こんなにあるの?!タイトルは同じなのに複数のバージョンが存在するボードゲームあれこれ

「あれ?このボードゲームってこんなイラストだったっけ……?」と混乱した経験はありませんか?タイトルもルールもほぼ同じなんだけど、カードや箱のイラストが違ったりして見た目が別モノってパターンです。

 

ってな訳で、いろんなバージョンがあるボードゲームを探してみました。

 

 

はぁって言うゲーム

誰がどの「はぁ」の言い方なのか、演技をヒントに正解を当てるパーティーゲーム。オリジナルはチケットみたいな感じで切り離して遊ぶ使い捨てゲームだったんですね。個人的にはもったいないから、切り離した後にスリーブに入れて何回も遊んでましたよ。ちなみにこのゲームを作ったのは落ちゲーの名作「ぷよぷよ」でお馴染みの米光一成さんです。

 

それが幻冬舎エデュケーションからポップな感じでリメイクされて全国発売されてます。オリジナルにはなかった、他の人の予想をする為の投票ボードとアルファベットが書かれたカードが加わって非常に遊びやすくなっています。さらにお題カードが一気に増えてるので遊ぶにも買うにもコチラが良いと思います。ってかオリジナルはもう手に入らないのかな?

実はこのバージョンが出る前にJELLY JELLY GAMESがリメイクしてるんだけど「ベストアクト」という名前に変わってしまったので、ここでは取り上げませんが。コチラも遊びやすくてオススメ。

 

 

トリックと怪人

カードはたった10枚だけで犯人を当てるという推理ゲーム。コンポーネントがカード10枚だけとは言え、なんと500円だったんです。面白いから文句を言ってる人はいなかったけど、犯人を指名する時の駒があれば間違わないなぁとか得点ボードがあればいいのにねぇと思ってたはず。しかも箱も無かったですからね(笑)ホントにカードだけ。

 

そんなBrain Brain Gamesから出たゲームをオインクゲームズがリメイク。登場人物は抽象的なシルエットというデザインに変わりました。ヒント用コマと犯人を予想する時の虫眼鏡と得点チップが追加されて遊びやすくなっています。そして箱に入って販売!オインクゲームズはいつだってスマートでオシャレに作り変えてくるんですよ。

 

 

チーキーモンキー

袋の中から動物が描かれたチップを取り出して、多くのチップを集めるゲーム。同じ動物を引いてしまうと袋に戻す事になるのでどこでやめるかが重要なカギ。チップ1枚ごとに一喜一憂出来るのが楽しいですよね。作者はライナー・クニツィアです。シンプルなんだけどジレンマで悩ませるゲームを作ったら一級品ばっかりですよ。

 

そしてアークライトから日本語版が発売されて物凄く可愛い感じのイラストに変更されました。それより驚いたのは大きな猿のぬいぐるみ付き!しかもその猿の背中が袋になっているという代物。だから箱が滅茶苦茶デカイ!!ルールは変わらないけど、大きいぬいぐるみに手を突っ込むというのが間抜けでより楽しく遊べる仕様になってました。

 

その後に再販されたバージョンはぬいぐるみが無くなって普通の布の袋にグレードダウン。しかし、チップがポーカーチップのような重みのある物に変更されてます。これが現在最も入手しやすいバージョンですね。名前は違うけど「モンキービジネス」というリメイク作もあるんだけど、どれもルールは変わりません。ただ、重いチップなのはこの日本語版だけ!

