JELLY JELLY STOREオープンから1ヶ月。どんな状況なのか店長にインタビュー!

2021年11月1日に東京・池袋にボードゲーム販売店がオープンしました。その名もJELLY JELLY STORE。

開店から1ヶ月経ってどんな状況なのか、店長に1時間もお話を伺ってきました!こんなにいろんなこと質問したメディアは他にないでしょうね。最後にはお得な情報も入手したので是非。

 

店内には590種類のゲーム

ーーまずはここは何の店なんですか?

店長「ボードゲーム販売専門店です」

ーーボードゲームカフェのJELLY JELLY CAFEがありますけど何が違うんですか?

店長「JELLY JELLY CAFEでも元からちょこちょこゲームは販売してたんですけど」

ーーカウンターで少しだけ売ってますよね。

店長「 JELLY JELLY CAFEの方でも販売の需要が高まってるんです。もっと欲しい、もっと見たい…というお客様の声も結構ありまして。元々通販サイトはあったんですけど、スタッフに面白ポイントを聞いたり、サンプルに触れたりと、実店舗ならではの買い方ができるということでオープンすることになりました。」

ーーここにはボードゲームは何種類置いてあるんですか?

店長「590種類くらい……」

ーー590!!そんなに…。

店長「開店時に500種類あって、今は590くらいに増えましたね」

 

壁一面にボードゲームを敷き詰めたい

ーーパッと見で感じるのは内装キレイですよね。従来のボードゲームショップにはなかった感じのお店と言うか。

店長「ボードゲームを知らない人にとってはマニアックな趣味というイメージもあると思うんですけど、カフェみたいな外観で入って頂いて、こんなに種類あるんだ!とかオシャレで若い人達の趣味なんだと思ってもらいたいです」

ーー池袋駅からも近いしボードゲームに詳しくない人がフラッと入店しそう。

店長「40番出口から徒歩30秒です!隣のパチンコ屋さんのところの出口なんですけど、そこからすぐですね」

ーーこんな駅近でボードゲーム買える店って貴重ですよ。ちなみに内装は店長のデザインなんですか?

店長「いや、棚とか店内に置いてある脚立などのアンティークは代表の白坂さんがやってくれて。どんなゲームをどう配置するかとかは僕が」

ーーゲーム選びも配置も1人で?

店長「そうですね僕が1人で発注して並べてます。店内見て『凄い!写真撮っていいですか〜』とかメッチャ言われるので、ひとまずは完成形かなぁと」

ーー天井も高くてインパクトありますよね。確かに写真撮りたくなる。でも上の方のボードゲーム取れます?

店長「上の方に置いてあるゲームは下にも置いてるので脚立は使わないようにしてますね」

ーーディスプレイとして上の方にボードゲームがあると?

店長「そうですね。詳しいお客さんに『海外のボードゲーム屋さんっぽい』とちょこちょこ言われます。こういう背が高い棚だそうです」

ーー白坂さんが海外のボードゲーム屋さんっぽい感じにしたいと思ってたんですかね?

店長「白坂さんは壁一面にボードゲームを敷き詰めたいとは言ってて。例えば、すごろくやさんだと棚は低くてオレンジが基調の暖かい感じですけど、ここはシックな色合いで隠れ家チックと言うか。ギュッと詰まっててガガーっと並んでればもっとオシャレに見えるかなと」

ーー確かに日本だと店内を魅せるってボードゲーム販売店ってありそうでなかったのかなぁ。すごろくやも凝った内装ではあるけど、可愛い感じですよね。ここみたいに棚を高くして迫力あるわけじゃないですもんね。

店長「店全体を見て欲しいってのもあってポップは出来るだけ減らしてるんですよ。手前の展示は近いのでポップがあるんですけど」

ーーホントだ!下の方は説明書きあるけど、棚に置いてあるゲームは全くポップが無い!

店長「なので、気になるゲームはガンガン話し掛けて訊いて欲しいです」

ーー590種類全部イケます?

店長「自分で発注してるんで大体は説明大丈夫です」

 

季節ごとに変わる飾り付け

ーーあと、壁!これはクリスマスバージョン?

店長「先週届いたんですよ。壁だけじゃなくガラスもクリスマスとか雪の結晶になってます」

ーー季節ごとに飾り付けを見に来たくなりますね。年明けは正月っぽいとか変わる訳ですよね?

店長「まだ考えてない……かな。大変ですけど、そうですね」

 

店長はゲームデザイナー

ーーで、店長は何者なんですか?

店長「店長の飯田です。元々はJELLY JELLY CAFEの渋谷2号店と秋葉原店で、どちらもオープンスタッフとして働いてました」

ーー何故このJELLY JELLY STOREの店長になったんですか?

