4月19日は、地図の日です。
日本で初めての正確な日本地図を作った伊能忠敬が、国土測量のために江戸を出発したのが1800年4月19日なので制定されました。その日から16年にわたって歩き、日本中を測量して「大日本沿海輿地全図」を完成させました。まさに、千里の道も一歩からですね。
という事で、地図を作るボードゲームを7タイトル紹介します。
カートグラファー
〈カートグラファー/1〜100人/10歳〜/30分〉
地図製作者になって、一番良い地図を作る紙ペンゲーム。
カードを1枚めくったら、カードに書いてある地形を全員同時に自分のシートに書き込みます。4つの季節ごとに得点の条件に照らし合わせて、得点計算をします。春夏秋冬4つの季節の点数を合計して、最も点数の高い人が勝利となります。
ゲームの設定としては地図製作ですが、やることはパズルっぽいですね。紙ペンゲームは1人用ゲームを複数人が同時にプレイしているだけという物も多いですが、モンスターが出ると隣の人のシートにモンスターを書き込むことになるので、みんなでワイワイ言いながら楽しむアイデアがあります。
カルカソンヌ
〈カルカソンヌ/2〜5人/8歳〜/45分〉
地形タイルを並べ、自分のコマを配置して得点を稼ぐタイル配置ゲーム。
自分の手番では、地形タイルを1枚めくって、すでに置かれている地形タイルに繋がるように置きます。そして置いた地形タイルの上に自分のコマを配置します。道や都市が完成すると得点が入ります。地形タイルが無くなった時に点数が一番高い人の勝ちです。
フランスの城塞都市カルカソンヌを舞台にしたタイル配置ゲームの名作。ゲームが始まる前は何もなかったテーブル上に、今回だけのカルカソンヌの地図が完成するのでしっかり遊んだ満足感があります。
フォグサイト
〈フォグサイト/2〜4人/10歳〜/30分〉
迷宮から脱出を目指す探検家vs脱出を阻む遺跡の非対称対戦ゲーム。
1人が遺跡役になり、残りの人が探検家になります。遺跡役が、衝立の中で見えないように5×5の迷宮を作ったらゲームスタート。探検家はどこいるのかも分からない状態でゲームが始まります。迷宮を進んだり壁にぶつかったりを繰り返して、遺跡役が作った迷宮の地図を完成させていきます。探検家は相談しながらゲームを進め、全員が同じマスに集まったと思えば脱出宣言をします。全員同じマスに集まっていれば脱出成功で探検家の勝利、全員が同じマスにいなくて脱出失敗か時間切れで遺跡役の勝利となります。
遺跡役は迷宮を作る楽しみ、探検家はみんなで話し合って迷宮の地図を作っていく楽しみがあります。元々は同人ゲームで入手困難でしたが、アークライトからリメイクされて一般流通されています。しかも、透明シートが付いて遊びやすくなりました。
アニュビスの仮面
〈アニュビスの仮面/2〜7人/10歳〜/30分〉
VRゴーグルをつけて遺跡の中の映像を見て、他の人に言葉で伝えて迷宮の地図を作る協力ゲーム。
専用アプリをインストールしたスマホを仮面にセットしたらゲームスタート。1人が仮面を被って、遺跡の中の迷宮の映像を1分間見ます。それを見てない人達に言葉で伝えて、みんなでタイルで迷宮の地図を作ります。規定の回数で迷宮の地図を完成させ、王の間にたどり着いたら目標達成です。
VRとボードゲームが融合している変わり種のゲームです。仲間に何かを伝えるという協力ゲームは沢山ありますが、1人だけがVRの映像を見てその道順を伝達するというのはかなり珍しい内容ですね。伝達の原点みたいなゲームです。ちょっとスケールが大きくなった、シリーズ第2弾の『モニャイの仮面』もあります。
ダンジョンインメモリー
〈ダンジョンインメモリー/1〜5人/10歳〜/10分〉
出された通路タイルを繋げて、行き止まりを指摘するメモリーゲーム。
手札から通路カードを1枚出して、ダンジョンを作っていきます。ただし、通路カードは横に並べるのではなく上に重ねて置きます。頭の中で通路カードを繋げてダンジョンを作っていきます。なので、見た目的には通路カードが重なって置かれているだけのゲームです。通路カードが出されたとき、ダンジョンが破綻したと思ったらロスト宣言をします。全員がロスト宣言をしたら、重ねた通路カードを1枚ずつ並べて誰のロスト宣言が正しいか確認します。
シンプルに記憶力を競うゲームです。正解発表の時にダンジョンの地図が出来上がっていくのが、自分の記憶とのすり合わせをしているようで面白いですね。
チャーティー
〈チャーティー/2人/8歳〜/15分〉
陸か海のどちらかを担当して、担当の面積がより広い地図を作る2人専用タイル配置ゲーム。
陸と海が描かれた古地図のタイル9枚だけを使って遊びます。コンパスが描かれたカードを真ん中に置いて、残りのタイルは裏向きにして重ね一番上のタイルだけを表向きにしたらゲームスタート。自分の手番ではタイル1枚を好きな位置に配置するか、すでに配置されたタイルを90°回転させるかの2択。タイルの回転はお互いが繰り返して行うと千日手でゲームが終わらなくなるので、2人が連続で90°回転させたら次はタイルを置くことになります。これを繰り返してタイルが3×3で9枚置かれた時に、自分が担当の面積が一番広く繋がっているタイル枚数を比べます。枚数が多い方が勝利。もし同じ枚数なら、最後にタイルを置いた方が負けとなります。
非常に地味でデザイン的にも渋いゲームですが、短時間で面白い2人ゲームとして名前が挙がるライナー・クニツィアの作品です。
チャーティー(chartae)
二人用タイル配置ゲーム。海と陸派閥で対決。
手番では山札のタイルを置くか、既に置かれたタイルを90°回転させるかを行う。
3×3に並べた時に海と山で より多く繋がってる方が勝ち。
山札は公開、回転行動も連続でできないなどジレンマがある。クニツィアことクニやんの作品。 pic.twitter.com/qbzwkZ54AL
— うるおいちゃん@ボドゲ動画 投稿 (@uruoi_chan) February 22, 2020
お邪魔者
〈お邪魔者/3〜10人/8歳〜/30分〉
金鉱掘り側は金塊まで道を繋げ、お邪魔者はそれを阻止する正体隠匿ゲーム。
役割カードを配って、各々が金鉱掘りかお邪魔者かを確認したらゲームスタート。金鉱掘りは、手札から道が書いてあるカードを出して金塊があるゴールまで繋げるのが目的です。お邪魔者は、それが失敗するように邪魔をします。信用してた人がゴールに近付いたところで急に逆の方に道を曲げるカードを置いてお邪魔者だと判明したり、お邪魔者だとバレてからは道具を壊してきたり……。分かりやすくて盛り上がる正体隠匿ゲームです。
スタート地点から金塊までの地図が、みんなで力を合わせて少しずつ出来上がるのも楽しいですね。
いかがでしたでしょうか。地図を描いたり作ったりするのはロマンですよ。それをゲームの中で擬似体験出来るので、一度は遊んで欲しいものばかりです。