備えあれば憂いなし。防災がテーマのボードゲーム8選

災害はいつ起こるか分かりません。被害に遭ってから後悔しても遅いのです。今すぐにでも天災に備えなければ。

……というのは頭では分かっていても災害対策ってなかなか出来ないものですよね。そんなあなたに朗報です!なんと、遊びながら防災の知識が身につくボードゲームがたくさん存在するのです。遊んで防災を身近なものにしようってわけ。「でも、そういう教育用ゲームってつまらないでしょ…」と思いますよね?調べてみたところ、普通に楽しめるボードゲームが多い!これは意外!

そこで、是非とも遊んで欲しい・遊んでみたい防災ボードゲームを8個選びました。ボードゲームに詳しいゲームマニアでも存在すら知らない凄く珍しいボードゲームだらけのはず。

 

ローランド

北ドイツを舞台に羊を増やしてお金を稼ぐワーカープレイスメント。タイトルで分かる通り低い土地なので、洪水を防ぐ為みんなで協力して堤防を作る必要があります。協力しない人がいると高潮が来て羊が流されてしまいます。なので、他人の農場よりも豊かにしつつ堤防作りにも協力するという絶妙な駆け引きが非常に面白いゲームです。

 

パンデミック:ライジングタイド

国土の4分の1が海抜0メートルのオランダが舞台。堤防や港、水を汲み上げる為の風車などをキャラクターごとの能力を駆使して作りながら4つの施設を建設する協力型ボードゲームです。名作「パンデミック」とほぼ同じシステムなので面白さは間違いなし!果たして、オランダを洪水から救えるのか?

 

ダイレクトロード「海辺の町」

瀬戸内海に面した海辺の町が舞台で、南海トラフ地震が発生して80分後に津波がやってくるという設定。司会のような進行役が1人必要で5〜7人が1つのチームとなって目標達成を目指す協力ゲームです。演劇のエチュードみたいなゲームなのかな。かなり面白そう。ゲームスタート時に各々が違うカードを渡されて、他人にはカードを見せずに謎を解いていくリアル脱出的要素もあるんです。マーダーミステリーじゃないけど進行役がゲーム内容をしっかり把握しないと遊べないかも知れません。

 

避難所HUG

2007年に静岡県危機管理局が作った協力型カードゲーム。避難者の年齢・性別・国籍などが書かれたカードをどのように避難所に配置するか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかの模擬体験ゲームです。上記の「ダイレクトロード」と同じでカードの読み上げ係が1人必要で5〜6人が1つのチームとなって上手く避難所を運営していくのが目標。カード枚数250枚、ゲーム時間150分となかなかの重ゲーとなってます。ちなみにタイトルのHUGはHinanjyo Unei Gameの頭文字を取ったもので東日本大震災の時に知識が役立った自治体も多いそうです。これは完全にリアルシミュレーションですね。

 

防災カードゲーム シャッフル

災害時に役に立つ情報の書かれたカードがお題で、そのお題に合ったカードを手札から出して、順番通りに並べたら得点獲得というルール。トランプの7並べのようなゲーム内容で、チャレンジカードに書かれた特殊効果もUNOっぽくてゲーム初心者も食いつき良さげ。カードが出された後に正しい順番に並べるのがこのゲームの肝になってるようです。これは遊びながら防災の知識が身に付きますね。

 

INCASE

山札からカードを1枚ずつめくって、めくった防災カードを獲得してその枚数を競うというゲーム。ただし地震カードが出ると防災カードはもらえないので、欲張らずに途中でやめなきゃいけないというチキンレース的な坊主めくりですね。地震カードにはレベルがあって地震レベル3になったら地震発生場所に見合った掛け声とポーズするというアクション要素もあります。これは子供でも遊べそう。

 

いえまですごろく

地震発生後の町が舞台で家族みんなで自宅に帰るというすごろくゲーム。全員で協力しないと先に進めないマスがいくつかあって皆で力を合わせる事の大切さが学べるようになっています。日本赤十字社が開発に加わっていて、実際に小学校で教材として使われているそうです。これぞ遊びながら学ぶ。30分程で終わるのも授業向き!

 

カードゲーム いっしょに逃げてもいいのかな?

災害が起きた時にいかにしてペットを守るかという協力型カードゲーム。防災ボードゲーム自体が珍しいのに、その中でも一際とんがったテーマのペット防災ゲーム。世界唯一でしょうね。ゲームとしては7並べとすごろくが合わさった感じで、ペットを全てゴールさせるのが目的となっています。ゲームとしての面白さだけじゃなく、自分が飼ってるペットの事を想って災害時の行動について話し合いをする作りになってるのは見事ですね。

 

こうして並べてみるとほぼ協力ゲームでした。防災は1人じゃ出来ないってメッセージなんですかね。防災はみんなで力を合わせてやるもの、と覚えておきましょう。

防災って実際はカンタンなものじゃないんだろうけど、面倒臭そうだなぁと避けるより、楽しく遊びながらでも身に付ける方が良いに決まってます!難しい顔をしながらじゃなく、楽しみながら備える。楽しみながら学ぶ。これが新しい防災への向き合い方ですよ。