店長「そのバイトを2年くらいやってる時に、ずっと店長を志望していまして。渋谷2号店の店長から『JELLY JELLY STOREがオープンするみたいだけど、どう?』って声を掛けて頂いて『やります』と」

ーーあとボードゲームも作ってますよね?

店長「よくご存知で。この『キャッチ・ザ・ボマー』作りました」

ーー宣伝しときましょう!

店長「大丈夫です、あと残り1個で結構売れてるので…。また仕入れなきゃ」

ーーじゃ触れずに…。オープンして1ヶ月。売り上げ的はいかがですか?

店長「んまぁ〜…ぼちぼち。僕はもうちょっといけるのかなと思ってましたけど」

ーー客層はどうですか?どんな人が来店してるんですか?

店長「客層は本当にバラバラで。平日と土日、昼と夜で全然違うのでいろんな人が来てくれてます。平日の夜はスーツ着たサラリーマンっぽい方が仕事帰りに1人で…とか、土日はカップルとか家族連れが多いですね」

ーー池袋だとジェリカフェが2店舗ありますよね。そこで遊んだ帰りにここ寄るみたいな人もいるんですか?

店員「ん〜まだ今のところないんですけど、池袋店でオススメされたゲームを後日改めて探しに来ましたというお客様はいらっしゃいましたね。あとは、ここで買ってジェリカフェに行くってのは結構あります」

ーー買って店に行くのか!そういう流れがあるのね。

店員「ナイトタイム開始の18時前にここで買われて、そのまま JELL JELLY CAFEに向かうというのは何度かあります」

 

 

人気はHABAとマーダーミステリー

ーー店の入り口にHABAのゲーム置いて子供向けを推してるんですね。

店長「路面店でベビーカーを押しながら入れる店なので、すぐにお子さんが『わ〜オモチャだ〜』って分かってくれて」

ーー幅広い客層って幼い子供を連れた人も来るか〜。それを見込んでのディスプレイなんですね。

店長「結構いらっしゃるんだなぁと分かってから展示を変えました。最初は2人用ゲームを店頭に置いてたんですけど需要に合わせてドンドン変えて」

ーー今はHABAが流行りなのか!

店長「時期的にクリスマスプレゼントとか。最初、HABAは『キャプテンリノ』しかなかったんですけどキッズゲーム詳しいスタッフに聞いて増やしてます」

ーー他にどの辺のゲームが売れてるんですか?

店長「案外変わった物が売れるなぁと…」

ーー変わったもの???

店長「普通に『ito』とか『ナンジャモンジャ』も売れるんですけど、『スカル』とか…なんでですかね『ストライク』とか『モダンアート』とか」

ーーへ〜『モダンアート』かぁ。てっきり2人用とか協力ゲームとかが売れてるのかと思ってました。

店長「年末需要なのかマーダーミステリーが売れてきてますね。最初は売れなかったんですけど、マーダーミステリーがドンドン売れてます」

ーーマーダーミステリーですか!

店長「年末みんなで集まるんですかねー?最初はどんなもんだろう…と試しで置いてたんですけど、今は需要があるので仕入れてますね」

ーー他は何が売れてますか?

店長「逆に定番が全く売れないんですよね『カタン』とか…。今はトリックテイキングが結構売れてたり…」

ーートリテ?なんで?定番ゲームに動きはなくてトリテとかマーダーが人気って!そういうデータ面白いですね。売り上げランキング出したらいいんじゃないですか?

店長「出してます、そこのレジ横に。あとはTwitterの方では週ごとにベスト10まで発表してます」

ーーこれですね。『トゥールームス』が1位ね。なるほど……え?アレ?今週『ゴモジン』が2位なんですか?なんで今?

店長「1人で『ゴモジン』を6個買われた方がいて。会社の研修で使いたいって」

ーーそれで急に2位浮上なんですね。なんて正直なランキングなんだ(笑)

 

この店の最大の良さとは

ーー池袋はイエローサブマリンもあるしドンキホーテもあるしボードゲームを売ってる所が多い恵まれた街ですよね。その中でここに来る人って何か目的があって来てるんですかね?

店員「元からJELLY JELLY CAFEを知ってて、STOREが出来たらしいという情報をどこかから得て来て下さってるみたいです。あとはこの店が異彩を放ってて、この通りに偶然入ってきて『何ここ?』みたいな感じで覗いてくれたり」

ーー周りが飲食店とパチンコ屋だもんなぁ。そこにボードゲームが並んでる店って目立ちますよ。超気になる!

