今年もGen Conの季節がやってきました。Gen Conとは毎年夏に北米で開催される大規模なアナログゲームコンベンションです。202年は8月3日から6日までインディアナポリスで開催されます。
そんなGen Con 2023で展示予定になっているゲームから期待の作品を5つご紹介します。
※上にあるアイキャッチ写真はGen ConのTwitterより
アルナックの失われし遺跡:消えた探検隊拡張(The Missing Expedition)
ワーカープレイスメントとデッキ構築が融合した、近年における傑作のひとつである『アルナックの失われし遺跡』の第2拡張です。現在(2023年7月末)で発表されている内容は、
- 新しい探検隊が2隊追加(ジャーナリスト・メカニック)
- 新しい研究トラック追加(両面リバーシブル)
- 新アイテム・新アーティファクト・新助手など既存カード類も全て追加
- ソロまたは二人協力プレイ用のキャンペーンモード追加(全6シナリオ)
と、このようになっています。第1拡張と同様に探検隊や各種のカード・研究トラックの刷新とともに、ソロプレイヤーにはうれしいキャンペーンモードが追加されたのは見逃せません。
基本セットと第1拡張ともに人気だった作品ですから、第2拡張も日本語版の登場は期待できそうですが、気になるのはお値段です。海外での予価は$30。第1拡張の日本語版は4,180円[税込]でしたので、おいくらぐらいで登場するかも要注目です。
グレートウエスタントレイル:ニュージーランド
トリロジー(三部作)になって展開中の『グレートウエスタントレイル』。国内では第2版が発売されたばかりですが、海外では最後の第3弾が登場します。
今回の場所は、ニュージーランド。いままで牛を運んでいたグレートウエスタントレイルですが、今回は羊を運びます。
従来は陸路と鉄道で牛を運んでいましたが、今回はニュージーランドだけあって鉄道が廃止されて航路に変わっています。さらに船での移動ルートは複数選択できるようで、これまでとは違う雰囲気を出しています。
ワールドワンダー
過去の指導者になって自分の古代都市を建設しよう!というテーマのこのゲーム。デザイナーは、昨年日本語版が登場したブラジル帝国を作ったZe Mendes氏。
前作も独特なアクション選択で自領土を拡大してゆくゲームでしたが、今作も自分の古代都市を作り上げていきます。
特徴的なのは、テトロミノ的な道路を敷き詰めて自帝国を作り、その隙間に大型建設物を配置していきます。この道路で資源の流通を管理するようで、なかなか悩ましい作りになっているようで期待です。
エイジオブイノベーション
こちらは昨年のGen Con 2022でもご紹介した『テラミスティカ2』とも言える作品。すでに日本語版の発売がテンデイズから発表されていますが、ひと足先にGen Conで英語版が販売されます。
見た目もゲームも『テラミスティカ』と9割同じとも海外先行レビューアーからレポートがでていますが、「ただし違いが重要で、そこがこのゲームを面白くしてる」とも同時に言われています。
その言葉通りに、種族と地形特性が分離されて各種毎にこの地形が得意といったものが固定されなくなっていたり、中立の建物が登場したり、後半ラウンドの得点要素がかわっていたりと細かい部分に多く手が入っています。
『テラミスティカ』、『ガイアプロジェクト』と続いてきたこのシリーズ。満を持しての登場でプレイが待ち遠しい方も多いのではないでしょうか。
エルサレム:アンノドミニ
キリストの最後の晩餐に参加し、よりよい席を取るというのがテーマ。もうこのテーマだけで、どういう展開になるの?と気になるゲームだが、システムはしっかりとしたワーカープレイスメントとデッキ構築が融合した最近はやりの仕掛けとのこと。
最近ヒット作を連発しているDevir社の新作で、このテーマとなれば要チェックな作品でしょう。
いかがでしたでしょうか。Gen Con 2023の期待作。日本語版や国内流通を期待しながらさらなる情報を待っておきたいものです。