アナログゲームの祭典、ゲームマーケット2024春が2024年4月27日(土)、28日(日)の2日間に開催される。会場は変わらず東京ビッグサイトだが、今回は東1・2・3ホールを使用している。
4月27日(土)、朝方はあいにくの雨天だったが、開場することにはあがっていた。
入場を待つ参加者の列はいつも通り場外に長く延びていた。
今回は企業やメーカーが配置されるエリアブースから、4月27日に編集部が注目した出展の情報をお届けしよう。
※以下、ブース名の前の【エリア〇〇】は会場内での配置番号を記載。
【エリア01】アークライト
アークライトは今回も開場と同時に長蛇の列ができた。先行発売は回転するホイールからアクションを選んでネズミの巣穴を広げていく『ラッツ・オブ・ウィスター』、チーム対戦型ワードゲーム『ファントム・インク』、ダルメシアン犬の毛色をダイスの目に見立てたダイスロール&配置の『SPOTS』。さらに『ガンナガン』と『クイックショット』がコラボした注目の新作『クイナガン』も含め、午後には次々と完売していった。試遊も大盛況だった。
【エリア02】オインクゲームス
ブースに設置された巨大なキリンのバルーンが目立っていたオインクゲームズ。今回は新作のドラフトカードゲーム『ゆくカバくるカバ』と、死体役のプレイヤーが残したヒントを頼りに犯人を推理する『ダイイングメッセージ』、『ナインタイルパニック新版』などが出展された。
【エリア05】TERIYAKI GAMES/ヨフカシプロジェクト
なぜかベールを被ったテリテリマンと、おなじみキッチンカーが出現したTERIYAKI GAMESブース。今回は新たにタッグを組むことになったヨフカシプロジェクトとの共同出展で、人気作『キルタイムキラーズ』の新作タイトル『キルタイム・キラーズ THE BOARD GAME 真明市連続殺人事件』の参考出展と事前予約が行われた。
サイト(テリヤキゲームズ):https://bushiroad-store.com/collections/teriyaki
サイト(ヨフカシプロジェクト):https://yofukashiproject.com/
【エリア08】Engames
Engamesは2023年フランス年間ゲーム大賞の中量級部門大賞作のカード配置ゲーム『ファラウェイ』が目玉で、人気を集めて午後に完売した。『キャンパス拡張フィニッシングタッチ』『クルセイダーズ』『クルセイダーズ拡張神の影響力』も出展された。
サイト:https://www.engames-s.com/
【エリア12】グランディング
新作『妖怪バカスカ』を出展したグランディング。特殊効果を活かしながらかわいいイラストの妖怪カードを集め、百鬼夜行の行列を伸ばしていくゲームだ。試遊も人気を集めていた。
先行プレイレポート:https://broad.tokyo/games/33895
サイト:https://www.g-rounding.com/
【エリア14】ホビージャパン
ゲーマーにはすっかりおなじみ、ワケあり商品販売に長蛇の列ができたホビージャパン。他にも同社の豊富なラインナップのタイトルやさまざまなグッズが販売された。
【エリア15】集英社ゲームズ
大人気コミック『呪術廻戦』をゲーム化した注目作『呪術廻戦 呪霊逃走』を出展した集英社ゲームズ。圧倒的な力を持つ呪術師・五条悟と、彼の手から逃れようとする呪霊たちの戦いを描いた非対称型ゲームとなっている。キャラクターのアクリル駒を使ったプレイは雰囲気バツグン!
