全国推しボードゲームデザイナー総選挙2023 結果発表

みなさま、お待たせいたしました!
「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2023」の結果発表を行います!

総投票者数100名以上、投票数300以上と、初めての企画ながら多くの方にご参加いただきました。本当にありがとうございます!1位5ポイント、2位4ポイント、…5位1ポイントのポイント制で集計し、合計が同ポイントだった場合は投票者数が多い方が上の順位となります。投票者数も同じ場合は1位の投票者数が多い方を上の順位とします!

結果は上位20名の方をランキング形式で発表とさせていただきます!
(※推し理由はニュアンスが変わらない範囲で一部表現の編集を行っております)

 

20位 齋藤隆 (BrainBrainGames)

●多くあがった好きな作品
「OPEN」「トリックと怪人

●推し理由
「シンプルなルール、少ないカード枚数で奥深いゲームを作る天才。」
「これまでにないジャンルを切り開こうとするパイオニア精神」

 

20位はBrainBrainGamesの齋藤隆さんでした!昨年の「HEY-YO」がinnoSPIEL2022を授賞したことが、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。新しいジャンル、システムへ挑戦している姿を応援する声が非常に多かったです!

 

 

19位 佐藤雄介 (新ボードゲーム党)

●多くあがった好きな作品
「タイムボム」「スプリット」「ゴールデンアニマル」

●推し理由
「かっこよくておもしろいから」
「ゲームシステムの天才感に圧倒される」
「鬼才」

 

19位は新ボードゲーム党の佐藤雄介さんです!カルカソンヌ佐藤、ウボンゴ佐藤の異名も持つ佐藤さん。ボードゲームのみならず謎解きゲームの制作も行うなど、広く活躍されています!ゲームシステムの美しさと切れ味に、彼の才能を支持する声が多く集まりました。

 

 

 

18位 常時次人 (操られ人形館)

●多くあがった好きな作品
「キャットインザボックス」「妖怪セプテット

●推し理由
「どのゲームもシステムが秀逸
「常次さんの人格に惹かれる」
「キャットインザボックスという偉大なゲームを発明したから」

 

18位は操られ人形館の常時次人さんです!昨年のエッセンシュピール・スカウトアクションでは、「キャットインザボックス」が1位を獲得し大きな話題となりました。常次さんの世界で評価されるレベルの高いゲームデザインを推す声が、非常に多く集まりました!

 

 

17位 ポーン (ステッパーズ・ストップ)

●多くあがった好きな作品
ステラモノリス」「Blade Rondo」「シェフィ

●推し理由
「一人用ゲームがどれも非常に面白い」
「絶対にはずれがない」
「ボドゲ沼に最初にハマった作品がBlade Rondo。結局シリーズ全部買ってしまった。」

 

17位はステッパーズ・ストップのポーンさんです!ポーンさんと言えば大人気の「Blade Rondo」シリーズのデザイナーであり、シェフィを代表とした様々な一人用ゲームも制作されています。昨年はKaiju on the Earthシリーズの「quANT」でゲームデザインを担当されたことも印象的でした!

 

 

16位 工藤さん (工藤さんのゲーム)

●多くあがった好きな作品
「ぬくみ温泉繁盛記」「ぬくみ温泉開拓記」

●推し理由
「作りが丁寧で遊びやすいゲームを作る。UIやサマリーの作りも丁寧」
「ボドゲ初心者にもおすすめしやすいTHE ボードゲームなものをつくられている」
「独自の面白さがあって良い。アートワークにもこだわりを感じる」

 

16位は工藤さんのゲームの工藤さんです!代表作の「ぬくみ温泉繁盛記」はボドゲーマのワーカープレイスメントランキングで1位を獲得するなど、日本を代表するワーカープレイスメントゲームです。ゲームマーケット2023春には、リメイク版デクタクこと「デクタクR」も頒布予定とのことで、こちらも楽しみです!

