【ゲムマ2023春】2日間で8時間以上練り歩いてトコトン取材! 話題の新作ボードゲームを一挙掲載!【一般ブース編】

5月13日と14日に開催されたゲームマーケット2023春のレポート記事第4弾をお届けする。企業出展が中心のエリアブースに関する記事はコチラを見てもらうとして、本稿では一般ブースと呼ばれる同人サークルを中心としたコーナーにて、記事担当者が気になったブースやゲームをドドーンと紹介したい。

▲人気のあるブースは開場と同時に行列ができる

なお、出展ブース名はゲームマーケットカタログやゲームマーケット公式サイトに準拠、掲載順はブース名の数字→アルファベット順→五十音順とした。

【1UP】
『ぱくぱっくん』は、指で弾いてエサを口の中に入れるというわかりやすいゲーム。2進数や16進数が学べる『ビッターズ8421』も出展。

【Asobition
家庭用ゲーム機やPCで人気の『デッドバイデイライト』のボードゲームがゲムマにて約一週間ほど先行発売。持ち込んだぶんは、午後1時すぎには完売していた。

【Azb.Studio】
『ソクラテスラ』の大ヒットが記憶に新しいAzb.Studioの新作は、『マナとぴあ〜最強マナー講師決定戦:名刺交換編〜』。マナー講師となって独自のマナーを作り、相手のマナー違反を指摘していく。

【BUNGU GAMES】
文房具としても使えてボードゲームにもなるタイトルをリリースしている BUNGU GAMES の新作は、下敷きとしても使える『ドワーフの要塞』。ゲームデザイン上杉真人氏、アートワーク長谷川登鯉氏によるポストカードゲームのリメイク。

【game lab nicota】
新作『おもちゅう』は、配られた食材カードを自由に組み合わせて、独自の創作料理で勝負するゲーム。この新作はもちろん、好評の『タカハシマサル』『違う。そうじゃない』も出展していた。

【HEY!】
『魔王様のお引越し』は、魔王の引っ越しを手伝うゴブリンたちが、ドアに荷物が通るかどうかをチェックしていく「測り」ゲーム。実際に部屋にあるものを測っていき、その長さが指定されたヒモより長いか短いかを予想していく。

【Miyabi Lab】
カードのアートワークがすべてAIで描かれた『expAInt(エクスペイント)』(写真)は、お題に沿って、絵柄を自由に解釈して読み上げるカルタ型大喜利系パーティーゲーム。『賢ジャン(けんじゃん)』は2人専用でジャンケンをモチーフにした対戦ゲーム。

【MOGURA GAMES】
見た目も名前もインパクト大の『ご存知うんちの背比べ』。うんちトークンを積んでいき、てっぺんの形をしたうんちトークンを載せるとその山をゲットできる戦略ゲーム。

【OKAZU Brand】
お馴染みOKAZU Brandの新作は2本。『コンコード』は相談禁止の協力ゲームで、カードでミッション解決を目指していく。『12シーカーズ』は2人専用ゲームで、12人の冒険者を雇って宝石を取り合っていく。2008年発表の『10カウント』リメイク作。

【racda】
『かなつまみ』は、升に入っている平仮名文字を箸でつまんで拾い、風呂敷の柄のマス目に沿って文字を置いていき単語を作っていく。コンポーネントは風呂敷で包まれており、実に「和」な雰囲気を醸し出している。

【Redux】
『世界を救った後に詠んだポエム』は、指定されたある人物となり、いくつかのカードに書かれたシチュエーションに置かれたとき、つい口ずさんてしまいそうなセリフを考えるゲーム。ついポエムっぽくなりそう!

【tasu games】
Kickstarterで500%達成した『Fairy of Perfume』は、瓶の中に入ったトークン(香りの原石)を取り出して、その色によって様々な効果が発動していくというもの。ブースは日曜日のみの出展で、開場した瞬間から大行列となった。

【TITANHEADS】
2020年に発表した1人用『TOZAN』を、ポストカードサイズから切り取って組み立てるタイプの『TOZAN mini』を出展。ルールは同じだけど立体感が出ている。パーツ類はかなり小さいので、とくに山の部分はノリで固定したほうがいいかも!?