サイト:https://shueisha-games.com/
【エリア16】グループSNE
グループSNEは9つのエピソードからなる『クリティカル:サンクチュアリ シーズン1』や『いさましいちびっこ炊飯器TRPG』の2作のRPGと、『黒白海路』『因習村の極光』をはじめとするマーダーミステリの新作を出展。
サイト:http://www.groupsne.co.jp/index.html
【エリア17】JELLY JELLY GAMES
JEERY JERRY GAMESは新作2作を出展。まずは海外のクラウドファンディングで人気を集めたタイル配置の『ペイントザローズ』。ハートの女王のご機嫌を損ねないように造園しつつ逃げ切りをはかる協力型ゲームだ。もう1作はクラマー&キースリングのブロック配置ゲームのリメイク作品『プエブロ』で、カラフルなコンポーネントが魅力のタイトルとなっている。JEERY JERRY GAMES名物の1000円ガチャも人気だった。
【エリア18】LIQUOR GAMES CLUB・サントリー
お酒をテーマにしたボードゲームを発表し、23年秋のゲームマーケットで短時間で完売して注目を集めたLIQUOR GAMES CLUB。今回もブース内にバーを意識したセットが組まれ、No.1 BARオーナーを競うカード配置の新作『リカーマイスター』を出展。開場と同時に列ができて完売となった。前回瞬殺の2作『ミッドナイトカクテル』『バーテンダウト』の再販もあった。
サイト:https://liquorgamersclub.jp/
【エリア19】ジーピー
ジーピーのブースでは、発売されたばかりの新作バランスゲーム『ぐらぐらケーキタワー』の試遊が大人気! ビッグ版もプレイできた(28日は特設ブース“Big Game Park”でプレイ可能)。恒例のくじは今回も大行列。前回に引き続き景品付きの“リアルカタン”も開催されていた。また、ブース内では今秋発売予定の注目作『カタン エネルギー版』のサンプル展示もあった。
【エリア31】ゲームストア・バネスト
今回も開場と同時にコアなゲーマーたちが長い行列を作ったバネスト。ロール&ライトの『タッフェルン』やフリーゼ氏のピンボールをモチーフとした一人用ゲーム『外宇宙からの物体F』など多数のタイトルの和訳付き海外作品が販売された。中野店長は接客に大わらわ!
【エリア34】スマートエイプゲームス/ORIGAME
スマートエイプゲームスからは、会場限定価格で『クリプトコレクター』が限定数量で販売された。
合同出展のシンガポールのメーカー・ORIGAMEは、現地の人気コミックのキャラクターをゲーム化した『ショップ』やバランスゲームの『ビュッフェボス』など全8作を日本語ルール付きで販売。
サイト:https://lit.link/smartapegames
【エリア41】ラベンスバーガー
ラベンスバーガーは夏以降発売の新作『マイセリア』を出展。色とりどりの個性的なキノコたちを集めるデッキ構築ゲームで、美しいアートワークが目を引く期待作だ。また、6月発売予定のデッキ構築ゲームの新作『HIT』も出展された。いずれも試遊可能だった。
サイト:https://www.ravensburger.org/jp/start/index.html
【エリア42】GEO GAMES
知育ゲームを得意とするGEO GAMESは、カラフルなカードを使い、色彩感覚を競う『ケザオ』を出展。ダイスを振って出た色が含まれるカードをスピード勝負で探し出す。
サイト:https://engagingtoys.jp/geogames/
【エリア46】Keepdry
固定ファンを多数持つKeepdryの代表作『ガンナガン』とカナイセイジ氏の『クイックショット』を融合させたコラボタイトル『クイナガン』を出展。5人までプレイ可能の新作だ。同作は【エリア01】アークライトで販売されていたが、こちらのブースでも取り扱われており、アークライトで完売後も少量が残っていた。日曜分の在庫もあるとのこと。
【エリア50】スタジオムンディ
スタジオムンディは大雑把な位置関係だけが示された地図を見ながら2分間で進路を開通するタイル配置の新作『シルクロードアドベンチャー』を先行発売した。ブース内には宣伝担当?の怪人物“シルクロードおじさん”も出没。カメラを向けるとノリノリでポーズ!
サイト:https://www.s-mundi.co.jp/
【エリア60】スクウェア・エニックス MD
ファイナルファンタジーシリーズ×カナイセイジ氏の注目作『ファイナルファンタジーモーグリ6兄弟のモブハント(仮称)』を試遊可能な形で参考出展。『ファイナルファンタジーXII』の世界観をベースにしたカードゲームで、イラストには同シリーズを担当する伊藤龍馬氏が起用されている。
サイト:https://www.jp.square-enix.com/goods/
【エリア61】コロコロコミック×デュエル・マスターズ
『ダブルヘリクス・ブロッサム 天空の双華』を出展した。原案・アサウラ氏、漫画・西馬ごめゆき氏の手になる原作コミックをI WAS GAME上杉真人氏&ドロッセルマイヤーズ渡辺範明氏がゲーム化したもので、2on2対戦の戦略ボードゲームとなっている。ブース内では西馬ごめゆき氏のサイン会も実施された(28日は11時30分より原作イラスト担当のSWAV氏、12時30分より原案のアサウラ氏のサイン会開催の予定)。
