【ゲームマーケット2025春】SNSの“ゲムマ戦利品”を調査! ゲムマ2025春で実際に買われていた作品ベスト20+αを公開!

ゲームマーケットが開催されると、購入した作品をずらりと並べて“戦利品”としてXにポストする人が大勢いらっしゃいます。BROADでは、かつてゲームマーケット後にこの戦利品のポストから写真に映っているゲームを数え、実際に購入された数を計算した記事を公開しました。

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今年5月に行われたゲームマーケット2025春でも、開催当日からX上で続々と“戦利品”ポストが投稿されています。

今回は、ゲームマーケット開催初日の5月17日から約一週間のあいだに画像付きで投稿されたもののうち「戦利品」や「ゲムマ」「ゲームマーケット」のタグ、もしくは検索キーワードを含むポスト150件を無作為に抽出し、画像に写っている判別可能なゲームの数を計算。実際にどのゲームが購入されていたのか調査して、そのなかから上位20タイトルの作品をランキング形式でご紹介します。2025年6月4日時点で購入可能な作品については、これまで通り公式の通販のリンクを貼っておきます(一般販売しているものはショップなどでお探しください)。

なお、この記事のランキングに用いた数は、BROAD編集部が独自に調査した一部のXポストから判別できる範囲で算出したものであり、販売の実数とは大きく異なることにご注意ください。

※複数タイトルを同順位で紹介している場合、掲載順は順不同です。

同率15位(投稿12件)
『○○○こと×××です!』

『んこんこ』をはじめとする数々の問題作(?)をリリースしてきたモザイクがかりの新作。ワードを組み合わせてアイドルの自己紹介文を作るカードゲームで、今回はセンシティブ成分やや抑え目かも。 追加生産決定で6月4日時点予約受付中。

https://mosaicgakari.booth.pm/items/6908608

同率15位(投稿12件)
『depot(デポ)』

フダコマゲームズ新作。出せるカードの組み合わせが次々と変化していく変則的な大富豪タイプのゴーアウト(出し切りのカードゲーム)。

同率15位(投稿12件)
『SMOMBIE Vacation(スモンビー・バケーション)』

8oz Games(ハチオンスゲームズ)新作。歩きスマホ中の“スモンビー”ことスマホゾンビたちを誘導して生き残りゲームを勝ち抜くというスパイシーなフレーバーが付いた対戦型のゲームです。同じく新作の『コズミック・シープ』とともにBOOTHにて販売中ですが、6月4日現在在庫切れ。

https://8oz.booth.pm/

同率15位(投稿12件)
『COMPRESS(コンプレス)』

パンパス作。オインクゲームズ佐々木準氏とご子息のデザインによる、0と1のカードの配列を正しく答えるメモリーゲーム。

同率15位(投稿12件)
『ダンジャン』

『ツクル10テン』『モンスターヘクス』などで知られるゲームNOWA新作。手札を組み合わせて麻雀のように役を作り、魔物を倒して勇者の名を得ることを目指します。捨てた札の効果でアイテムを得たり、仲間を増やすなどの強化を行うシステムがユニーク。BOOTHにて販売中。

https://gamenowa.booth.pm/

同率15位(投稿12件)
『ラーテル』

ロクジゾー新作。-5から5までの数字の札があるゴーアウト系。マイナス札で勝つと一気に手札を減らすことが可能で、プラス札で勝つと場に出た札を回収できます。どのタイミングで勝ち負けするかの判断が重要。

14位(投稿13件)
『10年後いつものカフェで』

ミスボドゲームズ新作。デザイナーは秋山真琴氏。旧友との再会を誓ったカフェ、でもどこにあったっけ……? 手札から情報を得てヒントを出し合い、待ち合わせのカフェの場所を絞り出していくロジカルな協力ゲーム。一般販売中。

同率11位(投稿14件)
「アイデンティティ【 IDENTITY 】』

Bamboo Games新作。ノットマストフォロー、ビッド(勝敗予想)ありの“個性強め”変則トリックテイキング。ビッドは配布された手札から2枚を使って行います。BOOTHにて販売中。

https://bamboo-games.booth.pm/items/6944302

同率11位(投稿14件)
『TABLETOP CLIMBER(テーブルトップクライマー)』

ゲムマ23秋の『ゴーアウトガール』が話題を呼んだハレルヤロックボーイ新作。全5ラウンド、すべてのラウンドでルールが変わるゴーアウト系カードゲーム。手札は最初に配られたものを5ラウンド共通で使うのですが、勝てなかったラウンドは新たな手札が加わって強化されます。再販予定あり。