【あっとわん】
『アレサンドリタ・シンセチカ』は、秘密を守る側の大人陣営と秘密を暴く子供陣営に別れて遊ぶ、非対称型の協力・対戦・推理ゲーム。アートワークやコンポーネントなどかなり凝った作り。

【アドゲバ!】
『エイリアンvs宇宙人』は、お互いのことを理解し合う人間謎解きドキュメンタリーゲーム。一段深いテーマで会話をしていく。企業研修用として購入した人もいたとか。

【カクザトウ】
軽量級ワーカープレイスメント『猫×東京ミニ』は、猫のなわばり争いに向けて東京中の野良猫を仲間にしていく、というもの。今回は『mini』版で、今後完全版のリリースを予定しているとのこと。アートワークが目を引く!

【角刈書店】
『ガムトーク』や『デンポー!!』を生み出した角刈書店新作は『リレカエイズム』。リズムに合わせて、単語の一部の文字を入れ替えて読み上げる、というゲーム。たとえば画像の場合、「たきたてごはん」は「ごきたてたはん」と読むことに。

【かめりあクィンテット】
『ドラドラドラゴン』は元素を集めて龍を召喚し、他プレイヤーより強力なドラゴンを召喚していくリソースマネジメント系カードゲーム。ドラゴンのイラストが幻想的。

【からすとうなぎ】
これまでも『イワシトルネード』や『トビウオフライハイ』といった海水魚を題材にしたカードゲームを発表してきた「からすとうなぎ」の新作は『コマンサメマジョリティ』。タイトルのとおり、エリアマジョリティゲーム。

【カワサキファクトリー】
新作『しりとり将棋』を出展。ほぼ手作りで制作・梱包したため、50個しか持ち込めずあっという間に完売。また今回のゲムマでは「ザ・カワサキ祭」が開催され、川崎晋氏のさまざまなタイトルがいろんなブースで購入することができた。

【ギフトテンインダストリ】
カセットテープのケースにコンポーネントを詰め込んだ『ハテナ諸島の5つの謎』は、TPRG風味の内容となっている。ゲームマスターとプレイヤーに分かれ、並べられたマップカードをめくりながら島を探索していく。

【キュウロクゲームズ】
『社長ごっこ』はタイトルのとおり企業したばかりの社長となり、社員を集めて10億以上の企業価値を目指す、というもの。かなり目立つブースだったこともあり、日曜日だけの出展だったが完売したとのこと。

【空理計画】
ギリギリで間に合わなかったという2人用の『フラット フロント』(写真)を展示。まもなく通販開始予定とのこと。新作『ガーランドランド』はカードをうまく並べて花輪を作っていく、というもの。

【グランディング】
『街コロ』でおなじみグランディングの新作は、2~4人で遊べる対戦カードゲーム『Duo Duel(デュオデュエル)』。キャラの個性やチームの相性、コンボ、攻守の駆け引きなど対戦ゲームならではの楽しさが短時間で楽しめる。

【ゲームNOWA】
新作『ナイトメア大富豪』『花の三国志』、バージョンアップ版の『華武拳DASH!!』を出展。『ナイトメア大富豪』は「大富豪」をよりアグレッシブにしたもの。『花の三国志』は「花札」の花合わせをアレンジしたもので、「三国志」をフレーバーにしたセットコレクション。

【サイコロ塾】
『あなたランキング7』は、共通のお題に対するランキングを当てる、というパーティーゲーム。当てることができたプレイヤー順位チップで役を作り、もっとも強い役を作ったプレイヤーが勝利。

【ジラフ計画】
進化型トランプ『赤いアリスと黒の騎士』は、ストーリーに合わせて3つのルールが楽しめる。数字は1から9まで、2つの数字から選べるORカード、スートは赤と黒など、独自の仕様となっている。

【スマートエイプゲームス】
『クリプトコレクター』は、デジタルアートの所有権をめぐる競りゲーム。2022年春のゲムマで販売していたものだが、パッケージを新しくしてルールを追加・調整したバージョンを今年1月にKickstaterでプロジェクト開始、無事達成となった。今回のゲムマでは試遊のみで一般販売は夏頃を予定しているとのこと。

【ゼロビットゲームズ】
『ウンババ』は、掛け算によってカードの強弱が変わっていくゴーアウト系のカードゲーム。わかりやすいルールで、ビジュアルのインパクトあり。

【ソラガメスタジオ】
『MARINE GO ROUND(マリンゴーランド)』で注目を集めたソラガメスタジオの新作は『MUSH SMASH(マッシュスマッシュ)』。小人チップをコイントスのように指ではじき、キノコに当てて収穫し、建物を築いていくというゲーム。立体的なコンポーネントがキュート。