サイト(小学館グッドゲームズ):https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/51147
【エリア63】アソビション
ロンデル&リソースマネジメントの『ザハブ』、スタジアムでの販売権をめぐって飲料会社が激突するワーカープレイスメント『ビバレージ』、“不思議の国のアリス”の世界観を持つバッグビルド&エリアマジョリティの『ワンダーランズ・ウォー』の新作3点を出展。凝ったコンポーネントとシステムを持つ注目作が揃った。
サイト:https://www.asobition.com/
【エリア68】すごろくや
レース展開を見ながらベッドしていく新感覚競馬ゲーム『ダービーカジノ』を出展。アプリを使用するとリアルタイムで進行するレースを見ながらのプレイとなり、より臨場感が増す。試遊はアナウンサーの高木大介氏による実況付きで行われ、盛り上がりを見せた。また、ブース内にはカプセルトイの『ミニチュアカードゲームコレクションpart2』筐体も設置。ラインナップは『ナンジャモンジャ・シロ』『ニムト』『ごきぶりポーカー』『ワードバスケット』の4種類となっている。
【エリア71】ForGames/SUNNY BIRD
ForGamesは『じゃんけんノーボーダー』『みんなでアテタンゴ』と2作を出展。『じゃんけんノーボーダー』は同名作品を多人数プレイに対応した形でリメイクしたもので、出した手が最後まで決まらない“量子じゃんけん”。『みんなでアテタンゴ』はカナイセイジ氏の新作で、“へんな質問”を聞いて秘密の単語を推理していく会話型のゲームとなっている。
共同出展の長崎のSUNNY BIRDは手札にある4種類のカードの枚数を予想する名作の新版『ディヴィナーレ』と、マップ上にキューブを置いて鉄道を延伸していく『ルソンレイルズ』の2作を出展した。
サイト(ForGames):https://forgames.jp/
サイト(SUNNY BIRD):https://sunny-bird.com/new_event/3936/
【エリア75】カドアナ[KADOKAWA]
ゲームマーケット前日にアークライトの子会社化を発表して業界を震撼させたKADOKAWA。同社のゲームブランド、カドアナは人気アニメのキャラクターが登場する『おでかけ子ザメ ボードゲーム みんなでやまのぼり』を出展した。子ザメたちの山登りの順位予想をする、かわいいキャラクターのイラストが魅力的なキッズ向けのゲームだ。
サイト:https://tabletopgame.kadokawa.co.jp/
その他のエリアブース
【エリア04】itten
リニューアル版『トーキョーハイウェイ 2人用』を出展。『トーキョーハイウェイ レインボーシティ』と組み合わせることで6人までのプレイも可能となっている。
サイト:https://www.itten-games.com/
【エリア09】Clagla
Claglaは『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』シリーズの新作『教祖爆誕』をリリース、当日分は完売となった。『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。 ミニ拡張セット for厨二病』などの拡張セットも出展された。
【エリア11】たのしーが
滋賀のRESPAWN、アソビ舎、ケンチャンヌの3サークル合同出展であるたのしーがは、『ジョハリのマド』『マダダセール』『メタワールズ』などの新作を中心に販売。
【エリア30】リゴレ
横浜のリゴレはフランスからの逆輸入タイトルの日本語版となる『暗黒街の二人』を出展。二択が悩ましい2人用の対戦型カードゲームで、元版は大気圏内ゲームズの『聖杯サクセション』。
【エリア32】オーガスト/ARIA
デジタルゲームメーカー・オーガストは、『あいりすミスティリア!』の世界観をモチーフとした謎解きアナログゲーム『精霊ダンジョンからの脱出』を販売。ブース内では謎解きゲームが開催され、正解者には先着順でポストカードがプレゼントされた。
【エリア45】ジャイアントホビー
ミニチュアゲームを取り扱うジャイアントホビーは、人気タイトルの拡張セット『ドラスレ新拡張版 追憶のオートマタ』をリリース。
サイト:https://www.giant-hobby.com/
【エリア59】SUSABI GAMES
SUSABI GAMES(遊陽ゲームズ)は人気作『IDOL ALIVE』『Hack Clad』の再販に加え、カードスリーブやアクリル駒などのグッズを販売した。
ゲームマーケットは本日(4月28日)も引き続き開催される。土曜に完売したタイトルも日曜分が販売されることがあるため、気になるゲームがあるならぜひ参加してみてほしい。なお、本サイトでは一般ブースと開催イベントについての記事も予定している。
次回のゲームマーケット2024秋は会場が変更となり、2024年11月16~17日に幕張メッセ展示ホール4・5・6にて開催されるとのこと。また、それにさきがけ9月21~22日には京都の京都国際マンガ・アニメフェア内にてゲームマーケット京都の開催が決定している。関西圏でのゲームマーケット開催は久々となる。
次回はどのようなゲームが登場するのか、どのようなイベントが開催されるのか、今から楽しみだ。