同率11位(投稿14件)
『ムジカク人狼』

タロ大の新作。自身を含めて誰が人狼なのか把握できない状況で進行する人狼系の正体隠匿。脱落無し、待ち時間無しでプレイ感も極めて軽いのですが、しっかり心理戦が楽しめます。再販を考えているとのこと。

10位(投稿15件)
『Quashars(クアシャス)』

倦怠期の新作。デザイナーは『マスクメン』『ルイス』などで知られる大新(新澤大樹)氏。4つの目標のうちいくつ満たせるか予想してプレイするトリックテイキング。

9位(投稿16件)
『パンダロイヤル』

ホヌゲームスがLast Night Gamesのタイトルをローカライズ(拡張セットは海外版和訳付きを販売)。10人まで遊べるダイスロール&ドラフトゲームで、さまざまな色と面数のダイスを100個以上使用してプレイします。一般販売中ですが6月4日現在品薄です。

同率7位(投稿18件)
『UKIYO-E(ウキヨエ)』

『8ビットモックアップ』『ハピエストタウン』の、さとーふぁみりあ新作。ミハエル・シャハト氏の『クレイジーチキン』をテーマ変更してリメイクし、2~4人用としたセットコレクションのカードゲームです。一般販売中。

同率7位(投稿18件)
『群青グラデーション』

RMBC新作。同数のセットでカードを出した場合に合計値で計算するゴーアウト。絶妙なバランスと、シンプルながらも高い中毒性を持つカードゲームです。BOOTHにて販売中ですが6月4日時点で在庫なし。イベントでの少部数頒布や、委託の情報をチェックしてほしいとのこと。

https://rmbc.booth.pm/

同率4位(投稿19件)
『ウナギかヘビか』

オインクゲームズ新作。『あやつり人形』のブルーノ・フェイドゥッティ氏とオインクゲームズ佐々木隼氏の共作。バッグドローで色違いのウナギとヘビの木駒を引いていくバースト系チキンレース+心理戦で、最大8人までプレイできます。一般販売中。

同率4位(投稿19件)
『オインクゲームズキャッチフレーズカルタ』

オインクゲームズ15周年記念作品。オインクゲームズのブースで3個以上の商品を購入すると特典としてもらえた非売品のカルタです。読み札がすべてオインクゲームズタイトルの箱裏のキャッチフレーズ、取り札が箱表のボックスアートになっています。オンラインショップでの購入で5月31日まで入手できたのですが、現在は終了。

同率4位(投稿19件)
『ボドゲの制作者たち』

すてきな山新作。ボードゲーム制作者となり、デザインしたボードゲームを即売会で販売するカードプレイ&ハンドマネジメント。完売できずに残った在庫は失点になるという、リアルかつシビアな面も。

同率2位(投稿20件)
『マッシュルームソート』

操られ人形館新作。デザインは『CAT IN THE BOX』の横内宗幸(常時次人)氏。伏せられた場札から4枚を選んで獲得し、1枚の手札を加えた5枚で役を作るポーカータイプのカードゲームです。カードは裏側からでもスートが分かるようになっており、他プレイヤーの場札は昇順で並べられるため、おおよその数字が予測できます。一般販売中。

同率2位(投稿20件)
『マッチ売りの大富豪』

ゲムマ24春の『国旗王』が話題を呼んだHEY!の新作。大富豪ライクのゴーアウト系カードゲームですが、デジタル表示のカードの数字にマッチ棒型トークンを置くことで別の数字や16進数の英字に変更できます。マッチ棒はパスすると手に入るため、時にはパスも重要な選択肢に。8人までプレイ可能です。Amazonでの通販を6月に予定。

1位(投稿27件)
『ペチケ』

150件のポストのなかでもっとも購入されていたゲームは、オインクゲームズの新作『ペチケ』でした。動物・帽子・数字の組み合わせからなるイラストのカードを5枚並べ、法則性を見出してそこに1枚加えられた「?」のカードを考える新感覚の共感系ゲーム。一般販売中。

