【先行プレイ】妖怪イラストが目を引く『妖怪バカスカ』を遊んできた! カード効果で百鬼夜行をグングン伸ばそう! 

『街コロ』シリーズでお馴染みのグランディングより、ゲームマーケット2024春で先行発売(正式発売は5月10日)される『妖怪バカスカ』を一足早くプレイさせてもらった。早速、プレイレポートをお届けしよう。

▲先行プレイでは4人で遊ばせてもらった。3~4人が適切とのこと。もちろん2人や5人でも楽しめる

手札からカードを出し、その効果で行列を伸ばす

夜の世界に住まう妖怪軍団の主となり、他軍団よりも多くの配下を集めて、「妖怪の王」の座を手に入れよう!という設定のゲームで、誰よりもたくさんの妖怪カードを自分の場に並べたプレイヤーが勝利となる。

▲いま何枚並んでいるかわかりやすくするため、5枚ごとに「5」と書かれたチップを置く

ルールは非常に簡単。妖怪カード3枚の手札の中から1枚選んで、自分の場にある”行列”の一番右に並べて(加えて)いくだけ。手番でやることはホントにこれだけなのだが、手札から行列に加えた妖怪カードはその効果が発動する、というのがポイント。

「山札の上から1枚を行列に加える。」
「誰かの手札を公開させる。そこから1枚を行列に加える。」
「他の誰かの最後尾を行列に加える。」

どう? 効果を読んだだけでワクワクしてくるでしょ? 筆者は何枚かチェックしてすぐに「これは面白いに違いない!」と確信した。

妖怪カードの効果以外にも、行列に並ぶ妖怪カードを一気に増やす方法がある。手札や行列で特定の条件が揃うと「進撃」と「大将召喚」が行えるようになるのだ。いずれも一気に行列が長くなることが多く、これによって大逆転が狙える。

▲手札に同じ色が3枚揃ったら……

▲「進撃」が発動し、即行列に並べることができる

「進撃」は手札3枚がすべて同じ色になったとき、その手札3枚を全部行列に加えることが可能で、「大将召喚」は行列に4色の妖怪カードが揃うことで、特別な大型カード「大将」が行列に加わる。大将はどれも強力なカードなので、まさに大逆転を狙えるというわけだ。

▲行列に4色揃うと「大将召喚」が発動し、場に2枚表示されている大将カードから1枚選んで行列に加える(大将カードの山札はプレイ人数によって異なる。4人プレイだと6枚)。一番後ろにある大将カードからまた4色揃えば、再び「大将召喚」に

効果が思い通りに決まるとサイコーに気持ちイイ!

プレイしてみて感じたのは、コンボが思いどおりに決まったときがとにかく気持ちがいい、という点だ。たとえば下の写真の場合だと、「座敷童」のカードで他プレイヤーの最後尾から1枚手札にもらい、そこで手札が同色3枚になったので「進撃」を実行、一気に3枚行列に加える。すると行列が4色になって「大将召喚」が発動し、さらにその大将カードの効果で捨て札から3枚行列に加える……となり、一気に8枚も自分の行列が伸びた。「進撃」も「大将召喚」もない普通の手番だと行列は1~2枚程度しか増えないので、こんなコンボができたらマジで大逆転だ。

▲行列が3枚だったところで、4枚目として「座敷童」をプレイ、これによって誰かの行列の最後尾から手札に加えることができる。これで手札が青3枚となり……

▲「進撃」「大将召喚」のコンボが発動し、この手番で行例が一気に8枚増えた

ただ、開幕から飛ばしすぎると他プレイヤーに狙われやすくなる。行列から妖怪カードを奪われるような効果を使われて、どんどん列が短くなったりもするから、全体の状況をよく見て手札を使っていこう。

確かにカード運はあるが、手札3枚をどう使って、いかに「進撃」や「大将召喚」を発動させていくかを考えるのがかなり楽しく、他では味わえないプレイ感だった。プレイ時間も15分程度なので、ゲーム会における最初の1本や、重ゲーの後に「ちょっと短いのをやりたい」なんてときにもよさそうだ。

ちなみに、これまでグランディングによるボードゲームは、『街コロ』の菅沼正夫氏が在籍する東京スタジオで開発されてきた。しかし今回の『妖怪バカスカ』は、京都スタジオの新人デザイナーが手がけたという。今年も多数の新作を控えているとのことなので、これからもグランディングのボードゲームには注目していきたいと思う。

■妖怪バカスカ
発売元:グランディング
デザイナー:尾崎彰俊
発売日:2024年5月10日(ゲームマーケット2024春で先行発売)
価格:2980円[税込] プレイ人数:2~5人
プレイ時間:約15~20分
対象年齢:10歳~

公式サイト:https://www.g-rounding.com/board-game/yokai-bakasuka/