2019ボードゲーム新語・流行語大賞を勝手に発表!

今年も「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。今年ももうちょっとで終わるなぁ…って気持ちになる発表です。大賞は「ONE  TEAM」でしたね。すでに忘れかけてるけど。

ノミネートされた30個の言葉を振り返ってみると「タピる」「ドラクエウォーク」「あな番」などの新しい言葉、そして「軽減税率」「ジャッカル」「にわかファン」などの以前からあったけど今年急に使われる事が多くなった言葉が並んでました。

その辺はいいんだけど、毎年恒例の初耳ですけど…の言葉たち。いくつか挙げると「おむすびころりんクレーター」「マラソングランドチャンピオンシップ」「肉肉しい」「スマイリングシンデレラ」などなど。数週間後に忘れられてそう。

全く流行ってない言葉だらけですよ。定番化してきた「JC・JK流行語大賞」の方だって、ほとんど知らない言葉っスよ。3150とかホント初耳。ここに書く為に調べてYouTuberデビューを果たした亀田史郎さん発信と知ってビックリしてるけど。

 

 

という訳で、勝手に「2019ボードゲーム新語・流行語大賞」を発表しても誰も怒らないでしょ。ちなみに選考委員は筆者1人なので独断での選出となっています。まずはノミネートの新語・流行語の発表から。

 

 

 

 

マーダーミステリー  

2019年はマーダーミステリー元年と言っても過言じゃない!

参加者全員が推理小説の登場人物にでもなったかのような新ジャンルのゲームで、殺人事件の犯人探しの推理、他人との会話によって切り開かれていくストーリー、ネタバレ厳禁で一生に一回しか遊べないプレミアム感などなど……魅力を挙げたらキリがないほど。

ヨーロッパや中国で爆発的にヒットしてるマーダーミステリーが今年になって日本上陸って感じでしょうか。

 

東中野の「ディアシュピール」は1室をほぼマーダーミステリー専用にしたり、新宿にマーダーミステリー専門店「ラビットホール」がオープンしたり、グループSNEがオリジナルシナリオを一気に2作品も発売したり、これ以上盛り上がる年があるのかと思うほどの勢いでした。

 

 

 

 

放課後さいころ倶楽部

2013年から「ゲッサン」で連載中のボードゲーム漫画が今年アニメになって放送スタート。ボードゲーム漫画ってだけで驚きだったのに毎週テレビで放送されるなんて。

原作の世界観もそのままだし、ボードゲームのルール説明も分かりやすくて簡潔なのでゲームを遊んだ事ない人でも内容が入ってきたはず。SNSでは「#さいころくらぶ」のハッシュタグと共に様々なコメントが書き込まれました。

 

 

 

 

ウイングスパン  

ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門、ドイツゲーム賞の大賞に選ばれたW受賞のボードゲームです。2019年を代表するボードゲームの一つでしょう。

アークライトから日本語版の発売がアナウンスされるやいなや店舗やネットショップで続々と予約が打ち切り。第1版はほとんど店先に並ばずに予約分だけで売り切れてたみたいです。アークライトも誤字脱字などのエラッタが1つも無いという気合いの入りっぷり。

鳥カードの美しさ、卵コマと巣箱ダイスタワーの可愛さ、アクションがどんどん重なっていくエンジンビルドの楽しさ、他人に邪魔されない箱庭作りなどなど……写真映えもするし、最近の流行のシステムに仕上がってますね。

 

 

 

ウグイスパン

ぱっと見「ウイングスパン」が「ウグイスパン」に見間違えてしまうという事で話題になりました。空耳ならぬ空目ってやつ。アークライトが主催の発売前体験会でもウグイスパン付きだったという公認感のある空目。

 

 

 

海賊版ボードゲーム

今年は正規品ではないボードゲームが急増していたようです。以前から横行してたんだけど、今年は報告が多かった印象です。悪い人達が海賊版で一稼ぎしてやろうという矢先がボードゲームに向いたというのはブームの証でもあるんだけど、非常に残念な話。

購入した人によると、印刷がズレてたり、紙質がかなり粗悪だったりするそうです。ネットで買う時はホント注意を。買わないようにして撲滅させないと。

 

 

 

無断リメイク

オインクゲームズが作ったお絵描きゲーム「エセ芸術家ニューヨークへ行く」とほぼ同じルールのゲームがドイツのメーカーから発売されました。それが無断でリメイクされたという事で話題になりました。

