ひとりで遊ぶ！ 自己へのあくなき挑戦！ ソロでプレイする1人用ボードゲーム10選

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ボードゲームのなかには、ソロ専用のものや、基本的に1人でプレイするために作られたものがあります。

1人でプレイするゲームの面白さは、自身の記録を更新していったり、困難なミッションをクリアして達成感が得られたりすること。つまり自己への挑戦です。多人数で遊ぶゲームとは面白さの質が違うため向き不向きはありますが、ハマれる人なら延々とプレイしてしまうことでしょう。

今回は、1人専用ゲームや1人用ルールがあるゲームのなかから、おすすめの10タイトルをご紹介します。

※五十音順に紹介しています。

オニリム

山札が尽きる前に8枚の扉を解錠して迷宮から脱出

迷宮からの脱出を目指すハンドマネジメントのカードゲーム。2人協力プレイもできますが、1人プレイも可能です。

プレイヤーは手札をプレイしつつ同じ色の扉カードと迷宮カードを揃えて扉を開けていき、8枚の扉を開けるとクリア。扉を開けきる前に山札が尽きると敗北です。マイナスの効果を持つ夢カードを引くとペナルティを受けてしまうため、いかにしてペナルティの影響を最小限に抑えていくかが腕の見せどころ。着々と近づいてくるゲームオーバーの足跡を聞きながらも、次々と扉を開けて進んでいく緊張感がたまりません。

ゲームには基本ルールに加えて拡張カードと7つの追加ルールが入っているため、シチュエーションや難易度を変えながら何度も遊ぶことができるのもうれしいポイント。シンプルなルールながら熱中度が高く、繰り返し何度も遊んでしまいます。

【オニリム 概要】
メーカー：ホビージャパン
プレイ人数：1～2人
対象年齢：10歳～
プレイ時間：約15分

クアント

増え続ける昆虫怪獣から欧州7都市をを守れ！

怪獣をテーマとした“KAIJU ON THE EARTH”シリーズのシーズン2の第1弾として発売されたタイトルです。植物型巨大怪獣“ユグドラサス”を退けた人類が新たに直面する脅威、増殖を続ける昆虫怪獣“クアント”。プレイヤーは軍事司令官として“クアント”からヨーロッパを守るための戦いに臨みます。

ゲームは手札を使って怪獣を倒したり、移動させたりしつつ進行。山札が3回尽きるまで都市を守ればプレイヤーの勝利です。“クアント”はゲームが進むにつれ増え、強化されていきます。どの都市の怪獣を優先して倒していくかの判断が非常にシビアで、プレイヤーは常に難しい決断を迫られるのです。

基本的にソロゲームとして開発されていますが、最大3名までの協力プレイも可能。プレイ時間が1時間を超える本格派で、歯応えを求めるソロプレイヤーにぜひ挑戦してもらいたい一作です。

【クアント 概要】
メーカー：アークライト
プレイ人数：1～3人
対象年齢：10歳～
プレイ時間：60分～

コーヒーロースター

袋の中の豆の状態を調整し、ベストな焙煎度のコーヒーを作ろう

コーヒーの焙煎士となり、狙った焙煎度のコーヒー豆に仕上げることを目指す、Saashi & Saashiによる1人専用ボードゲームです。

豆チップや水分チップを袋に入れ、袋の中のチップの状態をコントロールして改善していくバッグビルディングがシステムのキモ。22種のコーヒー豆にはさまざまな特性があり、煎り具合によって仕上がりが変わります。ただし、煎りすぎると焦げてしまうことも……。

焙煎が終わったら袋からチップを取り出し、カップテスト（テイスティング）。最高のコーヒーを作り上げることはできるでしょうか？　袋からチップを取り出す際のドキドキがたまりません。

おしゃれなテーマ（まさにフレーバー！）とコンポーネントも魅力。欧州や北米など海外でも発売され、人気を博した作品です。

【コーヒーロースター 概要】
メーカー：Saashi & Saashi
プレイ人数：1人用
対象年齢：12歳～
プレイ時間：～30分

シェフィ

かわいいひつじをひたすら増やして増やして増やしまくる！

山札から引いたカードの効果をうまく使いながら、ひつじを1000匹までひたすら増やしていくカードゲーム。山札を3回使い切って敵ひつじが1000匹になるまでに目標を達成すれば勝利です。

カードの効果はひつじを増やすもののほか、嵐や疫病、狼の出現といったアクシデントまでさまざま。強力な手札を使うタイミングや、自分が不利になるイベントをどう避けるかの判断が難しく、簡単に目標達成とはいきません。たとえ失敗しても、何度も繰り返しプレイしてしまう中毒性があります。

