声優ボードゲームTV「ボドゲであそぼ2ターンめ!」放送記念 第1期で遊ばれた全ボードゲームはこれだ!

ボードゲームがブームだと言われて何年くらい経ったでしょうか。流行ってると言うわりにボードゲームの専門番組って無いですよね?

それがなんと、今年7月3日からボードゲームの番組が始まったんですよ!その名も「ボドゲであそぼ2ターンめ!」です。やっぱブームなんですな。

放送日は毎週水曜日22時30分〜、放送してるのはTOKYO MX。関東ローカルなんだけど、インターネット配信のエムキャスなら他の地域でもリアルタイムで視聴することが可能です。他にもdアニメストア、GYAO!、U-NEXT、アニメ放題でも配信しているようですね。

番組は、声優の岡本信彦さんと堀江瞬さんの2人がボードゲーム同好会を発足したので会員を増やそうというコンセプト。とにかく、同業者である声優をゲストに呼んで一緒にボードゲームを遊ぶというテレビ番組です。通称、ボドあそ。

 

ボードゲーム専門のテレビ番組って珍しいんだけど、実は10年ほど前に放送してたのがあるんですよ。

2008年に「Theゲームナイト」というラミィキューブやマンハッタンやスコットランドヤードなどを遊ぶボードゲーム番組が半年に渡って毎週放送されてたんです。でもそれはBS日テレでの放送。今回のボドあそはBSじゃなく地上波ですよ!どれだけ画期的な番組かって話です。

 

7月3日から放送は始まってるんだけど、番組タイトルで分かるように今回は2ターン目。2018年7月からの3ヶ月間、毎週ボドあそが放送されてたんです。

そこで、去年放送の第1期(と呼ばせて頂きます)ではどんなボードゲームを取り上げていたのかを調べてみました。

 

 

まず、第1回は「コンセプト」

簡単に言えば、言葉当てゲームです。答えとなる単語をボード上のアイコンで伝えて他の人に当ててもらう珍しいタイプの連想ゲーム。わかりやすいヒントで伝わらなかったり、意外なアイコンでひらめいたり。最大12人で遊べるパーティーゲームで「これでも伝わらないか…」と何度ももどかしい気持ちになるので、大勢で遊ぶと盛り上がりますね。テレビ向きってやつでしょう。

 

 

第2回は「ディクシット」

とにかくカードに描かれたイラストが可愛い!内容の面白さはさて置き、見た目ですよ。ゲームは推理ゲーム。ストーリーテラー役の人が手札からカードを選んでタイトルを付けて、他の人はそのタイトルっぽいイラストのカードを選び出します。全てのカードをよく混ぜてから表向きにして、ストーリーテラー役のカードはどれかを当てるゲーム。他人の感性が見えてくるのが楽しいんですよね。「それ分かる!」とか「どう見えてるの?」とか。

 

 

 

第3回は「お邪魔者」

配られた通路カードを置いて金塊まで道を繋げるゲーム。このゲームが面白いのは、金塊を狙ってる「金塊掘り」とそれを阻止する「お邪魔者」に分かれるんだけど最初は誰がどっちの陣営か分からないんですね。正体が隠されてスタートするので、疑心暗鬼になってあーでもないこーでもないと盛り上がります。大体は途中でお邪魔者がバレるのでそこから開き直って金塊掘りの邪魔をするのも楽しいゲームです。ゲストが4人に増えたから出来たって感じですかね。

 

 

第4回は「ダンシングドラゴン」

2人1チームになって他のチームより早くドラゴンの絵柄を揃えるゲーム。このゲームが面白いのは、手に持ったカードでドラゴンの絵柄が揃った事を自分ではなくてパートナーが宣言するルールなんです。しかもドラゴンが揃った事が他のチームにバレると失敗。なので、揃った時の合図を決めてからゲームを始める訳です。「ドラゴン揃ったら眉毛触るから」とか「じーっと目を見るから」とか2人だけでサインを決めるという馬鹿馬鹿しさ。これも盛り上がりやすい。

 

 

第5回は「コードネーム」

2チームに分かれて自分のチームの単語を当てる対戦型言葉当てゲーム。リーダーがヒントを出して、他の人が25個ある単語の中から自分のチームが正解となる単語を当てていくんだけど、相手チームの単語も25個の中に紛れているんです。なのでリーダーは相手チームの単語に絡まないようなヒントを出さなきゃいけないし、答える方はリーダーが出すヒントの意味をちゃんと汲み取って相手チームの単語を選ばないようにしなきゃけない訳ですね。これぞテレビ向き。と言うか、バラエティー番組の1コーナーとしてそのまま企画としてやれそう。

 

 

 

第6回は「エセ芸術家ニューヨークへ行く」

全員が芸術家となってお題に沿った1枚の絵を仕上げるというお絵かきゲーム。全員で一筆ずつ描き加えて1枚の作品を仕上げます。このゲームが面白いのは、1人だけお題を知らないエセ芸術家がいて、バレないように絵を描かなきゃいけないところ。人狼のイラストバージョンとでも言いましょうか。エセ芸術家はバレなければ勝ちで、もしバレてもお題を当てれば逆転勝ちとなります。なので、他の人はお題そのものを描く訳にいかないという苦しさがゲームを面白くしてますね。絵がヘタな人でも問題ないのも良い所。

