BROADでは、おすすめゲームとしてライナー・クニツィア氏のタイトルを何度も取り上げてきました。特集記事として、ライナー・クニツィアの入門編5作を紹介する記事もあります。
■名作連発! 『ペンギンパーティ』や『ヘックメック』など、ジレンマが詰まったライナー・クニツィアのゲーム入門編 おすすめ5選
今回は、ちょっとだけステップアップ。ライトでありながらも、前回記事のものよりルールが少し難しいクニツィア氏のゲームを6つほどご紹介します。
※最近発売されたか、再販があるなどして、比較的入手が容易なタイトルを優先しています。
シンプルイズベストの定番タイトル
バトルライン

※写真は旧版のものです。
一列に並んだ9つのフラッグを取り合う陣取り。ボードゲームカフェやプレイスペースには必ずといっていいほど置いてある超定番の2人用ゲームです。
1~10の6色のカードを場に出して役を作って相手と比べ、より強い役のほうがフラッグを取ります。先に5つのフラッグを取るか、隣り合った3つのフラッグを連続して取ったほうが勝利。カードの役は、連番であったりカードの色を合わせたりして作るため、ポーカーに似ており、理解しやすくなっています。どのフラッグを取り、どこを捨てるか。プレイヤーは手札と相談しながら、すべての手番で相手だけでなくジレンマと戦うことに。先読みと我慢が肝要です。
一度出したカードを他の列に移動させたり、そのとき出ているカードの数字だけで勝敗を決するなどさまざまな効果を持つ“戦術カード”を追加する上級ルールも用意されており、繰り返し遊べるゲーム。ボードゲームに慣れていない人と遊ぶゲームとしても、自信を持ってオススメできるタイトルです。
バトルライン
まぁやんの勝ち👍
今回から上級ルールに変更してプレイ
手番の最初にしかフラグが取れない様になり
かなり戦術が変わってくる仕様に変わった😅
奥が深すぎるぞwバトルライン‼️#夫婦ボドゲ pic.twitter.com/6BoDkX75xT— まぁやん (@maayan_8087) January 2, 2026
【バトルライン 概要】
メーカー:クロノノーツゲーム
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:30分
ブードゥー・プリンス

※写真は海外版のものです。
全員が手札から1枚ずつを出して取り合う、トリックテイキングと呼ばれる種類のカードゲーム。最初のプレイヤーが出したものと同じ色のカードを出す“マストフォロー”、特定の色が他のカードよりも強い扱いとなる“切り札”のルールなど、トリックテイキングとしてはオーソドックスなものですが、得点のシステムが一ひねりされています。
そのラウンドで、既定数勝利したプレイヤーはいったんゲームから外れます。得点は、そのときの“自分以外の”プレイヤーの勝利数。この数字は外れる人が増えていくほど多くなっていくので、できるだけギリギリまで勝利数を抑えて粘りたいところなのですが、最後のひとりになってしまうと今度は自分が勝った数が得点になってしまいます。ほとんどの場合は最後のひとりがもっとも得点が低くなるので、これは避けたいところ。手札と相談しながらどこで抜けるかの判断をしなければなりません。
トリックテイキングのなかでは古典に近いタイトルですが、シンプルなルールと軽いプレイ感でありながら考えどころが詰まった、クニツィア氏らしいゲームです。
クリスマ何とかってことで、お手頃なチキンを片手にアナログゲームを楽しみましたよ
まず「ブードゥープリンス」
マストフォロー切り札ありのトリテ
やることはシンプル……でも、いかに負け、いかに勝つのかって戦略が楽しい
個人的にはスカルキングと並んで好きです#ボードゲーム pic.twitter.com/g1v9JaeNRg— 大濱真対 (@hama_matsui) December 24, 2021
【ブードゥープリンス 概要】
メーカー:数寄ゲームズ
プレイ人数:2~5人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:20分
かわいい木駒も魅力のライトな戦略ゲーム
ボツワナ

