「ゲームマーケット出張版2020浅草」に行ってきた

今年3月に開催を予定していた「ゲームマーケット2020大阪」と4月開催予定の「ゲームマーケット2020春」が中止になってしまいました。理由はもちろん新型コロナウイルスの感染拡大の影響です。今年はゲームマーケット20周年という記念すべき年なのに。

 

しばらくゲムマはお預けか…と非常にガッカリしてたんですけど、「ゲームマーケット出張版2020浅草」が8月16日に開催されると発表されました。出張版って何…?と思いますよね。その謎を解き明かすために取材に行ってまいりました!

 

場所は浅草駅から徒歩5分に位置する「東京都立産業貿易センター台東館」です。歩くのはたった5分なのに遠く感じる…。暑いから距離感がおかしくなっちゃうんですかね。ちなみに東京は最高気温37°Cを記録した日なんですよ。駅から歩いてるだけで日焼けしてるのがわかるくらい肌がジリジリ、汗はダラダラ…。

実は、ここは2013年までゲームマーケットの会場となっていた建物。昔からの参加者にとっては懐かしい場所なのです。20周年のメモリアルイヤーにここで開催するとはねぇ…。

 

まず玄関からロビーに入るといきなりのアルコール消毒。ゲームマーケット以外のイベントもいくつか行われてるみたいで、ロビーにはそれなりの人がいるんです。エレベーターに乗る前にまず消毒です。

ビショビショに濡れた手を乾かしながら4階へ。

 

会場の入り口に到着すると名前は知らないけどゲームマーケットのキャラクターがお出迎え。確か3匹いて、コロ・チップ・バンの名前だったと思うけどコロがどれなのか全く分かりません。

 

今回のゲームマーケットの最大の特徴はチケットでしょう。スマホの電子チケットのみで当日券は無し。しかも会場に入れるのは120人限定で、45分で入れ替え。パンフレットに載ってたタイムテーブルはコチラ。

ちなみに時間が遅くなるとチケット代が安くなるというシステムになってます。朝イチならお目当のボードゲームが手に入るだろうけどチケットがちょっと高い。夕方ならチケット安いけどゲームが残ってるかどうか分からないというクニツィアジレンマを突きつけられてる訳です。流石ゲームマーケット。

 

受付で係員に電子チケットを見せ、ここでも改めてアルコール消毒して、非接触型の体温計で検温。37.5°C以下ならやっと待機列に並ぶことが出来るという感じですね。当然だけどマスクは全員着用してましたよ。

並んでる間もソーシャルディスタンスを守っての待機。今回のゲームマーケットは主催者のアークライトが大変だったのは言うまでもないけど、参加者も大変。お客さんが協力してやっと開催出来るという、主催者の頑張りだけじゃ未完成なイベントとも言えますね。ちなみにこの後、ここに100人位が集まります。もちろん間を空けて。

 

10時。ゲームマーケット出張版2020浅草START!

アークライトの刈谷さんがマイクで開会のあいさつをしてたような気がするけど、こっちは人が少ないうちに写真撮影に集中してたので何を言ってたのやら…って感じ。

そして会場のMAPがコチラ。

いつものゲームマーケットを知ってる人にしてみれば別のイベントかと思うほど小規模です。キャンセルが2つで、出展者が27だけ。机の大きさはみんな同じで、ゲームの試遊は無し。ちょっと淋しいけどこれが出張版なのです。

そして、お客さんが入ってきた後の会場の雰囲気です。

基本的にスタッフと出展者はマスクとフェイスガードを着けてました。エアコンは効いてるんだけど真夏日という事もあって会場内が暑いんですよ。なのでマスクだけの人、フェイスガードだけの人とそのうち様々なスタイルになってました。熱中症も怖いですからね。

とにかく、どこもガラーンとしてるんですよ。ブース前に列が出来てちょっと混み合ってる時もあるんだけど、それもほんの短時間。広さ的にもお客さんの人数的にも45分あれば全てゆっくり見て回れてるんだろうなぁという印象でしたね。

 

では今回出展のブースを順に紹介します。しかも全部です!

アークライト

一番長い行列が出来てたのはアークライトでした。ルートとエボリューション狙いの人が多かったのかな?