 

 

 

ザ・ゲーム

1〜100のカードを全て出すのが目的の協力ゲーム。数が増える列と数が減る列があって、そこにカードを出していくというシンプルな内容なんだけど持ってる数字を言ってはいけないというのが面白い!それだけでこんなに盛り上がるのはもはや発明。作ったのはシュテフェン・ベンドルフで「クウィックス」や「マイラミー111」などの数字を使ったゲームが多い作者です。

 

ザ・ゲームが難しくなって「ザ・ゲーム  エクストリーム」となりました。リメイクとかじゃないんだけど基本的なルールは同じだから取り上げてみました。補充が1枚だけとか、会話禁止とかいろんな指示が書かれたカードがあるのでクリアするのは結構難しいかも。

 

そんなザ・ゲームのイラストが変更されて新たな効果が書かれたカードが追加されたのが「ザ・ゲーム  オバケやしきのすうじのアクマ」です。基本的なルールは同じで悪魔を封印して屋敷から脱出するというテーマがあります。イラストは236さんが担当していて、雰囲気は楽しげ。カードを出すシートが、昇順と降順が間違いにくいデザインになってるのは好アイデア。

 

ちょっとずつルールが違うバージョンが存在するザ・ゲームが原点回帰。ルールは最初のものと同じで絵柄違いが発売されました。イラストを描いたのは「ボスク」など様々なボードゲームのデザインを担当しているクワンチャイ・モリヤ。なのでその名も「クワンチャイ・モリヤ版ザ・ゲーム」です。

ザ・ゲームだけで4つもバージョンがあるとは!

 

 

 

カルカソンヌ

2001年ドイツ年間ゲーム大賞に選ばれたタイル配置ゲームの名作。ゲームが終わる頃には街が出来上がるのも楽しさの1つですね。大人数だとタイルをめくるだけでワイワイ騒げるし、タイルを全て覚えてカウンティングしながら遊ぶと結構真剣なガチ勝負が出来るのも魅力。そして拡張が物凄い種類発売されてるので、いろんなルールで遊べるので飽きずに続けられます。

そんなカルカソンヌが2017年にリニューアルされて「カルカソンヌJ」になりました。箱絵が新しくなり、タイルのイラストも水彩画っぽかったのがはっきりしたイラストに変更されました。更に、すでに発売されてる拡張の川タイルと修道院長コマが追加されていてお得です。あと「観光」という新ルールがあって、雷門や金閣寺などの観光地タイルが追加されています。今流通してるのはこのバージョンになります。

 

そんなカルカソンヌにスターウォーズバージョンが存在します。基本ルールは同じだけど、道の上で他人のミープルと一緒になるとバトルが勃発。その闘いはサイコロで決める事になっていて、その辺が新ルールですね。さらに、チーム戦が出来る仕様になってるので大人数でワイワイ遊ぶならオリジナルより向いてるかも。

 

 

 

タギロン

2014年に倉橋良平さんが作った、相手の数字を当てる2人専用対戦ゲーム。ロジカルな推理が好きな人ならどっぷりハマって何回も遊んじゃうタイプのゲームですね。オリジナルの「たぎる理論」は数字が木製でカッコいいんですよ。

 

数字が木製から紙タイルに変更され、つい立てが追加されたのが「タギロン」です。名前も新しくなってJELLY JELLY GAMESがリメイクしました。オリジナルもいいんだけど、つい立てのおかげでこっそりバレないように戦ってる感じがするんですよね。なんと言っても4人まで遊べるようになったのが大きい変更ですね。

 

そんなタギロンを幻冬舎エデュケーションがリメイク。これも2人専用じゃなく、3人でも4人でも遊べるように変更されてます。黄色がイメージカラーなんですかね。どっちが遊びやすいとか優れてるとかじゃなく、これはもう好みの問題ですね。ゲームの面白さは間違いないので。

 

 

 

アグリコラ  

牧場を作るワーカープレイスメントの名作。職業カードと小さな進歩カードの使い方と組み合わせ次第で毎回違った牧場が出来上がるのが面白いですよね。スタート時は何も無い個人ボードに家畜がドンドン増えていくのが単純に楽しくて、写真映えもするゲームです。

 

ワープレの中では比較的分かりやすいゲームだと思うけど、初心者には難解という事なのか「ファミリーバージョン」が発売されました。職業カードと進歩カードが無くなり、個人ボードもなく、コンパクトでスムーズに遊ぶ事が出来ます。オリジナルの入門編みたいなイメージでいいかと。

 

