ボードゲームのパブリッシャーの歴史とその会社が扱ってるボードゲームを紹介する人気企画の第3弾。今回スポットを当てるメーカーはブルーオレンジです。
公式サイトによると、1999年にアメリカのカリフォルニアでティエリ・ドヌアールとジュリアン・マヨの2人が設立したボードゲーム専門会社。社名は、詩人のポール・エリュアールの作品の「大地はオレンジのように青い」というフレーズから取ったらしい。
一番最初に作ったゲームはドヌアール考案の「ゴブレット」だそうです。マヨがアメリカ42州をジープに乗って小売店500店を訪れ、3ヶ月かけて「ゴブレット」を1万セット販売したのがこの会社のはじまり。
そんなブルーオレンジのボードゲームを紹介します。
ゴブレット
自分の色のコマ4つを一直線に並べたら勝ちという2人専用の四目並べゲーム。
コマは大・中・小の3種類あって、中が空洞になっています。なので、大きいコマは小さいコマの上から被せることが出来るというのがこのゲームの最大のアイデア。戦略とちょっとの記憶が勝敗を分けます。
これがブルーオレンジの第1弾なのかぁ。今遊んでも面白いんだから当時も勝算あったんでしょうね。ちなみに三目並べの「ゴブレットブラザーズ」というゲームもあります。
スライドクエスト
はみ出している取手を動かしてボード上のコマを狙い通りに滑らせる協力アクションゲーム。
取手は4つあるので是非とも4人で「そっち持ち上げて!」「あ〜落ちる落ちる!!」とワイワイ遊んで欲しいボードゲームです。単純だけどメチャクチャ楽しい。ステージも20種類あるので飽きずに遊べます。
実は1人で取手4本を操作すれば孤独に遊べちゃうんですよ。意外と面白いです。
キングドミノ
地形が描かれた長方形のタイルを置いて高得点の王国を作るタイル配置ゲーム。
獲得したタイルの絵柄が1つでも一致してれば置けるので感覚的に遊べます。なので子供でも遊べます。点数計算がちょっとだけ面倒ではあるけど、2017年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれたのが納得の内容です。王国が完成した時に写真を撮りたくなるのもポイントですね。
難しくなった続編の「クイーンドミノ」も存在します。
チキブーン
シーソーの上に乗ってるコマを崩さずに取るバランスゲーム。
コマには数字が書いてあるので得点を競うゲームではあるんだけど、もう見た目通りのゲームです。誰が崩してしまうのかハラハラしながらコマを取っていくことになります。シンプルだけど、とてつもなく可愛い。インテリアにもなりそう。
ドクターエウレカ
試験管内のビー玉をいち早くお題通りに並べるアクションゲーム。
ビー玉は劇薬という設定なので、試験管の外に出しちゃいけないんです。なので他の試験管にビー玉を移し替えて正しい順番に並べなきゃいけなくて、その作業が本当イライラします。ビー玉を1個だけ移したいのにコロコロっと2個試験管に入っちゃったりして。上手い人は何回やっても上手いんだよなぁ。
うんちしたのだぁれ?
ペットが描かれた6枚のカードを早く出し切ったら勝ちというカードゲーム。
自分の手番ではカードを1枚出して、6種類のペットから1つの名前を宣言。そのペットカードを持ってる人は他の人より早く出すというアクション要素の強いゲームです。しかしペットの名前を言った後に誰もそのペットを持ってなかったら失点としてウンチのチップを貰わなきゃいけないので、記憶力を競うゲームでもあります。
いかにも子供が喜ぶタイトルだけど、大人も楽しめます。
プラネットメーカー
自分の惑星に地形タイルを貼りつけて動物が多い惑星にするのが目的のタイル配置ゲーム。
このゲームの特徴は何と言っても立体!惑星が正12面体になっていて、タイルが磁石でくっつくようになってるんです。条件に合うように貼り付けると得点となる動物がもらえるので、惑星をクルクル回しながら考えることになります。これが平面的な他のボードゲームとは一味違う感覚なんですよ。正直な話、ちょっと見づらいんだけど…。
ライナー・クニツィアのブルーラグーン
海に浮かぶ島々に陣地を広げつつ資源を沢山集めて得点を競うエリアマジョリティー&セットコレクションゲーム。
運の要素が無いアブストラクトゲームなので一手一手が重要。だから全員黙ってしまうゲームだけど、クニツィアの作品らしい安定の面白さがありますね。ブルーオレンジにしては渋いゲームなんだけど、最初に作られたゲームが「ゴブレット」なので考えに考えた上で一手を決めるというのはこの会社らしいゲームとも言えますね。
こうして羅列すると、子供が喜びそうな見た目で楽しく、手に取って楽しいというゲームが多いですかね。そして難しいルールのゲームが少ないイメージ。
幼い子供と遊ぶ事が多いならブルーオレンジのゲームを是非。