クラウドファンディングで作られたボードゲーム10選

ボードゲームを遊んでいて「自分だったらあんなゲーム作りたいなぁ」なんて考えた事はありませんか?作られた数が100個程度の同人ゲームが有名メーカーから一般発売される事も珍しくないのがボードゲーム業界です。

でもネックになるのが資金。印刷代とかコマ代とか箱代とかお金が必要なんですよねぇ…。せっかくアイデアが浮かんでも想像の中でおしまいってこともあるでしょう。

しかし、今やインターネット上でアイデアに賛同してくれた人がお金を支援してくれるクラウドファンディングが盛況中。様々なアイデアや夢がドンドン実現しています。もちろん、クラウドファンディングで目標を達成して作られたボードゲームも沢山あるんです。

 

ってな訳で、クラウドファンディングがきっかけで作られたボードゲームを10個紹介します。

トポロメモリー

トポロジー的に同じ図形を見つけるカルタゲーム。

CAMPFIREにて、116人の支援者から31万4000円の支援が集まり製作されました。現在は拡張が第3弾まで発売されてるのかな。一度遊ぶと、本とか看板とか見てるタイミングとかに「あ!この文字とこのイラストがトポロジー的に一緒だ」とか考えちゃってますからね。クセになる楽しさ。

 

サメポリー ムービー・シャークアタックシティ

人喰いサメとモノポリーが合体したボードゲーム。

こちらもCAMPFIREにて、227人から総額218万円の支援金が集まり製作されました。サメを倒して英雄になるか、サメの攻撃に耐えて生き残った人が勝ちという勝利条件になっています。さらにプレイヤーの駒とは別にサメ駒が追いかけてくるという要素もあってモノポリーと言えるのかは多少の疑問はありますが…。

 

ワンモーニング人狼

人数は3人から、ゲーム時間も2分で遊べる気軽な人狼ゲーム。

READYFORにて、169人から総額101万2600円の支援金が集まり製作されました。人狼同士が顔合わせをする夜ターンがなくて、朝から始まるのでワンモーニング。しかも自分の役職を告白する事で他人の役職カードを見る事が出来るので、ホント短時間で終わります。だけど議論はしっかり楽しめる作りになっています。とにかく絵柄が可愛らしいですね。

ワー!ワーウルフ

道や家が描かれたマップ上で行う人狼ゲーム。

CAMPFIREにて、52人から総額33万8000円の支援金が集まり製作されました。道路上に丸太を置いて人狼の邪魔をしたり、様々な特殊効果を持つ家に昼間に移動したり、普通の人狼よりもワイワイ楽しく遊べる仕様になっています。みんながイメージしてた想像上の村が可視化されてるだけで楽しいですね。

 

ブンボド

縦横無尽に暴れる怪獣からロボを操って街を守る1〜2人用ボードゲーム。

CAMPFIREにて、186人から総額163万1500円の支援金が集まり製作されました。ロボットvs怪獣の対戦ゲームなんだけど、特徴はなんと言っても精巧なフィギュア。ゲーム内容よりフィギュア欲しさで支援した人も多いかも知れませんね。これで遊ぶのかと想像するとニヤけてしまいます。

 

真贋のはざまで

絵画のオークションで本物かニセモノかを見極めて、与えられた勝利条件を目指すカードゲーム。

CAMPFIREにて、232人から総額82万3284円の支援金が集まり製作されました。「藝大の研究者が学術協力するガチの西洋美術史教育用ボードゲームを作りたい」と支援を募っただけあって、カード裏面に書かれた絵画の情報はかなり勉強になる内容。読み合いが面白いゲームだけど、ただ面白いだけじゃなくゲームが終わる頃には有名絵画の知識が実際に増えるというのが良いですね。

 

HOPPIN’ GARAGE

ビール作りの職人となって、製造工程通りに材料を集めてビールを完成させる協力ゲーム。

CAMPFIREにて、976人から総額234万2110円の支援金が集まり製作されました。今回紹介する中で最も支援者が多くて最もお金が集まったゲームですね。サッポロビールが開発したカードゲームだけあって、1枚1枚に書かれたうんちくが凄い。ビール愛があふれてこぼれちゃってる感じ。遊び終わったらビール作りに相当詳しくなるはずです。

 

ダッタカモ文明の謎

袋の中から取り出した変な形のコマを何かでイメージし、他人に当ててもらうクイズゲーム。

READYFORにて、87人から総額106万7000円の支援金が集まり製作されました。視覚障がい者でも遊べるゲームを作るプロジェクト第2弾として作られたゲームで、手で触った時の感覚にこだわったコマにお金がかかったようですね。イラストのイメージを伝えるパーティーゲームは沢山あるけど、触ったコマのイメージを伝えるパーティーゲームって珍しいですよね。他にあるのかな?誰でも楽しめる会話が弾む軽いゲームです。

 

憲法ボードゲーム

憲法が無くなった日本を舞台に、憲法を復活させて日本中の都市を守る協力型ボードゲーム

CAMPFIREにて、192人から総額137万500円の支援金が集まり製作されました。名古屋や札幌などの実際の都市に不幸なことが発生するので、みんなで協力してkenpoバリアを張っていくのが目的です。遊びながら憲法が学べるような作りになっています。役職も多々あって名作協力ゲームの「パンデミック」っぽい。

 

離婚届にサインしてっ!

様々な物的証拠や証言を集めて離婚準備をするセットコレクションカードゲーム。

CAMPFIREにて、170人から総額31万4154円の支援金が集まり製作されました。インパクトのあるタイトルで悪趣味なふざけたゲームかと思ったら、ツラくて離婚したいけど踏み切れない人も多いというアンケート結果があって、離婚も選択肢の1つだよと面白く提案したいというコンセプトの元で作られたようです。イラストが味あっていいですね〜。

 

多くの人に支援されただけあって、どのゲームも何か光る物がありますよね。作り手の熱意も伝わるし。

素晴らしいアイデアを思いついても資金が無いというのは昔からあった悩みなんでしょう。でも今はクラウドファンディングで世間の人が背中を押してくれる時代ですから。今からでも頭の中にあるその、小さな発想を現実のものにしてみませんか?世界中で遊ばれるボードゲームが誕生するかもしれませんよ。