デザイナーは、先に紹介した『クアント』も手掛けたポーン氏。この作品で“ソロゲームの名手”として知られるようになりました。『シェフィ』も日本人デザイナーによる1人用のゲームとしてたびたびその名があがる名作です。

【シェフィ 概要】
メーカー：冒険企画局
プレイ人数：1人用
対象年齢：12歳～
プレイ時間：15分

ZENタイル


※画像はちゃがちゃがゲームズのサイトより

己の内面を見つめ直し、深淵を探る“自分再発見ツール”

ジャンルは“自分のココロととのえツール”。引いたチップに書かれた漢字一文字について、今日一日を振り返って対応する出来事を思い浮かべます。そして、一日の時間軸を表すボードの該当する時間にチップを置きます。これを10回行い、その日に起こったことを振り返るのです。

ゆっくりとその出来事を思い出して自分の“気持ち”や“心の動き”を見つめ直す。自分の内面と向き合うことで、気付きや発見があるかもしれません。

『ZENタイル』にゲーム性はほとんどありませんが、唯一無二の独特なプレイ感があります。たまには、心を落ち着かせてゆっくりと己の内面と向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【ZENタイル 概要】
メーカー：ちゃがちゃがゲームズ
プレイ人数：1人用
対象年齢：12歳～
プレイ時間：5分～

ソロキャンプ ポケット


キャンプメシを味わい、ギアを集めてアウトドアライフを楽しもう

1日半のソロキャンプを楽しむカードゲーム。山札を3回使い切るまでに手札の獲得や交換を繰り返してキャンプでいろいろなことを行ない、アウトドアライフを堪能しましょう。

カードには、メシ、ギアとアクティビティー、イベントがあり、獲得には時間ポイントを消費します。メシとギアを集めてアクティビティーを実行し、キャンパーポイントを獲得していくことが目的となります。

好きなキャンプ飯を食べ、お気に入りのアウトドアギアを集め……でも良いことばかりではありません。突然のゲリラ豪雨に見舞われたり、上司からの電話で水を差されたり。そんなアクシデントもキャンプの楽しみのうちなのかもしれません。

1日半が終わると、獲得したキャンパーポイントによりキャンパーランクが決まります。手札のマネジメントを行ないつつ、理想のキャンプを実現していくことにカタルシスを感じるゲームです。

また、JUGAME STUDIOは「ポケット・シリーズ」という1～2人用のシンプルなゲームを展開しており、本作が楽しめたならその他のポケット・シリーズもぜひチェックしてみてください。

【ソロキャンプ ポケット 概要】
メーカー：JUGAME STUDIO
プレイ人数：1人用
対象年齢：9歳～
プレイ時間：20分

頼りない魔法使い


※画像はTITANHEADSのBOOTHより

【大冒険】ポンコツ魔法使いと呼ばれる私ですが、仲間を集めて魔王テラを倒すことを目指してみる件

魔法使いとなって、魔王と対決するRPG風カードゲーム。ただし、プレイヤーが担うのは、唱えた魔法がきちんと発動するかどうか分からない、ちょっとへっぽこな魔法使いでした……。

本作は、マップ上にいる敵を魔法で倒していき、勇者や姫を救って仲間に加えたり、魔法のかけらを見つけて自身を強化したりしながら世界の果てにいる魔王テラを倒すことが目的となります。しかし、そこはポンコツ魔法使い。持っている魔法パーツから選んだもののどれかがランダムで発動するため、狙った魔法をきちんと唱えられるかどうかは運次第です。

ドット絵風のアートワークも楽しく、32枚のカードで壮大な（？）冒険を描き切る野心作。さらにショートゲームである倍速モードのルールも公開されています。短時間でサクッと遊べるシンプルなゲームながらも、ドラマが詰まった濃密なプレイが楽しめる一作です。

【頼りない魔法使い 概要】
メーカー：TITANHEADS
プレイ人数：1人用
対象年齢：10歳～
プレイ時間：15～25分

破宮のデクテット

※画像はヨフカシプロジェクトのサイトより

10人の生徒が奏でる命の詩！ドラマチックな物語をデッキ構築型レガシーゲームに落とし込んだ意欲作

『破宮のデクテット』は10人の生徒をひとりずつダンジョンに送り込み、三階層の最深部で待つボスを倒すことを目指すデッキ構築型のゲームです。

ゲームのシステムにレガシー要素が組み込まれており、生徒がひとりダンジョン内で倒れるごとに手札や武器、敵に新しいカードが加わります。そのため、同じダンジョンを攻略してもプレイするたびに様相が変わるのです。