※写真は旧版のものです。
動物を集めてポイントを得ていくゲーム。プレイヤーは手番に動物のカードを1枚出し、その動物のコマをひとつ獲得します。動物は5種類おり、カードはそれぞれ0から5の数字が書かれています。
動物コマひとつごとの得点は、場に出た最後のその動物のカードに書かれていた数字。つまり、高い数字のカードを残しておいて最後に出せば、その動物の得点は高くなり、逆に低い数字のカードを最後に出せば得点を下げられる。こうしてカードを出す順をうまくコントロールすることで、自分の総得点を上げ、他人の得点を下げていくのがこのゲームのコツとなります。どれか1種類の動物のカードが6枚出たらラウンド終了で、得点を計算します。
読みと駆け引き、運の要素がほどよく噛み合っており、何度でもプレイしたくなるゲームです。初版は1994年発売。日本語版の最新となるニューゲームズオーダー2022年度版では、動物コマが単色の木製トークンとなっています。
ボツワナ。
クニツィアの同名ゲームのリメイク。カードを場に出して(得点を上書き)、どうぶつコマを取る。ラウンド終了時に持っているどうぶつコマ✖️最新のカードの数字が得点。
昔やったときは運要素強すぎと思ったけど改めて遊ぶと意外と面白かった。
ルールも簡単やし良作。 pic.twitter.com/lUquqderTk— フクハナ (ペリオン) (@fukuhanameck) December 23, 2025
【ボツワナ 概要】
メーカー:ニューゲームズオーダー
プレイ人数:2~5人
対象年齢:7歳~
プレイ時間:30分
シンプル&ライトで何度でもプレイしたくなるスルメゲーム
ファイブシーズンズ ダイス

2008年ドイツ年間ゲーム大賞受賞の名作『ケルト』をライトに楽しめるようにした派生作のひとつ『ケルトタイル:ダイス』を日本オリジナルでリメイクしたタイトルが『ファイブシーズンズ』です。
『ケルト』はカードを出して5つのコースでコマを進めていくゲームですが、『ファイブシーズンズ』は5個のダイスを振ることによって進むコマと歩数を決めていきます。ダイスは一度だけ任意の個数を振り直すことが可能。プレイヤーは最大4つのコマを盤上に送り、それぞれのルートを進んだ位置で得点を獲得していきます。
どのダイスを振り直すか、どのコマを進めるか。選択はこれだけなのですが、毎回頭を悩ませることに。戦略的な要素はじゅうぶんながらも、ボードゲームに慣れていない人や子どもでも楽しめる佳作。ゲームボードがリバーシブルとなっており、裏面はタイルを並び替えることでコースが変化する可変式のため、毎回マップが変わって高いリプレイ性があります。
ファイブシーズンズダイス。
ケルトダイスのリメイク。ルール変更はないけれど、障害物のマスを変更できるようになった。ケルト的な参入するかどうかという悩ましさとダイスの軽いプレイ感がちょうど良く、強烈な面白さはないけれどこういうんでいいんだよという満足感がある。○ pic.twitter.com/WeqjapYydK— 彼葉 (@hiyou_) July 20, 2025
【ファイブシーズンズ ダイス 概要】
メーカー:サニーバード
プレイ人数:2~4人
対象年齢:7歳~
プレイ時間:約15分
だんだんダンジョン

