何故ボードゲームを販売している本屋さんが増えているのか?

最近、本屋さんの店内でボードゲームが棚に並んでるのを見掛けませんか?幻冬舎が「はぁって言うゲーム」とか「タギロン」とか「カタカナーシ」などを出版してるのも理由の一つなんですかね。販売のルートがちゃんと出来て、購入する側にも本屋でゲームが売ってるというのが浸透してるんでしょうか。ハッキリとした答えは分かりませんが…。

という訳で、ボードゲームを扱っている本屋さんを9店舗紹介します。では五十音順で。

 

ヴィレッジヴァンガード

本より雑貨の品揃えが豊富なので本屋だと思ってない人も多いでしょうけど、ヴィレヴァンのキーワードは「遊べる本屋」なんです。いろんな物を売ってるだけであそこは書店!

全国に350以上もの店舗があって扱う商品は店によって様々ですが、ボードゲームを扱っている店舗も多いようです。って言うかヴィレヴァンは何を置いてても驚かないですけどね。店舗によって差があるので、ボドゲ好きの店員がいるとかが関係ありそう。

 

書泉グランデ

本の街として有名な東京・神田を象徴する大型書店。近くに大きな本屋は三省堂や東京堂書店もあるけど専門的な品揃えならこっちというイメージ。特に鉄道コーナーとかは有名ですよね。

ここで売ってるボードゲームは他店とは全くモノが違います。海外から輸入したボードゲームが多くて、日本語訳がついてないゲームまで置いているのです。ボードゲーム専門店にすら無い商品があったりしますから。ここでしか手に入らないゲームがあるとか、ホントどんな本屋なの?いつから扱っているのか、何故こんなラインナップになったのか…。不思議なお店です。

 

ジュンク堂

「人と人との出会いを大切に」というテーマの日本全国に展開をしている大型書店。幅広いジャンルの書籍を扱っていて、広い店内とシックな内装が図書館みたいな本屋さんですよね。ちなみに店名は創業者の父親である工藤淳の苗字と名前を入れ替えて名付けられました。

店舗によって5年程前からボードゲームの販売を始めています。特に凄いのが香川県高松市にあるジュンク堂高松店。名作のボードゲームから同人ゲームまで相当数のボードゲームを取り揃えていて、扱う棚も大きくてボードゲーム専門店みたいな感じ。最初はフェアとしての企画だったようですが今は常設のようです。

 

蔦屋書店

レンタルビデオのTSUTAYAのイメージが強いけど、元々は蔦屋書店という本屋さん。今では文具や飲食など様々な事業を手掛けている説明不要の大企業です。

ボードゲームを取り扱うようになったのは意外と遅くて2019年4月から。1年半後には全国150以上もの店舗でボードゲームを販売するようになって、2020年4〜6月の販売実績は前年比の354%増だそうです。急に売れすぎ!コロナ禍でステイホームというのが追い風になったんだろうけど、全国展開しているチェーン店が売り出すとボードゲームは一気に広まるってことですね。

 

双子のライオン堂

東京・赤坂にある選書専門店。小さなお店で本のセレクトショップみたいな所です。もしかしたら店内にボードゲームは置いてないかも知れないけど、オンラインでは扱っているので取り上げました。

この店は他と違ってオリジナルのゲームを作っています。本をテーマにしたトリックテイキングの「アメリカンブックショップ」と西島大介原作の漫画をセットコレクションのカードゲーム化した「すべてがちょっとずつ優しい世界」の2つ。誰かにこの本面白いよって薦めるのと、このボードゲーム面白いよって薦めるのは似てますよね。

 

ブックデポ書楽

埼玉県さいたま市の北与野駅前にある埼玉県最大規模の書籍複合店。書籍だけじゃなく文具やDVDの販売、著者のサイン会なんかも行われていてアルーサという大型商業施設の中にある書店です。

インタビュー記事によると担当者が2015年にボードゲームのカテゴリー担当になり、2019年には2階にボドゲカフェまでオープンしています。趣味と実益を兼ねてボードゲームコーナーが充実しているとのことで仕入れてるゲームが専門店レベルだし、イベントも開催してて、これはホントにゲーム好きが担当してる店だ!

 

芳林堂

東京と埼玉に4店舗構える「いつでも気軽に立ち寄れる本屋さん」がキャッチコピーの書店です。2016年に破産して、上で紹介した書泉が店舗を引き継いでいます。

いろんなイベントやフェアに力を入れてる印象がある書店だけど、2017年にフェアとしてボードゲームを店に並べたのが最初。好評なのか今ではボードゲームを普通に扱うようになってるようです。書泉グランデみたいにマニアックな輸入ボードゲームを扱うようになれば面白いのになぁ。

 

元野木書店

福岡県飯塚市にある教科書も取り扱っている1877年創業の書店。本だけじゃなくCDやDVD販売、さらにプログラミング教室もやっていて手広い経営です。

2階には購入した本が読めるカフェスペースもあって、そこでボードゲームのイベントも行われているようです。扱うボードゲームも人生ゲームから宇宙カタンまで幅広いですね。さらにHABAも扱ってるとは!近所にあったら重宝するタイプの店だわ。

 

有隣堂

神奈川県を中心に東京・千葉など40以上の店舗を構える神奈川県民にはお馴染みの本屋さんです。デパートとか商業施設の中にある書店ってイメージ。

以前からドメモとかどうぶつしょうぎなどのゲームを置いてた様な記憶もあるけど、すごろくやと手を組んでフェアを何度か実施してます。すごろくやの支店みたいな力の入れよう。期間限定じゃなく常設で棚作って欲しいけどなぁ。

 

昔はボードゲームに興味を持ってもどこで買えばいいのか分からなかったけど、今は本屋で気軽に買えるんですよ。ラインナップを見る限り、扱うボードゲームの数は少ないけど選りすぐりを販売しているのが本屋って感じですかね。あとTRPG系の書籍はやっぱり書店だけあって充実してる店が多い。ボードゲーム専門店じゃ扱ってない事も多いし、ボドゲ専門店に足りない部分を補ってるのが本屋さんなのかな?そういう意味ではボドゲと本屋は相性が良さそう。

なんと言っても、書店にボードゲームがあるって事は(上記の店舗全てじゃないけど)図書カードでボードゲームが買えちゃうって事ですからね。凄い時代だ〜。