また、同作の最大の特徴は、その物語性の高さ。設定とシナリオ原案は、アニメ『コードギアス反逆のルルーシュ』『機動戦士ガンダム水星の魔女』の大河内一楼氏が担当。生徒ひとりひとりに個別のストーリーが用意されているのですが、それは彼らが倒れた際に遺書として公開されることになります。生徒たちが戦いに臨む覚悟や、残していく家族、友に向けて送るメッセージが心を打ちます。

2人協力プレイも可能。ゲームデザインは『マグノリア』や『ボルカルス』で知られる上杉真人氏。ゲームの難度は高く、やり応えがある大作です。

【破宮のデクテット 概要】
メーカー：ヨフカシプロジェクト
プレイ人数：1～2人
対象年齢：10歳～
プレイ時間：30～100分

『破宮のデクテット』プレイレポート記事

【ソリティアチャレンジ】一人用プレイ企画第2回・つながる絆と命『破宮のデクテット』話題のデッキ構築レガシーゲームに挑戦！

メイズスケイプ


※画像はすごろくやのサイトより

空間を捻じ曲げて進路を切り開く！変化する迷宮に挑戦する次世代型迷路ゲーム

『メイズスケイプ』は、迷路シート上の道をスティックの先端でなぞって進み、出口を目指すゲームです。迷路シートは9辺の折り目が付いて折りたたまれており、縦や横に開いたり、閉じたりすると道が大きく変わって、それまで進めなかったところが開通していくのです。

予想もしなかったようなところから道が拓けたり、逆に行き止まりになってしまったりと、意外性のある展開が楽しめます。

『メイズスケイプ』は『不思議の迷宮』『ミノタウロスの謎』の2作が発売中。いずれも7冊の迷路シートブックが入っているため、何度も楽しめます。また、ただ迷路を抜けるだけでなく、「赤い旗を通り過ぎよ」「スイッチにたどり着いて灯台を起動せよ」といったクリア条件が設定された高難度クエストも用意されています。

【メイズスケイプ 概要】
プレイ人数：1人用
対象年齢：8歳～
プレイ時間：20分

ロビンソン漂流記


1人用ゲームの金字塔！孤島からの脱出を目指すロビンソンの冒険を描くデッキ構築カードゲーム

ゲーマー向けの高難度1人用ゲームとして必ず名があがるのが、この『ロビンソン漂流記』。デザインは緑のボックスでおなじみフリードマン・フリーゼです。

ゲームの目的は、孤島にひとり残されたロビンソンを帰還させること。カードデッキ構築型のゲームで、プレイヤーは人食い族や野獣といった災厄を突破することで強力な手札を加えていき、デッキの強化を図ります。ただし、時折バカになったり、衰弱してペナルティを受けたりすることも……。

また、ロビンソンの体力には限りがあり、災厄により傷つくとどんどん減少していきます。途中で倒れることなく山札を3度消化し、すべての災厄を乗り越えると、いよいよ最終決戦。2隻の海賊船に挑み、これをうち倒すと脱出に成功して勝利となるのです。

難易度は、レベル1からレベル4まで4段階が用意されています。最高レベルは腕自慢のゲーマーをもうならせる超高難度。果たしてあなたは災厄に打ち勝ってロビンソンを無事生還させることができるでしょうか？

【ロビンソン漂流記 概要】
プレイ人数：1人用
対象年齢：14歳～
プレイ時間：25分

いかがだったでしょうか。1人用のゲームは人を選ぶ部分はありますが、己への挑戦が好きなプレイヤーであれば、黙々と、そして延々とプレイすることができるでしょう。

ボードゲームを1人で遊ぶことに抵抗を感じる人もいるはず。そんな人には、1人でもプレイ可能な多人数用のゲームがおすすめです。本来多人数用であっても、1人用ルールが付いているゲームはたくさんあります。1人で遊ぶことでルールやプレイングをより深く理解することができるので、このようなゲームを持っていたらぜひ1人でプレイしてみてください。新たな楽しさを感じることができるはずです。

そして、ソロプレイの楽しさに目覚めたのであれば、ぜひとも今回紹介しているような1人専用ゲームに挑戦してみてください。特に高難度のタイトルをクリアしたときの爽快感、達成感は格別なものがあるので、ぜひともその快感を味わってほしいと思います。

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