苗字制定記念日に遊びたい苗字を使ったボードゲーム8選

2月13日は、苗字制定記念日です。

1875年(明治8年)の2月13日、明治政府が「平民苗字必称義務令」を出して国民全員は苗字を名乗ることが義務付けられました。なので毎年2月13日は苗字制定記念日になります。

実はこの5年前の1870年(明治3年)の9月19日に明治政府は「平民苗字許可令」を出していて、貴族と武士しか苗字を名乗っていなかった時代に誰でも苗字を公表しても良いことになっていたんです。

でもこれは、貴族・武士以外で苗字を持っていた一部の人も堂々と苗字を名乗っても良いですよというルールで、1875年の「平民苗字必称義務令」は苗字がない人も苗字を名乗りなさいよというルール。苗字が許可から義務になったんですね。庶民も苗字を名乗り始めたので、江戸時代には1万種類だった苗字が明治時代には10万種類くらいに一気に増えたと言われています。

明治時代に苗字が義務になってから150年。この令和時代に、人の名前に欠かせない苗字を利用したボードゲームを8タイトル紹介します。

タカハシマサル

〈タカハシマサル/3〜10人/10歳〜/20分〉

配られたカードをいち早く出し切るゴーアウト系カードゲーム。

漢字一文字が書かれた名前カードを全員に7枚ずつ手札として配ったらゲームスタート。自分の手番では、カード1枚を出して前の人が出した漢字に人の名前になるように繋げます。人の名前が完成したらその名前を見て、イメージする年齢と性別を答えます。答えたらエピソードカードを1枚めくって、答えたイメージと照らし合わせます。

エピソードカードの条件に合わなければペナルティとして名前カードを手札に1枚加えます。これを繰り返して、手札がなくなった人の勝ちです。

ゲームタイトルである「タカハシマサル」が出来た時は、カードが一気に出せるようになるタカハシフィーバーに突入。このアクセントが楽しくてアイデアが光りますね。人名大喜利とゴーアウトが融合したようなゲームです。

私の名前は◯◯です

〈私の名前は◯◯です/3〜6人/10歳〜/30分〉

出題者が作った名前を当てる推理ゲーム。

1人が出題者、残りの人が回答者になります。出題者は漢字一文字が書かれた漢字カードを6枚受け取ります。砂時計で時間を計り、砂が落ちる2分間に漢字カードを使って名前を作ります。次に出題者は作った名前のヒントを出します。回答者は思い付く名前を答えて、正解ならカードの枚数が得点になります。

あの子の名前は、

〈あの子の名前は、/3人〜/10歳〜/30分〉

テーマに沿った名前を作り、誰が最も相応しいかを決めるパーティーゲーム。

姓カード3枚と名カード3枚を全員に配ったらゲームスタート。テーマカードを1枚めくって、そのイメージに合う女性の名前を作ります。全員作り終えたら、自分で作った女性のイメージを語ります。最もテーマに合った名前を投票で決めます。これを繰り返して、3回投票で選ばれた人が勝ちです。

テーマカードは「実家は大富豪と噂のあの子の名前は、」「百人一首で全国大会に出場したあの子の名前は、」「窓際の席でいつも外を眺めているあの子の名前は、」などなど80枚。どんな名前が正解なのかハッキリしませんが、投票をするとダントツで誰かが選ばれたりして不思議と納得出来ます。

小鳥遊フラッシュ

〈小鳥遊フラッシュ/2〜6/12歳〜/15分〉

難読苗字を当てるクイズゲーム。

苗字が書かれたカードを山札にしたらゲームスタート。全員の前にカード1枚を出し、素早く取った人が苗字の読み方を答えます。ウラ面に読み方が書いてあるので、カードをめくって答えを確認します。正解ならカード獲得、間違っていたら一回休みになります。これを繰り返して、カードが多い人が勝ちです。