 

クリエイティブAHC

新作の「斯くして我は独裁者に成れり」が後で出てくるラディアスリーの「FILLIT」とコラボレーションしていて、2つのゲームがあれば「斯くして我はFILLITで勝てり」というルールで遊べるみたいです。こういうゲームのコラボは今まであったかなぁ。面白い試み。

 

OKAZU brand

 

 

DOMINA

多分ここがアークライトの次に行列が長かった所。ゲームマットとコインを買いに来てる人が目立ってました。

 

 

ワンドロー

「RRR」の無料体験版を配布してました。厚紙に印刷してあってハサミで切れば遊べちゃうんです。

 

JELLY JELLY CAFE

ネスターゲームズのゲームだけに絞っての販売になってました。

 

BakaFire Party

「桜降る代に決闘を」の新拡張のチラシが!

 

GOTTA2

 

カラメルカラム

 

オインクゲームズ

ゲームを3つ購入すると海底探険のコマのぬいぐるみがもらえるキャンペーンをしてました。結構かわいい。

 

グランディング

街コロで使うメタルコインがなかなかの重量感。

 

Accent Circonflexe

 

やのまん

 

ディアシュピール

ほらボド!のmomiさん所有の中古ゲームの販売も行われてました。

 

ワンモアゲーム!

 

LAUGH SKETCH Ink.

 

ホビージャパン

 

TUKAPON

ボブジテンのキャラクターがビッシリ描かれたクリアファイルが置いてました。なかなかのインパクト。

 

冒険企画局

「ドッグフェローズ」がここで初お披露目!

 

ジーピー

ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の「ザ・クルー」がこんなに沢山並んでる!お店では品切れ続出なのに。

 

スタジオムンディ

 

オズプランニング

人気作「赤い扉と殺人鬼の鍵」と「ゴリラ人狼」がコラボした「赤い扉とゴリラの鍵」という拡張が初お披露目。ゴリラの鍵をみつけるとゴリラだったことを思い出すルールだそうです。

 

イエローサブマリン

 

ボドっていいとも!

 

daitai/ナナワリ

daitai とナナワリの連名でのブースです。

 

リトルフューチャー

 

ラディアスリー

ここがクリエイティブAHCとコラボしてるとこですね。

 

これで全部です。今回は出展者数が少ないからこそ出来るけど、ゲームマーケットの全ブース紹介の記事なんて史上初でしょう。ノーコメントのブースもも多いけど甲乙付けてる訳じゃないのであしからず。会場の雰囲気だけでも伝われば。

 

そして開場から45分経つとお客さんは全員退場です。

この入れ替え時間にゲームマーケットのスタッフがアルコール消毒液を持って出展ブースを1つずつ巡回です。1人ずつ強制的に消毒。ブースによっては各々アルコール消毒液持ち込んでるんですけどね。とにかく徹底してるんです。

そしてこの会場は窓を開けちゃダメみたいなんですよ。

カギのところに「開錠禁止」って書いてあるんです。エアコンがゴォ〜と音を立てて全力で動いてるし、出入口は開けっ放しだから空気は入れ替わってると思われます。建物の都合だから窓は閉めたままですかね〜と思ってたら、スタッフがやってきて15分間の換気です。多分、ほかのフロアでやってるイベントもこんな感じかもしれませんね。

普通に来場した人は気付いてないかも知れないけど、実はお客さんの入れ替えと同時に空気の入れ替えも行ってたんです。やれる事・やらなきゃいけない事は全てやってたという訳。

こっちは取材なので見てるだけだったけどマジ大変。数年後ここまでやらないと開催出来ない年があったんだと笑い話になる時も訪れるでしょうけどね。

 

11時になると新たなお客さんがやってきて、45分経つと退場で、また換気…の繰り返し。ゲームマーケットのレポートなんだか、昨今のコロナ対策の現状レポートなんだか分からなくなってきましたね。とにかくこんなイベントでした。

 

今年の11月14日と15日にゲームマーケット2020秋の開催が予定されています。

今回は電子チケットを導入したり、少人数の入れ替え制という新しいゲームマーケットだったんだけど、何か活かせる事があるかどうかの試験的な意味合いもあったのかなぁと。

そして、東京都のガイドラインを守った上でどれだけのイベントが出来るのかという挑戦にも思えました。アークライト側のそんな意気込みは感じましたけどね。

 

そうそう!何が出張版だったのか?それは、こんな感じで開催出来るなら各地でやるつもりだから出張版だそうです。これも新たな生活様式の1つじゃないですか!