店長「偶然来て下さる方も多いです」

ーーぶっちゃけて訊いちゃいますけど、個人的には JELLY JELLY STOREが出来るって知った時にボードゲームが遊べないジェリカフェじゃないの?って思ったんですよ。遊べないからボードゲームカフェのスケールダウンって認識の人もいるんじゃないですかね?

店員「確かに『遊べないんだ〜』『あ、販売専門なんですね』っておっしゃる方も何人かいましたね…。ま、販売してるゲームの数は全然違うんですけどね。でもジェリカフェで『あれ欲しいんですけど買えますか?』というお問い合わせは結構あったので、その受け皿と言うか、池袋には店舗もありますので良い関係が出来てるかなと思っています」

ーーあと通販サイトは存在してるのに、実店舗を作るってどういう事?という疑問もあって。今、店舗構えるのはいろいろ大変だったり厳しいんじゃないのかなぁと。

店長「厳しいのかなぁとは僕も思ってます……けど!ボードゲームは箱の裏見ても『なんだこれ…』って感じで分からないところがあるので、お客さんと直接話してこういう所が面白くてとか『良かったら中身見ますか?サンプル見ますか?』と中身を知って頂いてから購入してもらえるのは最大の良さですね」

ーーボードゲームって中身知らないとなかなかネットショッピングで買いたくないジャンルの商品なのかなぁとは思うので、やっぱ実物を見たいし触りたいですよね。質感もあるし。サンプルもあるんですね?

店長「展示してる物とレジの奥に置いてあるのがサンプルになります。それでお客様も『これ木製なんですね』とか。サンプルはもっと増やしていきたいですね」

 

 

店長はクニツィアが好き

ーー飯田店長がオススメのゲームはなんですか?

店長「お客さんと話してると『この作者が好きで〜』みたいな流れで、これをオススメしてます」

ーーえ〜っと……『チグリスユーフラテス』?オススメ通りに買う人もいるんですか?

店長「メチャクチャ買ってくれるんです。僕がメチャクチャ好きです、一番面白いですって言ってるんで。多分それが後押しになるのかエビデンスになると言うか」

ーーこの人が猛烈に推してるゲームなら遊んでみようってなりますよ。飯田店長の好みとかキャラが分かってきて、お客が店長に着いてくるようになれば面白いでしょうね。あの店長が言うなら間違いないとか。

店長「おっしゃる通りで『チグリスユーフラテス』が初週でランクインしたんですよ。Twitterでなんだあの店は…って反応ありましたね」

ーーライナー・クニツィアが好きなんですか?

店長「はい。好きな作家ということでここがクニツィアのコーナーです」

ーーだから『モダンアート』も売れてるゲームの1つだった訳ですね。あの〜『チグリスユーフラテス』も良いゲームなんですけど、新作とか宣伝しなくていいんですか?店長オススメの新作とか。

店長「個人的にオススメでよ〜く説明してるのは『ドデリド』ですね。ここに来て下さったからには変わり種とか変化球を紹介したいってのがありまして。『カタン』は知ってるというお客様には、せっかく来たならこれメッチャおもろいっスよと」

ーーまた新作じゃないですけどね(笑)面白いけど。

店長「では……『ミツカルタ』は個人的に凄く推してますね。サンプルも出してますけど誰にでもウケるゲームで。パッと説明したらすぐに遊べるというのもあって重宝しています」

 

とってもお得な情報

ーー最後に。これからやろうとしてる企画とかがあれば何か教えて下さい。

店長「福袋は考えています」

ーーお、それは気になりますね!後は得する情報とかがあれば…。

店長「スタンプカードですね。1000円でスタンプ1つ。10ポイントで300円、20ポイントで1000円の値引きになります」

ーーそんなのすぐ貯まっちゃいますよ。いいんですか?

店長「いいんです。あとオープン記念で5000円以上お買い上げ頂いたお客様にはオリジナルポーチをプレゼントしています。購入しなくても公式LINEを追加して頂ければオリジナルのクリアファイルを差し上げます!」

ーーそりゃあお得だ!

店長「あと、シュリンクが派手に破れているゲームは、こうして10%OFFで割引きして売ってます。これは週替わりですけどね」

ーー箱が潰れてるんじゃなく、シュリンクか破れてるだけで10%OFF?!アウトレットはいいですね、これは来る度に発見がありそうなお店だなぁ。今日は長々と取材に応じて頂いてありがとうございました。池袋に来たらフラッと立ち寄ります。

 

とにかく店内がオシャレ。もうオシャレとしか言いようがないボードゲーム販売店です。池袋に行った際に一度は訪れて欲しいお店です。