猫が大好きな人はたくさんいると思います。猫をテーマにしたボードゲームもたくさんリリースされており、BROADでも特集記事がありました。
猫の日記念。猫も一緒に遊びたい?ネコをテーマにしたボードゲーム13選
この記事は2022年のもので、それ以降にも数多くの“猫ゲー”が発売されています。今回は、過去2年間以内に発売された比較的新しい猫のボードゲームをご紹介しましょう。
※五十音順に紹介しています。
かさねっこ
カラフルな猫型の積み木をスピード勝負で積み上げよう!
5色の猫の積み木を、お題カードの正解イラストに従って積み上げていくゲーム。合図でスタートし、いちばん早く完成させた人がポイントを獲得するという単純明快なルールで、誰でも遊べるパーティーゲームです。
いちばん早く積んだ人は「ニャー!」とコール。ただし、お題の正解イラストに描かれた猫の積み木はさまざまな向きと組み合わせとなっており、急いで積み上げていると意外と間違っていたりして……。誰かに間違いを指摘されるとやり直しになってしまいます。
猫の積み木がとてもカラフルでポップ。ゲームとしてはもちろん、ただ積み上げて置いておくだけでキュートなインテリアにもなる、“映え”にも優れたタイトルです。
これが私の「かさねっこ」!ネコを重ねる僕たち私たち!幾度となくネコを伸ばしてみたり早撮りしてみたりアブストしてみたりしてきたが今度はネコを重ねたお題通りにネコを重ねてできたらニャーと言う結構バランスちゃんと取らないといけなくてむずいネコは液体頭溶ける味ついてて美味しいです面白い! pic.twitter.com/ltLg044cAl
— やぎのの幸せな日常 (@Hai_yagi) October 1, 2024
【かさねっこ 概要】
メーカー:JELLY JELLY GAMES
プレイ人数:2~8人
対象年齢:6歳~
プレイ時間:~30分
キャットと塔
ドキドキのバランスゲーム~星になったお母さんに会いに行く子猫の冒険
みんなで協力しながら傾きがバラバラの階層をうまく積み上げて高い塔を作り、黒猫のコマを登らせていくバランスゲームです。
プレイヤーは公開された手番カードのうち1枚を選び、カベやユカのパーツ、もしくはナカマのコマを塔に乗せて、高く積み上げていきます。このとき、条件を満たしていれば主人公猫・トトのコマをより高い層に移動させられます。こうしてトトを最上階まで連れていくことができれば大成功。最大階層数は、なんと20階! ここまで積み上げるとかなりの高さになるのですが、達成は非常に難しいでしょう。
本作には“星になったお母さん猫に会うため、高い塔の頂上を目指す子猫トトと仲間たちの冒険”というとてもリリカルで切ないフレーバーが付いており、登った高さによって変化する物語の続きとイラストも用意されています。
みんなで力を合わせる協力型で、優しい世界観と立体的なコンポーネントが楽しい一作。グラグラでドキドキ、スリル満点のプレイ感はぜひとも体験してみてほしいところ。お子さんを含めた家族でプレイしたり、友達同士で遊ぶのもオススメです。
なお、本作は2025年2月現在品薄となっていますが、3月下旬に再版が決定しています。
キャットと塔
ゴロニャの黒ネコトトがお母さんに会う為塔を登っていく協力ゲー 条件に合うように仲間のネコを配置する事によってトトが上の階にに上がっていく。段を作るには柱の上に回数タイルを置く必要があるのだけど柱毎に高さが違うので左右で傾きどんどん不安定になってくる。ここが面白い所やね pic.twitter.com/Tnx2vEfvjG— 経経経経経経 (@QGYtnBtSPS2dar2) November 8, 2024
【キャットと塔 概要】
メーカー:アークライト
プレイ人数:1~5人
対象年齢:6歳~
プレイ時間:~30分
ギャラクシーねこのばし
猫を集めてどんどん伸ばそう! UFOがやってきて連れ去られることも……?