 

 

 

第7回は「ベストアクト」

全員がお題となるセリフを言った後にどの言い方だったかを当てる演技力の推理ゲーム。例えばお題が「はい」で配られたカードによって、ノックされた時の「はい」の人もいれば、聞き返す時の「はい」の人もいるし、出欠の時の「はい」の人もいると。それで沢山当ててもらえれば点数が高いといルール。これは声優が集まるボドあそ向けのゲームでしょ。この番組の為に作られたようなゲームですよ。毎回これをやってから他のボードゲーム始めてもらいたいくらい。ツイッターでも反響が大きかったようなので、他より多めにツイートを集めてみました。

 

 

第8回はゲームマーケット特集だったので、第9回と10回は「パンデミック」

ウイルスから世界を守る協力型ゲーム。4つのワクチンを作るのが最終目標。そのゴールに向かって真剣に話し合いをするのが他では得られないような体験なんですよね。ゲーム終わると仲良くなる気もするし。それぞれの特殊能力を持った職業、同じ都市にウイルスがやってくる仕掛け、エピデミックカードとパンデミックの恐怖。盛り上がるアクシデント満載なので、本当にみんなで1つになって世界を救ってる感じがするんですよね。他と比べて時間がかかるゲームなので2週に渡っての放送。

 

 

第11回は「モニャイの仮面」

海底神殿を探索する協力型ヴァーチャルリアリティーゲーム。なんと、スマホを取り付けたゴーグルを覗いてVRが楽しめるボードゲームなんです。VRで海底神殿を見てる人は、何が見えるのかを他の人に言葉で伝えて地図を完成させるのが目的。人に物事を伝える難しさを改めて痛感させられるゲームです。言葉で物事を伝える基本的なコミニュケーションとVRという新技術の融合、これは新時代のボードゲームですね。

 

 

第12回は「ゲット★スマートラブ」

より良い彼氏を作るカードゲーム。通称ゲスラブ。手札から「浮気性」や「おせっかい」などの属性が書かれたカードを1枚ずつ置いていくと、彼氏のキャラクターが完成していきます。例えば「不器用でエロい熱血な犬っぽい男かぁ」とか。それだけで面白い。カードには属性だけじゃなく得点も書いてあるので、その合計が男の数値。最終的には自分が選んだ彼氏の数値が高いと勝ちというゲーム。身内で遊ぶと盛り上がりますよね(悪口と共に)。

 

 

第13回にして第1期の最終回は「ウサこまはゾンビになりたくなくて困っています」

なんとボドあそのオリジナルボードゲーム。作ったのはこの番組のメインの2人である岡本信彦と堀江瞬。別のスタッフが作るんじゃなく出演者がゲームデザインまで関わるとは凄い番組ですね。ウサこま側とゾンビ側に分かれて遊ぶチーム対抗戦。ゾンビの巣窟から脱出するのが早いか、全員ゾンビになるのが早いかを競う鬼ごっこ風ゲームです。

こうして振り返ると盛り上がるパーティーゲームが多いですね。言葉などを当てたり、正体隠匿だったり、協力したりワイワイ騒ぐタイプに偏った印象。じっくり無言で遊ぶような思考型のボードゲームなんかも1つくらい見たいけど、そこはテレビですしね。絵的に分かりやすく派手なものが選ばれたんでしょう。賢明な判断だと思います。

 

 

最後に全ての回のボードゲームとゲストをまとめておきます。

第1回  コンセプト(西山宏太朗、野上翔)

第2回  ディクシット(仲村宗悟、八代拓)

第3回  お邪魔者(下野紘、寺島惇太、永塚拓馬、濱健人)

第4回  ダンシングドラゴン(下野紘、寺島惇太、永塚拓馬、濱健人)

第5回  コードネーム(福山潤、保住有哉、上村祐翔、吉永拓斗)

第6回  エセ芸術家ニューヨークへ行く(福山潤、保住有哉、上村祐翔、吉永拓斗)

第7回  ベストアクト(福山潤、保住有哉、上村祐翔、吉永拓斗)

第8回  ゲームマーケット特集

第9回10回  パンデミック(小野友樹、千葉翔也)

第11回  モニャイの仮面(小松昌平、天崎滉平)

第12回  ゲット★スマートラブ(木村良平、菊池勇成)

第13回  ウサこまはゾンビになりたくなくて困っています(木村良平、菊池勇成)

 

ここまでが去年放送の第1期。DVDも発売されているようなので見逃した方はどうぞ。

そして2019年放送の第2期…じゃなくて、2ターン目の第1回では「京都ダンガン」第2回は「ボブジテン」第3回は「タイムボム」が遊ばれていました。この先どんなボードゲームが登場するのか楽しみですね。