 

 

15位 戸塚中央 (TACTICAL GAMES)

●多くあがった好きな作品
パヒューマリー」「Aqua Garden」

●推し理由
「パヒューマリーが好きな作品だから。木コマが充実していて、カードデザインも良いところが好き。」
「今まで作ったボドゲを時系列ごとにまとめ、どういう意図や試みで作ったのかが知られて興味深かったから」
「uchibacoyaのゲームが好きだから」

 

15位はTACTICAL GAMESの戸塚中央さんです!「ボードゲームのアート展 - タクティカルゲームズの作品世界 -」という展示を行うなど、世界観とアートにもこだわった作品づくりが印象的です。また、uchibacoyaから出版されている作品でも多数ゲームデザインを担当されていて、多くの方から好きな作品として名前があがりました!

 

 

14位 N2 (サザンクロスゲームズ)

●多くあがった好きな作品
「エイジオブリバイブ」「トリックレイダース

●推し理由
「年に数作品を発表し続けて、常に新しい体験をさせてくれる点」
「面白さがギューっと詰まった作品。エイジオブシリーズはいつもルールを読むのが楽しみ」
「やり応えがあり破綻のないゲームデザイン」
「エイジオブシリーズで遊びごたえのある作品を出し続けている」

 

14位はサザンクロスゲームズのN2さんです!「エイジオブシリーズ」と呼ばれる作品を中心にゲームデザインをされていて、シリーズには非常にファンも多い印象です!彼を推す声としても「やりごたえがある」「遊びごたえがある」など、骨太なゲームデザインを支持する声が多かったです!

 

 

13位 かく (遊陽ゲームズ)

●多くあがった好きな作品
HacKClaD

●推し理由
「新進気鋭で、ミニマム以外のジャパニーズ路線を世界に広げる可能性をもつ方」
「毎度やり込み度が深い」
「システムだけでなく、遊びやすさもよく考えられているのが伝わってくる」
「日本作でこんな楽しいゲーム作れるのかと感動した」

 

13位は遊陽ゲームズのかくさんです!デッキ構築型戦略SLG「HacKClaD」が、Kickstarterで1000万円以上の支援額を集めたことも記憶に新しいのではないでしょうか。昨年は拡張として完全協力モードを収録した「HacKClaD CROSSFATE」も販売され、こちらも非常に注目を集めていました。彼を支持する声として、「ゲームの面白さに感動した」といったコメントが集まったのが大きな特徴でした!

 

12位 宮野華也 (Mob+)

●多くあがった好きな作品
ナナカードゲーム」「ウォンテッドウォンバッド」

●推し理由
「多彩なゲームを作る人、努力が作品に出ている」
「シンプルなのにしっかり頭を使うゲームが多い」
「楽しい作品を数多く生み出しているので好きです」
「大好きな、なつめもや、家族が好きなナナのデザイナーさん、同じ関西の人とお聞きして更に応援したい」

 

12位はMob+の宮野華也さんです!関西のゲームデザイナーさんで、アナログゲームの制作を10年ほど続けているとのことです。多く名前が挙がった「ナナカードゲーム」「ウォンテッドウォンバッド」は、どちらも非常にシンプルなルールながら選択が悩ましいゲームで、「ルールから美しさを感じる」との声もありました!

 

 

11位 さとーとしき (さとーふぁみりあ)

●多くあがった好きな作品
「8ビットモックアップ」「ガニメデ戦記Zero」「まめとり

●推し理由
「わかりやすい面白さと悩ましさが優雅で上質」
「ライト層にもとりいれられる程よいゲーム感」
「お手軽な中で必要十分な戦略性と駆け引きを組み合わせているところ」
「大人から子供まで楽しめるゲームが多い」

 

11位はさとーふぁみりあのさとーとしきさんです!Twitterのプロフィールにも「子どもと大人が一緒に遊べるゲームを中心に作っています。」と書いてある通り、彼を支持する声としても「子供と楽しめる」という理由が多く集まりました。直近では#カンヌ国際ゲーム祭2023のハッシュタグで、現地の様子をレポートしてくれていたのが印象的でした!

 

10位 ダイキチ (ボードゲーム帝国)

●多くあがった好きな作品
セカンドベスト

●推し理由
「作品が非常に独創的」
「日本人デザイナーとしては珍しいアブストラクトゲームを制作している」
「オリジナリティ溢れるアブストラクトが得意」

 

10位はボードゲーム帝国のダイキチさんです!名前が多く挙がった「セカンドベスト」は、ダイソー出版、JELLYJELLYGAMESの2ブランドから出版されています。彼への投票のほとんどが、1位での投票だったことが特徴的でした。ゲームマーケット2023春では新作ゲーム、ダイノストーン拡張第二弾を頒布するとのことで、こちらも楽しみです!