タイトルは「Drunken Sailor(酔っ払い船乗り)」です。実はこのゲームが作られる前に「Sunken Sailor(沈んだ船乗り)」という「エセ芸術家ニューヨークへ行く」に酷似したゲームが発売されていて、そのドイツ版が「Drunken Sailor(酔っ払い船乗り)」なんです。

オインクゲームズは、正体隠匿のワードゲーム「インサイダーゲーム」も「ワーワーズ」というルールがよく似たゲームを作られたりして、何故かパクり被害に遭ってしまうメーカーなんですよね。それだけ面白いゲームを作っているとも言えるんだけど…。

 

 

 

チーキィ

青森県をPRする為に企画されたカードゲーム「チーキィ」が「ドブル」に似ているとしてネット上で話題になりました。1枚のカードには青森に関するイラストが8つ描いてあって、2枚のカードを見比べて共通するイラストを素早く探すというドブルとほぼ同じルール。

企画した人は事前に問題ないか弁理士に相談してたんだけど、炎上と言うか議論が巻き起こりクラウドファウンディングを取り下げる事態になってしまいました。

ボードゲームのルールに著作権がないのは事実なんだけど、ドブルの版元に話を通しておけば良かったのかも知れませんね。ボードゲームで地元をアピールしようなんてせっかく面白い企画なんだから、なんとか実現して欲しい!個人的には応援してます。

そしたらドブル類似ゲームが存在すると話題に……。

 

 

 

レガシー

ボードにシールを貼ったりカードに書き込んだりして、遊んでるうちにルールが追加されていくボードゲームです。過去のプレイ内容が残っていくので遺跡を意味する「レガシー」系と呼ばれています。なので同じメンバーで何度か繰り返し遊んで、使い捨てって物がほとんどですかね。

話題になったのは2017年の「パンデミックレガシー」で、その成功を受けて今年も沢山のレガシー系が発売されました。

「テストプレイなんてしてないよレガシー」

「究極の人狼レガシー」

「イーオンズエンドレガシー」

「街コロレガシー」

あと画像が見つからなかったけど「マラカイボ」や「オルレアンストーリーズ」なども発売予定になっています。

 

 

 

#ボドあそ

去年TOKYO MXで3ヶ月間放送された「ボドゲであそぼ」という声優の岡本信彦と堀江瞬らがボードゲームを遊ぶテレビ番組が、今年復活!その名も「ボドゲであそぼ2ターンめ!」です。ハッシュタグの「#ボドあそ」をノミネートしました。

ボードゲームカフェとコラボしたり、キャラクターのうさコマがゲームセンターの景品になったりメディアミックスによって前シリーズより盛り上がってた印象ですね。

 

 

 

ザ・マインド

日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」のボードゲーム(番組ではテーブルゲームという名称)を遊ぶ人気企画の中で、黙ったままで数字カードを昇順で出していく「ザ・マインド」が遊ばれました。すると放送後、Amazonなどのネットショップで値段高騰の後に品切れ。版元のアークライトも在庫が無くなるというちょっとしたパニック状態になりました。

テレビなのに無言のままプレイするゲームをやってしまうなんて斬新。面白さは保証されてるカードゲームではあるけども。

 

 

 

ケースandケース

100円ショップのダイソーが今年発売した収納ケースがボードゲーム専用じゃないかと、ゲーマーの間で話題になりました。パカっと開けると小さなトレーが4つ入ってるので、スタート時のコマやトークンを分けて入れておけばセットアップが物凄くカンタンで、即ゲームが始められるという優れもの!

個人的には何度もDAISOに行ってるのに現物見てないです…。ってか、ダイソーだけじゃなく他の100円ショップも含め、高品質のカードスリーブが売ってたりしてボードゲーマーの顧客獲得を狙ってますな。恐るべし百均。

 

 

 

人類史上最大のダイスロール

アトランタの高速道路でトラックが急ハンドルを切ったところ、積んであった21万6000個のダイスを路上に散乱させてしまったという事故。2020年発売予定の新作ボードゲームのサイコロだったそうです。怪我人がいなかったのが幸いですね。

それにしてもダイスを散乱させた会社代表のコメントが「人類の歴史でもっとも多くのサイコロを同時に振った非公式の世界記録になったのではないでしょうか」って呑気過ぎるでしょ。日本だと、まず謝れって炎上しそう。

 

 

こうして振り返ると2019年ボードゲーム界もいろいろありましたね。「そんなの流行ったっけ?」という声もあるだろうけど、それは本家の流行語大賞も同じですから。

大賞は何でもいいんだけど、強いて決めるならウグイスパンか?

うん、てな訳で2019ボードゲーム新語・流行語大賞は「ウグイスパン」に決定です!