頭・お尻と胴体のカードが用意された4種類の猫カードを集め、ひたすら長く伸ばしていくことに挑戦するカードゲーム。デザイナーは多作で知られるライナー・クニツィアです。
プレイヤーはカードを一枚引き、自分を含めた誰かの前に置きます。猫のカードは頭&お尻のカードと、胴体のカードの2種があり、同じ種類の猫は頭&お尻を2枚を組み合わせることで完成した猫となって、場から除くことができます。また、頭&お尻のカードに胴体のカードを付けて伸ばすことも可能。全員の前に3組の列ができたらラウンド終了です。
ラウンド終了時には、なぜかUFOが来襲してアブダクション発生! 不幸な猫を連れ去ります。猫カードにはそれぞれUFOのアイコンが記載されているのですが、並んだカードのUFOアイコンの数がもっとも多いプレイヤーの猫はすべて没収となってしまうのです。これを山札がなくなるまで繰り返し、最終的に完成した猫と胴体の組み合わせの枚数によって得点を獲得。最多得点者が優勝となります。このとき、猫の頭&お尻2枚に対して同種の猫の胴体は何枚でも組み合わせられるので、ひたすら長く伸ばしていくことで高得点が得られます。
UFOアイコンが多いカードを他人に押し付けたり、手札を守ってくれる“お助け猫”を獲得してUFOを避けたりといった戦略性もありますが、全員が並んだカードを左隣に渡すイベントが何度も発生するなど、運要素が強め。あまり深く考えず、みんなでワイワイ楽しむのに適したゲームです。
ギャラクシーねこのばし。もうね、ゲームが面白いとかそういうんじゃなくて、なぜかみんなで長〜〜いネコを作るってテーマがわけわからんくて最高だ!手札はなく、手番で山札から一枚カード引いて自分の前に置くか他プレイヤーに押し付けるかする。→ pic.twitter.com/YaKy1tENII
— ぽん (@pon_pukupon) April 13, 2022
【ギャラクシーねこのばし 概要】
メーカー:スタジオムンディ
プレイ人数:2~6人
対象年齢:9歳~
プレイ時間:10~20分
京都の猫
古都を舞台に繰り広げられるノラネコバトル! かわいすぎる猫のコマに注目
京都の街に住む猫たちの暮らしと成長を追ったゲームです。猫たちは、すばやさ、友情、強さ、狩りの4つの能力を持ち、それぞれの能力が対応する試練に挑みながら勝利点となるメダルを集めていきます。5枚以上のメダルを早く集めたプレイヤーが勝利です。
ボード上にあるエリアには試練のトークンが置かれており、そのエリアに移動すると挑戦が可能。試練は「木に登る」「狩りに成功する」「友達を作る」「ケンカに勝つ」といったさまざまなものがあって、対応する能力と難度を比べてダイスを振り、成功判定をします。成功して任務を達成すれば勝利点を獲得、失敗すると対応する能力値がひとつ上昇。失敗しても能力が上がるため、何度か失敗したとしてもいつかは成功できるようになるのです。
本作には7つのシナリオが用意されており、シナリオごとに特別なルールや登場キャラクターが追加されます。番犬と友達になったり、構ってくれる優しい小学生と遊んだり、縄張り争いに巻き込まれたり……と、シナリオごとのストーリーも楽しく、何度でも楽しむことができます。
そして本作の最大の魅力は、美しく豪華なコンポーネント。柔らかい色使いのボードや箱、トークン類に加え、ネコの人形をコマとして使用するのですが、これがバツグンにかわいい! ゲームは早取りや他プレイヤーへの攻撃など、ややインタラクション要素が強めなのですが、魅力的なコンポーネントは普段あまりボードゲームをやらない層や、子どもに受け入れてもらえるのではないでしょうか。
京都のネコ
コンポーネントこんなに凝ってるのにゲーム感は超軽いの、アートワークの可愛さに惹かれたライトゲーマーにもイージーに進められて非常によい
つか、ネコ可愛すぎてずっと幸せやろ、これ pic.twitter.com/ogygKWvoks— Uttiy@下手の横好きボードゲーマー (@konakazawa) October 27, 2024
【京都の猫 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:30~60分
ネゴ
※写真は『ネゴ』のプレスリリースより
黒猫vs白猫の縄張り争い! おしくらまんじゅうの勝者はどちら?