 

9位 新澤大樹 (倦怠期)

●多くあがった好きな作品
タイムパラトリックス」「セブンセグメントトリックス」「luz」

●推し理由
「画期的なトリックテイキングゲームを次々と生み出しているから」
「コンセプトの独創性と、それを自然にルールに落とし込む技量がどちらも非常に優れている」
「トリテ、ゴーアウトの圧倒的品質の高さ。」
「トリックテイキングにハマッたのは、新澤さんのバリエーション豊かな作品のおかげです。」

 

9位は倦怠期の新澤大樹さんです!彼を支持する声として、「トリックテイキング、ゴーアウトゲームのバリエーションとクオリティの高さ」を推す声が非常に多かったです。また、ダイソー出版から出ている「脳トレ チャレンジパズル」でもいくつかゲームデザインを担当するなど、幅広く活躍されています!

 

 

8位 Shun (Studio GG)

●多く上がった好きな作品
はらぺこバハムート」「リトルタウンビルダーズ」

●推し理由
「ほぼ全ての作品が海外・国内商業製品化されている点」
「少ない・シンプルなルール量ながら完成度の高いゲームを作られる点はすごい」
「シンプルで考える。どの作品も無駄がなくて面白いです!」
「ゲームバランスが素晴らしい。どの作品もはずれがない。」

 

8位はStudio GGのShunさんです!彼を推す理由として「ゲームバランス・完成度の高さ」といった声が多く集まりました。noteで発信されているゲームデザインメソッドや自作の制作ノートは、ゲーム作りのノウハウが詰め込まれていて、デザイナーの方は必見の内容となっています。ゲームマーケット2023春では、新作「マイトロッコタウン」という箱庭タイル配置ゲームも頒布予定とのことで、こちらも楽しみです!

 

 

7位 TakeWatch

●多くあがった好きな作品
Sapporo1876」「アマルフィ」

●推し理由
「貴重なユーロスタイルの継承」
「ユーロ系の中〜重量ゲームを設計してくれる作家さんだから」
「デザイナーズダイアリーやレビュー記事が、ボードゲームデザイナーならではの観点を存分に知ることができて、楽しいから」

 

7位はTakeWatchさんです!関西で活躍されるゲームデザイナーさんで、uchibacoyaから出版されている「Amalfi」「Sapporo1876」「Fairy Concerto」などでゲームデザインを担当されています。彼を推す声として「ユーロゲーム、ユーロスタイル」という言葉が多くみられたのが非常に特徴的でした!

 

 

6位 林尚志 (OKAZUbrand)

●多くあがった好きな作品
「横濱紳商伝」「ボムスカッド」「ユグドラサス」

●推し理由
「重量級から、手ごろなファミリーゲーム、協力ゲームまで手広く手掛けるアイデアの引き出しの多さに感服する」
「重量級でありながら遊びやすい作品が多いため」
「商業レベルの作品をいつも提供している」
「どのゲームも面白いし、林さんらしさをちゃんと作品の中に感じる」

 

6位はOKAZUbrandの林尚志さんです!2007年から活動されているOKAZUbrandは、国内だけでなく海外でも多くの作品が出版され、数々の賞でも実績がある超実力派のボードゲーム創作サークルです。Kaiju on the Earthシリーズの「ユグドラサス」では、プレイ時間=1日 という超重量級ゲームを制作されたことも印象的でした!

 

 

5位 川崎晋 (カワサキファクトリー)

●多くあがった好きな作品
「クイズいいセン行きまSHOW!」「ワードウルフ」「R-ECO」

●推し理由
「アブストラクト、パーティゲームに加え、Kaiju on the Earth LEGENDSなど、ジャンルを固定せずに様々な作品を高頻度かつ高品質でつくっている」
「昔から活躍されているデザイナーさんで、いろんなジャンルのゲームを作られているから」
「幅広いジャンルにオールラウンドなデザインセンス」
「システムが個性的で、他にはない発想力」

 

 

5位はカワサキファクトリーの川崎晋さんです!カワサキファクトリーは2003年より活動し、現在にいたるまでに40を超える多数のゲームを制作しているボードゲーム制作チームです。彼を推す理由として、「いろんなジャンルのゲームを制作している」という声が非常に多く集まりました!多作、作風の広さからか、投票数が多かったのも特徴的でした!

