜6人/10歳/45~60分〉
動物の生態を当てて得点を稼ぐクイズゲーム。
動物の寿命・体高・体重・尻尾の長さ・生息地を世界地図にキューブを置く事で回答して、正解なら得点獲得です。不正解でも、近い答えなら得点になるアバウトなところも遊びやすいです。動物の名前とイラストから推測して答えることになりますが、知らない動物でもなんとなく予想しながら話が盛り上がるのが面白いですね。動物園やドキュメンタリーなどで、皆さん知らず知らずのうちに動物の知識が蓄えられてるのかも知れませんね。クイズゲームの代表作なので、特に動物好きな人なら遊んでおいたほうがいいです!
問題は360問。
テラ〜わたしたちの地球
〈テラ~わたしたちの地球/2〜6人/10歳〜/45~60分〉
世界中のいろんな事象を当てて得点を稼ぐクイズゲーム。
上記の『ファウナ』と作者が同じフリーデマン・フリーゼで、続編にあたる地球バージョンです。有名な建造物や世界記録など様々なクイズがあります。物知りの人の答えに乗っかったり、答えを知ってるのに知らないふりをしたり、単なるクイズとはちょっとだけ違う楽しみもあるのがいいですね。
問題は300問。
世界でイチバンの国
〈世界でイチバンの国/2〜5人/8歳〜/30〜40分〉
世界各国のデータを比べてイチバンを目指すカードゲーム。
国カードには国土面積・最高地点・平均気温・人口・平均寿命・平均GDPの6つのデータが書いてあります。全員に国カードを12枚ずつ配ったら、6つのジャンルの最高と最低になりそうなところに国カードを置いて、全員同時に公開してイチバンを決めます。クイズとはちょっと種類が違いますが「この数字でイチバンになったか!」「平均気温の方に置けば良かったか〜」などなどドラマがあるゲームです。国のデータを覚えたとしても何回でも遊べるのもいいですね。社会科の授業の教材にしてくれたら学校の勉強が楽しくなるのに。
国カードは120枚。
じゃぱらん
〈じゃぱらん/2〜6人/10歳〜/30分〉
都道府県別の統計資料のランキング1〜4位を当てて得点を稼ぐクイズゲーム。
「りんごの収穫量」「スパゲッティの消費量」「温泉数」などの問題があって、1〜4位に入っている都道府県を予想して日本地図にキューブを置いていきます。システム的には『ファウナ』に似ていますね。ただし、4位が最も点が高く、1位は点が低いという得点設定になっています。しかも1位はペナルティチップを受け取る必要があって、最終的に最も多く持ってる人はマイナス点になります。さらに、キューブは3個置けますが、1個減らして上位の1〜6位までが書かれたヒントを見ることも出来て、『ファウナ』よりも面白い味付けがありますね。
問題は110問。拡張で110問が別に発売されています。
なんてったってホノルル
〈なんてったってホノルル/2〜6人/10歳〜/20分〉
地名カードを正しい東西南北の順に並べるクイズゲーム。
山札から地名カードを1枚取って、すでに並べられた地名カードの上か下、もしくは右か左に配置します。間違っていると思った人は指摘をして、今配置したカードと隣のカードをめくります。地名カードの裏には緯度と経度が書いてあるので、置いた位置が正解か間違いかを確認して正しい方が得点チップを受け取ります。上下左右にカードを並べるのでそれなりのスペースが必要なのが難点ですが、地名だけでは場所が想像出来ない場所も多くて、確認の度に盛り上がるゲームです。
地名カードは208枚。
タイムライン
〈タイムライン/2〜8人/8歳〜/15分〉
歴史的な出来事が書かれたカードを正しい年代順に配置するカードゲーム。
配られたカードの中から1枚、すでに置かれたカードの右か左に起きます。年代順として間違ってるなと思った人は指摘をして、並んだカードを全てめくります。カードの裏には西暦が書いてあるので正解を確認します。システム的には上記の『なんてったってホノルル』と同じですね。ただし、こちらのほうが会話が弾みやすいかと思われます。知ってて当然のカードと全く知らない出来事カードの配分が絶妙なんですよね。配られたカードをいち早くなくした人が勝者となります。
写真の旧バージョンはカードが220枚。現在流通しているのは丸い缶の中に入った「博識編」「出来事編」「発明編」の3種類で、それぞれカードが55枚。混ぜて遊ぶことが出来ます。
Poi
〈Poi/1〜6人/6歳〜/15分〉
世界の都市のゴミの分別を当てる協力ゲーム。
まず、新宿区・ニューヨーク・北京・ベルリンの4つの都市から1つ選んでゲームスタート。ゴミカードを1枚取って、そこに書かれたゴミは何ゴミかを話し合ってゴミ箱に捨てます。2回不正解する前にゴミカード10枚を正しく分別出来たら目的達成です。ゴミは「ボールペン」「割れたガラスのコップ」「電子レンジ」などいろいろあって、みんなで燃えるゴミなのか資源ゴミなのかを話し合うのが意外と盛り上がります。カードをめくると世界4都市の正解が書いてあって、世界との違いにも驚かされます。
ゴミカードは80枚。
ミリメモリー
〈ミリメモリー/1〜6人/6歳〜/10〜20分〉
身の回りの物の長さを当てるクイズゲーム。
「トランプの横幅」「単三電池の長さ」などを細長いカード2枚で長さを表します。正解に近ければ近いほど高得点を獲得します。どれも見たことあるものばかりなのに、長さを表すことができないものばかりなのが楽しい! クイズゲームは一度遊ぶと問題を覚えてしまうという欠点がありますが、このゲームは問題と答えを覚えてもその長さを正しく表現出来ない、というアイデアが秀逸ですね。
問題は70問。
積みゲークイズ
〈積みゲークイズ/2〜8人/8歳〜/15~20分〉
積みゲーのボードゲームのタイトルを答えて点数を稼ぐクイズゲーム。
「50音順に並べた時、メトロポリスからモノポリーの間に入るボードゲームのタイトルは?」「最後がトで終わるボードゲームのタイトルは?」などなど、ボードゲームの名前を知らないと遊べないボードゲーム愛が試されるボードゲームです。かと言って具体的なボードゲームの知識を問われるのではなく、あくまでもタイトルを知ってるかどうか。タイトルを答えた10秒以内に他の答えを言われると無効になるという、遅く答えたほうが高得点というルールがゲームを面白くしています。
問題は100問。
問題を出して答えるというだけではなく、アイデアを加えて上手くボードゲームに落とし込んだ作品を集めてみました。特に『世界でイチバンの国』『なんてったってホノルル』『じゃぱらん』のようにデータだけでちゃんとクイズゲームになるのは面白いですね。クイズ系のゲームは「一回遊んだらもう遊べないでしょ」なんて思ってる人もいるようですが、繰り返し飽きずに遊べる工夫がなされているのです。気になるゲームは一度遊んでみましょう!
冒頭のクイズの答えですが、正解は『ミリメモリー』でした。2023年3月23日発売となっています。