2016年発売の『Mysterious Dungeons』の日本語版。だんだん出来ていくダンジョンを踏破するタイル配置ゲームです。
各プレイヤーは同じ構成のタイルを20枚持ち、めくったカードで指示されたタイルを同時に配置していきます。ただし、プレイヤーごとに違った個人ボードを使用するため、同じ並びでタイルが置かれることはありません。
16枚のタイルが置かれるとゲーム終了。配置したタイルに財宝があれば得点ゲット。ただしモンスターがいる場合は減点。いかにモンスターを壁際の隔離された場所に置けるかが高得点を得るカギになります。
個人ボードには自由な位置にタイルを置ける“ダンジョン面”と、入口からタイルを繋げていく“洞窟面”の2種が用意されています。また、プレイに特殊な条件を加える“ドラゴンプレート”を変えることにより、さまざまなルールでプレイ可能。最大6人まで遊べますが、全員同時に進めるためダウンタイム(待ち時間)がほとんどなく、人数が増えてもプレイ時間が変わらないのも良いところです。
だんだんダンジョン🧩
ダンジョン入口からお宝まで――
16枚を同時に置くルート構築なんだけど、
どのタイルも「絶妙に言うこと聞かない」形で、毎手番「違う、そうじゃない!」ってなる😂でもその悶絶が最高。✔ ルート考えるのが楽しい
✔ 小学低学年でも遊べる
✔ 6人までOK&バリエーション沢山✨ pic.twitter.com/f7UVlkQXek— ニコ (@ikoan_kfa) December 22, 2025
【だんだんダンジョン 概要】
メーカー:ForGames
プレイ人数:1~6人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:20分
読みと運と駆け引きの激熱レース
ロイヤルターフ

競馬をテーマにしたレースゲーム。プレイヤーは競馬場の客となってレースの予想を行い、1着から3着までの馬を予想していると賞金をゲット。全3レースの賞金額で勝者を決定します。
プレイヤーは自分の手番でダイスを振り、7頭の馬のどれかを進めます。ただし、一度動いた馬は、他のすべての馬が動かないと再度動かすことができません。つまり、7頭が順番に1度ずつ進んで1巡となるわけです。
ポイントは、自分が賭けていない馬でも手番で動かせることと、だんだんと動かせる馬に制限が加わっていくこと。出目が悪かった場合は他の人が賭けた馬を少しだけ進めてしまうという形で妨害ができるのですが、その巡ですでに動いている馬は選べないため、泣く泣くトップの馬をさらに進めなくてはいけないことも……。もちろん、それは他のプレイヤーも同じ。かくして、全プレイヤーの思惑が交錯しつつ、レースが進んでいくのです。
7頭の馬はそれぞれに個性があり、どの馬にベットするのかも悩みどころ。レース中もダイス運と駆け引きにより展開が読めず、一手ごとに一喜一憂することになるでしょう。ボードゲーム初心者でも楽しむことができて、多人数でも盛り上がる、オススメの競馬ゲームです。
ノリの良いボードゲーム仲間が好きだ💖
先週、うま年だからロイヤルターフやろうぜ!
と声かけたらノリのいいメンバーが集まって。。
ダイス振るたびに
馬!
蹄鉄!
馬!
キャップ!
馬!
馬!
人参!
とみんなが一緒にかけ声をかけてくれて楽しかった😄
ノリのいいボドゲ仲間大事🥰 pic.twitter.com/qSAu9rIJyN— くっしー@ボードゲーム親子 (@Bodoge_Oyako) January 14, 2026
【ロイヤルターフ 概要】
メーカー:グループSNE
プレイ人数:2~6人
対象年齢:10歳~
プレイ時間:60分
今回は“入門編”でご紹介したものより、少し難度やゲーム性が高いゲームをピックアップしました。『バトルライン』のように2人用の定番となっているものから、『だんだんダンジョン』『ロイヤルターフ』のように6人までプレイできるパーティーゲーム寄りのものまでご紹介しましたが、どれもルールが分かりやすく、プレイ時間が短いものばかり。あまりボードゲームに慣れていない友人を誘うゲームとしても良いですし、ガッツリのボードゲーマーたちが重いゲームの合間にプレイするタイトルとしても適しています。
どれも考えどころと悩みどころがしっかりあるゲームなので、まだ未経験の人はぜひプレイしてみてほしいと思います。