 

 

4位 蜂月 (六角えんぴつ)

●多くあがった好きな作品
「異世界ギルドマスターズ」「オレとオマエの異世界転生」

●推し理由
「世界観が良く、自分の好みに合っている」
「フレーバーとメカニクスが非常にマッチしている」
「クラファンやキャンペーンなどにも挑戦していて、応援したくなる」
「異世界ギルドマスターズをはじめ、他転生3作も気に入っているため」

 

4位は六角えんぴつの蜂月さんです!彼を推す理由として、「世界観とゲームシステムの両立」を支持する声が非常に多かったです。異世界シリーズはファンも多く、今後の展開への期待の声も上がっていました。新作の宇宙商人ボードゲーム「エーテルグライダー」は、3月末のクラウドファンディング開始ということで、こちらも楽しみです!

 

 

3位 北条投了 (芸無工房LOSERDOGS)

●多くあがった好きな作品
「魏武三國志」
「カツカレー喰ってる場合か!?」
「二重国籍麻雀」
「チキンダイスゲームス」
「ステステマーケティング」
「国葬最前線」

●推し理由
「作風の広さとテーマ選定のセンスが高い」
「時事ネタを巧みにゲーム化するセンス」
「最近の国産に見られない攻めた姿勢と、しっかりしたルールシステム」
「風刺ネタとそのリリース速度」

3位は芸無工房LOSERDOGSの北条投了さんです!他のデザイナーさんと比べて、好きな作品にたくさんの作品名が上がったのが特徴的でした。彼を推す理由として、「攻めたテーマの選定とシステムとしての完成度」を支持する声が多数ありました。また、ゲームのリリース速度が早いことも、推す理由としてあげられる方が多かったです。

 

 

2位 カナイセイジ (カナイ製作所)

●多くあがった好きな作品
「ラブレター」「クイックショット」「文絵のために」

●推し理由
「ジャパニーズミニマムの代表的デザイナー」
「数字とカード効果の組み合わせから、無限の戦術が感じられる所」
「ラブレターが初めて買ったボードゲームであり、革命的な存在だった」
「世界のカナイセイジなので」

 

2位はカナイ製作所のカナイセイジさんです!彼を推す理由として、「日本を代表するボードゲームデザイナー」「世界のカナイセイジ」といった声が非常に多く集まりました。また、「ミニマムなのに戦略性の高いゲームシステム」への支持も、とても多かったです。

最近では、ダンジョン飯の世界観を楽しめるボードゲーム「モンスターイーター」や「Dr.STONE ボードゲーム 千空と文明の灯」など、有名コンテンツ×ボードゲームの制作にも参加されています!

 

 

1位 上杉真人 (I was game)

●多く上がった好きな作品
「マグノリア」「ペーパーテイルズ」「ボルカルス」

●推し理由
「圧倒的なゲームデザイン知識とクールなキャラクター。」
「しっかりしたゲーム制作理論に基づく完成度の高いゲームを作られる点」
「システムに対する考え方がしっかりしている。作るゲームが非常にシャープ。」
「シンプルなカードにアクセントを加えて楽しいゲーム体験にするのが非常に上手に感じた」

 

今回1位の座に輝いたのはI was gameの上杉真人さんです!集計してみると、合計得点、投票人数ともに圧倒的、まさに堂々の1位でした!彼を推す理由として、「理論に基づいた完成度の高いゲームシステム」を支持する声が非常に多かったです。また知的でクールな人柄ながら、Twitterでのユーモラスな発信を支持する声もありました!

2022秋のゲームマーケットでは、「いつでもどこでもプレイできて、今日だけしかプレイできないTCG」として、立ったまま遊べるカードゲーム「DUEL BOY」の発売も非常に話題となっていたのが印象的です!

 

 

 

以上を持ちまして、「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2023」を終了いたします。みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか?改めて、投票していただいた方、宣伝していただいた方ありがとうございました。

今回の企画が、日本で活躍するボードゲームデザイナーさんを知る機会になったのであれば幸いです。それでは、次回の「全国推しボードゲームデザイナー総選挙2024」でお会いしましょう!ありがとうございました!