クロスワードの日に遊びたい、クロスワードをベースにしたボードゲーム6選

9月6日は、クロスワードの日です。

日付が「ク(9)ロ(6)スワード」と読める語呂合わせから、月刊クロスワードハウスを発行していた廣済堂出版が1992年に制定しました。これはあくまでも日本だけの記念日です。

世界的には、1913年12月21日に世界初のクロスワードパズルが新聞の日曜版の付録に掲載されたので、12月21日がクロスワードの日に制定されています。

世界で最初のクロスワードパズルを作ったのは新聞記者のアーサー・ウィン。クリスマス企画だったからか「ワードクロス」と十字架という単語が入ったタイトルで掲載され、年明けには「クロスワード」と名前を変更。1921年までアーサー・ウィンがそのコーナーを担当していました。クロスワードの著作権や商標の提案をするも新聞社からは認められなかったと言われています。

ルールの説明不要で、見ただけでマスを埋めたくなるクロスワードパズル。誰でも一度は解いたことがあるはずです。というわけで、クロスワードパズルをテーマにしたボードゲームを6タイトル紹介します。

クロ密

〈クロ密/2〜6人/8歳〜/30分〉

専用シートに言葉を書いて得点を稼ぐ紙ペンゲーム。

全員に違う色のペンと専用シート1枚を配り、テーマが書かれたカード6枚を並べたらゲームスタート。サイコロを振ってテーマを決定したら、テーマに沿った言葉をいち早く言います。誰かがいち早く言った言葉を配られたペンでシートに書きます。すでに書かれた文字に重なるように書くことも可能です。全員が記入したら、専用シートを隣の人に渡します。これを繰り返して、言葉を書けなくなった人がいたらゲーム終了。得点計算をして得点が高い人の勝ちです。

得点計算がややこしいゲームですが、基本的には自分の色の文字が少なければ勝利となります。例えば手元の専用シートに「かん」の文字が並んでいたとして、テーマが食べ物なら「みかん!」といち早く言えば、「み」の1文字だけを書いて「みかん」にすることで、自分の色の文字を出来るだけ少なくしていきます。なるべく密に文字を書いていくクロスワードなので、クロ密なんでしょう。かなり頭を使う感じですが、軽く遊べる面白い紙ペンゲームです。アプリで出たらヒットしそう。

クロスウォーズ

〈クロスウォーズ/2〜5人/14歳〜/30分〉

相手より先に全てのマスに文字を記入する対戦型クロスワードゲーム。

2チームに分かれて、解答用紙と問題カードを受け取ったらゲームスタート。自分の出番では、指定したマスの文字を質問する、指定した列の言葉のヒントを質問する、指定した列の言葉を答えるの3択です。これを交互に繰り返して、先に全てのマスを埋めた方が勝ちです。

問題カードというのが、相手チームの答えになります。交互にヒントを訊いたり、答えが合ってるかを確認したり、クロスワードを対戦方式にしたゲームです。答えの言葉を知らないとヒントも出せなくて、問題カードによっては難しいのもあって公平ではありませんが、相手より先にクロスワードを埋めるというありそうでなかった内容になっています。

ランクロ〜ランダムクロスワード〜

〈ランクロ〜ランダムクロスワード〜/1〜8人/10歳〜/5分〉

制限時間内にクロスワードを完成させる協力ゲーム。

タイマーで時間を計ったらゲームスタート。テーマカードをめくってサイコロを振り、出目によってテーマを決定します。マスが書かれたカードを並べて、テーマに沿った言葉を1列ピッタリ埋まるようにカードに記入します。全員で相談して構いません。3分経ったら1ラウンド終了で、全てのマスを埋めたら目標達成。カードを増やして次のラウンドに挑戦します。

テーマと文字数だけでクロスワードが成立する驚き、制限時間を設けるだけでクロスワードが協力ゲームになるという発明。隠れた佳作です。

蛇十字

〈蛇十字/2人or4人/10歳〜/20分〉

ボードに文字を書いて得点を稼ぐエリアマジョリティゲーム。

全員に違う色のペンを配り、『ボブジテン』のカードを9枚配って山札にしたらゲームスタート。自分の手番では、山札からカードを2枚引いて、どちらかのカードに書かれた単語をボードに自分のペンで記入します。次からは自分が書いた字の1文字に重なるように書いていきます。他の人の文字と重なったら、自分の色に書き換えます。使ったカードは捨てて山札からカード1枚を引きます。これを全員で繰り返して、山札がなくなったらゲーム終了。色付きエリアに書いた文字は1文字1点、他の列は文字数が多い人が列ごとに3点で計算して得点が高い人の勝ち。

ワードゲーム『ボブジテン』を使った新しいゲームを作ろうというボブキカクで作られたゲームです。全員で1つのボードに言葉を書き込んで陣取り争いをするのが画期的で、クロスワードの可能性と新しい形の発見と言えるでしょう。

ことばのカードゲーム もじぴったん

〈ことばのカードゲーム もじぴったん/3歳〜〉

配られたカードをいち早くなくすワードゲーム。

ひらがな1文字が書かれたカード10枚を全員に配り、ボードの上にカード2枚を置いたらゲームスタート。自分の手番では、右方向か下方向に言葉が出来るようにカードを置きます。カードは一度に何枚でも出せます。これを繰り返して、いち早くカードがなくなった人の勝ちです。

名作テレビゲームのボードゲーム版です。元々のテレビゲームでは適当に文字を置いても知らない言葉を教えてくれる面白さがありますが、カードを使ったこのゲームでは遊んでいる人達で判断しなければいけません。言葉を覚えたての子供向けのゲームかも知れませんね。大人同士でもゆる〜く楽しめます。

かなコロン

〈かなコロン/1〜4人/8歳〜/10分〉

かなキューブを並べて得点を稼ぐワードゲーム。

ひらがなが書かれた6面サイコロ(かなキューブ)を1つ振って、場に置いたらゲームスタート。自分の手番では、かなキューブを1つ振って出た文字を言葉が出来るように置きます。2文字なら1点、3文字なら2点、4文字なら4点と長い言葉を作れば高得点です。言葉を作れなければパスになります。これを繰り返して、規定得点に達した人の勝ちです。

ひらがなを置いて言葉を作るゲームなので、上記の『ことばのカードゲーム もじぴったん』に似てます。しかしサイコロを振る楽しさ、長い言葉を作れば高得点というルール、これだけで一気に面白くなりますね。


クロスワードパズルがすでに面白いシステムなので、それをベースにしたゲームが面白いのは当然かも知れませんね。入手困難なボードゲームが多いですが、機会があれば是非。