白と黒の猫のコマを交互に置き、自分の色のコマで囲った場所が領土となる、囲碁テイストの陣取りゲーム。使用するゲームボードは8×8の盤面で、配置する猫のコマは2~4マスぶんの大きさを持っています。
猫のコマは「恐れ多いのでボスを視界に入れない」「(ケンカになってしまうため)猫同士の目が合わないように置かなくてはならない」「盤の端に顔をつけることはできない」といったように、配置の際に猫の習性に拠ったルールがあります。このルールを守りつつ、うまくマスを囲むようにしながらネコのコマを置いて領地を確保していくわけです。
2人対戦型で、運要素がない“アブストラクト”タイプのガチなゲームですが、特筆すべきなのは猫のコマのかわいさでしょう。お互い12個ずつ持つの猫のコマは、2マスぶんの小さな猫から、4マスぶんの長く伸びた猫、ボス猫などいろいろな猫がおり、サイズ、姿勢、顔の向きがコマごとに違っているのです。ボードを埋め尽くすように猫のコマがぎっちりと置かれたさまは、さながら猫がおしくらまんじゅうをしているようで、猫好きなら見ているだけでニンマリとしてしまうはず。
猫のコマは石膏製で、ひとつひとつが職人による手作り。その質感は独特で、ほかのボードゲームのコマにはないもの。オブジェとして飾っておくこともできる、フォトジェニックなボードゲームです。
ネコ➕囲碁🟰ネゴ!
いろんなポーズの白ネコ、黒ネコを狭すぎる盤面にぎゅうぎゅうに押し込むゲームだッ!
ネコ達には細かなルールがあるッ!一筋縄では行かないッ!
それを守りながら遊ぶと、勝敗がつき、いい感じのネコの集会みたいな盤面が出来上がる!!
それを愛でる!!!
これがネゴの真髄だッ!! pic.twitter.com/Ct1MwFdKi3— タンサンあさと (@tansanasa) August 11, 2023
【ネゴ 概要】
メーカー:+d(プラスディー)
プレイ人数:2人
対象年齢:5歳~
プレイ時間:10~30分
猫島
イタズラするネコをあしらいつつ、電柱を倒さないようにしながら電線を引こう
猫だらけの島として有名な“猫島”の4つの地区に電柱を立て、電線で繋げていくバランスゲーム。
プレイヤーは手番にダイスを振り、4エリアに分かれたボードのどこかに電柱を設置します。次に袋からキューブを引いて対応する色の電線(ひも)を繋げて電柱をもう1本設置。このとき、引いたキューブによっては電柱の設置後に“お邪魔猫”のコマを電線にぶら下げなければなりません。ただし、ネコは地面やほかの電線に触れると感電してしまうため、ぶら下げる場所には気を使う必要があります。
こうして手番順に電柱と電線、猫を置いていくとどんどん島の空きスペースが減り、電線が交錯して次第に電柱の設置場所がなくなっていきます。誰かが電柱を倒してしまったらゲーム終了です。
ボードに柱を立ててひもを通していくアクション的要素と立体的な外観が楽しく、なんともユルい猫たちの姿も色どりを添えます。通常の対戦ルールのほか、2人1組でチームを組んで戦うタッグモードも用意されており、最大8人までプレイ可能。老若男女が楽しめる、パーティーゲームとしても遊べるタイトルです。
ネコ島というボドゲ。
島に電柱を立ててインフラを整えるバランスゲーム。
イタズラネコが邪魔してきます。 pic.twitter.com/2rTsnPcQGF— 谷口 菜津子 (@nco0707) July 14, 2024
【ネコ島 概要】
メーカー:ホビージャパン
プレイ人数:1~5人
対象年齢:7歳~
プレイ時間:約15分
ねこポーカー
あつめて、にがして、まわして、ニャーン! 枚数ごとに決められた役を狙う新感覚カードゲーム
AからGのアルファベットが描かれた猫のカードを集め、決められた役を作るカードゲーム。デザイナーは2024年フランス年間ゲーム大賞受賞作『ナナ』(海外版名『TRIO』)で知られる宮野華也氏です。
プレイヤーは手札5枚を持ってスタート。手番では、手札を1枚捨てるか、山札もしくはほかのプレイヤーの捨て札のいちばん上にあるカードを引くかのどちらかを行います。Aの札が捨てられた場合は、全員が手札のなかから1枚を左隣のプレイヤーに渡します。手札が決められた役の組み合わせになった状態で次の自分の手番が回ってきたら「ニャーン!」と宣言して勝利。ゲームは2本先取で行われます。
このゲームの役は手札の枚数ごとに決められており、2枚の役から7枚の役までが設定されています。手札を捨てたり引いたりしながらうまく枚数を調節し、狙った役を完成させなければなりません。手札を何枚にするか、どの役を目指すか。ほかのプレイヤーの動向にも目を向け、相手が欲しがっていそうなカードを捨てなかったり、役を完成させていそうな人がいるならAの札を出すなどして妨害することも。
1回のプレイは15分前後。シンプルなルールと少ないカード枚数でありながら、読みと勘、そして運が求められる、高いゲーム性を持つ一作です。
『ねこポーカー』
可愛いネコが描かれたカードでポーカー的な事をしようぜ!どんな役でも完成できれば勝ち!