21位以下のタイトル

今回の集計では、調査対象の150のポストでかなり購入タイトルがばらけており、旧作や1個しか確認できなかったものまで含めると実に1000を超える種類のゲームが購入されていました。そのうち同率21位(投稿11件)から同率83位(投稿6件)までに入ったタイトルについて、ゲーム名のみご紹介します。

同率21位(投稿11件):DIVER HOUSE(ダイバーハウス)/UPDOWN30(アップダウン30)/カリナン/カルタゴの貿易商たち/ヒット&アウト/ルアー※拡張含む/ルミナスペル/ロボファクトリー/蟲毒

同率30位(投稿10件):COLOR FLUSH(カラーフラッシュ)/COSMOS(コスモス)※拡張含む/DIEダイス/FANTASTIC AGE(ファンタスティックエイジ)/イノシシ、カニ、フンコロガシ。/エクストリームミッション/はらぺこペンギン/ファンサキラー/ルーズウェル/十五賽/色里/世界の終わりの大運動会

同率43位(投稿9件):Bring Bone-Bone-Bone(ブリング ボン-ボン-ボン)/LUUNO(ルーノ)/MeMentOnline Tactics(メメントオンラインタクティクス)体験版/RECOLLECT POKER(リコレクトポーカー)/アナフィラキシー/インチキ大富豪/かさねイロ/カツオドリのおどり/クソレビュージャングル/コロコロSAN脈/ステラステラス/トーネードスプラッシュ/トドメダン/にゃーにゃーダイス/ファンタジーランクマスター

同率58位(投稿8件):CHARGE(チャージ)/PAYBACK(ペイバック)/Rabbitpia(ラビットピア)/Tsumooo! ツモぉ!!/あっちこっちコースター/アル×ナイドッチ?/エスケープコード/カクレチュー/クイズすごくかぶーる拡張/ゲマトン/フェアトレードのおみやげ/大体八百長レース/宝石ハック

同率70位(投稿7件):AGE OF AGES(エイジオブエイジ)/hsb(ひらがなサバイバルバトル)/Lunar Trick(ルナトリック)/PLAYTEセレクトボックス※詰め合わせ/アイスフォール/キメンジャー/キャプテンフリップ/ゲーミングじゃんけん/テキサスの流儀/トリックオブザキラートマト/ポーズマニア/マジックジュエルカクテルズ/七つの予言

同率83位(投稿6件):COSMIC SHEEP(コズミック・シープ)/FINE LINE(ファイン ライン)/HOMALET/JumPonKing/Lunker FISH(ランカーフィッシュ)※拡張含む/MANGOO TREE(マンゴーの木の下で)/PUSHDROP(プッシュドロップ)/QUINTET/SUPER BUG!!!(スーパーバグ)/Switch To/WHITE RUNNER(ホワイトランナー)/イランケド/カケルカケルカ※拡張含む/かなあつめ/スチームパワー※拡張含む/タイパ至上主義麻雀/タチノキ群島/まちまちビルダー/ワイルドハントフェス/今日、僕が船を出さない理由/死神ダウト/祝宴の夜に/星に願いを


いかがだったでしょうか。先にお断りしてあるように、このランキングの数字はあくまでも150のポストから算出したもので実際の販売数とは異なるものですが、ゲームマーケットを訪れたゲーマーの皆さんが注目し、購入したタイトルを知る一助になるかと思います。

ゲームマーケットで販売されるゲームの数々は、世に出るボードゲームのなかでも特に先鋭化したものだと言えるでしょう。今回のゲームマーケットでは事前の情報でゴーアウト(出し切り系カードゲーム)が流行すると言われており、ランキングを見ても『群青グラデーション』や『マッチ売りの大富豪』などが上位に入っているのですが、一方で会場で販売されているタイトルを見るとここ最近の流行りであるトリックテイキングもまだまだ強かったという印象がありました。今後の流行の推移にも注目していきたいところです。

ここで紹介したゲームは、現時点で販売しているものもありますし、完売していても今後再販される可能性があります。興味を持ったゲームがあるようでしたら、ぜひプレイしたり、入手してみたりしてください。