広島で開催 「第1回たちまちゲームマルシェ」レポート! TRPGや謎解き、LARPなどアナログゲームてんこ盛りイベント!!

2022年7月23日に広島県立広島産業会館にて、アナログゲームイベント「第1回 たちまちゲームマルシェ」が開催されました。広島では初となる大がかりなアナログゲームイベントということで、その内容はどんなものなのか、レポートしていきましょう。

このたちまちゲームマルシェとは、ボードゲームのみならずマーダーミステリーやTRPG、謎解き、LARPなどの全45サークルが出展する広島最大規模のアナログゲームイベントです。

ちなみに、タイトルにある【たちまち】は広島弁で【とりあえず】という意味の方言なのです(知らなかったですよね?)。居酒屋などでは「たちまちビール!」という言葉が定番なほど、広島では一般的な方言なのです。

本イベントで出会うアナログゲームが、皆さんにとって「まずはこれでしょ!」と盛り上がるきっかけになってほしいという思いから、この名前になったそうです。

開場前にはすでに待機列

開催日となった7月23日朝、会場となる広島県立広島産業会館に到着すると、開場前から待機列が。その数約50名でしょうか。初めてのイベントということもあり、果たしてどれくらいの来場者になるのかまったく不明な部分もありましたが、盛況なスタートとなりそうな予感です。

午前11時……いよいよイベントスタート!

開始時間の午前11時になると、運営のアナウンスと共に参加者さんたちの拍手でイベントがスタート。入り口には昨今の状況を踏まえ感染予防対策が実施されていました。

▲企業の協力もあり、使い捨てタオルで手を拭いてからアルコール消毒を行える徹底ぶり

会場後、場内の様子

イベント終了時までずーっとそうだったのですが、開始直後から会場内はつねに大賑わい!

ブースとブースの間もしっかりとスペースが確保されており、ゆっくりと各ブースを見て回れる空間となっていました。

今回はアナログゲームのイベントということもあり、ボードゲームを制作されている方のブースだけでなく、周辺アイテムを作られているサークルさんやも多数出展していました。

たとえば、オリジナルTRPGのルールブックや、そのシナリオ集を販売しているサークルさん……。

さらにはLARPで使用するアイテムを制作されているサークルさんなども出展されていました。

その数総勢45サークル! 取材中にお話させていただいた来場者の中には、ボードゲーム目的で来たけどLARPにとても興味を持ったという方や、TRPGのシナリオを買いに来たけど気付いたらボードゲームを買っていた……というような方もおり、「アナログゲーム」という広い括りで開催された本イベントだからこその楽しみ方が、ここにはあるのだなと感じました。

ちょびっとブース紹介

すべてのサークルさんをご紹介することは叶いませんが、ここでいくつかボードゲームサークルさんを紹介しましょう。

TUKAPONさん

言わずとしれた名作『ボブジテン』を生み出した、TUKAPONさんが広島に! これを機に広島版『ボブジテン』も……?

とどのつまりさん

先日アークライトゲーム賞2022で最優秀賞を受賞した『ミリメモリー』を制作されている、とどのつまりさんも出展されていました。つねにお客さんがいて、ずーっとゲーム紹介をされていた印象です。

ブッコさん

タギロン』や『YOMEN』で有名なブッコさんは本イベント初出の新作『ヤギのレストラン』を持ってこられていました!

『ヤギのレストラン』はお客さんからの様々な注文を、全て満たした状態の料理を完成させるパズルゲーム。難しそうなのにちゃんと解けるプレイ感は、ぜひ体験していただきたい。

ごみ国際さん

広島の学生で構成されたサークルさん。今回のイベントでは新作『眠れない夜の色』を販売されていました。

『眠れない夜の色』はこだわりのコンポーネントがギュッと詰まった色当てゲーム。出題者はお題となった色に名前を付け、2段階に分けて発表する。想像していた色が、がらりと姿を変える瞬間は盛り上がること間違いなし!

周遊謎解き『なぞとき動物園のかくれんぼ』も大人気

イベント中、半数以上の人が手にしていたのがこちらの謎解き。

広島の謎解き制作サークル、つくるえぐぜさんによる当日限定の周遊謎解きの『なぞとき動物園のかくれんぼ』です。つくるえぐぜさんは広島県内で行われてきた様々な謎解きに関わってきた超実力派集団。

これは解くしかないでしょう! ということで、筆者も挑戦しました! さあ果たしてノーヒントで解けるのでしょうか。

会場のあちこちに張り巡らされた謎を解くこと1時間……!

無事クリアすることができました! 最後の謎だけちょっとヒントもらいました……。悔しい! ただ、とても満足感の高い謎解きで、今回しか体験できないのがもったいないほどだと感じました。

巨大ハイパーロボット大会

イベントも終盤に差し掛かった15時からは巨大ハイパーロボットを使用した、『ハイパーロボット』大会が開催されました。

こちらの巨大ハイパーロボット、実際にゲームマーケット2022春で展示されていたものだそう! ようこそ広島へ! 決勝参加者は、当日会場内に掲載されていた予選問題を最少手で解いた上位8名の方々。

▲決勝戦の高い熱量に、ギャラリーも集まりとても大盛況のイベントでした!

イベント終了

あっという間に時間は過ぎ、16時でイベントは終了。イベントスタート時点から終了まで大賑わいでした。終了のアナウンスと共に、会場からは自然と盛大な拍手!

会場が一体となるこの感じ、何度体験しても最高の瞬間のひとつですよね。きっと経験者には分かってもらえるはず! イベント規模の大小に関係なく、とても素敵な瞬間でした。

おわりに

「第1回たちまちゲームマルシェ」は、来場者341名という結果だったようです。この人数が果たして多いのか少ないのかは皆様の判断にお任せしますが、地方で行われたアナログゲーム即売会の1つの目安となるのではないでしょうか。

参加した僕個人の主観ではありますが、本イベントに参加することで広島周辺エリアのアナログゲームに対する盛り上がりを改めて感じることができました。

ちなみに出展サークルさんから聞かせて頂いたお話によると「広島のお客さんはすぐ帰らないね! ずーっと回ってる!」と仰っしゃられていました。こういった地域性の違いも、地方で開催されるイベントの楽しみ方のひとつなのかもしれません。

第2回の開催決定

2023年7月8日(土)に第2回たちまちゲームマルシェの開催が決定しました!

開催時間や場所についてはまだ発表されていませんが、こういったイベントが広島に定着していくのは嬉しい限りです! 今回参加できなかった方も、来年はぜひ足を伸ばして広島へ行き、参加してみてください!