【ドヤゲームス】
『オジサンメッセージ』が話題となったドヤゲームスは、その名も『AV(エリアヴァンキッシュ)』を発表。「今夜のおかずを選ぶ男の脳内で繰り広げられるAVの各ジャンルたちの熾烈な派遣争い!」をテーマにしているとか。

【ドラゴン探偵団~三丁目の奇跡~】
ゲームクリエイター岡本吉起氏プロデュースによるボードゲーム『ドラゴン探偵団~三丁目の奇跡~』は、特定の職業等になりきって遊ぶ「ごっこ遊び」をRPG化したような作りになっている。クラウドファンディングで先行リリースされた。

【ハニワゲームス】
『みつばちブンブン』は、ハチミツを集めていく協力ゲーム。相談禁止。見た目は可愛らしいが、試遊でクリアできたのは1組だったのことで、なかなかの難易度な模様。

【フォトマトペ大山】
『フォトマトペ大山』は、鳥取大山の写真とオノマトペ(「ドカーン」などの擬音語)を掛け合わせたゲーム。100枚にもなる山陰地方の美麗写真だけでも、じっくり見る楽しさがある。

【双子のライオン堂書店】
小説を使って遊ぶコミュニケーションゲーム『ゴーストライターの気持ち』を出展。実際に作者が本に書いた言葉どれなのか、ゴーストライターや編集者という役職が書く言葉もあって、それらに惑わされないように当てる。ゲームデザインは『ワードウルフ』等で有名な川崎晋氏。

【ふたもじカードゲーム】
『ふたもじカードゲーム』は、平仮名2文字が書かれたカードでコンボを作ってくゲーム。「はれ」「あめ」「ゆき」でお天気コンボ、など。平仮名が読める小さいお子様と一緒に遊べる。

【プロトクラフト】
Kickstarterで500%以上達成となり、現在鋭意生産中の『盤上ダンジョン』を展示。盤上に壁や冒険者、モンスターを配置しながら、相手の宝箱マスに到着するのが目的となる2人用ゲーム。

【マーチヘアゲームス】
ダイストラフト+すごろく+セットコレクションの『にくの細道 マッチョ芭蕉筋肉紀行』を出展。ダイスで5・7・5を作り、マッチョを目指す!?

【マイトゲームズ】
2021年春に発表した『三つ星動物園』のアドベンチャーワールド版『三つ星動物園 アドベンチャーワールド・エディション』。実際にアドベンチャーワールドにいる動物たちを題材にし、うんちの掃除など新要素も加わっている。

【雅ゲームス】
ルールが記載されたチラシを無料配布した『CASINO CALL』。プレイするにはトランプ1組が必要。カードをめくってポーカーの役を作っていくのだが、取り残したカードは表のまま相手のターンとなる。

【宮本アシタ】
ワーカープレイスメント『ナイトフラワーズ』は、異種族娘が働くナイトクラブで幹部のひとりとなり、担当嬢をナンバーワンに輝かせるゲーム。2022年6月にKickstaterを実施し、1652%達成を記録。

【ミラーハウス】
『ホシヅクリ』はデッキ構築型カードゲーム。手札は次ターンに引き継いだり、1ターンに何回もカードプレイができたりなど、独自のゲームシステムによりデッキ構築として新しい感覚を味わそう。

【モザイクがかり】
下ネタを全員全力で叫ぶパーティーゲーム『んこんこ』を出展。「い」「わ」「う」「ち」など文字が書かれたカードを並べて、それらに「んこ」を付けて一気に早口で読み上げる。そのインパクトから両日販売分350個を完売したとか。

【米光一成たち】
米光一成氏のブースの新作は2つ。1つは、カードに書かれた俳句を詠み、それが小林一茶のものか、それともゲーム作家米光一成氏による贋作かを見分ける……という『負けるな一茶』。もう1つは、『いっしゅんジェスチャーはぁ?』で、タイトルどおり親がお題となるジェスチャーをして、それを子が一瞬(数秒)だけ見て、それが何なのか当てる。外すとジェスチャーする側になる。