…なんですがカードが種類ごとに枚数極端に違う為、2枚役が簡単という話でもなく場読みと妨害が唸りを上げるゲームになっております。 pic.twitter.com/cm91Ch2Y43— 磨伸映一郎 (@eiitirou) January 29, 2024
【ねこポーカー 概要】
メーカー:Mob+
プレイ人数:2~4人
対象年齢:6歳~
プレイ時間:~30分
まねきねこれくしょん
こたつを挟んでネコたちが激突!
3つのバトルフィールド(こたつ)に3枚のカードを送り込み、ポーカーのような役を作って勝敗を競うゲーム。
プレイヤーは手番に手札から1枚もしくは2枚のネコカードを“こたつボード”に出していき、全員が3枚ずつ出し終わったところから勝敗を判定。3台あるこたつボード上には、それぞれ2個ずつざぶとんに乗った猫のコマが置かれており、出した手札の3枚に猫コマを加えて役を作ります。強い役を作ったプレイヤーの上位2名が、こたつボード上の猫のコマとざぶとんをゲット。ゲーム終了時に、集めた猫コマの色の組み合わせによるセットコレクションや、ざぶとんの数によって獲得した得点がもっとも高いプレイヤーが勝者となります。
カードと猫コマは全6色。出した札は同色の猫が多いほうが強く、さらに“ネコハウス”“2ネコンビ”のように組み合わせによって特殊な役ができることも。こたつボード上の猫コマの色をうまく利用して役を作ることが勝利のカギとなります。ただし、黒いネコは取るとマイナス点になってしまうため、あえて勝利を避ける場面もあります。
デザイナーは、『ギャラクシーねこのばし』と同じくライナー・クニツィア。組み立て式の立体こたつボードと、その上のざぶとんに乗った猫の木駒がかわいくて、見ているだけで癒されます。一方で、ゲームのほうはかなり熱い勝負が展開。3つのバトルフィールドのどこで勝負してどこを捨てるか、といった選択は、同じクニツィア作の『バトルライン』を彷彿とさせます。楽しいコンポーネントとシビアな戦いが両立した佳作です。
まねきねこれくしょん、ゲームたのしくコンポーネントかわいくですごくいいゲームです。おすすめです。(*‘ω‘*) pic.twitter.com/0HTElrLypi
— 桜葉星菜。🎲Seina. Sakuraba (@senappa) February 20, 2025
【まねきねこれくしょん 概要】
メーカー:スタジオムンディ
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:~30分
いかがだったでしょうか。日本人の多くは猫が大好きで、猫のゲームもたくさん出版されているのですが、それに負けず劣らず世界でも“猫ゲー”がどんどん出ています。いずれもイラストやコマなどのコンポーネントに力が入っており、かわいい猫たちの姿は見ているだけでも楽しくなってくることうけあいです。
今後も、日本、そして世界で新しい猫ゲーが続々登場してくるはず。我らニャンコを愛する人類は、期待しながら次の“猫ゲー”との出会いを待つことにしましょう。