そしてファミリーバージョンと同時期に発売されたのが「リバイズドバージョン」です。ワーカーが人の形をしたコマになり、資材コマもそれぞれ違う素材の形になっていて超可愛い!オリジナルの丸型コマが味気なく感じるほど。プレイ人数が4人までになって職業カードの枚数が大幅に減っています。今後出る拡張は全てこちらのバージョン合わせという噂もあるので、買うならコチラでしょうね。

 

 

 

スコットランドヤード  

逃げる怪盗と追い掛ける警察チームに分かれる1人vs複数人の鬼ごっこのようなゲーム。1983年のドイツ年間ゲーム大賞作品です。このボードの地図でロンドンを知った気になってしまいますね。

 

「スコットランドヤード東京」は文字通り東京バージョンです。レインボーブリッジやら国会議事堂やら実在の建造物が多く描かれているので、東京の地理を知ってるならこっちで遊んだ方が雰囲気出るかも知れませんね。そして必ず誰かが口にする「レインボーブリッジ封鎖出来ません!」の名セリフ。

 

マップが小さくなって子供向けに作られたのが「スコットランドヤード    ジュニア」です。ルールもちょっと違ってて、警察側は怪盗を3回捕まえたら勝ち。遊びじゃないんだから1回逮捕したら勝ちでしょ、と言いたくなりますな。

 

これはスイス版スコットランドヤード。これはタイトル通り、スイスが舞台。それにしてもボードが地味じゃない?シンプルでカッコいいと評価すべきなのか。東京バージョンみたいに賑やかな方が楽しそうだと思うのだが…。でもスイスの地理に詳しい人ならこっちの方が楽しめるでしょう。

 

 

ラビリンス  

迷路タイルを1枚押し出してルートを変え、宝物を集めて脱出するというゲームです。ぱっと見でやる事が感覚的に分かるので子供でも大人と一緒に遊べるのは魅力の1つ。さっきまで繋がってたのに自分の番が回ってくる頃には道が塞がってたりすると悔しいんですよね。それを他人にしてやると楽しかったり。

 

迷路が道路になった日本が舞台の「ラビリンス・ジャパン」です。集める宝物はダルマ、寿司、扇子、兜、将棋の駒などなど。外国人旅行客がお土産を集めてるイメージで遊べますね。

 

これは「オーシャンラビリンス」という海が舞台になってるバージョン。多分ルールは一緒でしょう。

 

これは動物バージョン。地味だけど、動物好きの子供も多いから狙いとしては面白いですよね。昆虫採集ならぬ動物採集。

 

これは「ミニオンズラビリンス」です。人気のある映画とのコラボって多いんだよなぁ。

 

これは「ハリー・ポッター」バージョン。これも人気シリーズだからファンはたまらないでしょうね。ただ、写真を見る限りアルファベットがうるさくて見難いかな。

 

 

ホント、いろんなバージョンがあるんですね。画像は見つけられなかったけど、この他にもハローキティバージョン、スパイダーマンバージョンが存在するそうです。他にもあるのかなぁ、ラビリンスおそるべし……。

 

 

 

ラブレター

使うのはたった16枚のカードだけ。手番では2枚のうちどちらか1枚を使うだけ。これだけのルールなのに面白いというよく出来たゲームです。作者は日本が世界に誇るカナイセイジ。このラブレターったら、バージョン違いがありすぎるんです!ちなみに上の写真はアークライト版。作者のカナイさんでさえも全バージョン持ってないというウワサを耳にした事があるんだけど…。

なので、Twitter上で見つける事が出来た物を一気に羅列します!

もうね、ラブレターのバージョン違いだけで1ネタ書けたんじゃないか?ってくらい存在しましたね。探せばまだあるんだろうけど、とにかくラブレターは沢山あるんだと覚えておきましょう。日本のゲームがいろんな絵柄になって世界中で遊ばれてるって話ですな。

 

 

バージョン違いはリメイクか再販のタイミングで作られるパターンが多かったですね。あとはコラボとか。何度も作られてるんだし面白いゲームなのは間違いないでしょう。