一度遊ぶと読み方を覚えてしまうので、何度も繰り返し遊ぶには向いてないゲームですが、難読苗字に詳しくなります。登場する苗字は「鷲見」「月見里」「十六女」などなど、カードは50枚もあります。

藤さん

〈藤さん/3〜6人/8歳〜/15分〉

自分の捨て札置き場にある苗字カードの枚数で得点を稼ぐセットコレクション。

「佐藤」「伊藤」「近藤」など「◯藤」の苗字が書かれたカードを3枚、全員に手札として配ったらゲームスタート。自分の手番では、苗字カード1枚を他人の捨て札置き場に表向きに置いて、山札から苗字カードを1枚補充します。これを繰り返して、山札が無くなったら得点計算します。点数の高い人が勝ちです。

捨て札置き場にあるカードは1枚1点です。ただし、3枚以上ある苗字は0点になります。なので、誰の捨て札置き場に何の苗字が置かれたかを記憶しておく必要があります。しっかり覚えても「後藤」と「須藤」、「武藤」と「衛藤」がごちゃ混ぜになったりして紛らわしいのが面白いですね。

藤が付く苗字って改めてたくさんあるんだなと感心するゲームでもあります。

ネームイズバリュー

〈ネームイズバリュー/3〜5人/10歳〜/20分〉

苗字ランキングの順位で落札をするオークションゲーム。

全員に紙とペンを配り、ひらがなと数字が記載されたカードを5枚並べたらゲームスタート。カードに書かれたひらがなで始まる苗字を各々が紙に記載します。全員書いたら、苗字ランキングサイトで全国何位の苗字なのかを検索して確認します。順位が金額となり、最も高い金額だった人から欲しいカードを獲得します。

ただし、並べたカードに書かれた数字下4ケタがバースト値になるので、その数を超えた場合はバーストになります。これを5回繰り返して獲得したカードで苗字を作り、全国何位かによって得点が入ります。獲得したカードも得点に加え、点数の高い人の勝ちです。

苗字のランキングサイトで全国何位の苗字なのかを予想するゲームです。「地元では結構多い苗字なんだけど…」「こんな苗字あるかな?」と日本人であれば誰でも楽しめます。

渡る世間はナベばかり

渡る世間はナベばかり/1〜8人/6歳〜/10分〉

同じ漢字カードをめくる神経衰弱ゲーム。

渡カードを全てテーブルの上に並べたらゲームスタート。自分の手番では、渡カード2枚を選んでめくります。渡カードのウラ面に書かれた「ナベ」の漢字が全く同じならカードを獲得します。一番多くの渡カードを獲得した人が勝ちです。

ワタナベのナベはいろんな漢字のパターンがありますよね。そのナベの漢字で神経衰弱をやるというゲームです。実際やってみると24種類あるナベの漢字はなかなか見分けが付かないので「このナベはここに一本棒がないね」「こっちの方にあのナベなかったっけ?」と自然と協力ゲームになってしまうネタゲームです。

オールサイ藤ニッポン

オールサイ藤ニッポン/1〜8人/6歳〜/10分〉

同じ漢字カードをめくる神経衰弱ゲーム。

藤カードを全てテーブルの上に並べたらゲームスタート。自分の手番では、藤カード2枚を選んでめくります。藤カードのウラ面に書かれた「サイ」の漢字が全く同じならカードを獲得します。一番多くの藤カードを獲得した人が勝ちです。

サイトウのサイはいろんな漢字のパターンがありますよね。そのサイの漢字で神経衰弱をやるというゲームです。実際やってみると24種類あるサイの漢字はなかなか見分けが付かないので「このサイはここに一本棒がないね」「こっちの方にあのサイなかったっけ?」と自然と協力ゲームになってしまう『渡る世間はナベばかり』の姉妹作になるネタゲームです。


現在の日本には30万種類もの苗字が存在するそうです。そんなにあれば、他にも違う遊び方もありそうですが、これだけの数のボードゲームがあるようです。